さきがけ_(探査機)とは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
ハレー彗星探査試験機「さきがけ(MS-T5)」 | |
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所属 | 宇宙科学研究所(ISAS) |
主製造業者 | 日本電気 |
国際標識番号 | 1985-001A |
カタログ番号 | 15464 |
状態 | 運用終了 |
目的 | すいせい(PLANET-A)の試験機 |
観測対象 | ハレー彗星、惑星間空間 |
打上げ機 | M-3SIIロケット 1号機 |
打上げ日時 | 1985年1月8日04:26 |
最接近日 | 1986年3月11日 |
運用終了日 | 1999年1月7日 |
停波日 | 1999年1月8日 |
物理的特長 | |
本体寸法 | ⌀1.4m x 0.7m |
質量 | 138kg |
発生電力 | 100W |
主な推進器 | ヒドラジン1液スラスタ |
姿勢制御方式 | スピン安定方式 |
軌道要素 | |
周回対象 | 太陽 |
軌道 | 楕円軌道 |
軌道周期 (P) | 約319日 |
観測機器 | |
SOW | 太陽風イオン観測器 |
PWP | プラズマ波観測器 |
IMF | 太陽風・惑星間空間磁場観測器 |
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さきがけ (MS-T5) は日本の宇宙科学研究所が初めて打ち上げた惑星間空間探査機(人工惑星)である。開発・製造は日本電気が担当した。1985年1月8日に鹿児島宇宙空間観測所からM-3SIIロケット1号機で打ち上げられた。
さきがけは、ハレー彗星を探査する すいせい(PLANET-A)の試験探査機として打ち上げられた。ハレー彗星の探査の他に、新たに改良された M-3SIIロケットの性能確認や深宇宙探査技術の習得などを目的としていた。姉妹機であるすいせいと異なり、さきがけには撮像装置は搭載されていない。
さきがけの打上げに先立つ1984年10月31日には、PLANET計画のための受信アンテナとして臼田宇宙空間観測所が新設され、64 mパラボラアンテナが建設された。
1986年3月11日には国際協力による探査機群・ハレー艦隊の一員としてハレー彗星に699万kmまで接近し、彗星付近の太陽風磁場やプラズマを観測した。
1987年に日本の探査機としては初の地球スイングバイを行って軌道を変更し、1992年1月7日から1月9日に掛けての地球スイングバイ(最近接距離8万キロ)で、日本の探査機として初めて、地球磁気圏の尾部から頭部へと突き抜ける磁気圏断面観測を行った。 1992年の地球スイングバイによって、更に軌道を変更した“さきがけ”は、地球と並走して太陽を公転する軌道に投入された。以降の“さきがけ”は、時折、地球の引力圏内(約150万キロ)に入りながら、地球からの距離を4000万キロ以内に保ち、太陽風と地球磁気圏との相互作用の観測を行った(これは、元々地球近傍にて太陽風と地球磁気圏の相互作用の観測を行っており、その後月スイングバイによりハレー彗星観測を行ったISEE-3とまったく逆の経緯である)。
1998年にはジャコビニ・ツィナー彗星への接近観測を行う計画も検討されたが、推進剤が不足していたために断念され、1999年1月8日に探査機の送信機が停止されて運用を終了した。
外部リンク
表 話 編 歴 ハレー艦隊 | |
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ハレー彗星探査機 | ICE ベガ 1号 2号 さきがけ ジオット すいせい |
関連ミッション | パイオニア7号 パイオニア・ヴィーナス1号 STS-51-L |
表 話 編 歴 日本の宇宙探査機・人工衛星 |
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研究機関 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 旧 ISAS NAL NASDA 宇宙システム開発利用推進機構(JSS) 情報通信研究機構(NICT) |
運用終了 気象衛星 ひまわり 1号 2号 3号 4号 5号 6号 7号 天文衛星 ひのとり てんま ぎんが あすか はるか ようこう はくちょう あかり すざく ひとみ 開発中止 ASTRO-G 計画中止 SPICA 地球観測衛星 たいよう きょっこう じきけん でんぱ おおぞら うめ うめ2号 もも1号 もも1号b ふよう1号 みどり みどりII だいち あけぼの TRMM GEOTAIL 通信 放送 測位衛星 さくら 1号 2号a 2号b 3号a 3号b ゆり ゆり1号 ゆり2号a ゆり2号b -BS-2X ゆり3号a -BS-3H ゆり3号b -BS-3N かけはし SUPERBIRD A A1 A2 B1 BSAT 1a -BS-3N 1b 2a -2b 2c JCSAT 1 1B 2 3 110 R N-STAR a b MBSat こだま MTSAT 1R 2 きずな 宇宙探査機 さきがけ すいせい ひてん のぞみ かぐや はやぶさ ispace M1 計画中止 LUNAR-A 実験衛星 おおすみ しんせい きく 1号 2号 3号 4号 5号 6号 7号 8号 たんせい 1号 2号 3号 4号 みょうじょう りゅうせい おりづる じんだい EXPRESS SFU あやめ あやめ2号 LRE つばさ LDREX 1 2 DASH USERS きらり SERVIS-1 SERVIS-2 マイクロラブサット1号機 SDS-1 たすき つばめ 開発凍結 SmartSat-1 情報収集衛星 光学 1号 2号 3号実証 5号実証 3号 4号 レーダ 1号 2号 民間超小型衛星 ふじ1号 ふじ2号 WEOS HIT-SAT Cute1.7+APD まいど1号 KUKAI PRISM かがやき Negai☆″ ハヤト WASEDA-SAT2 WE WISH RAIKO FITSAT-1 ぎんれい KSAT2 TeikyoSat-3 GENNAI OPUSAT INVADER PROCYON DESPATCH IDEA OSG 1 CE-SAT-IB |
運用中 気象衛星 ひまわり 9号 軌道上待機中 8号 天文衛星 ひので ひさき ひばり 地球観測衛星 Aqua いぶき GCOM しずく しきさい GPM だいち2号 ASNARO 1号 2号 あらせ いぶき2号 StriX α β 1 通信 放送 測位衛星 SUPERBIRD A3 B2 B3 C2 D BSAT 3a 3b 3c 4a 4b JCSAT 1C 2A 2B 3A 4A 4B 5A 85 110R RA 16 15 18 17 N-STAR c d みちびき 1号 2号 3号 4号 1号R きらめき 1号 2号 光データ中継衛星 宇宙探査機 あかつき はやぶさ2 ベピ・コロンボ EQUULEUS OMOTENASHI JUICE 実験衛星 あじさい れいめい IKAROS SDS-4 RAPIS-1 ELSA-d RAISE 2 DRUMS(英語版) 情報収集衛星 光学 5号 6号 7号 レーダ 3号 4号 予備 5号 6号 7号 データ中継 1号 民間超小型衛星 ふじ3号 CUTE 1 1.7+APD2 XI IV V SEEDS 雷神 輝汐 しんえん しんえん しんえん2 鳳龍 鳳龍弐号 鳳龍四号 プロイテレス WNISAT 1 1R 結 SPROUT 雷神2 UNIFORM-1 SOCRATES ChubuSat 1 2 3 ほどよし 1号 3号 4号 QSAT-EOS TSUBAME CE-SAT I IIB てんこう あおい がまキューブ GRUS 1A 1B 1C すいせん 1E RISESAT ALE 1 2 OrigamiSat-1 AOBA-VELOX-IV NEXUS イザナギ イザナミ AMATERU-III Z-Sat ARICA ASTERISC NANODRAGON KOSEN-1 |
計画中 天文衛星 XRISM(2023) うみつばめ(2023) KOYOH(2023) WSO-UV(2025) ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡(2026) Solar-C_EUVST(2027) JASMINE(2028) LiteBIRD(2028) HiZ-GUNDAM(2030) ATHENA(英語版)(2035) Nano-JASMINE LAPYUTA GREX-PLUS 地球観測衛星 うみつばめ(2023) 先進レーダ衛星(2023) GOSAT-GW(2023) EarthCARE(2024) 降水レーダ衛星(2028) 通信 放送 測位衛星 きらめき 3号(2022) 準天頂衛星システム 5 6 7(2023) SUPERBIRD 9 VDES衛星 宇宙探査機 SLIM(2023) YAOKI(2023) HAKUTO-R ミッション2(2024) LUPEX(2024) DESTINY+(2024) MMX(2024) ドラゴンフライ(2026) コメット・インターセプター(2029) 小型火星テラヘルツ探査機 Mars Ice Mapper 火星着陸探査 実験衛星 G-SATELLITE(2020) RAISE 4 5 6 7 BEAK(2021) 技術試験衛星9号機 (2022) ADRAS-J(2023) SERVIS-3 OKEANOS SILVIA ELS-R100 情報収集衛星 光学 8号(2023) 時間軸多様化1号(2025) レーダ 8号(2023) 時間軸多様化1号(2025) 宇宙状況監視 民間超小型衛星 視覚で楽しむ衛星(2021) HSKSAT(2022) KOSEN-2(2022) WASEDA-SAT-ZERO(2022) 劫蘊寺(2023) プロイテレス2号 |