「ぜげん」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
読み方:ぜげん
「女衒」とは、江戸時代の「女人を買い受けて遊女として遊郭などに売り飛ばした仲買人」を意味する言葉である。今風にいえば「女性を風俗に沈める」斡旋・仲介を行う事業者である。
「女衒」の読み方
「女衒(ぜげん)」の「衒」は「げん」と読むが、「女」は普通「ぜ」とは読まない。「女」は「じょ」もしくは「にょ」と読むが、「女衒」を「じょげん」や「にょげん」と読むことはない。
昨今の一般的な解釈としては、「ぜげん」という読み方は元々は「じょげん」だった語が訛って定着したものであり、「女衒」という漢字表記は当て字として扱うのが妥当であり、つまるところ「女衒(ぜげん)」という表記と読み方の組み合わせは、熟字訓(=その熟字でしかその読み方が当てはまらず、文字単位で分解できない読み方)として扱うのが適切であろう、とされる。
なお「瞽女(ごぜ)」という言葉もあり、こちらも「女」を「ぜ」と読むかのように思えるが、これは「盲御前(めくらごぜ)」が変化(読み方の省略および当て字表記)した言葉とされており、やはり(「女」を「ぜ」と読むわけではなく)熟字訓と見なした方が穏当といえる。