グダグダ旅行「華厳の滝→日光東照宮→川治温泉」 (original) (raw)
旅行には2種ある。
完全に予定を組んでの旅行とほぼノープランでの旅行だ。
家族とか誰かと旅行行くなら「グダグダ」は人間関係において亀裂の元になる。しかし、「歩く引きこもり」と呼ばれる1人旅なら「グダグダ」も旅の醍醐味だ。
という訳で"見ざる聞かざる言わざる"の日光東照宮に行く以外何も予定を考えず栃木に行くことにした。
3連休+有給休暇の4連休なのだが、流石に休み全部旅行は体力が持たないので日帰りで帰る予定。ただ、移動に3時間ぐらいかかるのでどれだけ朝早く起きれるかが勝負である。社会人をなめるな。普段どれだけ朝早くても人生で一度も遅刻などしたことない。
例え、休日でも俺は起きれる。もう一度いう。社会人をなめるな。
完全に寝坊したわ。5時半起き予定してたのに9時だわ。急いで支度して電車に乗る。
浅草駅に着いたのは10時。乗りたいなぁと思っていた東武リバティは10時に出発してしまった所だった。次は11時。完全にやってしまった。午前中には日光東照宮を消化したかったのに午前中に東京から出る事すら出来ない。焦っても仕方ないので特急券を買い、浅草をブラブラすることに。しかし、雨も降っているし浅草は何度か来たことあるのでビックリするぐらい興が湧かない。という訳でスタバでゆっくり。
10時55分になり東武リバティに乗って、いざ栃木へ。
東武リバティに乗ってる時、隣の外国人観光客が「華厳の滝楽しみ」みたいな会話を盗み聴き。急いでスマホで調べてみると日本三大名瀑の一つにも数えられている高さ97mの大瀑布らしい。あまり自然に興味はないけども、せっかくなので行ってみることに。場所も日光東照宮を越した先にあるので
華厳の滝→日光東照宮→電車
の順番なら綺麗なルートだと自分に100点あげたい旅が完成した。
という訳で東武日光駅に着きバスで華厳の滝を目指すことに。
めっちゃ雪
前日か2月とは思えない温かさだったのもあり完全に薄着で来てしまって絶望。バスの中で風景を見ていると段々と雪景色になっていく驚きと絶望。
まぁ言っても仕方ない。バス停から歩いて10分ぐらいの所に華厳の滝あるらしい。
雪景色の中を一歩一歩進んでいく。
そしてこちらが華厳の滝
こちらも華厳の滝
何も見えないわ。うっすら滝の音が聞こえるかなぁぐらいだわ。
天気が悪いと濃霧が発生することを知らなかった。
寒くてこれじゃ鼻水が華厳の滝だわ!がははは
あまりにも寒いので具だくさん「すいとん」を頂くことに。
今回の旅行の目的は「食」ではないのであまり美味しいモノ食べ歩きとかしなかったけれども、旅を通して一番美味しかったのがコレ。野菜がもういい感じに汁の旨みが染み込んでいて、何時間煮詰めてるんだろうって思うくらい。美味しい。
何も見えない華厳の滝をブラブラする。この時、14時ぐらい。そういえば日光東照宮って何時ぐらいまで入れるんだろうとフと思う。まぁでも20時ぐらいまでかなとスマホを覗くと
9時から16時
と書いてあって3度見する。早~~~~~~~
華厳の滝付近で温泉に入るかとか考えていたが急いでバスに乗り日光東照宮を目指すことに。
日光東照宮。
そして念願の"見ざる聞かざる言わざる"を見つける。
愛くるしい姿だね。とにかく木造の彫刻がたくさんあり、一つ一つが楽しい
良い縁がありますように。
そんな高いの…
16時ぐらいになると日光東照宮にほぼ人がいなくなる。帰り道でどこにでもあるようなコロッケを食べる。安定のどこでも食べれる美味さ。しかし、思ってたより遅くなってしまった。せっかくここまで来たなら宇都宮で餃子食べたくなってきたが、このままだと終電なくなってしまう。
宇都宮周辺とかのスーパー銭湯とかに泊まろうかなと思っていると近くで歩いていた観光客が「鬼怒川温泉楽しみ~~」みたいな会話を盗み聞きする。
鬼怒川温泉アリだなと調べるとここから1時間ぐらいで着く。恐らくこのタイミングで鬼怒川温泉に行かないと人生で行くことないだろうなと思い、楽天トラベルで予約する。鬼怒川温泉で一泊して明日宇都宮で餃子を食べる。完璧なプランである。
そして電車に乗って川治湯元駅へ。この時の僕は川治温泉と鬼怒川温泉って同じモノだと思っていた。しかし、どうやら違うらしい。結局僕は鬼怒川温泉を経験出来ずに人生を終えそうだ。
川治湯元駅周辺は驚くぐらい何もない。飲食店すらほぼない。旅館まで真っ暗な夜道を1人で歩く。寂れた温泉郷ってホラー映画の『シライサン』を思い出す。
夜中に1人でみる廃墟コワ過ぎる。
着いてから知ったけど、旅館に電話すると送迎してくれたみたい。着いてから知った。
晩御飯は近くの唯一といっていい飯屋で食べる。鎌倉野菜とハンバーグ美味しい。
そしてここが今日泊まるホテル。
年季が入っている。
僕が予約したのは朝ご飯付き6千円ぐらいの格安プラン。
安いだけあって客室はビジネスホテルと変わらない感じ。窓は開かない。
壁に修繕の後があるの怖いと感じるの、ホラー映画のみすぎ。
温泉は良かった。インパクトはまったくない。ただ、無色透明で無味無臭の滑らかな肌触りで、お肌にも優しい感じ。優しさの温泉。絶対に今時ネットでバズらないような泉質である。ただ、気持ち良い。
露天風呂もある。夜中だったので暗闇の森しか見えなかった。最近『近畿地方のある場所について』を読んでこういうロケーションから怪異が現れるのを知っているので1人でビビる。
朝はバイキング。
THE普通。ソフトクリーム食べ放題なのが嬉しい。
朝ごはん食べた後、朝風呂に入ったら気持ち良くなって満足したので
「このまま帰るか~~~~~~」
と宇都宮餃子をキャンセルして帰ることにする。一人旅最高。
帰り道、噂の廃墟みたいになった鬼怒川温泉を見て
帰りの電車では美味しいのを食べて
家に帰らずそのまま川崎駅で映画2本観て完全に疲れてその日は終わりました。またこんなグダグダ旅したいな。