スティーブン・ボートとは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

スティーブン・ボート_Stephen Vogt_

クリーブランド・ガーディアンズ 監督 #12
2024年
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州バイセイリア
生年月日 (1984-11-01) 1984年11月1日(39歳)
身長体重 6' 0" =約182.9 cm215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手一塁手
プロ入り 2007年 MLBドラフト12巡目
初出場 2012年4月6日
最終出場 2022年10月5日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
セントラルバレー・クリスチャン高等学校 アズサ・パシフィック大学(英語版タンパベイ・レイズ (2012) オークランド・アスレチックス (2013 - 2017) ミルウォーキー・ブルワーズ (2017) サンフランシスコ・ジャイアンツ (2019) アリゾナ・ダイヤモンドバックス (2020 - 2021) アトランタ・ブレーブス (2021) オークランド・アスレチックス (2022)
監督・コーチ歴シアトル・マリナーズ (2023) クリーブランド・ガーディアンズ (2024 - )
この表について この表はテンプレートを用いて表示しています。編集方法はTemplate:Infobox baseball playerを参照してください。 ■プロジェクト:野球選手 ■テンプレート

スティーブン・ガイ・ボートStephen Guy Vogt, 1984年11月1日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州バイセイリア出身の元プロ野球選手捕手)、野球指導者。右投左打。2024年より、MLBクリーブランド・ガーディアンズで監督を務める。

愛称はアイ・ビリーブ[1]

経歴

プロ入りとレイズ時代

2007年MLBドラフト12巡目(全体365位)でタンパベイ・デビルレイズから指名され、6月10日に入団。

2009年はA+級シャーロット・ストーンクラブズでプレーしたが、肩の故障で10試合の出場にとどまった。

2010年もA+級シャーロットでプレー。106試合に出場して打率.345、8本塁打、47打点、3盗塁の好成績を残した。

2011年はAA級モンゴメリー・ビスケッツに昇格。97試合に出場して打率.301、13本塁打、85打点、4盗塁と結果を出し、7月下旬にAAA級ダーラム・ブルズへ昇格。31試合に出場して打率.290、4本塁打、20打点を記録した。これらの活躍から、9月26日に「Rays 2011 Minor League Player of the Year」を受賞した[2]。オフの11月18日に40人枠入りした。

2012年4月6日のニューヨーク・ヤンキース戦でメジャーデビュー。代打で出場したが三振に倒れた。この年は18試合に出場して27打席に立ったが、25打数無安打に終わった。

アスレチックス時代

オークランド・アスレチックス時代
(2015年7月4日)

2013年4月6日にトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍した[3]。6月25日に昇格し[4]、28日のセントルイス・カージナルス戦で、4回裏にジョー・ケリーからメジャー初安打となる本塁打を記録した[5]。ポストシーズンでもロースター入りし、10月5日のアメリカンリーグディビジョンシリーズデトロイト・タイガース戦・第2試合では、9回裏にサヨナラ安打を放ち勝利に貢献した[6]

2014年は、一塁手右翼手で起用される機会が増え、一塁47試合、右翼17試合、捕手15試合、左翼1試合で守りに就いた。この年は前年比で倍近い84試合に出場し、打率は大きく向上して.279、9本塁打、35打点という成績を記録した。

2015年は正捕手及び一塁手としてレギュラーに定着し、136試合に出場して規定打席に達した。オールスターにも初選出された。自慢のバッティング面では、打率.261、18本塁打、71打点という打撃成績を残し、本塁打はチーム2位だった[7]。守備面では、捕手を守った100試合で3失策守備率.996・DRS - 3・盗塁阻止率32%、一塁を守った25試合で2失策・守備率.990・DRS - 1という成績をマーク。9月23日に球団の社会貢献を行なった選手を表彰するデーブ・スチュワート・コミュニティ・サービス賞を受賞した[8]

2016年も正捕手を務め、2年連続でオールスターにも選出された。打撃面では打率.251、14本塁打、56打点という成績で、前年ほどの水準にはならなかった。捕手守備もまずい傾向を示し、113試合で7失策、守備率.991、DRS - 10という内容だった。また、2年連続でデーブ・スチュワート・コミュニティ・サービス賞を受賞した[9]

2017年6月22日にDFAとなった[10]

ブルワーズ時代

2017年6月25日にウェイバー公示を経てミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した[11]

2018年は右肩手術を受けたため、メジャー出場は無く、ほぼ全休した。オフの11月1日にFAとなった[12]

ジャイアンツ時代

サンフランシスコ・ジャイアンツ時代
(2019年8月25日)

2019年2月12日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[13]。開幕は傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツで迎え、5月1日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[14]。オフの10月31日にFAとなった。

ダイヤモンドバックス時代

アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代
(2021年4月17日)

2019年11月26日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと1年300万ドル(2021年のオプション付き)の契約を結んだ[15]

ブレーブス時代

アトランタ・ブレーブスでの現役選手時代
(2021年7月18日)

2021年7月17日にメイソン・バーンとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[16]。オフの11月3日にFAとなった。

アスレチックス復帰

2022年3月24日に古巣のアスレチックスと単年契約を結んだ[17]。9月22日に現役引退を発表した。レギュラーシーズン最終戦となった10月5日のロサンゼルス・エンゼルス戦、現役最終打席となった第3打席で本塁打を放ち、選手生活に有終の美を飾った[18]

引退後

2023年1月10日にシアトル・マリナーズのブルペン兼クオリティコントロールコーチに就任したことが発表された[19]

2023年11月6日に勇退したテリー・フランコーナの後任としてクリーブランド・ガーディアンズの監督に就任することが発表された[20]

人物

人柄が良く、アスレチックスではチーム内での一番人気であり、ロッカーではよく周りに人が集まっていた[21]。ファンにも愛されていて、オー・ドットコー・コロシアムの右翼スタンドではボートが打席に立つと、「I believe in Stephen Vogt!」(スティーブン・ボートを信じてる!)の大合唱が巻き起こるなど人気者である[22]

詳細情報

年度別打撃成績

年度 球団 試合 打席 打数 得点 安打 二 塁 打 三 塁 打 本 塁 打 塁打 打点 盗塁 盗 塁 死 犠打 犠飛 四球 敬遠 死球 三振 併 殺 打 打率 出 塁 率 長 打 率 O P S
2012 TB 18 27 25 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 0 .000 .074 .000 .074
2013 OAK 47 148 135 18 34 6 1 4 54 16 0 1 2 2 9 1 0 28 2 .252 .295 .400 .695
2014 84 287 269 26 75 10 2 9 116 35 1 0 0 1 16 2 1 39 2 .279 .321 .431 .752
2015 136 511 445 58 116 21 3 18 197 71 0 2 0 8 56 6 2 97 9 .261 .341 .443 .783
2016 137 532 490 54 123 30 2 14 199 56 0 0 0 3 35 3 4 83 6 .251 .305 .406 .711
2017 54 174 157 12 34 8 1 4 56 20 0 1 0 1 16 1 0 31 1 .217 .287 .357 .644
MIL 45 129 122 13 31 7 0 8 62 20 0 0 1 1 5 0 0 25 1 .254 .281 .508 .789
'17計 99 303 279 25 65 15 1 12 118 40 0 1 1 2 21 1 0 56 2 .233 .285 .423 .708
2019 SF 99 280 255 30 67 24 2 10 125 40 3 1 0 4 20 1 1 66 1 .263 .314 .490 .804
2020 ARI 26 81 72 6 12 5 0 1 20 7 0 0 0 1 8 0 0 18 1 .167 .247 .278 .525
2021 52 151 132 17 28 6 1 5 51 17 0 0 1 0 18 1 0 36 2 .212 .307 .386 .693
ATL 26 87 78 7 13 0 0 2 19 8 0 0 0 1 8 1 0 20 0 .167 .241 .244 .485
'21計 78 238 210 24 41 6 1 7 70 25 0 0 1 1 26 2 0 56 2 .195 .283 .333 .616
2022 OAK 70 191 168 18 27 4 1 7 54 23 1 0 0 4 17 0 2 46 4 .161 .241 .321 .562
MLB:10年 794 2598 2348 259 560 121 13 82 953 313 5 5 4 26 210 16 10 491 29 .239 .301 .406 .707

年度別守備成績

捕手守備

年度 球団 捕手(C)
試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守 備 率 捕逸 企図数 許盗塁 盗 塁 刺 阻 止 率
2012 TB 7 19 2 0 0 1.000 0 1 0 1 1.000
2013 OAK 44 299 14 1 2 .997 6 29 20 9 .310
2014 15 71 4 0 0 1.000 1 3 0 3 1.000
2015 100 658 41 3 4 .996 9 63 43 20 .317
2016 113 766 45 7 5 .991 5 71 51 20 .282
2017 43 279 8 6 1 .980 2 46 39 7 .152
MIL 38 279 10 3 0 .990 1 31 27 4 .129
'17計 81 558 18 9 1 .985 3 77 66 11 .143
2019 SF 60 415 24 1 0 .998 4 35 29 6 .171
2020 ARI 23 184 7 0 1 1.000 0 19 15 4 .211
2021 40 276 17 2 1 .993 3 30 20 10 .333
ATL 23 169 11 0 1 1.000 2 21 17 4 .190
'21計 63 445 28 2 2 .996 5 51 37 14 .275
2022 OAK 19 115 8 1 2 .992 0 16 13 3 .188
MLB 525 3530 191 24 17 .994 33 365 274 91 .249

一塁守備

年度 球団 一塁(1B)
試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守 備 率
2014 OAK 47 341 21 2 28 .995
2015 25 182 14 2 18 .990
2016 1 1 0 0 0 1.000
2019 SF 1 5 0 0 0 1.000
2020 ARI 1 5 0 0 0 1.000
2021 2 3 0 0 0 1.000
2022 OAK 17 88 4 0 8 1.000
MLB 94 625 39 4 54 .994

外野守備

年度 球団 左翼(LF) 右翼(RF)
試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守 備 率 試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率
2012 TB 2 1 0 0 0 1.000 -
2014 OAK 1 0 0 0 0 ---- 17 21 0 0 0 1.000
2017 1 2 0 0 0 1.000 -
2019 SF 7 10 0 0 0 1.000 -
MLB 11 13 0 0 0 1.000 17 21 0 0 0 1.000

表彰

記録

背番号

脚注

  1. ^ Explaining Crew Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月17日閲覧
  2. ^ Rays announce 2011 Minor League award winners MLB.com
  3. ^ Rays trade minor league C Stephen Vogt to A's CBS Sports
  4. ^ Vogt called up, makes A's debut MLB.com
  5. ^ Stephen Vogt’s first career hit is a home run USA Today
  6. ^ Elated Vogt an unlikely hero in Game 2 MLB.com
  7. ^ 2015 Oakland Athletics Batting Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年10月25日閲覧。
  8. ^ Stephen Vogt to receive Dave Stewart Community Service Award MLB.com Press Release (英語) (2015年9月27日) 2017年11月5日閲覧
  9. ^ Stephen Vogt to receive Dave Stewart Community Service Award MLB.com Press Release (英語) (2016年9月20日) 2017年11月5日閲覧
  10. ^Athletics' Stephen Vogt: Designated for assignment” (英語). CBS Sports (2017年6月22日). 2017年6月23日閲覧。
  11. ^ Aimee Sachs (2017年6月25日). “Brewers claim catcher Vogt off waivers” (英語). MLB.com. 2017年6月26日閲覧。
  12. ^ MLB公式プロフィール参照。2019年3月31日閲覧。
  13. ^Stephen Vogt agrees to minors deal with Giants” (英語). ESPN (2019年2月12日). 2019年3月31日閲覧。
  14. ^Vogt back in bigs with Giants; Blach optioned” (英語). MLB.com (2019年5月1日). 2019年5月2日閲覧。
  15. ^ Steve Gilbert (2019年11月26日). “Vogt agrees to 1-year deal with D-backs” (英語). MLB.com. 2019年11月27日閲覧。
  16. ^Braves Acquire Stephen Vogt From Diamondbacks” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月17日閲覧。
  17. ^Press release: A's agree to terms with C Stephen Vogt on a one-year contract”. MLB.com. 2022年3月25日閲覧。
  18. ^ “引退捕手の最終打席に米感動 本人思わず大爆笑の「こんな筋書き考えつかない」”. Full-Count. (2022年10月7日). https://full-count.jp/2022/10/07/post1290610/ 2022年10月14日閲覧。
  19. ^ “マリナーズ、オールスター2度選出のボート氏をブルペンコーチなどで招へい 昨季限りで現役引退”. (2023年1月11日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/202301110000070_m.html 2023年1月12日閲覧。
  20. ^ Bell, Mandy (2023年11月6日). “Former catcher Stephen Vogt named next Guardians skipper”. MLB.com. 2023年11月11日閲覧。
  21. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、252頁頁。ISBN 978-4-331-52002-4
  22. ^Stephen Vogt has become an Oakland A's fan favorite”. San Jose Mercury News. Bay Area News Group (2014年7月21日). 2016年4月19日閲覧。

関連項目

外部リンク

クリーブランド・ガーディアンズ ロースター
投手 41 ローガン・アレン -- スコット・バーロウ 61 タナー・バイビー 57 シェーン・ビーバー 68 ジョーイ・カンティーヨ(英語版) 48 エマヌエル・クラセ 44 エグゼイビオン・カリー(英語版) -- ダニエル・エスピーノ 33 ハンター・ギャディス(英語版) 31 サム・ヘンゲス 29 ティム・ヘリン(英語版) 99 ジェームズ・カリンチャク -- ベン・ライブリー 24 トリストン・マッケンジー 49 イーライ・モーガン 52 ニック・サンドリン(英語版) -- ケイド・スミス(英語版) 37 トレバー・ステファン 63 ギャビン・ウィリアムズ
捕手 12 デビッド・フライ(英語版) -- オースティン・ヘッジス 23 ボー・ネイラー
内野手 13 ガブリエル・アリアス 74 フアン・ブリトー(英語版) -- デイビソン・デロスサントス(英語版) 2 タイラー・フリーマン 0 アンドレス・ヒメネス 79 アンヘル・マルティネス 22 ジョシュ・ネイラー 78 ジョンケンシー・ノエル(英語版) 11 ホセ・ラミレス 6 ブライアン・ロキオ 8 ホセ・テナ(英語版
外野手 17 ウィル・ブレナン(英語版) -- エステバン・フロリアル 38 スティーブン・クワン 10 ラモン・ラウレアーノ -- ジョナサン・ロドリゲス(英語版) 7 マイルズ・ストロー 76 ジョージ・バレラ
監督・コーチ -- スティーブン・ボート(監督) -- クレイグ・アルバーナス(英語版)(ベンチコーチ) 40 クリス・バライカ(打撃コーチ) 51 カール・ウィリス(投手コーチ) 86 ジョー・トーレス(英語版)(投手コーチ補佐) 15 サンディー・アロマー・ジュニア(一塁コーチ) -- ルーグラス・オドーア(英語版)(三塁コーチ) -- ブラッド・ゴールドバーグ(英語版)(ブルペンコーチ) -- カイ・コレア(英語版)(フィールドコーディネイター) 64 アーマンド・カマカロ(ブルペン捕手) 82 リッキー・パシオン(ブルペン捕手)
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2023年12月26日更新
クリーブランド・ガーディアンズ歴代監督
ジミー・マカリーア 1901 ビル・アーマー 1902-1904 ナップ・ラジョイ 1905-1909 ビル・ブラッドリー 1905 ディーコン・マグワイア 1909-1911 ジョージ・ストーバル 1911 ハリー・デービス 1912 ジョー・バーミンガム 1912-1915 リー・フォール 1915-1919 トリス・スピーカー 1919-1926 ジャック・マカリスター 1927 ロジャー・ペキンポー 1928-1933 ビッブ・フォーク 1933 ウォルター・ジョンソン 1933-1935 スティーブ・オニール 1935-1937 オジー・ビット 1938-1940 ロジャー・ペキンポー 1941 ルー・ブードロー 1942-1950 アル・ロペス 1951-1956 カービー・ファレル 1957 ボビー・バーガン 1958 ジョー・ゴードン 1958-1960 ジョジョ・ホワイト 1960 ジミー・ダイクス 1960-1961 メル・ハーダー 1961-1962 メル・マクガーハ 1962 バーディル・テベッツ 1963-1966 ジョージ・ストリックランド 1964-1966 ジョー・アドコック 1967 アルビン・ダーク 1968-1971 ジョニー・リポン 1971 ケン・アスプロモンテ 1972-1974 フランク・ロビンソン 1975-1977 ジェフ・トーボーグ 1977-1979 デーブ・ガルシア 1979-1982 マイク・ファレーロ 1983 パット・コラレス 1983-1987 ドク・エドワーズ 1987-1989 ジョン・ハート 1989 ジョン・マクナマラ 1990-1991 マイク・ハーグローブ 1991-1999 チャーリー・マニエル 2000-2002 ジョエル・スキナー 2002 エリック・ウェッジ 2003-2009 マニー・アクタ 2010-2012 サンディー・アロマー 2012 テリー・フランコーナ 2013-