サイコパスの意味や定義 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
psychopath
別表記:サイコパス
「psychopath」の意味・「psychopath」とは
「psychopath」は、精神疾患の一種を指す英語の単語である。具体的には、他人の感情を理解する能力が欠如し、社会的な規範や法律を無視する傾向がある人物を指す。また、自己中心的であり、他人を利用することに抵抗感を持たない特性を持つ。しかし、一方で魅力的で説得力があり、他人を操作する能力を持つことも特徴的である。
「psychopath」の発音・読み方
「psychopath」の発音は、IPA表記では /ˈsaɪ.kə.pæθ/ となる。IPAのカタカナ読みでは「サイコパス」となる。日本人が発音する際のカタカナ英語の読み方は「サイコパス」となる。
「psychopath」の定義を英語で解説
A psychopath is a person who suffers from a chronic mental disorder with abnormal or violent social behavior. They lack empathy and have no regard for societal norms or laws. They are often self-centered and manipulative, but can also be charming and persuasive.
「psychopath」の類語
「psychopath」の類語としては、「sociopath」がある。これは、社会的な規範を無視し、他人の感情を理解する能力が欠如している人物を指す。しかし、「psychopath」と「sociopath」は完全に同義ではなく、それぞれ微妙に異なる特性を持つ。
「psychopath」に関連する用語・表現
「psychopath」に関連する用語として、「antisocial personality disorder」がある。これは、「psychopath」や「sociopath」の行動特性を持つ人物が診断される精神疾患である。また、「manipulative」や「charming」も「psychopath」の特性を表す表現としてよく用いられる。
「psychopath」の例文
1. He was diagnosed as a psychopath by a psychiatrist.(彼は精神科医にサイコパスと診断された。)
2. The character in the movie was a charming yet dangerous psychopath.(映画のキャラクターは魅力的だが危険なサイコパスだった。)
3. Psychopaths often manipulate others for their own benefit.(サイコパスはしばしば自分の利益のために他人を操作する。)
4. Not all psychopaths are violent criminals.(全てのサイコパスが暴力的な犯罪者というわけではない。)
5. The book provides an insight into the mind of a psychopath.(その本はサイコパスの心理を理解する洞察を提供する。)
6. Psychopathy is a term used to describe a certain type of personality disorder.(サイコパシーは特定のタイプの人格障害を表すために使われる用語である。)
7. She studied the behavior of psychopaths for her research.(彼女は自分の研究のためにサイコパスの行動を研究した。)
8. It's a misconception that all psychopaths are serial killers.(全てのサイコパスが連続殺人犯であるというのは誤解である。)
9. Psychopaths lack the ability to feel empathy for others.(サイコパスは他人に対する共感の能力を欠いている。)
10. The novel explores the life of a psychopath.(その小説はサイコパスの生活を探求する。)
サイコパス
英語:psychopath
「サイコパス」とは・「サイコパス」の意味
サイコパスの日本語訳は、精神病質者であり、異常なまでの冷酷さ、死んだ魚のような目つき、口癖のように嘘をつくなどの特徴が挙げられる。
「サイコパス」の熟語・言い回し
サイコパスは、「サイコパスの殺人鬼」「サイコパス的な思考」「あの人はサイコパスだ」「サイコパスのような目つき」などのように使用される。
サイコパス診断とは
現在、サイコパスであることを診断するにはいくつかの方法が存在する。精神科医が診断をする時などには、サイコパシーチェックリスト(PCL)などを用いることが多いが、絶対的な判断基準というものは存在しない。いわゆる、サイコパスの特徴を持つ精神病質者が、自発的に精神科医の診断を仰ぐことは少ない。また精神科医は、理学的な検査ではなく、問診により診断を下さなければならない。よって、サイコパスの診断を的確に下すことは非常に困難なことだ。サイコパスの人物の脳は一般の人とは違う働きをすることが判明している。例えば「恐怖を感じる」ことを司る脳の偏桃体の部分が、あまり働いていないなどの特徴がある。また、前頭前野皮質眼窩部と側頭葉前部の働きが弱いなどの特徴があることも指摘されているが、人間の脳自体解明されていないことも多く、不明な点も多い。
サイコパスな人とは
現在、日本ではサイコパスという言葉が一般社会に浸透していて、学校や会社などで冷酷な人間を指して「あの人サイコパスっぽいよね」などの使い方で使われることがある。冗談半分で使われたりもするが、明確な定義でのサイコパスとはしばしば乖離していることがある。しかし、一般社会においても一定数のサイコパスが存在していることもまた確かである。日本を含むアジアでは、サイコパスの割合は、欧米と比べてかなり少ないといわれている。アメリカでは、人口の約4%がサイコパスだとされているが、日本では100人に1人の割合でサイコパスが存在していると考えられている。これは、アメリカ社会やアメリカの経済システムが、サイコパスが生存し活躍するのに適しているなどの原因が考えられる。少なくとも、高度に空気を読むことを要求される日本社会では、サイコパスが活躍する余地は欧米よりは少ないものとみられている。
反社会的サイコパスとは
よく誤解されることであるが、サイコパスのすべてが反社会的特徴を持っているわけではない。なかには、世間でいう成功者や上級職についているサイコパスも多い。サイコパスに多いい職種としてCEOやシェフ、警察官などが知られているが、これらの職種での成功者はかなりの数がいるものと思われる。また、知能の高いサイコパスの場合、高い社会性を持っている場合もある。これらのサイコパスは、高度に頭脳を使い、社会的地位を確保しながら、良心を持つ人々を捕食していく。このような性質のために、サイコパスは「捕食者」と表現されることがある。反社会性が高いサイコパスの場合、極度に社会的規範から逸脱した行動をとることが知られている。また、良心の呵責を全く感じないため、極度に残虐な殺人などの犯罪を犯すこともある。
犯罪者が全てサイコパスだというわけではない。しかし、猟奇的な殺人を犯す者のかなりの数がサイコパスの特徴を持っている。また、知能の高低と反社会性の強さは必ずしも比例しない。サイコパスは一般人よりも反社会的な傾向を持ちやすいということが判明している。反社会的なサイコパスは、しばしば市民社会にとって大きな脅威となりうる。カルト的な宗教団体の教祖などにもサイコパスの傾向が強い者が多いとみられており、彼らが重大犯罪を犯すこともある。また、反社会的なサイコパスは一般的な性質を持つ犯罪者と比べて、事件後の更生の余地も少ない。彼らは決して反省するなどということはなく、社会的な責任などを考えることもないためである。異常なまでの責任感のなさも、サイコパスの特徴の1つである。この責任感のなさが、彼らの非常に無責任な行動の根底にあるのだ。
サイコパス
別表記:精神病質者
英語:psychopath
サイコパスとは
サイコパスとは、「感情の一部が欠如している」という点において特筆される精神病質者のこと。自分以外の人間に対する「愛情」「思いやり」などの感情が著しく欠けており、そのためにきわめて自己中心的に振る舞う傾向にある。また、道徳観念や倫理観、あるいは恐怖などの感情もきわめて乏しい傾向にある。サイコパスにも程度の差がある。すべてのサイコパスな人がサイコパス的な要素をすべて顕現しているとは限らない。サイコパスではなくてもサイコパス的な要素を持つ人は少なくない。サイコパスとそうでない人の線引きは素人にはなかなか難しい。
サイコパスの原因
サイコパスの原因は、昨今の研究でも不明な部分が多いが、大きく分けて2種類があると言われている。1つ目の原因が生まれながらの脳の障害によって引き起こされているケースで、2つ目が後天的なもので幼少期に虐待を受けたり何らかの原因によってサイコパスになったというものである。サイコパスは男性に多い傾向にあり、男性の3%、女性の1%が該当するとされているように、それほど珍しい存在ではない。サイコパスの治療法は現代医学において決定的なものは確立されていないため、治すことは困難である。禅と認知行動療法を組み合わせた弁証法的行動療法というものが行われるのが一般的で、症状の安定化などを図り、場合によっては気持ちの不安定さを整える薬物治療を行う場合もある。
サイコパスというと、ドラマや映画などの影響が強く、猟奇的殺人者というイメージを持っている人も少なくない。しかし、サイコパスだからといって必ずしも罪を犯すということではなく、罪を犯すような人は稀であるということは理解しておく必要がある。むしろ、サイコパスは表面上は口達者であったり、結果至上主義者が多いため、他人を踏み台にしたり騙すことにも躊躇せず優れた結果を残す人が多い。そのため、経営者や医者など社会的地位の高い人にもサイコパスな人は多い傾向にある。
サイコパスとソシオパスとの違い
サイコパスとしばしば混同されるものにソシオパスというものがある。サイコパスとソシオパスは、共に他人に対しての思いやりに欠けたり、自己中心的といった共通点があり、どちらも大衆向けの心理学的用語である。医学的には、ソシオパスも「反社会性パーソナリティ障害」に分類される。サイコパスとの違いは、ソシオパスの方は育った家庭環境など後天的な要因によって生じることが多いとされている点が挙げられる。また、ソシオパスは長期的な仕事に就くことが難しいというのも特徴である。ソシオパスは意味などを考えることなく衝動的に行動に移してしまう傾向にある点もサイコパスと異なる。
サイコパスな人への対処法
サイコパスな人間が近くにいる場合の対処法について、まずはサイコパスは治療することができないということを十分に理解する必要がある。周囲の人間が、「世の中には良心を持たない人もいる」ということを理解しなければならない。そうしないと、サイコパスのペースに惑わされて、自分自身が壊れてしまう危険性がある。サイコパスに騙されないためには、しっかりと自分自身を確立することが必要である。サイコパスは人の心を操ろうとすることがあるので、その中に巻き込まれてしまわないことが大切である。サイコパスだからといって必ずしも罪を犯す訳ではないが、サイコパスから身を守ることを考える場合、一切の連絡手段を断つという方法がある。相手を信用しすぎずに、自分自身の心をしっかりと最優先に守ることが大切である。