【WoT】戦車日記 Concept5のはなし (original) (raw)

World of Tanksの日記です。今回はConcept 5の性能の話です。

皆さま、こんにちはこんばんは。烏龍(茶)です。気づいたら9月が今日で最後、一年の75%が終わろうとしてますが、普通に体調崩して長いこと休んでいたりしたらいつの間にか3か月過ぎ去っていました。時の流れの加速を感じて恐れ慄いてます。老化とか言ってはいけない

さて、今回はConcept 5の性能の話。だいたい70戦程乗車し、平凡な戦車長が使ってみた所感を、そして他の同系統のロールを担う車両や単発中戦車としての性能と比較しての結論をざくっとお届けしようかと思います。

Concept 5はどんな車両か

この戦車はイギリスの中では最も新しく追加された、履帯でなく車輪を装備している車両ツリーの最上位Tierにあたります。

形状はこんな感じ。主砲が見切れてますが、全長は車体と同じくらい長いです。

性能評価

強い点

  1. 装輪(タイヤ)だからか動きが思っている以上に軽い。最高速も65kmと快速と言っていいレベル。
  2. 単発威力が430と全中戦車の中でも三本の指に入る高威力を持っているためしっかり撃てれば大きくダメージを与えられる。
  3. 重量が軽く、重量比での馬力が高いために鈍足になりづらい。動き始めが結構快適。
  4. 弾種がAP/APCR/HEであるため、偏差などを取りやすい。口径も他と違い110mmなので105mmの車両たちより装甲ルール的な面でほんの僅かに貫通させやすいのも利点か…?

弱い点

  1. 車体旋回性能が比較的低く、狭い所での旋回に少し手間取る。また、超信地旋回も可能でした。※乗りなおして確認しました。
  2. 装填速度が長い。戦友パークと通常の装填棒だけだと9.22秒かかるため外した際のロスが大きくなりがち。
  3. 砲塔、車両の装甲が例に漏れず薄いので被弾=ダメージ。他の装甲の薄い車両に乗り慣れていたらそれらと変わらない。
  4. 隠蔽率が低い。どれ程かというとカモフラージュを乗員全員習得済み+塗装だけだと23.5。消音排気システムを付けると29前後に届くのでかなり動き易くなる。
  5. 重量が軽いためにラムアタックされると致命傷になる。軽戦車にさえ体当たり勝負で敗北してしまうので衝突は本気で避けるが吉。あとは衝角の制御を習得して少しでもケアしよう。

同系統車両(遠距離狙撃型)との比較

比較の対象としたのは、技術ツリー上で狙撃型中戦車として分類されているK-91、Leopard1、CS-63の3両。コレクションや何かしらの報酬車両は除外。

当たり前ではありますが、乗員パークや拡張パーツ、消耗品は同じ条件で比較しています。

条件はこれ
  1. パークは戦友、カモフラージュのみ
  2. 拡張パーツは換気扇、装填棒、レンズ被膜の3点(レンズは穴埋め)
  3. 消耗品は食料のみ
  4. 塗装あり

弾のダメージ・貫通力

単発のダメージは4両中1位で430。次点がLeo1の420、最低値はK-91の320なので威力面では文句なしと言えます。

弾薬の貫通力は、AP弾が260mm、APCRが318mmで3位。APCRは500mで減衰しきっても303mmの貫通力があるのでダメージ同様特段の文句は出ないかと思います。

散布界、照準速度

散布界は0.27で2位。上に0.25のLeo1がいて、下にK-91、CS-63と続きます。遠距離での精度は申し分なし。これでも足りないと感じるのであれば改良型照準器を付けるなり、実際に乗るのであれば兵器工や極限の集中などで底上げも可能なので精度面での苦労は少ないかと。

照準速度については、1.58で3位。1位はタイでK-91とLeo1の1.49。パーツで補助を付けなくとも十分な速度。高速照準パークで1.52までは上げることも可能なので、やや足りないと感じたら習得もあり。

装填速度

9.22秒で4両中最下位。1位は4.49秒でK-91の圧勝。同時に撃ちだすとConcept5が2発目を撃つまでにK-91は3発撃ち終えている計算に。

この装填時間は中戦車としてみても屈指の遅さ(これについては後述)で、射撃機会が頻繁に訪れるマップだと撃ちたい時に装填中で歯噛みする、という事が間々起こる。

ちなみに、ボンズの装填棒とディレクティブを使用して尚8.6秒かかります。

機動力(砲塔旋回含む)

最大速度は65kmで3位。1位はタイで、Leo1とターボモード中のCS-63の70kmになります。

実戦を見据えた場合は最大になるまでどれくらい掛かるのか、とか初速はどうなのかという話になるのでまた話が変わるのですが、カタログ面でいうと狙撃中戦車としては上二つより若干低い結果になっています。

機動力を如何なく発揮させたいのなら、個人的にはオフロード走行やエンジン整備の習得をおすすめしたい。もっと速度を上げたいのならターボチャージャーを乗せる……のも手ですが、他に優先したいパーツが多いのが悩ましいところ。

装甲・HP

車体装甲が前面70mm、側面40mm、背面35mm。砲塔装甲が前面150mm、側面と背面が40mmで、車体と装甲共に4両中で3位。車体装甲はK-91の前面140mmで、砲塔装甲はCS-63の砲塔前面260mmとなっています。車体、砲塔のバランスでいうと車体前面が140mm、砲塔前面が220mmのK-91が一番安定しているといえるかも。

HPの量としては、1800で最下位。1位がCS-63の2000で、次点でK-91の1950。乗っていた感想として、細かくダメージを受けると気付いた時には瀕死だったりして中々脆いです。Leo1にも言えることですが、装甲が薄いのでHEにかなり弱い。パークに余裕があるなら隙のない配置の習得でケアするのも一つの手(筆者はオフロード走行とクラッチの名手を取った)。

また、余談ですがサスペンション(タイヤ)の修理時間が17秒と超長いので、他の車両以上に修理が必須かも。

隠蔽率

遠距離狙撃で割と肝要な隠蔽ですが、静止中、移動中問わず4両中最下位です。なお、静止中は23.59で、1位のK-91が38.57とはほぼ15の差がついています。

いかに遠距離とはいえ、23.5ではウエストフィールドやマリノフカ、漁師の港などの視界の広い車両との距離が割と近くなりがちなマップだと普通に見つかってしまったことも。消音排気システムが手放せなくなりました。

全技術ツリーの単発中戦車との比較

火力

単発威力はUDES15/16とObj.430Uの440に続いて12両中で2位と非常に優秀。照準時間は12両中で3位タイ。1位は先ほどのLeo1とK-91で、3位で並んだのはM48Pattonだった。

次いで、散布界についてはE50Mと並んで2位タイ。装填時間を除いた砲性能は本当に破格の一言。威力良し、照準速度良し、散布界も狭い。

しかし……、件の装填時間はなんと12両中最下位。そう、技術ツリーに存在する全てのTier10単発中戦車の中で一番遅いです。恐らくですが、報酬車両等含めても一番遅いんじゃないかな。

驚くことに、同系統比較の際に述べたパーツ、ディレクティブで装填時間を最短にしても、この比較条件下の車両たちに追いつけません。

なので、Concept 5でHPが多く残っている中戦車と一対一で殴り合うことは絶対に避けるべきです。普通に回転数で負ける。

機動力

最大速度は12両中3位。他車両は大体60~55kmであることが多く、実戦だとカタログスペック以上に感じることもある。

後退速度についてはタイヤであることの面目躍如か、全体1位の32km。サッと飛び出して射撃してすぐ戻る、というよくやる動きが確かに速くてやり易い。

旋回速度についても、装填時間と同じく12両中で最下位。※1

出力重量比の方は、12両の中で3位と上位に位置している。上3両のうち1両はターボモード中のCS-63なので、射撃可能な状態で考慮するなら実質2位と言える。

生存力

装甲面では砲塔装甲でいうと12両中8位。最下位のLeo1程薄くはないものの、普通にHEが砲塔側面に刺さるので注意。

HPに関しては、12両中で最下位。装甲もHPも乏しいので不要な被弾が致命的な状態を招くかもしれません。

隠蔽

車両の隠蔽率は全体で10位。なお、約0.3の僅差でCenturion AXが9位に位置しています。他に隠蔽率を上げるものを使わない場合は、車両を隠蔽できる茂みをしっかり駆使して身を隠していこう。

視界

視認範囲は480mで、12両中で4位タイ。可もなく不可もなくといったところ。とはいえこれはレンズ被膜込みの値であるため、被膜抜きで別のものにする場合は自身でも視界確保できるように445mは維持したい。

※1:オートローダー系を含めると旋回速度が一番低いのはB-C 25t。しかし差は1.8ほどなので僅差。

総評

Concept 5の所感としては、装填時間と砲塔の大きさ等を除けば使いやすい良い車両です。

強いか弱いかで言えば強い方だと言って差し支えないとは思うんですが、狙撃型じゃ荷が重いマッチだとどうしようもないことが間々あります。Leo1やSTB-1ならなあ、という事態が(乗り慣れているという意味でも)本当に多いなと乗っていて感じた次第です。

要するに、尖っている部分に適応しきれておらずやり辛い、という事なのだと思います。

分かりやすくピーキーな車両なので個人的には喜び勇んで乗るには筆者の技量が足りない車両ですが、腕前に自信ありという方は是非乗りこなしてみて下さい……という寸評を、今回の記事の〆としたく。

毎度期間が空きすぎていて何ですが、また機会があれば次の記事でお会いしましょう。