Essential Core Manufacturing-社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり (original) (raw)

NOK株式会社とは?

NOKグループは「Essential Core Manufacturing ― 社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」を掲げ、豊かな社会の根幹となる「安全」と「快適」を支えています。

自動車をはじめとするモビリティ、PCやスマートフォンに代表される電子機器、OA機器、医療・ヘルスケア機器、産業用ロボット、そして人工衛星など、あらゆる産業分野に技術・製品を提供しています。

有機化学と機械工学の技術を駆使し、積み重ねた基礎研究に基づく製品開発、高品質での大量・安定生産を実現しています。

大原 佑美子

日刊工業新聞社

大原 佑美子

編集局 第一産業部

記者プロフィール

記者の視点

創業90周年にあたる2031年度に、売上高で22年度比約4割増の1兆円を目指すNOK。従来は顧客の困りごとに合わせ事業部別に商品を提供してきた。しかし主要顧客の自動車産業を取り巻く環境は100年に一度の大変革期にある。オイルシール、フレキシブルプリント基板(FPC)など個々に強い製品に横串を通し、グループのシナジーを生かしたソリューション創出を急いでいる。

施策の一つとしてNOKは23年、リチウムイオン電池(LiB)用樹脂ガスケットが電気自動車(EV)に採用されているエストー(大阪市生野区)を傘下に迎えた。EVの普及が進む中、自社にない技術を取り込みつつ、NOKの既存製品と樹脂との組み合わせなど、エストーの技術を生かした新製品も開発予定だ。

ドイツのフロイデンベルグと共同開発する水素技術も成長ドライバーの一つ。水電解装置などインフラ向け提案を強化する。

多様な人財を生かす基盤構築として、24年度から個人のキャリア形成に合わせて社員が活躍できる新人事制度に変える。さまざまな施策で成長の道筋を描けるかが今後の焦点だ。