映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.501:「インファナル・アフェア 三部作 Blu-ray スペシャル・パック」 (original) (raw)

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は501本目。タイトルはアンドリュー・ラウアラン・マック監督による、2003~2005年日本公開作品「インファナル・アフェア 三部作」。特典映像としては特に無し。警察とマフィアにそれぞれ潜入した2人の男の生き様を描いた香港ノワールだが、いわゆる”ダブルスパイ”ものとしては東洋問わず最高峰であり、金字塔的な作品だろう。日本では第一作公開2003年の翌年に、主人公2人の若き日を描いた「インファナル・アフェア無間序曲」が公開され、さらにその2年後には一作目のその後を描いた「インファナル・アフェア3 終極無間」が製作されたことにより、全3部作となった。2006年にはあのマーティン・スコセッシ監督により「ディパーテッド」としてハリウッドリメイクされ、その年のアカデミー作品賞を受賞したシリーズでもある。主演のトニー・レオンアンディ・ラウの出演作としても代表的な作品だと思う。

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シリーズ一作目は、”警察に潜入したマフィアのラウとマフィアに潜入した警察官ヤン”を交互に描写することで、それぞれの葛藤と思惑を描きつつ強烈な緊迫感を演出した香港ノワールの傑作で、2作目はヤンとラウの若かりし頃を描き、彼らの過去に迫るという「ゴッドファーザー」と同じスタイルを採用することで各キャラクターを深堀した作品だった。そして最終章の3作目は1作目の直後からスタートすることで、原題であり仏教でいう”無限地獄”を意味する「無間道」というタイトルの真意が解るという、かなりトリッキーな構成の作品だったと思う。どの作品もそれぞれの魅力があり面白いのだが、個人的にはエディソン・チャンショーン・ユーが活躍する2作目がお気に入りだ。シリーズを通した伏線なども散りばめられており、続編の公開時には忘れていた場面も、今回三作品を一気見することで理解できたシーンもあったので、重宝するブルーレイパックだった。

監督:アンドリュー・ラウアラン・マック
出演:アンディ・ラウトニー・レオンエディソン・チャンショーン・ユー
日本公開:2003年