小泉進次郎氏「大学に行くのがすべてじゃない」 奨学金返済負担めぐる質問に…ネット「論点ずれてる」の声 (original) (raw)

自民党総裁選の立候補者9人が16日、金沢市で党青年・女性両局が主催した討論会に臨み、能登半島地震など大規模災害への対応をめぐり議論した。討論会では党学生部に所属する男性が、大学生の奨学金返済をめぐる問題について「40歳まで返済が続く中で結婚や子育てができるのか不安な声が上がっている」と質問する場面も。小泉進次郎元環境相(43)は「大学に行くのがすべてではない」などと答え、ネットでは様々な声が上がった。

9候補の最後に回答した小泉氏は「小林さんが言った完全国費の留学制度、これ賛成です」と小林鷹之前経済安保相に同調。「円安が進んで以前より海外留学のハードルが高い。そこに目を向けて、石破さんが言ったように、家庭の状況で海外で学びたい思いがかなわないことは回避しなければいけない」と持論を述べた。

そして「奨学金だけではなく私は教育のあり方を変えたいと言ったのは、大学に行くのがすべてじゃないです」と発言。「これからの時代、求められているところはいっぱいある。きょうも和倉温泉、加賀温泉、旅館やホテルの関係者と意見交換した。今、日本食の料理人さんの数が足りなくて困っています、旅館とか。そういった手に職をつければ大学を出てからの所得と遜色なく稼げるようなキャリアが今は作れる」とし、「教育の多様化、高専の強化、こういうことも抜本改革でやっていきたい」と語った。

討論会の模様は党のYouTubeチャンネルで配信されたが、小泉氏の発言にはチャットで「世襲議員にはわからない」「論点ずれてる」の反応が。SNSでは「お前が言うなよ」「格差社会を進めたいんだろうな」「進学したい人は全員進学できるようにするのが政治家では」という声のほか、「いいこと言ってる」「手に職をつけて稼ぐ道もある」などの反応もあった。

奨学金についての質問に、石破茂元幹事長は「私は親ガチャって言葉が一番嫌いなんです。親の経済力に余裕がないと教育を受けられなくなれば、格差の拡大再生産になる」とし無償化に言及。高市早苗経済安保担当相は、返済が困難になった場合に返済免除に切り替えられるシステムを提案した。