映画『アベンジャーズ』解説&感想 なるほど、これが映画か。 (original) (raw)

どうも、たきじです。

今回は2012年公開のアメリカ映画『アベンジャーズ』の解説&感想です。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては前作『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に続く第6作にあたります。

↓ MCU前作の解説&感想はこちら

作品情報

タイトル:アベンジャーズ

原題 :Marvel's The Avengers

製作年 :2012年

製作国 :アメリカ

監督 :ジョス・ウェドン

出演 :ロバート・ダウニー・Jr
クリス・エヴァンス
マーク・ラファロ
クリス・ヘムズワース
スカーレット・ヨハンソン
ジェレミー・レナー
トム・ヒドルストン
クラーク・グレッグ
コビー・スマルダーズ
ステラン・スカルスガルド
サミュエル・L・ジャクソン

上映時間:143分

解説&感想(ネタバレあり)

MCU作品として、本作までにタイトルロールとして描かれてきたアイアンマン、ハルク、ソー、キャプテン・アメリカ。さらに、脇役として登場していたブラック・ウィドウにホークアイ。彼らが集結し、アベンジャーズを結成するのが本作。とにかく豪華です。

本作を観る前にMCUの過去作を観るのは必須でしょう。恥ずかしながら、私は本作の公開時、『マイティ・ソー』を観ていない状態で本作を観るという失態を犯してしまいました(笑)。本作の敵キャラであるロキの背景が描かれた作品を観ていないというのは、本作を楽しむ上では大きなマイナスでした。

それに初見時は、別の世界から来たソーやロキが世界観に馴染んでいないように感じてしまったんですよね。そもそも『マイティ・ソー』が、(地球人にとっての)神話の世界と現実の世界を交わらせて描くという特異な作品ですから、これを観ずにいきなり本作を観たらそう感じるのも無理はありません。2度目の鑑賞時はむしろ、各作品の世界観をうまく融合させたことに感心しましたよ。

さて、本作はこの豪華なキャラクターをそれぞれ魅力的に描いていて、脚本も演出もなかなか良かったです(途中の仲間割れのくだりは、ちょっと描き方が浅はか過ぎる感はありましたが)。

中心となるアイアンマン=トニー・スタークはやはり魅力的なキャラクター。軽口叩いてばかりの自由奔放な性格ながら、先陣を切って敵に挑み、核ミサイルを捨て身で処理する姿はギャップ萌えです(笑)。ロキとの戦いの際に、_「お前はもう1人怒らせた。彼の名はフィル」_という台詞も、ロキに殺されたフィル・コールソンのことを想う情の熱さを感じさせます。

ハルク=ブルース・バナーの魅力も負けていません。無敵すぎてチートキャラになっているのが最高です。最後にロキをめった打ちにするシーンは笑ってしまいました。一方、クライマックスの戦闘に合流したブルースの変身シーンは痺れましたね。

キャプテン・アメリカから_「今こそ怒る時だ」_と言われたバナー。_「僕には秘密がある…。僕はいつも怒ってる」_。この言葉と共に変身し、巨大な敵をワンパンで仕留めるのがもう最高。

インクレディブル・ハルク』でハルクを演じたエドワード・ノートンに代わってブルースを演じたマーク・ラファロは見事な演技です。『インクレディブル・ハルク』という作品を無かったことにしたと言っても過言ではないくらい、新しいブルース像を構築しています。

ノートンはマーベルともめて降板したと言われていますから、もしかして、わざとノートンと印象の違うラファロを起用して、違う演技をさせたのかと疑ってしまいます(笑)。私はノートンが大好きなので、少し寂しくはあるんですが。

キャプテン・アメリカは正義感溢れるキャラクターとそのリーダーシップでチームを引っ張る姿が魅力的。ソーは、他に比べて印象は弱い気がしなくもないですが、こちらも溢れる正義感とパワフルな戦闘で魅せてくれます。

ブラック・ウィドウは、『アイアンマン2』でもそうでしたが、抜群のスタイルと華麗なアクションで魅せまくりですね。特に登場シーンで、椅子に縛られた状態から始まるアクションは見事でした。

ホークアイは過去作でも『マイティ・ソー』でワンシーン登場しただけでしたので、キャラクターがまだ描き込めていない分、本作では十分に魅力を引き出しきれていない印象。ただ、『ロード・オブ・ザ・リング』のレゴラス然り、やはり弓矢で戦う姿は絵になります。

さて、そんな彼らが勢揃いして戦うクライマックスはやはりボルテージが上がります。ハルクのワンパンのシーン後、皆が輪になって敵と対峙するカットがいいですね。このシーンを始めとして、アラン・シルヴェストリによるヒロイックなテーマ曲がまた盛り上げてくれます。

特筆すべきは、ブラック・ウィドウが敵の乗り物を奪うあたりからのシーン。カメラがワンカットでマンハッタンを縦横無尽に動き、ダイナミックにアベンジャーズのメンバーそれぞれの活躍を捉えます。このシーンは見事でしたね。

公開当時、「日本よ、これが映画だ。」という本作のキャッチコピーに怒っている人がいましたが、私は素直に「なるほど、これが映画か」と思いました(笑)。

最後に

今回は映画『アベンジャーズ』の解説&感想でした。一連の作品でじっくり準備した甲斐あって、豪華で楽しいエンターテインメント作品に仕上がっていました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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