『シングルライフ』のネタバレ・レビュー【笑ゥせぇるすまん】 (original) (raw)
「第33話『シングルライフ』のネタバレ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のおさらいをしたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
と気になる方はぜひご覧ください。
あらすじ・レビューにネタバレを含みます。
セリフは省略しているため一語一句同じではありません。
ご了承ください。
『シングルライフ 』はこんなお話
ハピエン度 ☆☆☆☆☆
後味の良さ度 ☆☆☆☆☆
怖さ度 ★☆☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『シングルライフ 』 のあらすじ
一人暮らしをしている、会社員の男谷 毛馬(36)
男谷は最近離婚したため、広い一軒家にひとりで住んでいた。
妻がいなくなったため家は荒れ放題になっていたが、男谷は誰にも干渉されない気楽なシングルライフを楽しんでいた。
そんな男谷は、ある日喪黒福造と出会う。
セールスマンだと言っていきなり家に押しかけてきた喪黒は、
「こんなに散らかして、家政婦さんでも来てもらったらどうです?あなたに快適な生活を楽しんでもらうために私が優秀な家政婦を紹介しますよ」
と、男谷の散らかった家を見ながら言う。
しかしシングルライフを満喫している男谷は、
「僕はね、誰にも煩わされない自由なシングルライフを楽しんでるんだ、さぁ帰ってくれよ!」
と、喪黒の提案を断り家から追い出す。
数日後、相変わらずシングルライフを満喫している男谷だったが、男谷は最近、
「誰もいない家に帰るのも味気ないなぁ…とはいってもシングルライフを捨てる気はさらさらないし…」
と、若干今の生活に不満を感じるようになっていた。
一人暮らしは味気ないが一人暮らしの気楽さも手放したくない、そんな矛盾する2つの気持ちを抱きながら男谷がいつものように会社から家へ帰ると、何故か家の明かりが付いていた。
「…付けっぱなしで出かけたかな?」
と男谷が疑問に思いながら家へ入ると、
「おかえりなさい、喪黒さんから伺うように言われた家政婦のシゲコと申します。今日から二階に置いていただきますので、よろしくお願いいたします」
と、見知らぬ女せいが丁寧に出迎える。
突然のことに驚いた男谷は、
「おいおい!?そんなもん頼んだ覚えないよ!」
と怒鳴り、
「出てってくれよ!警察呼ぶぞ!」
と、シゲコと名乗る家政婦を追い出そうとする。
するとシゲコは、
「え…!わかりました、どうもすみません、何かの手違いだと思いますので…」
と、慌てた様子で男谷の家から出ていこうとする。
そんなシゲコは男谷の家から出て行く際、泣き喚く少女の手を引いていた。
どうやらシゲコは幼い娘と一緒に男谷の家へと来たようだった。
「嫌だ嫌だよぉ…!うわぁぁぁん!」
と泣く喚く娘のことを、
「いい子だから、泣くんじゃありません」
となだめながら、シゲコは申し訳なさそうに男谷の家から出て行こうとする。
そんなシゲコに、
「行くところはあるのかい?」
と、男谷はつい声をかける。
「…いいえ、どこか夜明かしできるところを探します」
と顔を伏せて答えるシゲコに、
「え、…それじゃあ俺が悪人みたいだなぁ」
と居た堪れなくなった男谷は、
「しょうがないなぁ、明日の朝まで居ていいよ」
と、仕方なく親子を一晩だけ家に泊めることにする。
「本当ですかぁ!」
と喜ぶ親子に、
「朝になったら出てってくださいよぉ」
と男谷は念を押しつつ、
「…ったく!あの喪黒とかいうやつどういうつもりなんだ」
と、ひとり悪態をつく。
翌朝、自室で目を覚ました男谷は家の中に美味しそうな匂いが漂っていることに気付く。
シゲコが朝食を作ってくれていたのだった。
男谷は久しぶりのちゃんとした家庭料理に、
「こんな朝飯は久しぶりだぁ!」
と感動し、ありがたく朝食をかきこむ。
さらにシゲコは家中の掃除をし、男谷のシャツにアイロンをかけ、男谷の革靴をピカピカに磨いておいてくれていた。
男谷はそれらにいちいち感動し、久しぶりに気持ち良く出勤できることを喜んだ。
その日の夜、男谷が会社から家へ帰ると約束通り親子は家から消えており、代わりにキッチンのテーブルには手作りの夕飯と『お世話になりました』という旨の手紙が置かれていた。
男谷はシゲコが用意してくれた夕飯を食べつつ、シゲコがいなくなったことをどこか寂しく思っていた。
後日、男谷は喪黒が置いていった名刺から喪黒に連絡を取り、
「すみません、彼女に戻ってくれるよう連絡してくれませんか?初めは邪魔だと思っていたのですが、居なくなってみると…」
と、バツが悪そうに喪黒にシゲコを家に戻してほしいと頼む。
そんな男谷の頼みを「いいでしょう」と喪黒は了承しつつ、
「その代わり条件があります、彼女はあくまでも家政婦であってあなたの恋人でも奥さんでもありません、変な気を起こして口説いたりしてはいけませんよ」
と忠告をする。
喪黒の忠告に、
「ハッ、何だぁそんなことですか、心配いりませんよ、身の回りの世話をしてもらえればそれでいいんですから」
と、男谷は軽い調子で答えるが、
「もし約束を破ったら大変なことになりますからねぇ」
と喪黒は念を押し、
「働く男には家を守ってくれるハウスキーパーが必要です、あなたは素晴らしい家政婦さんに恵まれて、幸せになれるでしょう、絶対に、ドーン!」
と、男谷に指を差す。
喪黒と別れたあと男谷が家へ帰ると、家には明かりが付いていた。
家の明かりを見た男谷は喜び勇んで、
「シゲコさ〜ん!」
と、家へと駆け込む。
すると家の中にはシゲコとシゲコの娘がおり、
「あ、おかえりなさいませ」
「おかえんなさ〜い」
と、男谷を優しく出迎える。
「帰ってきてくれたんだねぇ、よかったぁ」
と安心した男谷は、シゲコが注いでくれたヒ"ールを飲みながら久しぶりにシゲコが作った美味しい家庭料理を堪能する。
その日の夜、いい感じに酔っ払った男谷は、
「別れたワイフは料理が下手くそでねぇ、もしシゲコさんがずーっと居てくれるなら毎日早く帰ってくるよ」
と、上機嫌でシゲコに話しかける。
「まぁ、お上手ですこと」
と控えめに笑うシゲコに、
「いや~本当です、本当です」
と照れたように男谷は返すが、急に真面目な顔になり、
「…シ、シゲコさん、僕はあなたが必要だ。か、家政婦じゃなくて、ワイフとしてこの家に居てくださいっ!」
とシゲコに頼み、そのままシゲコを抱きしめようとする。
男谷はシゲコのことを家政婦ではなくひとりの女せいとして見るようになってしまったのだった。
男谷の言葉に、
「あ、あ、いけません…」
とシゲコは戸惑うが、そんなシゲコに構うことなく男谷はシゲコに迫る。
すると次の瞬間、男谷はいきなり、
「おいっ!人の女房に手を出しくさってよぉ!」
と、見知らぬ男に突き飛ばされる。
突然家に現れた見知らぬ男に男谷が目を白黒させていると、
「すみません、家を出ていた主人が今日戻ってきたんです、前のアパートは引き払ってしまったので申し訳ありませんがご厄介になります」
と、シゲコが言う。
男は自分の夫だと言い、しかも夫も男谷の家に住むとしれっと言うシゲコに、
「そ、そ、そりゃ困るっ!」
と、男谷は慌てる。
そんな男谷に、
「ほぉ〜あんた人の女房に手出しといて、世間に知れてもいいんかい?」
と、シゲコの夫は男谷の胸倉を掴みながら凄み、
「ま、仲良くみんなで暮らそうや」
と笑う。
大変なことになったと男谷がアワアワとしていると、急にインターホンが鳴り、
「パパぁ〜」
と、妻と出て行ったはずの男谷の子供たち2人が訪ねて来る。
「お前たち、マ、ママはどうしたんだ!?」
と男谷が驚いて聞くと、
「よその男の人と出て行っちゃったのぉ、うわぁぁぁん」
と、子供たちは泣きながら言う。
そんな子供たちに、
「ともかく上がんなさい」
とシゲコは言い、家の中へと入れる。
シゲコの夫がソファにふんぞり返り、シゲコの娘と男谷の子ども2人が家の中ではしゃぎ、そんな子供たちにシゲコが話しかける。
あっという間にうるさくなった家に、
「俺のシングルライフが…、俺の…シングル…ライフが…」
と、男谷は呆然と呟きながら絶望の表情を浮かべるのだった。
『シングルライフ 』のレビュー
初めは「どうもすみません、何かの手違いだと思いますので…」とすぐに男谷さんの家を出ていこうとしたり、一晩泊めてもらったあともお礼の手紙を残して約束通りすぐに出て行ったりと意外とちゃんとした人だと安心させてくれたシゲコさんでしたが、最後まさかの図々しさでしたね。
夫も住まわせてくれはヤバすぎる。
しかも最後シゲコさんとシゲコさんの娘と夫と男谷さんの子供たち2人だけでは飽き足らず、しれっと犬と鳥まで家の中にいるのには笑いました。
あれは誰のペットでしょうかね。
シゲコさんの夫か、男谷さんの子供たちが連れてきたのでしょうかね。
よけいうるさすぎる。笑
しかしこんな事例ってなんだか実際にもありそうですよね、浅い関係の人が家に居着いてしまうって。
5ちゃんねるとかの相談にありそうだなと思いました。
なので何だか他人事ではない生々しさを感じましたね。
【全話】『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
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