【比叡山延暦寺】京都駅から公共交通でアクセス!電車と直通バスどっちがいい!? (original) (raw)

2024年7月、4年ぶりに比叡山延暦寺に行ってきました。

今回は京都駅を拠点に公共交通機関を利用しました。

電車やケーブルカーを乗り継いでいく楽しい乗り物の旅の体験とバス1本でのアクセス。それぞれの良さを比較してみました。

最大の目的は国宝 根本中堂の大改修の工事の「今だけの風景」を見ること。

ワタクシ、巨大建造物工事現場オタクです(爆)

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京都駅から比叡山延暦寺へのアクセス方法

今回は京都駅から延暦寺まで向かいました。

遠方から新幹線や飛行機(伊丹発着)を利用して京都へ行く場合、これが一番わかりやすいアクセスかと思います。

京都駅からのアクセス方法

①京阪→叡山電車→ケーブルカー→ロープウェイ→バスを乗り継ぎ

②路線バス(京都駅の他、便によっては三条京阪、四条河原町などにも停車)

いずれも所要時間は約1~1.5時間です。

今回は往路は景色や乗り物を楽しみながら①で。

歩き疲れてクタクタになった帰りは②のバス1本で京都駅まで帰ってきました。

この記事では省略しますが、滋賀県側(大津・坂本)からケーブルカーや電車でアクセスする方法もあります。

かなり昔、社員旅行でこの滋賀ルートを利用して以来の公共交通でのアクセスです。

8年前、自家用車で行った記事はこちら

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京都駅から延暦寺へ

「JR奈良線」京都⇒東福寺

京都駅に京阪電車は乗り入れていないため、一駅だけJRで奈良方面へ。

奈良行きの列車は、伏見稲荷、宇治を経由するので外国人観光客率がかなり高め。

せっかく東福寺の近くまで行ったので寄り道です。

紅葉の時期は人があふれるお馴染みの通天橋は静かに青もみじの中に浮かんでいました。

お寺の名前は、奈良の東大寺と興福寺に由来するということを今回知りました。

境内は出入りは自由ですが、方丈庭園や通天橋などは有料。1時間ちょっとの寄り道。

「京阪本線」東福寺⇒出町柳

大阪・淀屋橋と京都・出町柳を結ぶ私鉄路線です。

JRと京阪の東福寺駅は隣接しているので5分もあれば乗り換え可能です。

東福寺は急行・特急が停車しないため、途中で到着の早い列車に乗り換えたらずいぶん立派な車両でした~

快適でずっと乗っていたいところですが、2~3分で出町柳に到着。

東福寺から出町柳までは約20分です。

にぎやかな都市交通から、この先は旅の醍醐味を感じる区間です。

「叡山電車」出町柳⇒八瀬比叡山口

駅周辺でお昼を食べてから向かう予定でしたが、駅周辺にはお店が少なく、改札近くのおむすび屋さんでテイクアウト。

ここから遠足気分でGO!

路面電車のような小さな電車です。(多分1両編成だった記憶)

八瀬比叡山口駅行きは1時間に4本ほど運行されていて、所要は14分。

出町柳駅からは鞍馬・貴船方面に行く列車も出ているので注意しましょう。(途中、宝ヶ池で乗り換えも可能です)

八瀬比叡山口駅

レトロ感満載の駅舎。100年前に建てられたもので、駅名はあえて開業当初の表記にしているそうです。

ケーブルカーの駅まで5分ほど歩きます。

すぐそばに会員制ホテルのエクシブがあるので、人や車の行き来が多いです。

まっすぐ進んで国道に出たら右折。川沿いを歩き案内に沿って右折します。

「叡山ケーブル」八瀬⇒比叡

ここまでSuicaでピッと乗車してきましたが、ここからはICカード不可。

ということで窓口で慌ててお財布を出してロープウェイとあわせて900円を現金払い。

ケーブルカーなんて黒部アルペンルート以来? 非日常を味わえる乗り物です。

こちらのケーブルカー、標高差561mは日本一だそうです。急こう配を登っています。

すれ違いのポイントの直後の風景。

平日は1時間に2本、休日は4本ほどが運行されていて、所要は約9分。

ケーブル比叡駅

ケーブルカーの駅舎を出てすぐにロープウェイ乗り場がありました。

京都市街地は酷暑日でしたが、標高が上がるにつれ涼しく眺望も良くなっていきます。

「叡山ロープウェイ」比叡⇒比叡山頂

こちらの駅舎(特に駅名の文字)は昭和から時が止まったような雰囲気でした。

ロープウェイの外観デザインはケーブルカーとほぼ一緒。

京都市街の眺望が広がります。

こちらも1時間に4本ほど運行されていて、所要は約3分。

京都の人を敵に回しそうですが・・・湖のある滋賀県側の眺望の方が私は好きです。

比叡山頂駅

山頂に来た~と感じる大きなアンテナ。日本平みたいです(by.静岡県民)

ここにあるガーデンミュージアムが目的の方もいますが、大半がこのまま延暦寺に向かいます。

バス停まで300メートルほど歩いて、延暦寺方面のバスに乗ります。

途中に延暦寺への遊歩道が整備されていますが、酷暑日に歩いて行く人は皆無。

紅葉シーズンには歩いてもいいかな、と思える距離ですけど(約2km)

「比叡山内シャトルバス」比叡山頂⇒延暦寺バスセンターなど

ここでやっと目的地へ乗り入れるバスへ。何回乗り換えたんでしょう(笑)

比叡山エリアを巡るバスは1時間に2本程度の運行。

1乗車250円で、交通系ICカードも使用可能でした。

国宝の根本中堂などがある延暦寺の中心的エリア「東塔」へは「延暦寺バスセンター」が最寄りですが、私はその先の「西塔」へ向かいました。

東塔エリアに比べ拝観者が多くないのと、バスの停車も少ないので、先に西塔を巡るのがおすすめです。

緑に囲まれた静寂な空間に癒されます。

神社で例えると伊勢神宮の別宮 瀧原宮と同じような空気感でした。

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この後、西塔から東塔エリアまでバスで移動し、約2時間近く根本中堂などを巡りました。

真夏の延暦寺。木々に囲まれた境内とはいえやっぱり夏です(;'∀')

坂道や階段の多い境内を歩き回り汗だく、体力を使い切りました。

帰りも乗り継ぎで行きたいところですが・・・無理です。

延暦寺から京都駅は直通バスで

延暦寺バスセンターから1時間に約1本の割合で京都駅への直通バスが出ています。

運行会社によって途中の停留所が異なりますが、約1時間で乗り換えなしで京都駅まで連れて行ってくれます。

山を下りる途中に琵琶湖の眺望が見られます。

座席はいたって普通の路線バスですが、疲れているのでしばし爆睡zzz

終点まで行くので乗り過ごす心配はありません。

四条周辺が少し渋滞はしたものの、ほぼ定刻で京都駅に到着しました。

自家用車でのアクセスとも比較して、今回の乗り物利用でよかった点、残念だった点などをまとめてみました。

まとめ

公共交通機関のよかったところ

・比叡山頂までのタイムスケジュールが連携していてスムーズ

・乗っているだけで目的地まで連れて行ってくれる(特にバス)

・さまざまな乗り物を乗り換えながら天空の景色が楽しめる

公共交通機関の残念だったところ

・比叡山内のシャトルバスが30分に1本と少ない

・一部、交通系ICカードが使えない

・夏の暑さの中では乗り物の待ち時間や移動が辛い

電車・ケーブルカーなどの乗り継ぎがおすすめの人

・景色を楽しみながら移動したい人

・鉄系の人

補足としてお天気や紅葉時期は、絶対こちらがおすすめです。

直通バスがおすすめの人

・とにかく目的地までは体力温存したい人

・延暦寺で全開で境内散策して体力使い切った人(←私です)

補足として雨天や荷物が多めの人は、乗り換えのないバスがおすすめです。

おトクなチケットについて

比叡山では公共交通機関と延暦寺の拝観料がセットになった割引チケットが販売されています。

www.hieizan.gr.jp

京都・大阪方面、滋賀(坂本)方面など複数の種類があるのですが、京都駅までの直通バスは対象外。このため私は割引なしでの乗車となりました。

往復同じルートも良し、京都から滋賀への通り抜けも良し、乗り継ぎが面倒なら往復バスも良し、というわけで、延暦寺へのアクセスは選択肢が複数あるので、ルートを考えるのも楽しいですよ。

延暦寺根本中堂の工事はまだ数年続きます。

完成までにもう一度行きたいところですが…今度は滋賀県側からケーブルカーで登ってみたいと目論んでいます。ただし夏だけは避けて(苦笑)