川久ミュージアム | 和歌山県南紀白浜に浮かぶ美術館 (original) (raw)
和歌山県南紀白浜の静かな海に、突如あらわれる「夢の城」。 和歌山県南紀白浜の静かな海に、突如あらわれる「夢の城」。 和歌山県南紀白浜の静かな海に、突如あらわれる「夢の城」。
1989年、日本がバブル絶頂期にヨーロッパ、アフリカ、アジア…、そして日本各地から夢に魅せられた一流の技術をもつアーティストが集結し、「世界の数奇屋」を作る壮大なプロジェクトが始動した。参加条件は、世界のどこにもないオリジナリティを追求すること。それだけだった。世界中の城を融合させた夢の城「ホテル川久」は、総工費400億、延床面積26,000平方メートルという大規模なものとなった。
2020年6月、30年の時を経て、ホテル川久が私設美術館「川久ミュージアム」となり幕を開ける。
KAWAKYU DREAMS KAWAKYU DREAMS
世界中の匠の夢の結晶
川久は、通常大規模施工はゼネコンに一任する作業を、すべて各業界の一流の技術を持つアーティストにオーナーが自ら依頼。ヨーロッパ、イスラム、中国、日本と、世界中の技術と理想が集結した「夢の城」。ホテル内外では美術収集家でもあるオーナーのコレクションと優美な建築の融合が特徴。
川久
永田・北野建築研究所(代表 永田祐三)
1993年優れた建築作品と設計者に贈られる「村野藤吾賞」を受賞。
瑠璃瓦“老中黄”
瑠璃青磚廠 [中国]
川久には、屋根伏せ面積二千二百坪に、47万枚という膨大な数の瑠璃瓦が使用されている。使われている瓦は、中国北京の紫禁城の瑠璃瓦。瑠璃瓦の色は、皇帝以外使うことを許されなかった「老中黄」。紫禁城の瓦を焼き続けてきた瑠璃青磚廠が、国外に老中黄を使って47万枚も瓦を焼いたのは永い歴史上初。
煉瓦
高山 彦八郎 [日本] IBSTOK社 [イギリス]
イギリスで煉瓦技術においてBEST3に選ばれたIBSTOK社に外壁のデザインを依頼、使用された煉瓦は73種類140万ピース、3500tに及んだ。施工には最盛期で約80人もの職人が作業にあたり、巧妙で美しい煉瓦模様の外壁を造り上げた。
陶板の壁
加藤元男 [日本]
2階、通路の壁は陶芸家、加藤元男氏制作の陶板。陶板の壁にはフランスの画家、ジャン・パローによる騙し絵が隠されている。
うさぎ
バリー・フラナガン [イギリス]
ホテル川久正面、高さ21mの頂に現れる、蒼空を飛ぶかのような幅6m・高さ5mのブロンズのうさぎ。彫刻家バリー・フラナガン氏によるうさぎのブロンズ像が2匹鎮座する。日本でも数多くの美術館に作品が展示されている。本作は川久のために作られた特注品であり世界最大サイズ。
庇
久住章 [日本]
高知城にも使用された全長45メートルの「土佐漆喰」の庇。 塗り継が出来ないように50人がかりで1日で仕上げた。エンブレムには永田祐三氏がデザインし、ロビー天井を手がけた金箔職人ロベール・ゴアールが仕上げた。
金箔天井
ロベール・ゴアール [フランス]
金箔の世界一の名工ロベール・ゴアール氏が手掛けた1,200平米の金箔天井。5cmの正方形サイズのドイツ製の金箔を1枚ずつ手作業で張り付けたフランスの金箔職人ゴアール氏による作品。約19万枚 総重量2.5kg。22.5金の純度は、陽にあたる時もっとも美しくロビーを 照らすように計算されている。同氏は2010年にフランス文化省認定の人間国宝Master of artに認定されている。
ローマンモザイクタイル
[イタリア]
ロビーの床面積は約1,500㎡。ローマンモザイクタイル(約1cm角のモザイク)を、イタリアのフリウリ地方のモザイク集団が、一枚ずつ手作業で床に埋め込まれた。
シュトックマルモの柱
久住章[日本]
ホテル川久には、直径1.6m×高さ7.4mの柱が全部 で24本、輝く天井を支えている。左官職人、久住章氏が、ドイツに渡って習得した「シュトックマルモ」技法で仕上げたもの。大理石が取れないドイツ、オーストリア、19世紀~20世紀ではアメリカで発達したが、蒼い円形の列柱としては世界で唯一無二の作品。
OWNER'S COLLECTION OWNER'S COLLECTION
“愛と自由と平和”
ジョルジオ・チェリベルティ
[イタリア]
イタリアの画伯ジョルジオ・チェリベルティによって、「愛と自由と平和」をテーマに描かれた天井画。洋宴会場の天窓に描かれた針のない時計は“愛は永遠”、“愛は時間を超越する”という意味がこめられている。空間はマイクなしでも音が響く設計となっており、床は寄木細工。
永田祐三 [日本]
モスクの天井のような透かし掘り彫刻。掘られているように見えるところは実は茶色で塗られている。
螺旋階段
天井から太いワイヤーで吊り下げられており空中に浮かんでいるように見えるデザインになっている。
サルヴァドール・ダリ
(宿泊客限定エリア)
大理石を染めた柱をあしらった美しい貴賓室。立体のダリ作品を展示している。美しいインテリアをあしらった空間とともに、お楽しい頂きたい。
マルク・シャガール
エレベーター
ブラジル産のブルーバフィア石を壁面に使用した重量感のあるエレベーターは1機1tを超える。エレベーター床はフランスの木工工房よりジル・ゴベール氏の手がけた寄木細工となっている。
骨董 [中国]
オーナーズコレクションの一部として当時中国から買い付けた清時代(17~20世紀初頭)の骨董の数々。
ホテルの貯蔵品 館内には創業当時よりインテリアから絵画まで世界各国で買い付けをしたアートの数々が眠っていました。
館外ではイギリスの環境彫刻家として著名なバリー・フラナガン氏によるうさぎのフロンス像が、世界最大のサイズとして外観に取り入れられ、ホテル川久のシンボルとなっています。館内では、ダリ、シャガール、横山大観、ヘンリー・ムーアなど、名だたる名画家の作品を一挙展示、公開いたします。
“六曲一双”
中尾淳 [日本]
詩人李白の “一斗の酒を飲むうちに千の歌を吟じた”という逸話から由来した和室には「ホテル川久」が旅館だったころに使用されていたシャンデリアが天井を飾る。正面には日本女性の美しさの真髄を求めて舞妓を中心に描く日本画家中尾淳による舞妓画がある。
中尾氏の作品は洋画と日本画を持ち合せた艶やかな筆遣いが、海外からも大きな称讃を得ている。春には桜、秋には紅葉をバックに舞妓が描かれた“六曲一双”は斗酒千吟のために書き下ろされた貴重な一枚となっている。
横山大観
ベルナール・ピクテ
[フランス]
“母と子”
ヘンリー・ムーア [イギリス]
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ドロミティインゴマウラー
[ドイツ]
ドイツの照明デザイナー、インゴマウラーが設計したドロミティルーム。ここではヘンリー・ムーアの「母と子」が展示されている。
サルバドール・ダリ
ビザンチンモザイク
シリアで発見され、ニューヨーク・メトロポリタン美術館の鑑定で2世紀に制作されたことが判明したビザンチンモザイク画。美術的にも価値の高いものが4点、ロビー壁面に埋め込まれている。
衣装 [日本]
創業当時に着られていたスタッフユニフォームはホテル川久のコンセプトでもある夢の城を表したデザインになっている。
MOVIE
川久ミュージアム設立記念映像
【異界をつくった者たち】
MUSEUM INFO
現在は通常のホテルとして運営されていますが、
創業当時の面影は今もなお、異彩を放ち、
ホテル川久の歴史として受け継がれ、
一歩足を踏み入れれば、日常と時間を忘れてしまう
夢の中のような世界が広がります。
30年のときを経て、ホテル川久が
オーナーズコレクションを一挙公開、
私設美術館「川久ミュージアム」として
本格始動いたします。
開館時間: | 10:30~18:00※入場は閉館の30分前まで(年中無休) |
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入館料: | 一般 1000円(税込) 高校生・大学生 800円(税込)※学生証の提示が必要です。 ※中学生以下は入場無料※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料 |
アクセス: | 〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町3745※ホテル川久と入り口は同じです。アドベンチャーワールドから車で10分、南紀白浜空港より車で10分アクセスの詳細はこちらからご覧ください:ホテル川久 アクセスページ |
駐車場: | ミュージアム専用駐車場を設けております。 |
問合わせ: | TEL 0739-42-26620739-42-2662 / E-Mailはこちら |
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Photo by kazuki takahashi