「アイエスピー」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
別表記:アイエスピー
「ISP」とは、インターネットサービスプロバイダ・生産管理・イメージシグナルプロセッサのことを意味する表現である。
「ISP」とは・「ISP」の意味
「ISP」は、一般的にはインターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider)の略称として使用される。インターネット回線をサービスとして提供する、事業者や組織を指す言葉であり、プロバイダと呼ばれることも多い。インターネット回線に接続する方法は、有線やWiFiなど色々あるが、いずれの場合もISPと契約を結ばなければ、インターネットは使用できない。
ISPの役割は複数あり、その中でも最も重要と言えるのは、IPアドレスの発行である。ネットワーク上で住所の役割を果たすIPアドレスを与えられることで初めて、ユーザーはインターネット回線にアクセスできる。プロバイダと契約をすると、ユーザー名とパスワードが発行される。それをパソコンなどの端末に入力すると、IPアドレスを使ったアクセスが可能となる。
ISPが発行するユーザー名とパスワードの調べ方としては、契約後に送られてくる書類の確認が基本である。それ以外だと、ISPに直接確認しなければならない。そのことを知らないユーザーが、「ISP ユーザー名 調べ方」というワードで、端末やルーターの設定画面などから、ユーザー名を調べる方法を求めようとする場合がある。
ISPのその他の役割としては、WiFiを始めとする無線LAN環境の提供や、メールアドレスの発行、セキュリティサービスなどが挙げられる。ただ、いずれもインターネット回線の使用に必須ではないため、契約時にオプションとして付け加えることになる。
ISPはしばしば、インターネット回線事業者と混同されるが、それぞれ別の事業者である。回線事業者は、インターネット回線を用意する事業者だ。例を挙げるとすれば、NTT東日本のフレッツ光やKDDIのauひかりなどが、回線事業者に該当する。そのような回線事業者に回線を用意してもらっただけでは、インターネットにアクセスはできない。回線事業者とは別のISPと契約し、IPアドレスを取得して初めて、アクセスが可能となる。
ビジネスシーンでは、ISPは、生産管理という意味で使用される。「Inventory(在庫)」「Sales(販売計画)」「Production(生産)」の総称である。それぞれの順番を並び替えて、PSIと呼ぶことも多い。商品を販売するビジネスにおいて、商品の生産と在庫の管理、販売計画を全て同時に考えるのが生産管理、ISPである。過剰な生産や、在庫の欠品などの防止によって、なるべく無駄を出さず、大きな利益を生み出すために、ISPが取り入れられる。
ISPは、カメラに関する用語としても使用される。イメージシグナルプロセッサ(Image Signal Processor)の略称であり、デジタルビデオカメラ部品のひとつを指す。デジタルビデオカメラでは、イメージセンサーによって、撮影した映像がデジタル信号に変えられる。そのデジタル信号を加工するのがISPであり、露出調整やノイズの除去などができる。ビデオカメラにとって必須の部品ではないが、ISPを搭載したカメラは、より高い画質での撮影を実現しやすい。
「ISP」の熟語・言い回し
ISPサービスとは
「ISPサービス」は、インターネットサービスプロバイダが提供するサービスを意味する言葉である。基本的には、インターネット接続サービスを指す。また、場合によっては、インターネット接続サービスに、インターネット回線を使用したIP電話サービスや、セキュリティサービスなどのオプションを加えた、ISPが提供するサービスの総称として、ISPサービスという言葉が使用されることもある。
ISP事業者とは
「ISP事業者」は、インターネットサービスプロバイダを指す言葉であり、ISPと同義のものとして扱われる。ISPは、事業者としてのインターネットサービスプロバイダを指す言葉であるため、ISP事業者という表現だと二重表現になってしまう。しかし、伝わりやすさを重視して、ISP事業者と表現することは多い。日本には数多くのISP事業者があるが、その中でも代表的なISP事業者一覧は、以下の通りである。
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