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【東京都知事選】都知事に小池百合子氏 分裂選挙「知名度」で制す 初の女性都知事

【東京都知事選】都知事に小池百合子氏 分裂選挙「知名度」で制す 初の女性都知事

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舛添要一前都知事の辞職に伴う東京都知事選は31日、投開票され、元防衛相の小池百合子氏(64)が、元総務相の増田寛也氏(64)=自民、公明、日こ推薦、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦=らを破って初当選を確実にした。女性都知事の誕生は初めて。

自民党は候補者擁立が難航し、小池氏と増田氏の間で17年ぶりの分裂選挙となっていた。同党都連が擁立した増田氏陣営は徹底した組織選挙を挑んだが、「知名度」を背景に無党派層への浸透を続けた小池氏には及ばなかった。

午後6時現在の投票率は36・48%。前回(平成26年)同時刻を4・67ポイント上回っている。

政党の支援を受けない小池氏は同党都連との対決姿勢を鮮明にし、都議会の冒頭解散をはじめとした「都民のための東京大改革」を訴えて、支持を集めた。

2020年東京五輪・パラリンピックについては、「利権追及チーム」をつくり、膨らむ経費の内訳を開示するなど「透明化」を進めるとし、知事給与の半減などを公約に掲げた。都議会の半数近くを占める自民都議との対決姿勢を貫けば、難しい都政運営を迫られることになりそうだ。

増田氏は自民、公明両党の組織的な支援を受け、岩手県知事の経験など「行政手腕」をアピール。「待機児童ゼロ」などを強く訴えたが、知名度不足などから無党派層への浸透が図れなかった。

野党統一候補の鳥越氏は、安倍政権を批判し「原発ゼロ」「改憲阻止」などを訴えたが、明確な公約が見えず、徐々に失速。週刊誌の女性問題報道などもあり、票を減らした。

小池氏は昭和27年7月15日、兵庫県芦屋市生まれ。関西学院大を中退し、エジプトのカイロ大を卒業する。テレビ東京のキャスターを経て平成4年の参院選で初当選、翌年から衆院議員。15年9月に就任した環境相時代には、クールビズを導入。19年7月には女性初の防衛相に就任した。20年9月には女性として初めて自民党総裁選に出馬した。