「クール」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
別表記:クール
「cool」とは、涼しい・かっこいいということを意味する表現。
「cool」とは・「cool」の意味
「cool」は基本的に「涼しい」「冷たい」という温度に関する意味の形容詞である。さらに、その温度に関連して「冷静な」「冷淡な」など人に対する性格や感情も表わすが、1950年代になると「かっこいい」という褒め言葉としても使われるようになった。
これはもともと1930年代ころから黒人の間で使われていたスラングで、「涼しい」という意味が転じて「冷静で落ち着いた雰囲気の人=かっこいい」を指す表現に使われていた。その表現が1940年代に流行していたジャズの人気黒人テナーサックス奏者レスター・ヤングの落ち着いた演奏スタイルを形容する言葉として使われたことで、coolを「かっこいい」という意味でも使うことが一般的となった。また、ネイティブの間では、「すごい」や「いいね」の意味で会話中の返事や相槌にも使われている。
日本でも1990年代から「かっこいい」という意味でのcoolが定着した。1990年代後期から2000年代前半には、容姿に加えて知性や冷静さを兼ね備えた女性を指す「クールビューティー」、2005年には夏場の電力不足解消のためにノーネクタイとノージャケットでかっこよさと涼しさを推奨した「クール・ビズ」などの社会現象の名称にも使われた。
「cool」の発音・読み方
「cool」の発音記号はアメリカ英語では「kúːl」、イギリス英語では「ku:l」とほぼ同じである。カタカナ表記では「クール」だが、発音記号では「ク」を「クッ」と発音しながら続けて「ゥー」と伸ばすような感じの「クゥー」となり、「ル」は「ウとル」を同時に出すように発音する。ネイティブの発音では「クゥーオ」のような感じになる。
「cool」の比較級・最上級
「cool」の比較級は「cooler」、最上級は「coolest」である。
「cool」の語源・由来
「cool」の語源は、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン民族が使っていた古期英語の「涼しい」を意味する「cōl」で、「cōlian」に変化しcoolとなった。
「cool」を含む英熟語・英語表現
「so cool」とは
「とても素晴らしい」の意味。「It's so cool!(すごい!)」のように使う。
「ok cool」とは
「大丈夫」や「わかった」など、相手に対して軽い同意を表わす表現方法。
「COOLだね」とは
「cool」を含む様々な用語の解説
「COOL(クラウドファンディング)」とは
株式会社COOLが提供するソーシャルレンディングサービス(融資型クラウドファンディング)のこと。投資家が企業へ応援融資を行い、融資額に応じた利息を受け取る仕組み。投資としては少額の1万円から参加できることが特徴。
「COOL JAPAN」とは
日本の国策として2010年にスタートしたブランド戦略のこと。日本の食文化や伝統文化、アニメやゲームなどの外国人がクールととらえる日本ならではの魅力を発信することで、日本の経済成長につなげることを目的とした政策。官民一体で取り組みが行われている。
「cool」の使い方・例文
「cool」には、主に「涼しい」「冷たい」という表現と、「かっこいい」という意味の褒め言葉、会話における返事や相槌の3つの使い方がある。「涼しい」「冷たい」という意味の例文としては「The wind is cool today.(今日は風が涼しい)」や、「A cool juice, please.(冷たいジュースをください)」などがあり、「かっこいい」「イケてる」という例文では「What a cool guy he is.(彼はなんてかっこいい男だ)」「That car is really cool.(あの車、イケてるな)」などの文章となる。
会話における返事には「OK」などもあるが、coolには相手の気持ちを汲んだうえで同意するようなニュアンスがあるため、ネイティブが好んで使う言い回しである。例文としては「I passed the exam.(試験に受かったよ)」の返事に「That's cool!(すごいね!)」のような表現となる。また、会話の途中で「そうだね」「いいね」などの同意するような相槌をする場合は「cool」の一言だけでその意味となる。