横浜港で検疫中のクルーズ船に関連した患者の死亡について (original) (raw)
令和2年2月28日(金)
【照会先】
厚生労働省
健康局 結核感染症課
係長 山田 大悟
医薬・生活衛生局検疫業務管理室
検疫業務管理室長 大重 修一
室長補佐 石田 恵一
(代表電話) 03(5253)1111
報道関係者各位
横浜港で検疫中のクルーズ船に関連した患者の死亡について
本日(2月28日)、横浜港で検疫中のクルーズ船に関連した患者が死亡されましたのでお知らせします。お亡くなりになった方の御冥福をお祈り申し上げます。
な お、報道に際しては、お亡くなりになった方及び御遺族のプライバシーに十分配慮していただくようお願いします。
患者(5例目の死亡)
1 概要
(1)年代:70代
(2)性別:女性
(3)居住地:東京都
(4)基礎疾患:高血圧、糖尿病
2 死因 肺炎
3 経過
2月3日 横浜港検疫錨地にて検疫開始。
2月5日 クルーズ船が横浜に帰港。有症者としてPCR検査を実施。
2月6日 新型コロナウイルス陽性が判明。
2月7日 医療機関に搬送し、感染症法に基づく入院となった。
2月12日 画像検査で肺炎の診断。
2月19日 呼吸状態の悪化あり、人工呼吸管理を開始。
2月28日 死亡確認。
◆国民の皆様へのメッセージ
〇国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
〇次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。
なお、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、 インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等に御相談ください。
【相談後、医療機関にかかるときのお願い】
〇帰国者・接触者相談センターから受診を勧められた医療機関を受診してください。複数の医療機関を受診することはお控えください。
〇医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか、手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)の徹底をお願いします。
(その他)
今後とも、迅速で正確な情報提供に努めますので、国民の皆様への正確な情報提供に御協力をお願いします。なお、現場での取材は、患者の方のプライバシー保護といった観点からも、お控えください。
(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。
○国立感染症研究所 人に感染するコロナウイルス
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html