しばわんこの和のこころとは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

しばわんこの和のこころ
ジャンル 絵物語
漫画
作者 川浦良枝
出版社 白泉社
掲載誌 MOE
発表期間 2000年7月3日 -
巻数 5巻-続巻・別巻2冊
その他 大判絵本形式
アニメ
原作 川浦良枝
監督 吉良敬三
脚本 池野みのり
アニメーション制作 スリー・ディ、メビウス・トーン
製作 NHKエンタープライズ、白泉社
放送局 NHK総合テレビゆるナビ枠内)NHK教育テレビ(再放送あり)
放送期間 2006年4月5日 - 2008年3月28日
話数 全80話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

しばわんこの和のこころ』(しばわんこのわのこころ)は、白泉社月刊誌MOE』に2000年(平成12年)から連載中の川浦良枝作の絵物語[注 1]、およびそれを原作としたアニメ作品。

単行本の累計発行部数は55万部を超える。

ストーリー

「和」のこころを持つ柴犬しばわんこと、仲良しの三毛猫みけにゃんこを中心に、日本古来からある和の心、伝統を学びながら周囲の人物と日常生活を描く。

キャラクター

しばわんこ

とある日本家屋に住む和の心を持った柴犬。和の心に目覚めた理由は運命だから。和に関することに対しての好奇心は非常に強い。みけにゃんこにいたずらをされることがある。さちこさんから本を借りて読んでいる。

家事全般が得意だが、箸の扱いには不慣れ。

割烹着の似合う犬コンテスト」で準優勝したことがある。ほとんど身に着けないが前掛けもある。当初レースが付いた割烹着を身に着けていたが、ポケットが付いている割烹着を身につけるようになる。

煩悩がない」と言われる程純真で誰からも好かれるが、無心なあまりズレた行動に出てしまうこともしばしばで恋をすることがないので、恋愛に関しては鈍感である。煩悩が無いので幽霊は怖くないのだが雷が苦手で方向音痴でもある。また、かわいい物が好きらしい。

怒らないように思えるが実はみけにゃんこに対して怒ることがあるがすぐに忘れてしまう。

普段は遠吠えをしないらしく、十五夜の時に「久々に遠吠えしちゃおうかな」と言っていた。

初期の数回だけ4本足で歩いており、扉絵ではひげもあった。

首輪には名前が書いてあり、礼装用の鈴が二つ付いた首輪もある。

みけにゃんこ

しばわんこと同居しているやんちゃでいたずら好きな三毛猫。子供は苦手だったが、後に克服した模様。

家事にはあまり積極的に参加しないが、料理する姿も時折見られる。

「またたび酒」をこよなく愛し、事あるごとに持ち出している。その他にごまめ、魚も好き。

色々な人に抱っこしてもらっていることが多い(しばわんこにおんぶしてもらったこともある)。

語尾に「だい」と「やい」を付けることがある。しばわんことは逆に稲光が好きらしいが、幽霊は怖い。

初期では2本足ではなく4本足で歩き、しばわんこと同じくひげがあった。買い物する際にはよくサイフを持っている。

しばわんこと同じく礼装用の鈴が二つ付いた首輪がある。

ぶちにゃんこ(アニメではブチにゃんこ)

(おそば屋さんの)おじさんの家にいたぶち猫。一人称はオイラ。お盆の日に突如現れて、しばわんこ達と肝試しに行こうとした。

おそば屋さんのおばさんに声をかけられ、お母さんと言い残して消えてしまった。その正体はお盆に帰ってきていたおばさんの猫の幽霊だった。

なお、アニメでは「ブチにゃんこ」は自称。おばさんからはブッチと呼ばれており、これが本来の名前と思われる。甘えん坊だったらしい。

節分の日に突如現れた鬼。みけにゃんこのまたたび酒を飲んでしまい、みけにゃんこを怒らせた。

正体は福鬼。しばわんこにおかゆを食べさせてもらったお礼として、花々を撒き散らし笑って去っていった。

かかし

みけにゃんこに口を書かれたことで喋れるようになり、そのお礼に、秋の朝にしばわんことみけにゃんこの家に新米を届けに来た。その後、しばわんことみけにゃんこと双子達と田んぼに行った。空を飛べる。

(アルバイト少年)薫君

しばわんこの家の新聞配達・集金のアルバイトをしている少年。最初にしばわんこを見た時には驚いていた。

恋多き少年だが失恋もしばしば。一人旅をしていたことも。恋も少しずつ進展があったようであり、その後、本当に恋人ができた。成人式の時にようやく名前が判明した。大学では華道をやっている。

さちこさん

アルバイト少年のお茶目で淑やかな性格の着物が似合うおばあちゃん。

「ロマンだわぁ~。」が口癖であり、しばわんこ達にとっての和のこころの師匠的存在。

作者インタビューによると過去に夫を亡くしているという。読書家でもある。

原作とアニメではしばわんこ達と出会った経緯が異なる。

(双子の)男の子・女の子

しばわんこの家の近所にあるおそば屋さんの子供である双子。しばわんこの友達でもある。みけにゃんこが(一方的に)苦手としている。

普段は色が違うだけの同じ服を着ているが(同じ色の場合もある)、たまに違う服を着ている。

(おそば屋さんの)陽一パパ

双子の男の子と女の子のパパで、おそば屋さんの店主。意外と冷静沈着。

当初は独身だったが後にゆきちゃんと結婚(再婚)した。過去に母親を亡くしている。

(おそば屋さんの)おじいちゃん

陽一パパのお父さんで双子のおじいちゃん。そば屋は譲ったものの今でも現役である。

原作ではさちこさんの前で照れていたことがある。

ゆきちゃん

しばわんこの家の近所に住む女性。陽一パパとは当初から良い雰囲気で、後に結婚した。趣味でスケッチをやっている。現在は着物を着ている。原作では最初からおそば屋さんの彼女として登場した。

「しばわんこ」と「みけにゃんこ」の設定

しばわんことみけにゃんこは、それぞれ、しばわん、みけにゃんと、末尾の「こ」を外して呼んでいる。

作者の川浦良枝によると、しばわんことみけにゃんこは「一種の妖精のような存在」とのこと。

2匹には性別の設定を敢えてしていない。これは、女性に対し「女が家事をすべし」、男性に対しても「男も家事をすべし」というステレオタイプを避けるためである。その為作品においてしばわんことみけにゃんこの「私は」、「僕が」の主語は存在しない。しばわんこは「(家事を)好きでやって」おり、みけにゃんこは「自分勝手でやんちゃな甘えん坊」だからという形を取っているのである。イラストにおいての男装・女装はそれによって余分な先入観なしに伝えたいことがストレートに純粋に伝わるためにしているとのこと。しかし、わずかにみけにゃんこの方が女装が多い。

単行本

掲載順ではなく、テーマごとにまとめられた形で発売されている。2006年(平成18年)夏より、台湾[1]タイでも刊行開始。

アニメ

2006年(平成18年)4月5日から2007年(平成19年)3月14日までNHK総合テレビ(『ゆるやかナビゲーション ゆるナビ』枠内)、4月7日からNHK教育テレビでも放送された。『ゆるナビ』枠内では1話ずつ、教育テレビでは2話ずつの放送となっている。教育テレビでは全80話が40回にわたって放送されたが、『ゆるナビ』が38回で終了したため、『ゆるナビ』枠内では半数以上の話が未放送となった[注 2]。 なお、放送はスカパーアニマルプラネットで不定期ながら放送されている。

このアニメ版『しばわんこ』は原作の絵柄をそのまま生かすため、通常のアニメで用いられるアニメ用のキャラクターデザインを作成せず、原作から絵をスキャニングしてパソコンに取り込み、アニメの線画に合わせる「カット&ペースト」という手法で動画を制作している。これは連続シリーズテレビアニメでは世界初の試みである。

当然のことながら、原作の絵がアニメに必要な動作の全てを描いているわけではない為、絵を足や尻尾などのパーツごとに切り離してから必要な部分をスキャニングし、そのパーツを繋ぎ合わせる事で、原作にない絵も原作とまったく同じ絵柄でアニメーションさせる事に成功している。但し、この手法は通常の動画制作の10倍以上も手間がかかり、またアニメーターにも一定以上の技術が要求される事から、本作の様なショートアニメ(1話あたり約2分)だからこそ可能な手法と言える[注 3]

アニメ版は、NHKが当初に予想した以上に好評であるが、NHKのウェブサイト内に、アニメ版の番組ホームページは無い。

DVDは、当初2006年(平成18年)12月20日よりリリースを開始する予定だったが、2007年(平成19年)1月17日に延期された(月刊『MOE』のHPに記載あり)。

声優陣は、野際陽子を除いて青二プロダクション所属で揃っているのが特徴。 ナレーションと「さちこさん」の二役を担当する野際も、語り部としての役割と、普段ドラマなどで演じる役柄とは違う「さちこさん」を上手く使い分けている。また、「桃の節句」編では、最後に原作者の川浦良枝が女雛役を演じた。

キャスト

スタッフ

主題歌

『和のこころ』

作詞・作曲・歌 - イノトモ

放送リスト

DVD

発売元:ポニーキャニオン

第1弾

第2弾

関連商品

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 扱う内容によってタイトルが変更されることもある。
  2. ^ 2006年(平成18年)5月7日に第1話から第6話まで、2006年(平成18年)6月24日には第9話から第14話まで通常の放送時間とは別枠にて集中再放送された。同年11月2日深夜(11月3日未明)にも『オトナの知らない教育テレビ宝箱〜しばわんこの和のこころ』と冠して第1話から第22話までを集中放送された。2007年(平成19年)度は、4月6日以降から教育テレビ枠(放送日時は金曜のみ同じ)にて、第1話から順次再放送されているが、新作については不明。2006年(平成18年)度のように土曜朝及び金曜昼の再々放送はないが、5月以降毎週月曜19時45分から約5分間、再々放送がなされた。
  3. ^ アニメの1話で使用される「カット&ペースト」は実に1000回以上とのこと。教育テレビの枠では2006年(平成18年)5月12日放送分以降、初回放送の枠内で不定期に再放送が行われた。
  4. ^ この回の放送で、金閣は国宝と紹介されていた。しかし現在は、庭園が特別史跡、特別名勝に指定されているのみで国宝には指定されていない。

出典

  1. ^ 永漢國際書局 網路書店 Archived 2007年10月8日, at the Wayback Machine.
  2. ^ しばわんこの和のこころ やわらぎBOX 【NHKエンタープライズ】(2007年5月18日時点のアーカイブ
  3. ^ s-book.net Library Service しばわんこ和の塗り絵
  4. ^ s-book.net Library Service しばわんこ グリーティングカード塗り絵
  5. ^ エンスカイ しばわんこの和のこころ トランプ[_出典無効_]
  6. ^ エンスカイ しばわんこの和のこころ ジグソーパズル(全6種)[_出典無効_]
  7. ^ エンスカイ しばわんこの和のこころ ジグソーパズル(2種)[_出典無効_]
  8. ^ スタマガネット しばわんこの和のこころ: Pスタンプ(2007年6月4日時点のアーカイブ
  9. ^ スタマガネット しばわんこの和のたしなみ: Pスタンプ(2007年6月4日時点のアーカイブ
  10. ^ スタマガネット しばわんこの和のおもてなし: Pスタンプ(2007年7月1日時点のアーカイブ
  11. ^ 【カレンダーウェブ】しばわんこ カレンダー[_リンク切れ_]
  12. ^ しばわんこの和のこころ なごみ和小物ねつけ(2007年9月26日時点のアーカイブ
  13. ^ しばわんこの和のこころ そろそろ冬じたくねつけ(2007年12月2日時点のアーカイブ
  14. ^ しばわんこの和のこころ 花より団子すとらっぷ[_リンク切れ_]
  15. ^ しばわんこの和のこころ 和のこころすとらっぷ
  16. ^ しばわんこの和のこころしばわんこ、みけにゃんこぬいぐるみ 【NHKエンタープライズ】(2007年8月23日時点のアーカイブ
  17. ^ Cube-Works_Works
  18. ^ Gakken Sta:Ful 商品情報(2007年9月28日時点のアーカイブ
  19. ^ しばわんこ和のこころ 実生ゆずぽんず300ml[_リンク切れ_]

外部リンク