インポッシブルの本来の意味 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
別表記:イムポッシブル、インポッシブル
「impossible」とは、不可能な・我慢ならないを意味する英語表現である。
「impossible」とは・「impossible」の意味
「Impossible」とは、英語で「不可能な」という意味を持つ形容詞である。この単語は、人々が直面する様々な課題や問題を表現するために使用される。「(実行・実現・遂行・達成が)不可能な・無理な」「あり得ない・とても信じられない」という意味のほか、「我慢ならない・耐えられない」「制御できない・手に負えない」などの意味も持っている。また、名詞として「不可能」を表すこともある。「It is」や、その短縮形の「It's」を主語にして使用されることが多い。
「impossible」の発音・読み方
「impossible」という英単語は「impossible」は「イムポッシブル」と発音される。最初の「i」の発音は、日本語の「い」に近い発音になる。次の「m」の音は、日本語の「ん」に近い音である。そして「possi」の部分は、「ポッシ」と発音するが、母音には注意が必要である。「日本語」の「ぽ」よりは「ぱ」に近い感覚で発音するのがコツである。最後の「ble」の音を発音する際には、「b」と「l」を連続させて「ブル」という音を出すことを意識するのが大切である。
「impossible」の語源・由来
「impossible」という単語は、否定を表すラテン語の接頭辞と、可能性を表すラテン語の語根から派生している。具体的には、ラテン語の「im-」(否定を表す接頭辞)と「possibilis」(可能な)が語源である。この単語は、15世紀に英語に導入された。英語の「impossible」は直訳すると「可能でない」という意味になり、ほぼラテン語の意味のままである。
「impossible」の反対語・対義語
「impossible」の反対語・対義語は「possible」である。「possible」は「可能な」という意味の形容詞で、物事が実現可能であることを示す表現である。そもそも「impossible」という単語は、「possible」を否定するという成り立ちであるため、対極に位置する単語である。
「impossible」の類語・言い換え
「impossible」はにはいくつかの類語があり、これらの単語を使って同じ内容を言い換えすることも可能である。「unattainable」は「手に入れることができない」という意味を持つ言葉である。何らかの理由で到達不可能な状態を指す場合に使われる。「infeasible」は「実現不可能」という意味を持つ。何らかの理由で計画やアイデアが実現不可能な場合に使われる単語である。「unachievable」は「達成不可能」という意味である。何らかの理由で目標や目的が達成不可能な場合に使われる表現である。
「impossible」に用いる主語
「impossible」を使用する際に用いられる主語には、いくつ種類がある。代表的な主語が「it」である。例えば「It is impossible to fly without wings.」という文は、「翼がないと飛ぶことは不可能である」という意味になる。この文では主語として「it」が使われ、不可能性を表している。なお、「impossible」は「人」を主語とすることができない形容詞であることに注意が必要である。人を主語にしたい場合でも「it」を主語にする。例えば「It's impossible for me to finish this project by myself.」という文は、「私一人ではこのプロジェクトを終わらせることは不可能である」という意味である。この文では、「意味上の主語」として「me」が使われている。例外的に、「I'm impossible」という口語的な表現は可能である。「私は不可能だ」という意味である。ただし、この表現は通常、冗談や皮肉のニュアンスで使われることが多い。
「impossible」を含む英熟語・英語表現
「impossible」を含む英熟語や英語表現には様々なものがあるが、以下が代表的なものである。
「Nothing is impossible」とは
「Nothing is impossible」というフレーズは、「不可能はない」という意味である。目標を達成するために励ましや勇気を与えるために用いられる。
「impossible to」とは
「impossible to」は「~するのは不可能だ」という意味である。特定の行動や事柄が実現不可能であるという場合に用いられる表現である。
「That's impossible」とは
「That's impossible」は「それは不可能だ」という意味の表現である。何かが現実的に不可能であるという場合に用いられる。
「Impossible is nothing」とは
「Impossible is nothing」は「不可能なものは何もない」という前向きなメッセージを表すフレーズである。モハメド・アリ氏が残した言葉として有名である。後にアディダスがCMで使用している。
「impossible」の使い方・例文
「impossible」は以下の例文のように使用することができる。
「It is impossible to finish that work by tomorrow.」(あの仕事を明日までに終わらせるのは不可能だ)
「She hoped to be able to speak French overnight, but that is impossible.」(彼女は、一晩でフランス語を話せるようになることを望んでいたが、それは不可能である)
「I can't trust his words. He often makes impossible promises.」(彼の言葉を信じることはできない。彼は不可能な約束をすることが多いからだ)
「This problem can't be solved easily. It's not impossible, but it requires a great deal of effort.」(この問題は、簡単には解決できない。不可能なことはないが、多大な努力が必要だ)
英語:impossible
「インポッシブル」とは、不可能な状態・あり得ない様子などのことを意味する表現。
「インポッシブル」の基本的な意味
「インポッシブル」とは、物事を実行したり、成果として実現させたりすることが無理であり、とてもあり得ない、できない、などといった不可能性を基本的な意味として持つ言葉である。不可能であることを主観的に踏み込んで「とても信じられない」という意味で用いることもある。「インポッシブル」は形容詞で、ビジネスシーンでも実現不可能な案件を「インポッシブルマター」などと表現する場合があるが、「不可能なこと」のように名詞として用いる場合は、定冠詞をつけて「ザ・インポッシブル」と表す。
「インポッシブル」の語源・由来
「インポッシブル」は、英語の「impossible」が語源である。impossibleは「 im-posse-ible」と分解でき、否定の意味の接頭語 imと、可能の意味の語根であるposse、可能を意味する接尾辞ibleによって構成される。つまり、「可能である」ことを否定している言葉として「不可能な」という意味になったものである。
「インポッシブル(お笑いコンビ)」とは
お笑いコンビの「インポッシブル」は、吉本興業東京本社に所属する芸人の「ひるちゃん」と「えいじ」によって、2005年4月に結成。ともにNSC東京校の10期生だが、ツッコミ役でネタ作り担当のえいじは1984年生まれ、ボケ担当のひるちゃんは1986年生まれで年齢は2つ違いとなる。オーソドックスな掛け合い漫才のスタイルをとらず、ハイテンションで場を圧倒して笑いをとる芸風が持ち味である。
「インポッシブル」を含むその他の用語の解説
インポッシブル(映画)とは
映画「インポッシブル」は、2012年に公開されたスペイン映画。2004年にスマトラ島沖で実際に起こった大地震を題材に、津波に遭遇して離れ離れになった家族の物語を実話に即して描いた。本国では公開された途端に5週連続の興行収入トップを獲得、世界的にも評価され、主演のナオミ・ワッツはアカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされた。
ミッション インポッシブルとは
映画「ミッション インポッシブル」は、1996年に1作目が公開されたアメリカ映画。2022年までにシリーズ7作が制作されている。テレビドラマとして放映されていた「スパイ大作戦」をベースに、秘密諜報組織「IMF」に所属する若手スパイの活躍を、アクションシーンもふんだんに取り入れて描き、映画シリーズでは歴代16位の興行収入を樹立している。
「インポッシブル」の使い方・例文
「インポッシブル」の使い方としては、文学作品にその例文が見られる。「私はこの作を読んだとき強く感銘し、メモのあとに『探偵小説の根本興味はパラドックスなりと感ず。インポシブル興味とはパラドックス(思想の手品)のことなり。』と書きつけている。(「探偵小説の謎」江戸川乱歩)」、「魔法の杖である私にかかればインポッシブルなことなんてねーのですよ?(「出席番号32番 衛宮」言乃葉)」、「七、八十度もある急な氷の壁を見上げたペンバは、『インポッシブル』を連発して登ろうとしない。(「青春を山に賭けて」植村直己)」などがそれである。
また、一般的な使い方としては「インポッシブルの文字がないのはナポレオンの辞書と部長の企画書ぐらいだね」、「インポッシブルと決めつけて着手しない後悔と、チャレンジして自分の実力を思い知る絶望と、サラリーマンならどちらを取るのが賢い選択かね」、「宇宙エレベーターを実現させるなどということは、インポッシブルドリームであるというのが、かつての科学者の間では定評となっていた」、「植物由来の人工肉や乳製品を手掛ける米国のテクノロジー企業が、インポッシブルバーガーと称して食肉不使用というあり得ないハンバーガーを開発したそうだ」などを挙げることができる。
「インポッシブル」の英訳
「インポッシブル」は「Impossible」で「不可能である」という意味である。同じような意味を持つ表現には、「not possible」あるいは「when pigs fly」というものがある。
英語:impossible
「インポッシブル」とは・「インポッシブル」の意味
インポッシブルとは、「可能」や「受け入れる」という意味をもつポッシブル(possible)に打ち消しの接続詞であるイン(im)がついた単語で、「不可能な」や「ありえない」などの意味を持つ。
「インポッシブル」の熟語・言い回し
ミッションインポッシブルとは
ミッションインポッシブルとは、トム・クルーズが主演を務めている世界的に大ヒットした映画シリーズのことである。アメリカのテレビドラマ「スパイ大作戦」を映画化したもので、トム・クルーズがスタントマンもCGもなしの体当たりのアクションシーンに挑んでいることでも知られている。1996年に公開されたシリーズ第一作目の「ミッション:インポッシブル」は、CIAの極秘諜報部隊IMFに所属するイーサンがCIA情報員のリストが流出した事件の真相を究明するストーリーとなっている。事件の真相究明に挑んでいく中で、イーサン以外のメンバーが何者かによって殺害されてしまう。生き残ったイーサンは裏切り者というレッテルを貼られ、追われる身となりながらも真の黒幕を暴くために真実を追いかけていく。
2006年に公開されたシリーズ第二作目の「ミッション:インポッシブル2」では、とあるバイオサイト製薬会社で開発された人間に感染すると20時間で死に至るというキメラウイルスとその治療薬ベレロフォンをシドニーからアトランタへ運ぶミッションを遂行する。しかし、シドニーからアトランタへ護送している最中にキメラウイルスと治療薬が何者かに盗まれてしまう。ウイルス回収と盗難事件の真相を究明するために危険と隣合わせのミッションに挑むというストーリーとなっている。
2006年に公開された「ミッション:インポッシブル3」では、現役を退いて教官となったイーサンの姿が描かれている。ある日、元教え子のリンジーが任務遂行中に拉致されてしまう。そのことを知ったイーサンは、拉致されたリンジーを救うために捜査に加わって任務を遂行する。任務の最中、恋人のジュリアが事件に巻き込まれてしまったことにより、普通の幸せについて苦悩するイーサンの心境に共感した人も多いのではないだろうか。
2011年に公開された「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」は、IMFエージェントの1人がコバルトからファイルを受け取る任務中に殺害されたことにより、イーサンはコバルトを追うミッションに加わるように命じられる。ロシアのクレムリンに侵入しファイルを盗み出そうと試みるが、ファイルを盗むまえにクレムリンが爆破されてしまう。アメリカがクレムリンの爆破を仕組んだのではないかとロシア側に疑われたIMFは、“ゴーストプロトコル”によって解体させられてしまったため、イーサンはロシアやIMFの協力がないまま捜査を続けなければならなくなるというストーリーとなっている。
2015年に公開された「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」は、シンジゲートという正体不明の無国籍スパイの調査を進めている最中にシンジゲートの罠に嵌り、捕らえられてしまう。一方、シンジゲートの正体がIMFによる自作自演ではないのかと考えたCIAは、IMFを解体しイーサンを反逆者とする。反逆者として指名手配されてしまったイーサンは、身の潔白を証明するためにシンジゲートの正体に立ち向かっていくというストーリーである。
2018年に公開された「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」は、盗まれたプロトニウムを回収してミッションを完了させる直前に何者かに襲撃を受ける。仲間を人質にとられ、プルトニウムが盗まれてしまった中で、イーサンはチーム団結して戦いに挑むことになる。残り72時間という限られた時間の中で同時多発テロを防ぐことができるのか、手に汗握る展開が話題を呼んだ作品である。
ミッションインポッシブルを直訳すると「不可能な任務」となる。「ミッション:インポッシブル」シリーズの中では現実にはありえないような危険な任務の数々が描かれており、トム・クルーズが命がけで挑むスリル満点のアクションシーンを楽しむことができる。
インポッシブルイズナッシングとは
アディダスの標語となったことでも知られているインポッシブルイズナッシングは、「不可能などありえない」と訳することができる。文法的にはナッシングイズインポッシブルが正しいと言われているが、インポッシブルイズナッシングと表現することで、「不可能なものを可能にする」「やればできる」というニュアンスを感じることができる。インポッシブルイズナッシングは、元プロボクサーモハメド・アリ氏が遺した名言が由来となっており、「自分で勝手に限界を決めて不可能だというのは、努力をしないことに対する言い訳でしかない」という意味が込められている。