2012年11月22日

放送 ひらまつ 代表取締役社長 平松 宏之 (ひらまつ・ひろゆき)氏 |カンブリア宮殿: テレビ東京 (original) (raw)

カンブリア宮殿

高級レストランで快進撃!~デフレに打ち勝つ「一流」のビジネス術~

デフレ脱却の見通しが立たず、外食業界では熾烈な価格競争が続く。そんななか客単価が3万円にもなる高級レストランで人気を博し、売り上げを伸ばし続けている会社がある。フレンチの「レストランひらまつ」などを展開する株式会社ひらまつだ。社長の平松宏之氏は日本人オーナーシェフとして初めてミシュランで星を獲得した一流の料理人でもあり、高級レストランというジャンルで新たな市場を切り開き、東証1部上場を果たした経営者でもある。平松流ビジネスの極意を見よ! 東京・広尾のとあるビル。一階を覗くと荘厳なラウンジが広がっている。壁には芸術的な絵画が飾られており、一見すると小さな美術館のようだ。しかし、ここは美術館ではない。日本のフランス料理界のパイオニア「レストランひらまつ本店」だ。1階のラウンジを上がると2階にバーカウンター、3階にレストランとなっており、ランチタイムやディナーなどはいつも満席状態。4階にある厨房は常にフル回転だ。
ディナーはコースで1人あたり9,500?21,000円と強気な価格設定にも関わらず、外食不況の中、「ひらまつ」は右肩上がりの成長を続けている。
「ひらまつ」の成功の秘密は妥協のない料理作りと徹底したサービス、それに巧みなブランド戦略が挙げられる。
不景気になると無駄な出費は抑えるが、年に1、2度の大切な記念日などの利用など決して外食をしないわけではない。取っておきの日の外食は絶対失敗したくない。こうしたニーズをひらまつはがっちり掴んでいる。
一流シェフ・平松にはもう一つの顔がある。厨房を離れれば、店舗の売り上げ毎日チェックするなど経営者でもあるのだ。平松はレストランウェディングを日本でいち早く取り入れ広めたのをはじめ、新規事業にも積極的に取り組む。
そんな平松にとって来る12月3日は平松にとっては勝負の日になる。「ひらまつ」グループの新店舗「ラ・フェットひらまつ」が大阪・中之島にグランドオープンするのだ。東京を中心に、北海道、名古屋、福岡などの各地方都市に出店してきた「ひらまつ」。意外にも大阪には出店していなかったのだ。その準備のため、平松は10月から大阪に住まいを移す気合の入れようだ。「ラ・フェットひらまつ」の目玉はフランス料理やイタリア料理などの文化の垣根を越えた新たな料理だという。
〝お客様を決して裏切らない"を信念として掲げ、いまや全国に約30店舗を展開、年間100億以上を売り上げるまでに成長した「ひらまつ」の強さと挑戦を追う。

社長の金言

ゲストプロフィール

平松 宏之

企業プロフィール

村上龍の編集後記

フランス料理の本質は厳密で、しかも抑制されている。厳格な基本があり、逸脱は許されない。抑制というのは、過剰で派手になる寸前の、ぎりぎりのポイントを正確に見極めるということで、フランス絵画や音楽とも共通している。 平松さんは、そういった技法をマスターした表現者だが、同時に広くビジネスを展開する経営者でもある。表現と経営は両立しないという常識は過去のものだ。 ゴッホが現代に生きていたら、ネットで新作を紹介しただろう。表現者が自らプロデュースを試みるのは、利益のためではない。世に作品を届けたいという切実な思いがあるからだ。

村上龍の編集後記画像

放送を見逃した方はこちらテレビ東京 ビジネス オンデマンド

バックナンバー

社長の金言

ご注意下さい

最近、「カンブリア宮殿」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
「カンブリア宮殿」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。
不審な働きかけがあった場合には、テレビ東京までご連絡ください。

カンブリア宮殿公式アカウントはこちら