「海のシルクロード」東南アジアのシルク市場…カンボジアとタイも (original) (raw)
2世紀~16世紀ぐらいに海上の交易路を指してシルクロードと呼ばれていたことはとても有名な歴史です。
その中でインド洋寄りに交易が発展していったその道を「海のシルクロード」と呼んでいます。
そしえ、タイではシルク(絹)が有名で、その総称はタイ・シルクと言われています。
米国人のジム・トンプソンが情熱を傾けて育てたタイの手織りシルクが今でも世界的なブランドになっています。
シルクのルーツは2000年も前ということなので、タイに行ったらきっと素晴らしいシルクを目にする機会もあるかもしれません。
↑ タイシルクの至宝 ジムトンプソン(jim thompson) - ブランド洋食器専門店ル・ノーブル 公式オンラインショップより引用させていただきました
衰退に向かっていたタイシルクの美しさに目を奪われた米国人のジム・トンプソンはタイに移り住み、シルク産業の復興に尽力しました。
こうしてタイシルクはファッション誌「VOGUE」にも取り上げられ、一大ファッションブランドとしても名声を得て、やがてはタイの国王から、功績を残した外国人に与えられる「白象勲章」も授与されています。
↑ タイシルクの至宝 ジムトンプソン(jim thompson) - ブランド洋食器専門店ル・ノーブル 公式オンラインショップより引用させていただきました
ところがジム・トンプソンは休暇で訪れたマレーシアで突如失踪してしまうのです。
その理由については謎のままで、遭難したのか、誘拐されたのかなど様々な憶測が流れたようです。
タイのバンコクにはジム・トンプソンが1959年~1967年まで住んだ家がそのままの形で残り、本格的なタイ料理のレストランも併設されています。
↑ バンコク観光の定番!「ジム・トンプソンの家」見どころ&カフェをレポート! | Dii Bangkokより引用させていただきました
敷地内にはブティックもあるので、シルク製品が並んでいる雰囲気を観てみたい…。
時間が許せばそこも訪問して来たいです!
↑ シルクの染めってどんな感じなんだろう…
そして、実はシルクで昨今、着目されているのがカンボジアです。
実はタイでシルクが一大ブームになった頃より30年も前に、**シルクの中心地になっていたのがカンボジア**なのです。
カンボジアでは熱帯種の蚕から取れる黄色の生糸で織られた素晴らしいシルクは、タイやラオスの王族の手に渡り、自国には全くと言っていいほど残っていませんでした。
そのため、素晴らしいシルクの中にはカンボジア産のシルクで織られた作品がいくつもあったのではないか?とその可能性も囁かれています。
20年間にも及ぶ内戦の間にその伝統は消えてしまったかのように思われていましたが、戦後はその技術を確実に持っているご老人などによって蘇り、再び注目を集めはじめたのです。
↑ 凄く難しそうに見えますが、9が月位でかなり身につけてしまうのだそうです…
今後の伸び方によってはカンボジアの主要産業ともなり得るシルクは、シェムリアップでも着実にその新たな動きを進めています。
シェムリアップでは「シルクファーム」という場所でシルク製品を作っています。
このシルクファームの母体の社会的企業は、カンボジアの就職難で困っている若者達や障害を持った人達が、自立した生活を送れるよう援助する事を目的としています。
↑ シルクファーム・カンボジア《SDGs&海外ボランティアのぼらぷら》より引用させていただきました
無料でシルク職人になるトレーニングを受けることができ、これからのカンボジアシルクを支えていく人材の育成をしているのです。
「アンティザン・アンコール」という雑貨店では、この職人の方達の作品を見ることも出来るようで、ショップも併設されているのでお買い物も可能なようです。
↑ 近くで見てみたい傑作の数々…
シェムリアップでもシルクを観て来れたらいいな!って思っていて、なんとか大忙しの日程の中で訪れることが出来たら嬉しいです(^^)/
私の中で、海のシルクロードの旅が始まっています。
日本では「富岡製糸場」でその工場の様子を観ることが出来ました。
↓ その時の記事はこちら
思い出の一枚を**カンボジアやタイで購入できるかどうか**はお値段次第ですが、やっぱり素晴らしいシルク製品をこの目に焼き付けて帰れたら最高じゃないですか??(#^^#)
リンクリンク
リンク