イカルス星人とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

この項目では、「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人について説明しています。ロックバンドのイカルス星人(後にイカルスへ改名)については「イカルス渡辺」をご覧ください。
イカルス星人
ウルトラシリーズのキャラクター
初登場 ウルトラセブン』第10話
作者 成田亨(デザイン)
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イカルス星人(イカルスせいじん)は、特撮テレビドラマウルトラセブン』をはじめとするウルトラシリーズに登場する架空の宇宙人。別名は異次元宇宙人

『ウルトラセブン』に登場するイカルス星人

諸元

イカルス星人ALIEN ICARUS[出典 1]
別名 異次元宇宙人 四次元宇宙人[4]
身長 2.5 - 40 m[出典 2]
体重 300 kg - 1万8千 t[出典 2]
出身地 イカルス星[出典 3] 第17惑星イカルス星[12]

ウルトラセブン』第10話「怪しい隣人」に登場。

第17惑星イカルス星から四次元空間(後述)に前線基地を建設し、そこに多くの同胞を送り込んで地球の征服を企む宇宙人で、顔より巨大な1対の耳を持つ。最大の武器は身体に無数に存在する小さな穴からシャワー状に発射するアロー光線[出典 4]で、命中した平野を焦土と化す威力を持つ。

地球人の男性に擬態し、アンヌ隊員の友人である水野りつ子・アキラ姉弟の別荘の隣家一帯に2か月かけて完成させた四次元コントロール装置[12]で連結した四次元空間内の基地からイカルス円盤(後述)を発進させ、石油コンビナートを襲撃する。しかし、次元にできた亀裂から四次元基地へ侵入してきたダンに四次元コントロール装置を破壊されたため、巨大化して本性を現す。円盤と連携してセブンを苦しめるが、アロー光線をセブンに回避されたうえに格闘戦も劣勢となり、最後はアイスラッガーを腹部へ受けて怯んだところをウルトラサイコキネシスで山の向こうへ飛ばされ、倒される。

なお、セブンの存在や正体がダンであることは知らなかったらしく、彼に「お前は特別な能力を持った男らしい」「お前をみくびっていたようだ。お前は誰だ」などと発言している。

四次元空間

イカルス星人が前線基地を建設した異次元空間。異次元への干渉技術を持たない地球防衛軍側からは手出しできないうえ、ダンがセブンに変身することはおろかカプセル怪獣を出現させることもできない。

イカルス円盤

イカルス星人の円盤。四次元空間と三次元空間を自由に行き来できる能力を持つ。また、下部の穴からイカルス星人と同様のアロー光線を発射できる[8][12]。最後は宇宙へ逃げていくところにウルトラホーク2号のレーザー光線を受け、爆発する。

『ウルトラファイト』に登場するイカルス

諸元

イカルス
身長 45 m[19]
体重 1万8千 t[19]

ウルトラファイト』の新撮分である第74話「戦慄イカルスの大逆殺!」、第80話「イカルス死神に祈れ!」、第87話「必殺! 空中殺法」ほかに登場。

「暴れん坊イカルス」の異名を持ち、ウーの宿命のライバルとも言える存在とされており、「逆転こそ我が命」を自らの信条とする。喧嘩好きだが努力家で、特訓の末に殺法破れ傘や三段拳法などの技を編み出す。素手での戦いを主張して武器の使用には否定的な姿勢を見せるが、第186話ではライフル魔に豹変してエレキングを射殺するうえ、そのままセブンを追い回す。また、ある時は女性になってエレキングと交際し、貰ったプレゼントの花束を「食べられないから」という理由だけで投げ捨てて逆上するうえ、「だからお前は馬鹿なんだよ」などと言って乱闘の末に叩きのめすが、後日には魚を貰って機嫌を直す。クリスチャンで、仏教徒のゴーロンとセブンの葬儀方法を巡って乱闘する。第196話「怪獣死体置場」では円谷プロの着ぐるみ倉庫に吊り下げられている姿が確認できる。

『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場するイカルス星人

この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)出典検索?: "イカルス星人"ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2022年6月)

雑誌連載『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場。

てれびくん』版

ヒッポリト星人の罠に架けられたメビウスたちを救おうとカプト星に向かっていたウルトラマン、ジャック、エース、タロウを妨害して四次元空間に閉じ込めるが、ウルトラマンのハイスピンで空間を破壊されて脱出され、ジャックのウルトラスパーク、エースのウルトラスラッシュ、タロウのファイヤーダッシュを一斉に受けて倒される。

テレビマガジン』版

アンドロメダ星雲をパトロールしていたセブンを異次元の怪獣魔境に引きずり込み、エレキングギエロン星獣恐竜戦車改造パンドンと共に攻撃して追い詰めるが、セブンのウルトラサインを見てメビウスが救援に駆けつけたために形勢は逆転し、アイスラッガーでギエロン星獣と恐竜戦車共々切り裂かれて倒される。

『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』に登場するイカルス星人(SD)

諸元

イカルス星人(SD)
別名 異次元宇宙人
身長 14 cm - 2.5 m(活動時) - 40 m(最大)[出典 5]
体重 150 g - 300 kg(活動時) - 1万8千 t(最大)[出典 5]

映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』および『ウルトラマンギンガS』最終話「明日を懸けた戦い」に登場。

かつてウルトラセブンと戦ったイカルス星人の同胞で、倒されたバルキー星人(SD)に代わる2代目エージェントとして、異形の手のモノによりライブされた。一人称は「我輩」で、語尾に「〜イカ」と付けたり、「イカカカカ」と笑うなど独特の喋り方をする。手からアロー光線を発射して変身能力も持つなど初代と同様の能力を有するが、変身中に強い衝撃を受けると変身が部分的に解けてしまうという弱点も有する。『ウルトラファイト』の登場個体と同様に「逆転こそ我が命」を信条とする。タイラント(SDU)を復活させるべく、降星山に眠るシーゴラスベムスターハンザギランバラバレッドキングキングクラブの6体のスパークドールズを回収することが目的で、ダークダミースパークも悪人に渡さず携帯していた。

キングクラブのスパークドールズを回収したところを、同じく6体のスパークドールズを探していた美鈴と健太に遭遇し、駆けつけた友也をアロー光線で負傷させる。健太が持っていたカメラのフラッシュで怯んだ隙にウルトラマンタロウ(SD)のウルトラ念力で撃退され、キングクラブのスパークドールズも2人の手に渡る。その後、今度は美鈴に化けて別行動をしていたヒカルと千草に接近し、回収したスパークドールズを奪おうと試みるが、前述の弱点によって正体が露呈し、失敗する。しかし、ベムスターとシーゴラスのスパークドールズを回収すると、残り4体のスパークドールズを回収したヒカルたちが合流したところで美鈴を人質に取り、6体のスパークドールズの入手に成功する。ダークダミースパークで自らと合体させることにより、タイラント(SDU)への変貌を遂げた。なお、タイラント(SDU)になっている間は一切言葉を発しなかった。

タイラント(SDU)が倒されると元に戻り、ヒカルたちに捕えられて自らを操る黒幕(異形の手のモノ)について尋問され、当初は「イカに落ちぶれようとも話す気はない」と頑なに口を閉ざすが、ジャンナインからの威嚇射撃に脅されて話そうとした瞬間、異形の手のモノによって口封じのためにスパークドールズへ戻されてしまった。

『ギンガS』ではゼットン星人ベルメ(SD)バルキー星人(SD)ナックル星人グレイ(SD)と共に無数のチブロイドを率いて「ダークルギエル特戦隊」を名乗り、ヒカルたちを狙うもUPGやビクトリアンの面々に阻止され、因縁の相手である友也のジャンスターダストでチブロイド共々一蹴された。

イカルス星人イカリ

諸元

イカルス星人イカリ
別名 異次元宇宙人
身長 2 - 40 m[出典 6]
体重 109 kg - 1万8千 t[出典 6]

ウルトラマンX』第9話「われら星雲!」に登場。

「伊刈」という人間に化け、ナックル星人ナクリバルキー星人ハルキと共にシェアハウス「星雲荘」で暮らしている。人間に化けている時でも、うっかりイカルス星人本来の耳を出してしまったり、語尾に「〜イカ」をつけてしまったりしている。コンビニでバイトをするなど他の面々との地球生活を満喫しており、引っ越し先として温泉街が話題になった際には冗談交じりに伊香保温泉を候補に挙げていた。

星雲荘に飛来したハルキのペットのサメクジラ(ジョリー)を狙ってババルウ星人率いる犯罪ネットワーク集団・暗黒星団が襲来した際には、星雲荘に転がり込んできた風間イサムも加えた4人で「チーム星雲」を結成し、ラグビー勝負を挑む。前半戦では暗黒星団の卑怯な戦法によって51対0の圧倒的不利に陥るも、後半戦からのラフプレイによって仲間を傷つけられて怒りに燃えるイサムが活躍した結果、52対51の逆転勝利となる。暗黒星団がウルトラマンエックスに撃退され、イサムがラグビーに復帰するところを見届けると、ハルキやナクリと共にどこかへ去っていく。イカリたちの去った星雲荘に残った伊香保温泉のポスターには、「みんなで一緒に行かなイカ?」と書かれていた。

『セブンガーファイト』に登場するイカルス

セブンガーファイト』第7話「帰ってきた赤いアイツ」に登場。

怪獣惑星に生息する個体が登場。ガラモンガンダー改造パンドンと共に宇宙セブンガーに襲い掛かり、駆け付けたジャグラーをも人質にとるが、急行したウルトラマンゼット ベータスマッシュのゼットランスアローによって串刺しにされる[30]

『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』に登場するイカルス星人

映画『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』に登場。

『レッドマン』に登場するイカルス星人

レッドマン』第7話[31]、第9話[31]、第65話、第71話、第75話、第114話、第118話、第119話、第121話、第124話、第125話に登場。着ぐるみは『ウルトラファイト』で使用されたものが流用された。

『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場するイカルス星人

データカードダス『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場。

イカルス星人アロウ[32]

2弾より登場。「心優しき弓の使い手」の異名を持つ。大柄な体格に似合わず温和な心の持ち主。巨大な耳は一度に18人の声を聞き分けることができるとされ、ハンター同士の些細なトラブルの仲裁をすることも多い。ハンティングにおいても、状況把握時にレーダーや無線と同等以上の威力を発揮する。ニックネームは「アロー・イカルス」。

その他の作品に登場するイカルス星人

映像作品

漫画・小説作品

その他

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d 白書 1982, p. 54, 「ウルトラセブン 怪獣リスト」
  2. ^ a b c ベストブック 1993, p. 39
  3. ^ a b c 画報 上巻 2002, p. 66
  4. ^ a b c d ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 24
  5. ^ a b c 大辞典 2001, p. 30
  6. ^ ウルトラセブンイズム 2002, p. 103, 構成・文 原彰孝「ウルトラセブン宇宙人・怪獣大図鑑」
  7. ^ a b ウルトラ怪獣列伝 2008, pp. 196–197, 「四次元世界から円盤を送り込む怪人 異次元宇宙人イカルス星人」
  8. ^ a b c d キャラクター大全ウルトラセブン 2012, pp. 56–57, 「第10話 怪しい隣人」
  9. ^ a b c ウルトラセブン研究読本 2012, p. 215, 「ウルトラセブン 宇宙人・怪獣大図鑑」
  10. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 26
  11. ^ クロニクル 2022, p. 75, 「ウルトラセブン登場怪獣ファイル 宇宙人&アンドロイド/ロボット&怪獣」
  12. ^ a b c d e 大侵略者図鑑 2023, pp. 28–29, 「イカルス星人」
  13. ^ a b ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 66–67, 「エピソードガイド第10話」
  14. ^ 成田亨 2014, p. 134.
  15. ^宇宙船朝日ソノラマVol.8(1981年秋季号)「高山良策 怪獣製作日記」より。
  16. ^ ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 67、213
  17. ^ 『大人のウルトラセブン大図鑑』(2014年、p.14)
  18. ^ 『ウルトラマン大全集II』(1987年、講談社)P.230より。
  19. ^ a b c ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 31
  20. ^ ベストブック 1993, p. 109, 「ウルトラファイト」.
  21. ^登場キャラクター ウルトラマンギンガ 公式インフォメーション”. 2017年3月5日閲覧。
  22. ^登場キャラクター ウルトラマンギンガS 公式インフォメーション”. 2017年3月5日閲覧。
  23. ^ ギンガS超全集 2015, pp. 32、56
  24. ^ UPM vol.33 2021, p. 12, 「スパークドールズ怪獣、闇の存在」
  25. ^ ギンガS超全集 2015, p. 83, 「ウルトラマン列伝 新ウルトラマン列伝 こだわりの番組」.
  26. ^ヒーロー&怪獣 ウルトラマンX(エックス)公式サイト”. 2017年3月9日閲覧。
  27. ^ X超全集 2016, p. 41, 「ウルトラマンX怪獣大図鑑」
  28. ^ UPM vol.19 2021, p. 23, 「宇宙怪獣、怪獣、侵略宇宙人、怪生物」
  29. ^ ウルトラマンX BDBOX I 2015, 「KAIJU LABORATORY」.
  30. ^ セブンガーファイト超全集 2021, p. 29.
  31. ^ a b c d オサダコウジ (2016年4月30日). “さぁ来た「レッドファイッ!」 話題の“赤いあいつ”『レッドマン』がGW中だけ公開エピソードを再解禁!見逃し21話の見どころも全レビュー”. ガジェット通信 GetNews (東京産業新聞社). https://getnews.jp/archives/1453425/2 2023年1月22日閲覧。
  32. ^大怪獣ラッシュウルトラフロンティア 2弾登場ハンター公開!”. 大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア. バンダイ (2013年11月1日). 2016年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月18日閲覧。
  33. ^ ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 78, 「百体怪獣ベリュドラ完全攻略」.
  34. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 9, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション1」.

出典(リンク)

  1. ^ [1][2][3]
  2. ^ a b [1][4][2][5][3][6][7][8][9][10][11][12]
  3. ^ [1][4][2][5][3][9][10]
  4. ^ [1][4][5][7][8][9][10][12]
  5. ^ a b [21][22][23][24]
  6. ^ a b [26][27][28]

参考文献

関連項目