コーヒーもしっかり美味しい! ピッツェリア・ダ・ガエターノ / 福岡・大名 (original) (raw)
なにを隠そう、ぼくはピッツァのマルゲリータ大好き人間であり、誕生日とかそういう記念日の食事のリクエストはだいたい「マルゲリータ食べに行こう」と言ってしまうほどで、例によって先日の誕生日祝いの食事もピッツェリアへ連れて行ってもらったのでした。
福岡のピッツェリアで有名なお店はいくつかあって、市内のお店はだいたい行ったことがあるんだけど、その筆頭ともいえるお店が「ピッツェリア・ダ・ガエターノ」。
最近、新しく大名店ができたので、そこへ行ってみた。
水牛のモッツァレラを使ったマルゲリータは絶品!
さらに店名をそのまま使ったシグネチャーピッツァのピッツァ ガエターノはもちろん、豚の角切り肉を使ったチッチョリも美味。いやー、やっぱりイタリアンピッツァ最高。
あ……ピッツァの話がしたいわけでなく。
最後にティラミスと、ホットのカフェラテを注文したのね。
経験上、だいたいこの手のレストランのコーヒー関連って、それほど期待しちゃダメで、カフェラテも全自動マシンで淹れた泡たっぷりなヤツを想像していたのだけれど、出てきたカフェラテにビックリ!
ラテアートされている!(冒頭の写真)
スチーミングの音が聞こえてきたから「あ、全自動じゃない」と言っていたんだけど、ここまでちゃんとつくられていることにまず驚き。
「このカップのイラスト、鼻血が出てるね(笑)」と奥様。
鼻血じゃない気もするけれど、そう言われると鼻血にしか見えなくなってきた(笑)。
そうか、この「boncaffe」というブランドの豆、砂糖、カップを使っているのね(このブランドのことはあとで調べた)。
なにも先入観を持たずにひとくち……(砂糖は入れてません)。
……おお!? ちゃんとしている……!
経験上、こういうところで出されるカフェラテって、苦み走った重〜い味のラテが多いんだけれど、苦味と甘み、コクのバランスがめちゃくちゃ良い。
豆の味は突出した特徴こそなく……言ってしまえば中南米の豆をブレンドしたような、無難な味なんだけれど、とにかく味のパラメータが整っていて、丸い印象。
酸味はないので、それなりに深煎りと予想するけれど、それでも味の系統が苦味優先になっていなくて、すごく飲みやすい。
へー、こういうところもしっかりこだわっているんだね、と関心。これなら、そのへんのカフェチェーンより全然美味しい。
ってことになると、先の「boncaffe」が気になるじゃん。で、調べてみた。
なんと、正式名称は「bondolfi boncaffe(ボンドルフィ・ボンカフェ)」で、1855年にイタリアで創業した由緒あるロースターらしい!
ほえー、まさかのイタリア大手老舗ロースターさんの豆だったとは。どうりで整ってるわけだ。
詳しくはこちらの商社さんのページを。
で、ちょっと驚いたのが豆の内容ね。
先の商社さんのページによると、「ボンカフェ」のコーヒー豆には以下の4種があって、しかもイタリアの伝統的な豆らしく、ほぼすべてにロブスタが入っている。
・BONELITE ボネリート(ARABICA 90%, ROBUSTA 10%)
・ARANCIA アランチャ(ARABICA 45%, ROBUSTA 55%)
・AVENTINO アヴェンティーノ(ARABICA 70%, ROBUSTA 30%)
・QUIRINALE クイリナーレ(ARABICA 100%)
アラビカ100%なのはクイリナーレだけか。
で、お店でいただいたカフェラテって、ほぼロブの風味を感じなかったので、基本ロブ入りだ、というのを知って驚いた(まあイタリアの豆は基本ロブ入りなんだけれど)。
てことは、お店で使われていたのは、ロブが少なめのボネリートか、アラビカ100%のクイリナーレか、のどちらかなーと。
とまあ、そんなわけで、カフェやコーヒーショップでもないのに、クオリティが高いカフェラテを出すお店に出会い、それがイタリアの老舗ロースターの豆ってことを知り、あらためてイタリアのコーヒー文化の深さに驚いた次第。
どこかで買えるなら買ってみたいなぁ。