センシティブの意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
英語:sensitive
センシティブとは、感受性が高い、敏感であることを表す言葉である。主に人の性格や感覚に関連して使用されることが多く、繊細な心の持ち主であることや、周囲の状況や他人の感情に対して敏感に反応することを意味する。また、物事に対する感受性が鋭いことから、芸術や創作活動においてもセンシティブな人物は独自の視点や感性を持ち、作品に表現することができる。
センシティブな人は、他人の気持ちやニュアンスを察知する能力が高いため、コミュニケーションにおいては相手の感情に共感しやすく、対話の中で適切な言葉を選ぶことができる。しかし、その敏感さゆえに、些細なことで心が傷つきやすく、ストレスを感じることがある。そのため、センシティブな人は自己管理やストレス対処法を身につけることが大切である。
また、センシティブという言葉は、技術や機器においても使用されることがある。例えば、センサーや検出器などの感度が高いことを指す場合や、データや信号の変化に対して素早く反応するシステムを表す場合などである。このような場合には、センシティブな機器やシステムは高い性能を発揮するが、同時に誤動作やノイズの影響を受けやすいという特徴も持つ。
読み方:sensitive
「センシティブ」とは、写実的な暴力描写・成人向け・強姦及び性的暴行・グロテスク・ヘイト表現を伴う画像やコンテンツなど取り扱いに細心の注意を要する繊細なトピックのことを意味する表現。 例えば、Twitterのタイムライン上では「この画像/動画はセンシティブな内容を含んでいる可能性があります。」などのメッセージが表示され、Twitterの設定を変更しないと閲覧できないようになっている。
一般的には「センシティブな問題」や「センシティブな内容(を含むコンテンツ)」といった表現で用いられる。
「センシティブ」は英語の形容詞「sensitive」をカタカナ表記した語である。英語のsensitive は、sense(感覚)の派生語であり、「外部の刺激に反応しやすい」という意味が根本にある。そして「敏感」「鋭敏」「過敏」「繊細」といった意味・ニュアンスの語として用いられている。
日本語の「センシティブ」と同様、英語の sensitive にも「雑には扱えない話題や問題」という意味・用法がある。
「センシティブ」と似た意味の表現として「デリケート」という言い方が挙げられる。日本語では同義語のように扱われる場合も多いが、英語ではデリケート(delicate)は主に「優美な繊細さ」を形容する語であり、根本のニュアンスが異なる。なお日本語では「ナイーブ」もセンシティブおよびデリケートの同義語のような位置づけといえるが、英語ではnaiveは「世間知らずの純真さ」という意味を中心とする語であって根本のニュアンスはやはり異なる。これらと比べると「センシティブ」は原語のニュアンスに近く意味の乖離が少ない語彙といえる。
いわゆる機密情報や、個人情報のうち個人の心身の利害に直結する種類の情報などは、取り扱いに特に注意を要するという意味で「センシティブ情報」と呼ばれる。金融分野においては、金融庁が公表したガイドラインにおいて「機微(センシティブ)情報」と呼ばれている。典型的には「本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴」などがセンシティブ情報に該当する。
別表記:センシティブ
「sensitive」とは、過敏な・繊細な・気配りのあるということを意味する英語表現である。
「sensitive」とは・「sensitive」の意味
「sensitive」とは英語の形容詞で、基本的に「過敏な」「神経質な」「繊細な」「過敏な」「傷つきやすい」「気配りのある」「親切な」「高感度の」「機密の」といった意味を表す。「sensitive」の覚え方として、「感覚」「気持ち」といった意味の名詞「sense」と、「~の性質」「~の傾向」といった意味の形容詞を作る接頭辞「tive」が組み合わさって出来た単語と覚える。「sensitive」と同じ語源を持つ派生語として、名詞「sensitivity」「sensitiveness」、副詞「sensitively」が挙げられる。
「sensitive」の発音・読み方
「sensitive」の発音記号は、「sénsətiv」と表記される。「sensitive」の読み方は、カタカナで「センスィティヴ」と表記される。「センスィティヴ」の「セ」にアクセントを付けて発音する。
「sensitive」の語源・由来
「sensitive」の語源は、「感覚的な」「感知できる」といった意味の古フランス語の形容詞「sensitif」から来ている。また「感知できる」を意味する中世ラテン語の形容詞「sensitivus」が由来ともされている。「sensitivus」は「感じる」を意味するラテン語の動詞「sentire」から来ている。「sensitif」「sensitivus」から後期中英語の形容詞「sensitive」となり、現代英語の「sensitive」へと至る。「過敏な」「神経質な」といった意味を持つようになったのは19世紀初頭からである。
「sensitive」の対義語
「過敏な」「神経質な」「傷つきやすい」といった意味の「sensitive」の対義語として、以下の単語が挙げられる。
・tough(タフな)
・insensitive(鈍感な)
・callous(無神経な)
・hardened(頑固な)
「気配りのある」「親切な」といった意味の「sensitive」の対義語として、以下の単語が挙げられる。
・uncaring(無関心な)
・unfeeling(無感情な)
・unkind(不親切な)
「sensitive」の類語
「過敏な」「神経質な」「傷つきやすい」といった意味の「sensitive」の類語として、以下の単語が挙げられる。
・delicate(デリケートな)
・fragile(壊れやすい)
・painful(痛みを伴う)
・touchy(敏感な)
・defensive(防衛的な)
・paranoid(妄想的な)
「気配りのある」「親切な」といった意味の「sensitive」の類語として、以下の単語が挙げられる。
・tender(優しい)
・thoughtful(思慮深い)
・kind(親切な)
「sensitive」を含む英熟語・英語表現
「sensitive to」とは
「(to以下に対して)敏感である」「過敏である」といった意味の英語表現である。
「be sensible to」とは
「to」の後に動詞の原型が用いられ、「(to以下することは)賢明である」を意味する。
「time-sensitive」とは
「get sensitive」とは
「sensitive」に関連する用語の解説
「sensitively」とは
英語の副詞で、「敏感に」「繊細に」「きめ細かく」といった意味を持つ。
「Insensitive」とは
英語の形容詞で、「鈍感な」「感受性のない」「無神経な」「配慮のない」といった意味を指す。
「sensitivity analysis」とは
日本語で「感度分析」と訳される。「感度分析」とは、複数の要素・パラメーターにより結果が生じる場合、その数値を変更して結果にどう影響するかを定量的に分析する手法である。「感度分析」は臨床試験や金融の世界などで行われている。
「case sensitive」とは
日本語で「ケース・センシティブ」と訳される。「ケース・センシティブ」とは、コンピューター上で大文字・小文字を区別することを意味する。逆に大文字・小文字を区別しないことを「case insensitive(ケース・インセンシティブ)」と言う。
「sensitivity」とは
英語の名詞で、「感受性」「感度」「気配り」「思いやり」「過敏症」といった意味を指す。
「sensitiveness」とは
「sensitive」の使い方・例文
・Her divorce is a very sensitive matter.(彼女の離婚は非常に繊細な問題だ)
・Like a cook, he is sensitive to taste.(彼は料理人のように味に敏感である)
・My mother is a sensitive woman.(私の母親は気配りのある女性です)
・Sensitive company documents must not be taken outside.(会社の機密文書は、外部に持ち出してはいけない)
英語:sensitive
「センシティブ」とは、敏感・感覚・繊細のことを意味する表現。
「センシティブ」の基本的な意味
「センシティブ」とは敏感・感覚・繊細などを意味する言葉で、「センシティブな人」「センシティブな問題」のように、「センシティブな〇〇」といった形で使われることが多い。また、暴力やヘイト表現など、「取り扱いに細心の注意を払うもの」に対して「センシティブ」という表現が用いられる。
「センシティブ」の語源・由来
「センシティブ」は、英語の「sensitive」に由来するカタカナ語である。「sensitive」はラテン語の「sentio(感じる)」と「ivus(性質を持つ)」を語源とした言葉だ。
「センシティブ」の類語
「センシティブ」と同じような意味を持つ言葉として、「デリケート」がある。日本のカタカナ語としては同義語として用いられることが多く、意味はそれほど変わらない。ただし、英語の「delicate(デリケート)」は「優美な繊細さ」という意味があるため、ポジティブな表現として使われることがある。また、「脆い」「壊れやすい」といった意味があり、人ではなく物に対して使われることも多い。例えば、カタカナ語で「この人はデリケートだ」と表現した場合「繊細な心を持った人」と捉えられるケースが多いが、英語では「脆く怪我をしやすい人だ」という意味合いが強くなる。
「ナイーブ」も「センシティブ」の類語の一つである。カタカナ語の「ナイーブ」は、「繊細な」という意味で使われることが多いため、「センシティブ」と同じような使い方をされる。しかし、英語の「naive(ナイーブ)」には、「無知」「世間知らず」といった意味があるため、ネガティブな言葉として捉えられることが多い。
「センシブル」という言葉あるが、「センシティブ」と似ているということで混同しやすい。「センシブル」は「理解している」「分別がある」などポジティブな意味を持つ言葉のため、「センシティブ」とは使い方が異なる。響きが似ているため、同じ意味を持つ言葉として捉えている人も多いが、使う場面を間違えると相手に誤解を与えてしまう可能性があるため、注意したほうがよい。
「センシティブ」を含む熟語・言い回し
センシティブな問題とは
「センシティブな問題」とは、「取り扱いに細心の注意を払わなければならない問題」のことである。例えば、外部に漏れてしまうと企業の信用に大きく関わるような問題が、社内で起こった場合などに「センシティブな問題が起こった」と表現する。また、「議題にするには難しい問題」「多くの人に影響を与えるような問題」なども、「センシティブな問題」と言える。
センシティブな人とは
周りの影響を受けやすい人、疲れやすい人、感受性の高い人などを「センシティブな人」と表現する。視覚や聴覚などの感覚が敏感、簡単な問題にも様々な思考を巡らせる、相手の感情の影響を受けやすい、このような特徴を持った人を「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼ぶ、心理学的概念もある。
「センシティブな内容」とは
「センシティブな内容」とは、成人向けのコンテンツや暴力描写、ヘイト表現などを指す言葉である。主にtwitter上で使われる言葉で、成人向けのコンテンツなどをつぶやいた時に、「センシティブな内容」という注意が表示される。twitterには、「センシティブな内容」が表示されないようにする設定がある。これは、子供や成人向けコンテンツが苦手な人が、「センシティブな内容」を含むツイートを閲覧しないようにするためのものだ。twitter上の設定画面から、「センシティブな内容」を含むツイートを表示するようにも設定できる。設定の反映にはラグが生じるため、解除できない場合は暫く時間を置いてみるとよい。
「センシティブ(歯磨き粉)」とは
「センシティブ(歯磨き粉)」とは、「ライオン歯科材株式会社」が販売している商品である。知覚過敏や歯周病を予防する効果が期待できる、ソフトペーストタイプの歯磨き粉だ。
「センシティブ」の使い方・例文
「センシティブ」は、日本において「繊細な」という意味で使われることが多いカタカナ語である。例文としては、「彼はセンシティブな心の持ち主だ。」「センシティブな問題には、あまり触れないようにしている。」などが挙げられる。
「センシティブ」の英訳
「センシティブ」を英訳すると、「sensitive」となる。「傷つきやすい」「微妙な」といったネガティブな意味だけではなく、「感受性が豊かな」「思いやりがある」などポジティブな意味も持つ言葉だ。