生活DX定点調査/情報取得や少額決済、デジタル比率が50%を超える (original) (raw)

博報堂生活総合研究所は9月5日、生活者の行動で、レシピや商品など「情報取得」や「少額決済」ではデジタル比率が50%を超えたと発表した。

3月22日~25日、全国の15~69歳男女(合計5000人)に対して暮らし全般のデジタル化の度合いを調べる「生活DX定点」調査を、インターネット調査で初めて実施したもの。

近年、生活のあらゆる分野をデジタル化するツールやサービスが登場している。調査によって、生活の各分野のデジタル/アナログ比率は現状どの程度で、また今後どの程度デジタル化意向があるのかが明らかになった。

<生活の各分野におけるデジタル/アナログ比率>

調査によると、生活の各分野のうち、デジタル比率が5割を超えたのは「情報取得」「商品検索」「ニュース閲覧」「店舗での少額決済」の4分野となった。

また、デジタル比率が3~4割台だったのは「商品の売買」「電子コミックを読む」「誰かとのゲーム」「ECの利用」「イベント参加」「会議参加」「電子書籍を読む」「不動産のオンライン内見」の8分野だった。

残り17分野はデジタル比率が3割未満だが、「ファッション」「診療」や「旅行」なども1割前後はデジタル化されている。

全体として情報取得、コミュニケーション、商品売買に関する分野はデジタル比率が高くデジタル化が一歩先に進んでいる。一方、衣食住や学び、恋愛などに関することはまだアナログ比率が高い。

<性別で差が大きかった分野>

性別での差が大きかった分野を見ると、全般的に男性は女性に比べデジタル比率の高い分野が多かった。特にオンラインでの「試着」や「デート」「誰かとの動画視聴」や「誰かとのゲーム」などで男女差が大きい。

<年代別で差が大きかった分野>

年代別での差が大きかった分野では、全般的に若い年代ほど上の年代に比べデジタル比率の高い分野が多かった。特に「物品売買」や「子供の授業/習い事」、「コンサート参加」、また「漫画を読む」などで年代差が開いた。

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