【ローランド・ベルガー:3分対策】ES、webテストから内定直結のインターン・ジョブまで各選考における対策ポイントを解説! (original) (raw)

こんにちは、ワンキャリ編集部です。

外資系メーカー志望者なら一度は興味を持つ大手4社(P&G Japan、ユニリーバ・ジャパン、日本ロレアル、ネスレ日本)。

今回は、P&G Japanのマーケ職の選考対策のポイントをまとめてお伝えします。筆記テスト、Webテスト、グループディスカッション(GD)、ジョブ、面接それぞれのポイントを解説するので、選考前にぜひ一読ください。

▼P&G Japanのビジネスについて、詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください

P&G Japanの社風:強烈な「ロジカルシンキング」カルチャー

内定者によれば、P&G Japanの社員は「論理の権化ともいうべきロジカルシンキングと、アツいパッションを兼ね備えたガツガツ系」という印象です。そのため、強烈な企業風土を醸成しています。

事実、P&G Japanは全世界に共通の企業風土を浸透させるべく、「企業方針声明書(PVP)」では「誠実さ、リーダーシップ、オーナーシップ、勝利への情熱、信頼」の5項目を掲げています(※1)。

さらに、マーケティング部門の風土はPVPに加えて、業務で必須の「論理的思考力」が選考で重視されるため、「何もかも論理的に考えてしまうが、心は非常にアツい人間」という自覚のある学生にフィットすること間違いなしです。

ちなみに、同業他社の外資メーカーを中心に受けた内定者の印象は以下の通りです。

・ユニリーバ・ジャパン:意見ははっきり言うが、落ち着きのある人
・ネスレ日本:協調性を大切にする物腰の柔らかさ
・日本ロレアル:感性が強く、優しい人

(※1)参考:P&G Japan「企業理念

▼社員の生の声もあります!

「20代から役員と一緒に仕事?関係性は外資らしくフラット、残業時間や福利厚生に関する情報もあり」、このような実際に働いていた社員の声が知りたい方は【ONE CAREER PLUS『P&G Japan/クチコミ』】も要チェックです(別サイトに遷移します)。

P&G Japanの選考ポイント:「頭の回転が速さ」と「素直さ」

P&G Japanで求められる人物像は以下の通りです。

数値などデータを用いて客観的に議論ができる人か

実際の業務において、マーケティング戦略をより確実にするためには、消費者調査や市場分析を行い、定量的なデータを用いて議論という流れを何度も繰り返します。

その上で、新卒採用に求められるのは、GDやジョブで用意された数値データを扱い、論理的な議論を展開する能力や、面接で自分の能力や個性を客観的に分析しアウトプット出来る能力です。

つまるところ、情報処理能力と論理的思考力は非常に重要な要素なので、「頭の回転が速い人」が求められていると言えます。

他人の意見を真摯(しんし)に受け止め、吸収する「素直さ」

P&G Japanでは、「Feedback is a gift(自分が受けたフィードバックは大切な贈りものと考える)」という考え方が存在します(※2)。

つまり、自分自身の考えや成果などをより良くするために、立場をこえていろいろな人にコーチングやフィードバックを求め、それを受け入れることが大切だとされています。それを踏まえて選考で、特にジョブで求められているのは、メンターの社員がフィードバックを与えた時に、それを真摯(しんし)に受け止め、理解し、実行に移す「素直さ」だといえるでしょう。

いくらリーダーシップが求められていようとも、我が強すぎる人は好まれないということを留意してください(選考対策ページより)。

(※2)参考:P&G Japan「Career at P&G

▼P&Gの社風について詳しく知りたい方はこちら!

【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント

P&G Japanのインターンのフロー

P&G Japanの2021年卒のインターンのフローは以下の通りです。

  1. Webテスト
  2. 説明会
  3. グループディスカッション(GD)
  4. ES
  5. 1次面接
  6. 2次面接
  7. インターンシップ
  8. 最終選考会

それでは選考ごとに見ていきましょう。

▼選考におけるポイントやクチコミを詳しく見たい方はこちら!

【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント

【クチコミ】説明会/インターン/選考の評判

P&G Japanの2021年卒のWebテストは企業オリジナルで「適性検査、計算問題、図形問題」が課されました。

迷った質問があれば、採用HP内の「WE HIRE THE BEST」(※3)の人物像にのっとって回答をすると良いでしょう。

図形問題に関しては、時間があるのでそこまで難しくないようです。専門の対策書籍がありませんが、「CABに類似している」ので不安な方は念のために対策しておきましょう(選考対策ページより)。

(※3)参考:P&G「P&Gについて

必勝・就職試験! 【玉手箱・C-GAB対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法[1]【2021年度版】

2. 説明会:選考通過には参加必須

説明会は、職種についての説明が90分、ケーススタディが30分の約2時間で行われます。

サマーインターンへの応募にあたり、参加が必須です。

3. GD:端的・論理的に議論の成果にコミットしよう

P&G Japanの2021年卒のグループディスカッション(GD)は学生6人で行われ、所要時間は30分程度です。

2021年卒のテーマは「今年どのような柔軟剤を出すべきか」でした。参加者全員が次のESに進めますが、しっかりと社員からフィードバックがあった点を踏まえると、選考の一部だと考えて取り組むと良いでしょう。

では、GDのポイントをそれぞれ見ていきましょう。

議論の成果に対するコミット度が評価される選考

リーダーシップのP&G Japanというイメージが就活生の間で定着しているせいか、グループディスカッション(GD)選考に進む学生も必然的に主張の強い学生が多い傾向にあります。

しかし、ただ自己主張が強いだけで、議論の成果にコミットできていなければ選考を通過できません。

事実、あるチームでは自己主張を繰り返す学生が選考を通過できなかったのに対し、一番口数の少なかった学生が選考を通過しています。内定者はファシリテーターという役割ではなく、チームとしてカバーしきれていない視点を提供することでチームを引っ張ったと話します。

以下のアドバイスを参考にしてください。

意識すべき「Conclusion First」、「Summary and Classification」

このグループディスカッション(GD)のフィードバックとして、「Conclusion First」「Summary and Classification」という言葉をP&G社員はよく使います。

以下に2点の説明を記載しますのでぜひ参考にしてください。

(1)Conclusion First:端的に意見を述べよう

意見を言うときは、「私はこう思う。なぜなら~。」という話し方を心がけましょう。事実、意見を冗長に述べていた学生は選考を通過することができていません。選考に臨む際には、【結論→理由】という流れを決して忘れないようにしましょう。

(2)Summary and Classification:議論の流れを整理、メンバー間のアイディアを抽象化しよう

P&G Japanのグループディスカッション(GD)では、論理的な議論を踏まえて結論出すことが求められます。議論の方向性が見えなくなりそうになった場合は以下の2つのアクションを取るようにしましょう。

・議論の論点をチームで確認、整理すること
・議論全体の中での各論点の位置づけかを確認すること

事実、ジョブ参加者は議論の論点整理を行っていた点を評価されています。

従って、建設的な議論を生むためにも以上の2点に留意しましょう(選考対策ページより)。

4. ES:最初の鬼門! リーダーの素質や適性が見られる!

<エントリーシート(ES)の質問内容>(※全て500~700字程度で回答)
(1)あるグループに参加し、全体を率いて、必要なサポートを獲得し、卓越した結果を実現した実例を説明してください。
(2)他者とともに仕事をする上で、見解の相違があっても生産的な関係を作り、保つことができた時について説明してください。
(3)あなたがプロジェクトの方向を変え、その結果、時間やコストが削減された例を説明してください。※出典:P&G Japan|MKT(マーケティング)2021年卒インターンのES

▼P&G JapanのES・志望動機について詳しく知りたい方はこちら!

【ES・体験談】選考通過者の事例と対策法  

【志望動機・選考の感想】

インターン選考の最終段階にあたる面接では、P&G Japanが重視するリーダーシップやその素養を厳しく見られます。P&G JapanのMKT職では特にブランドマネジメント制においてブランドトップとして他職種を主導する立場にあることが背景として挙げられます。

事実、ある内定者は本面接において「リーダーシップを発揮した経験」を徹底的に掘り下げられたといいます。

GDに目が向きがちですが、鋭い質問が飛び交う面接になるので、以下のアドバイスに従ってあらかじめ準備をしておくことが重要です。

リーダー経験対策:構成に留意して端的に分かりやすくリーダー経験を伝えよう

選考のポイントの通り、面接では意見を調整しながら周囲を巻き込んでいけるリーダーシップをアピールしましょう。

端的に分かりやすく伝えるために「順序立てて話す」、つまりストーリー仕立てにして話すことをおすすめします。

構成に関して以下のように整理し、要素を組み合わせて組み立てていきましょう(選考対策ページより)。

・周囲をまとめて行った課題解決経験を整理:「課題」「原因・背景」「施策」「結果」など
・特に施策における意見・調整・過程を整理:「意見の相違点」「相違の理由」「説得過程」「着地点」など 

意見調整過程の深掘り対策:合意形成の経緯をさらに具体化しよう

リーダーシップをアピールするには、意見の調整過程において両者にとって最良となる妥協点をどのように見つけ出し、実行に移したかを示すことがおすすめです。

事実、ある内定者は「どのように意見を調整したか詳細に話すと、うなづく回数が増えるなど面接官の食いつきがよかった」と話しています。

例えば、以下のプロセスで、段階を踏んで伝えられるとよいでしょう(選考対策ページより)。

(1)互いの言い分の的確な把握:相違点の中でも、譲れない点とそのデメリット・理由を整理
(2)共通目標の設定とその課題解決:両者の意見を踏まえて、最低限達成したい目標を設定、目標達成の道筋を策定・実行

5. 1次面接:「なぜ」の繰り返しに一貫性をもって答えよう

P&G Japanの2021年卒の一次面接は学生1人に対し社員1人で行われ、所要時間は60分程度です。

質問内容はESに沿って行われ、主に学生時代の経験が深掘りされます。繰り返し「なぜ」と聞かれるので、行動に一貫性をもたせて説明するのが重要でしょう。質問内容は以下の通りです。

<質問内容>
ESのエピソードに対して、次のような質問がされる。
・概要説明
・部活・役職を選んだ理由(行動に対する戦略的な思考)
・成果を出せた理由
・課題に対してどのような施策をうったのか
・反発を解消したか
・全く違う意見を持つ人がいたらどうするか
・数ある選択肢のなかで、なぜそれが最善だと思ったか
・施策をはじめとした変革に対する周囲の反応は
・私(面接官)だったらその施策に従わないが、周囲の人はどうして従ってくれたのか
・どのように組織を変化させていったのか(合意形成過程)
・当時の状況に戻れるとして、あと1カ月あれば何をするか
・逆質問(10分程度)
など※出典:P&G Japan|MKT(マーケティング)2021年卒の1次面接

6. 2次面接:同じ質問にも粘り強く答えよう

2次面接は学生1に対し、社員1人で行われます。ただ、1時間ごとに面接官が入れ替わり、合計3人と面接をするため、所要時間は3時間程度です。3時間のうち1時間は英語面接が行われます。学生の英語力に応じて英語面接の難易度は異なるようです。

面接で問われる内容は、ESの深掘りとケース面接です。

ESの深掘りでは前回の面接と同様に鋭い深掘りをされるそうで、面接官が交代するたびに繰り返し同じような項目を問われたといいます。

これに関しては、面接官も「1人だけで判断すると評価が偏ってしまうため、3人の面接官によるすり合わせのもと判断をしたい。そのため、同じような質問をしてしまうかもしれない」と明言していたとのこと。

そのため、同様の質問を繰り返しされても、粘り強く説明をし続けましょう。

<質問内容>
ESの質問内容
ESのエピソードに対して、次のような質問がされる。
・概要説明
・部活・役職を選んだ理由(行動に対する戦略的な思考)
・成果を出せた理由
・課題に対してどのような施策をうったのか
・反発を解消したか
・全く違う意見を持つ人がいたらどうするか
・数ある選択肢のなかで、なぜそれが最善だと思ったか
・施策をはじめとした変革に対する周囲の反応は
・私(面接官)だったらその施策に従わないが、周囲の人はどうして従ってくれたのか
・どのように組織を変化させていったのか(合意形成過程)
・当時の状況に戻れるとして、あと1カ月あれば何をするか
・逆質問(10分程度)
など
ケースの質問内容
・納品が遅れてしまった場合、どうするか
・上司の不正が発覚した場合、どうするか
・チーム内で上司と意見が食い違った場合、どうするか
など※出典:P&G Japan|MKT(マーケティング)2021年卒の2次面接

7. インターン(ジョブ):「素直」吸収して成長を示そう

2021年卒のインターンでは15人程度の学生が参加する課題解決型のジョブで、所要時間は3日間で行われました。4人チームで、P&Gのある製品の売上向上の戦略についてのワークを行う。

インターンの大まかな流れは以下の通りです。

【スケジュール】
1~2日目:ケーススタディ
3日目:ケーススタディの発表と会社説明・座談会

ケーススタディに関しては、6人1グループに分かれ、資料を渡され、P&Gのある製品の売上向上の戦略を考える。このジョブで評価されると、後日、最終面接に進むことが可能になります。3日間、最後までやり抜きましょう。

他人の意見を真摯に受け止め、吸収する「素直さ」は評価されています。

そのため、メンター報告や中間発表などで、フィードバックを柔軟に受け入れ、アウトプットを改善していく力をアピールすることが重要です。

ある内定者は、グループワーク初日の中間発表で極めて厳しいフィードバックをされましたが、指摘された点を素直に改善し、最終発表を行ったところ、最終日の面談で「中間発表後のアウトプットの改善具合に驚いた。ポテンシャルを感じた」と評価され内定を獲得したようです。

メンターや発表の場で厳しいフィードバックをされたとしても、素直に吸収し自身の成長を示しましょう。

ジョブの具体的な進め方は以下をご覧ください。

(1)チームでの立ち位置をいち早く決める

インターンに参加する学生は全員優秀であるため、何も考えずに普段通りグループワークに取り組むと、意見がぶつかり議論が進まなくなってしまいます。チームの生産性を高めるためにも、自分はこのチームでどのように価値を提供するのかを早めに決めてしまいましょう。

初日でメンバーの特徴を把握し、自分の立ち位置を正確に把握することは非常に重要です。

(2)数値に基づいた発言はマスト

数値などデータを用いて客観的に議論ができるかはジョブでも評価されています。事実、自身の想像で施策案に関する意見を述べていた学生は、メンターフィードバックにおいて数値に基づいて発言するよう指摘されています。

選考を突破するためにも、必ず資料に記載されている情報を基に発言することを心がけましょう。

(3)マーケティング戦略は3段階に分けて説明しよう

単純に「プロダクトのデザインを◯◯のようにする」「プロモーションは◯◯にする」といったように説明していくのも問題はないのですが、よりマーケティングへの理解が深いことをアピールするためにフェーズを分けて施策を話すことをおすすめします。

そうすることで、話を整理して伝えることが可能であるという『論理性』をアピールすることができるでしょう(選考対策ページより)。

▼P&Gの選考ステップをさらに詳しく知りたい方はこちら!

【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説

8. 最終選考会:英語面接では事前準備と伝えるとする姿勢

ジョブ通過者のみ、学生1人に対し社員1人で所要時間60分程度の個人面接が行われます。

面接内容は、4本のテレビCMを視聴し、その予想される効果について議論するというケース面接でした。ケース問題が頻出するコンサルティングファームの売上向上問題とは異なる特殊な形式であるため、解説本などは出ていません。

しかし話題になった広告などは、制作意図に関する解説記事が出ていることもあるので、対策できます。事前にCMをみて、企業側の制作意図、消費者の反応・影響などを考えた上で、解説記事で答え合わせします。また日常的な対策として、テレビCMをみて制作意図、影響などを少しでも考えてみるとよいでしょう。

以下のCMの解説記事も参考にしてみてください。

・Forbes Japan『ジレットの炎上CM、幹部が明かす制作の意図

・wotopi『【ルミネ炎上CM】広報へ制作意図を直撃 「女性の変わりたい気持ちを応援したかった」

▼P&G Japanの選考・各種イベントへのエントリーはこちらから!

P&G Japanが参加予定のイベント一覧

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おわりに

いかがでしたか? 皆さまの選考対策のお役に立てれば幸いです。

さらに詳しい「選考対策ページ」と「クチコミ」はこちらをご覧ください。

※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています

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