「ジャージ」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)出典検索?: "ジャージー" 衣類ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2011年12月)

ジャージーの上下セット

ジャージー(jersey)とは、メリヤス生地(天竺生地)の総称。

→「ジャージ(生地)(英語版)」も参照

または天竺生地で作られた衣類、特に**トレーニングウェア**のことを指す[1]

→「チームジャージ(英語版)」も参照

ジャージーの由来

ジャージーという呼び名は、イギリス海峡チャンネル諸島のうちのジャージー島で17世紀以来つくられてきた漁夫のシャツに由来する[2]。それがアメリカのメリヤス生地の呼び名、およびメリヤス生地で作られた競技用ウェアをジャージーと呼ぶようになった。

例を挙げると、アイスホッケー選手やバスケットボール選手が試合中に着ている、ゼッケンがつけられたシャツがジャージーである。

日本で一般にジャージー又はジャージと呼ばれているトレーニングウェアはトラックスーツ (Tracksuit) と呼ぶ。

トレーニングウェア

学校の体操着・作業着

ジャージーは日本の学校では体育で用いる体操着として用いられるだけでなく、一種の作業着などとしても活用されている。

上下ワンセットになっており、ボトムスを「トレーニングパンツ」、トップスを「トレーニングシャツ」と呼ぶことが多い。略称は「トレパン」「トレシャツ」。

特に学校指定のジャージーの場合、機能面・耐久性が考慮されている。一般に、トップスはファスナーがついており、身体前面で開けられ、着替えやすく体温調節もしやすい。ボトムスは、長ズボンだけの場合もあるが、長ズボンに加えて短パンが用いられている学校もあり、季節に応じて使い分けられている。学校の体操着としてのジャージーに多く用いられるデザインにも様々な種類がある。多く採用されているタイプは、トップスの左右両方の肩から袖、ボトムスの腰から裾まで線(ライン)の入ったものである。

日本では、基本的に学校の体育の授業で用いる。その他に遠足清掃野外活動、身体を使う学校行事など、制服では動きにくかったり汚してしまうなどの差しさわりのある様々な場面で生徒に着用させている。また修学旅行林間学校などの学校行事で宿泊する時の寝巻パジャマ)としても用いられている。女子生徒では、ブルマーの上から着用されるケースもあり、冬季には防寒着として、制服のスカートの中に着用する例(いわゆる「埴輪」[3])もある。

場合によっては、上下別々に使用されるケースもある。

単色でサイドに白のラインの入ったジャージーは、芋ジャーと呼ばれることがある。由来は不明だが、えんじ色(サツマイモのような色)だから、イモ(田舎者の略)臭いデザインだからなどの説がある。

自衛隊

陸上自衛隊航空自衛隊では、作業服や戦闘服の上衣にジャージーのトレーニングパンツを穿く、“ジャー戦”と呼ばれる服装が営内で愛用されている[4]

方言

宮城県では、ジャージーのことを「ジャス」と呼ぶ[5]山梨県では、ジャージーのことを「ジャッシー」と呼ぶ[6]

競技用ウェア

アイスホッケー選手のCorey Tropp

野球アイスホッケーバスケットボールサッカーラグビー自転車競技などの競技で着用するウェアもジャージーと呼ぶ。人気選手が着用しているジャージーと同デザインのレプリカジャージーは人気を博している。特にラグビーでは、ジャージーとユニフォーム(ユニフォームは制服の意であり、ベルトやパンツ、ソックス、付属品などの一式を揃えた状態を指す)の区別をより明確にするため、競技では極力ジャージーと呼ぶようにしている(「黒いジャージーのニュージーランド・オールブラックス」など)。

自転車競技では、レースやシリーズで、その日のスタート時点での首位の選手、あるいは優勝した選手に特別なジャージー(リーダージャージー、チャンピオンジャージー)が与えられ、栄誉となっている。ツール・ド・フランスでの「マイヨ・ジョーヌ」、ジロ・デ・イタリアでの「マリア・ローザ」、ブエルタ・ア・エスパーニャでの「マイヨ・オロ」などが有名である。このほかに世界選手権自転車競技大会の「マイヨ・アルカンシエル」(虹のジャージー)各国の国内選手権優勝者の着用する「ナショナルチャンピオンジャージー」といったチャンピオンジャージーがある。また、マイヨ・アルカンシェルやナショナルチャンピオンの獲得経験者は、地位を失ってもジャージーの袖口や肩口に獲得経験者の証としてパイピングを入れることを許される。

ファッション

ジャミロクワイ

ジャージーをファッションに取り入れたことで有名なのはRun-D.M.C.ジャミロクワイオアシスといったアーティスト達である。

競技用ウェアの一部ジャージーはシャツと呼ばれることがある。ベースボールシャツ、(アイス)ホッケーシャツなど。

また、未成年(学生)の正装のうちの一種であるとみなされ、夏季には未成年者が葬式や結婚式などの冠婚葬祭に着ていくことが許される。

脚注

[脚注の使い方]

  1. ^ 『ジャージー』 - コトバンク
  2. ^ 世界大百科事典#平凡社大百科事典 第6巻(サ-シャ)、p.1267、平凡社、1985年3月25日初版発行、「イギリス海峡のジャージー島で17世紀以来つくられてきた漁夫のシャツに由来する。」、執筆者は城川美枝子
  3. ^ 小松聰子 (2018年1月26日). “女子高生の制服着こなしは、大人の想像をはるかに超えていた”. ダイヤモンド・オンライン. ダイヤモンド社. https://diamond.jp/articles/-/157178 2020年9月5日閲覧。
  4. ^ カーネル嶋田「カーネル嶋田の装備開発実験団」『Molibito』 Vol.4、(株) 角川書店、2009年11月 。ISBN 9784048682350
  5. ^ 仙台のことば『ジャス』とは...。-トクする日本語-NHK アナウンスルーム[_リンク切れ_]
  6. ^ 『出身地が分かる!気づかない方言』篠崎晃一+毎日新聞社 ISBN 9784620318905 P64、111

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、**ジャージー (衣類)**に関連するカテゴリがあります。

ポータル ファッション

被服
トップス ブラウス カシュクール クロップトップ(英語版ホルターネック シャツ ワイシャツ ヘンリーシャツ(英語版ポロシャツ ランニングシャツ Tシャツ セーター カーディガン ガーンジー(英語版スウェットシャツ スパゲティストラップ パーカー ジャージー タートルネック ボレロ セーターベスト(英語版) ツインニット(英語版ウェストコート 開襟シャツ タンクトップ ノースリーブ カットソー プールポワン 袢纏 法被
ズボン ベルボトム ボンデージパンツ(英語版サブリナパンツ カーゴパンツ チャップス スラックス ハイウエストパンツ(英語版ローライズパンツ ジーンズ ジョッパーズ オーバーオール パラッツォパンツ パラシュートパンツ(英語版) ペダルプッシャー(英語版) ファットパンツ(英語版バミューダショーツ レーサーパンツ ホットパンツ スリムフィットパンツ(英語版スウェットパンツ ジャージー ウインドパンツ ヨガパンツ(英語版長ズボン 半ズボン チノ・パンツ ショートパンツ ニッカーボッカーズ ステテコ もんぺ スパッツ ハーフパンツ クォーターパンツ 短パン ブルマー アンダースコート オーバーパンツ
スカート Aラインスカート バレリーナスカート(英語版) デニムスカート(英語版メンズ・スカート ミニスカート ペンシルスカート(英語版プレーリースカート ララスカート サロン スコート ランニングスカート チュチュ ラップ(英語版巻きスカート ロングスカート キュロットスカート 吊りスカート
ドレス バックレスドレス カクテルドレス リトルブラックドレス ディナードレス イブニングドレス ウェディングドレス サンドレス ストラップレスドレス ジャンパースカート ロンパース フロックコート ガウン ボールガウン ワンピース スリップドレス アフタヌーンドレス ローブ・モンタント ローブ・デコルテ マント・ド・クール
背広服制服ユニフォーム アカデミックドレス 法服 民族服 ジャンプスーツ パンツスーツ 祭服 セーラー服 学校制服 軍服 戦闘服 囚人服 作業服 乗馬服 飛行服 宇宙服 大気圧潜水服 対爆スーツ 化学防護服 タイベック スクラブ 袈裟 白衣 ロンパース スペンサー スリーピース・スーツ マオカラースーツ 人民服 全身タイツ ユニフォーム スポーツウェア トレーニングウェア 道着 学生服 学童服 体操着 磯着 レディーススーツ リクルートスーツ
アウターウェア 外套 チェスターフィールドコート ダッフルコート ブリティッシュウォーマー ガーズコート(英語版トレンチコート アルスターコート ケープ インバネスコート カバートコート クローク Pコート パルト(英語版レインコート ステンカラーコート ローブ ギャバジン マント ポンチョ その他 エプロン ブレザー 背広 カグール(英語版) カットオフ(英語版フライトジャケット ベスト ゴーグルジャケット(英語版スウィングトップ ジャケット ジャーキン(英語版革ジャン イートンジャケット オペラコート(英語版アノラック サファリジャケット スキーウェア 着る毛布(英語版スモーキングジャケット スポーツジャケット ウインドブレーカー ジャンパー ジージャン スカジャン ダウンジャケット ノーフォークジャケット バトルジャケット コート
下着ランジェリー ブラジャー キャミソール アンダーシャツパンティー スリップ ソング レギンス アンダーパンツ トランクス ボクサーブリーフ ブリーフ おむつ おむつカバー 上下 ファウンデーション ブライダルインナー スリーインワン ボディスーツ テディ ベビー服 ロングアンダーウェア(英語版) プレイスーツ(英語版
水着 ビキニ ブルキニ ボードショーツ ドライスーツ モノキニ ワンピース ラッシュガード 競泳パンツ ブーメランパンツ 水遊びおむつ(英語版トランクス ウェットスーツ スクール水着 スイムキャップ レオタード
寝巻 ベビードール ブランケットスリーパー(英語版ネグリジェ ナイトガウン(英語版) ナイトシャツ(英語版パジャマ ナイトキャップ バスローブ
帽子 ベレー帽 キャップ 野球帽 ハンチング帽 ニット帽 ハット 山高帽 中折れ帽 シルクハット ヘルメット 頭巾 バンダナ ターバン ベール ホンブルク帽(英語版キャスケット 麦わら帽子 ファシネーター ウィッグ ヘッドギア ロシア帽 紅白帽 手拭 鉢巻
手袋(グローブ) オープンフィンガーグローブ オペラグローブ グラブ (野球) 軍手 ゴールキーパーグローブ 籠手 耐熱手袋 フィンガータブ ボクシンググローブ ミトン ゆがけ
靴下ホーザリー タイツ パンティストッキング ストッキング ガーター サイハイソックス ニーソックス ハイソックス スニーカーソックス 足袋 脚絆
履物 ブーツ パンプス ローファー モカシン 革靴 ビーチサンダル サンダル スリッパ スニーカー メリージェーン 運動靴 バスケットシューズ 前ゴムシューズ 下駄 上履き ハイヒール
装身具 ベルト カフリンクス カマーバンド 眼鏡 ヘアバンド アンティーク・ジュエリー マフ ポケットプロテクター(英語版懐中時計 サッシュ サングラス サスペンダー 財布 腕時計 首輪 ネッカチーフ ネクタイ アスコットタイ ポーラー・タイ ボウ 襟巻き 肉襦袢 スヌード ショール ボア スカーフ 耳あて ゴーグル
服装規定 礼服 モーニングコート 燕尾服 ディレクターズスーツ タキシード ブラックスーツ
関連項目 繊維 ドレスフェティシズム 異性装 ファッション オートクチュール プレタポルテ
Category:服飾Category:衣類
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