株式の投資基準とされる売上高連単倍率とは - 金融コラム - Weblioコラム検索 (original) (raw)

株式の投資基準とされる売上高連単倍率とは

株式の投資基準とされる売上高連単倍率とは、企業の連結決算ベースの予想売上高が個別財務諸表ベースの予想売上高の何倍かを表したものです。

売上高連単倍率は、次の計算式で求めることができます。

売上高連単倍率=連結決算ベースの予想売上高÷個別財務諸表ベースの予想売上高

例えば、連結決算ベースの予想売上高が1000億円で個別財務諸表ベースの予想売上高が800億円ならば、売上高連単倍率は1.25倍になります。

売上高連単倍率=1000億円÷800億円=1.25倍

一般的に、連結決算ベースの予想売上高と個別財務諸表ベースの予想売上高の関係は次のようになります。

連結決算ベースの予想売上高>個別財務諸表ベースの予想売上高

よって、売上高連単倍率は1倍以上になるのが一般的です。しかし、未実現利益がある場合には1倍未満になることもあります。

売上高連単倍率は、企業の決算短信などから算出することができます。


上の図の場合、売上高連単倍率は次の計算式で求めることができます。

売上高連単倍率=185000百万円÷166000百万円≒1.11倍

次の表は、2012年6月現在の日経平均株価(日経225)採用銘柄のうち、売上高連単倍率が1倍以上の銘柄の一覧です。

コード 銘柄 売上高連単倍率
1801 大成建 1.29倍
1802 大林組 1.31倍
1803 清水建 1.15倍
1812 鹿島 1.36倍
2002 日清粉G 14.39倍
2282 日本ハム 1.45倍
3086 Jフロント 43.44倍
4324 電通 1.35倍
5002 昭和シェル 1.07倍
5232 住阪セメ 1.54倍
5233 太平洋セメ 2.48倍
5707 東邦鉛 1.12倍
5715 古河機 30.91倍
5901 洋カン 2.32倍
6301 コマツ 2.26倍
6902 デンソー 1.53倍
7203 トヨタ 2.32倍
7205 日野自 1.37倍
7267 ホンダ 3.10倍
8253 クレセゾン 1.21倍
8270 ユニー 1.36倍
8308 りそなHD 3.46倍
8355 静岡銀 1.17倍
8750 第一生命 1.15倍
8766 東京海上 73.00倍
9001 東武 2.62倍
9005 東急 4.14倍
9007 小田急 3.29倍
9008 京王 3.38倍
9020 JR東日本 1.40倍
9021 JR西日本 1.49倍
9022 JR東海 1.29倍
9062 日通 1.55倍
9202 ANA 1.12倍
9301 三菱倉 1.41倍
9432 NTT 24.83倍
9501 東電 1.03倍
9531 東ガス 1.13倍
9532 大ガス 1.25倍
9681 ドーム 1.42倍
9735 セコム 2.10倍

(2012年06月28日更新)