デロン・ウィリアムスとは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

デロン・ウィリアムス Deron Williams

ブルックリン・ネッツ時代のウィリアムズ
引退
ポジション PG
基本情報
愛称 D-Will
国籍 アメリカ合衆国
生年月日 (1984-06-26) 1984年6月26日(40歳)
出身地 ウェストバージニア州パーカーズバーグ
身長(現役時) 191cm (6 ft 3 in)
体重(現役時) 99kg (218 lb)
ウィングスパン(現役時) 199cm (6 ft 7 in)[1]
キャリア情報
出身 イリノイ大学
ドラフト 2005年 1巡目3位
選手経歴
2005-20112011-20122012-20152015-20172017 ユタ・ジャズニュージャージー・ネッツブルックリン・ネッツダラス・マーベリックスクリーブランド・キャバリアーズ
受賞歴
NBAオールスターゲーム (2010-2012) オールNBAチーム 2×2ndチーム (2008, 2010) NBAオールルーキーチーム 1stチーム (2006) NBAスキルチャレンジ優勝 (2008)
Stats Basketball-Reference.com
Stats NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国 2007-2012
獲得メダル アメリカ合衆国 オリンピック 2008 北京 バスケットボール 2012 ロンドン バスケットボール

デロン・マイケル・ウィリアムズDeron Michael Williams, 1984年6月26日 - )は、アメリカ合衆国ウェストバージニア州パーカーズバーグ出身のバスケットボール選手。NBAユタ・ジャズブルックリン・ネッツなどに所属していた。身長191cm、体重99kg、靴のサイズ31.0 cm。ポジションはPG

経歴

学生時代

母子家庭で育ったウィリアムズは、10歳の頃にダラスへ引っ越すと、そこで本格的にバスケットボールを始めた。高校は名門校であるコロニー高校に進学、2年生から先発に定着し、17得点、6リバウンド、8.4アシストの成績を残し、チームの勝率も9割を越えた。

大学はイリノイ大学へ進学。1年生のとき、32試合中30試合で先発出場を果たし、即戦力として活躍。早くもビッグ10カンファレンスの平均アシストランキングで上位に名を連ねた。2年生になると平均得点が上昇し、よりオフェンシブなスタイルになった。おのずとアシスト数も増え、平均6.2アシストを記録し、カンファレンスのファーストチーム(最も優秀な5選手)に選出された。チームはウィリアムズに加え、ディー・ブラウンルーサー・ヘッドの強力なバックコート陣に支えられ、全国でも有数の強豪へ成長し、ウィリアムズが3年生となった2004-05シーズンは開幕から29連勝と破竹の勢いで勝ち続けた。チームはNCAAトーナメントも勝ち抜き、決勝戦に進出したが、ノースカロライナ大学に破れ、惜しくも優勝は叶わなかった。この年の活躍によってジョン・ウッデン賞(英語版)などを獲得している。

NBA

4年生には進学せずに、アーリーエントリーによってNBA入りを表明。2005年のNBAドラフトにおいてユタ・ジャズから全体3位指名を受けた。この年のドラフトクリス・ポールレイモンド・フェルトンと将来を嘱望される優秀なPGが多かったが、ウィリアムズは彼らの中で最も高い順位での指名を受けてジャズに迎え入れられた。

ユタ・ジャズ

1年目の2005-06シーズン、序盤こそベンチからの出場が続いていたが、11月15日のフェニックス・サンズ戦に初先発を果たした。1月と2月には再びベンチ出場が目立ったもののシーズン終盤には先発に定着した。この年は80試合に出場し、平均10.8得点、4.5アシストを記録し、オールルーキーファーストチームに選出された。

2年目の2006-07シーズンはウィリアムズにとってもジャズにとっても大きな飛躍のシーズンとなった。ウィリアムズ自身は16.2得点、9.3アシストの成績でアシストランキングではリーグ2位に名を連ねた。ウィリアムズと故障から復帰したカルロス・ブーザーはジャズの往年の名コンビ、ジョン・ストックトンカール・マローンに重ねられるようになり、チームは快進撃を遂げ、51勝31敗の成績で4年ぶりにプレーオフに進出。プレーオフでもカンファレンスファイナルまで勝ち進んだ。

07-08シーズンは更なる飛躍を果たし、18.8得点、10.5アシスト、FG成功率50.7%を記録。オールNBA2ndチームに初選出されたほか、10.5アシストはリーグ3位となり、この年のアシスト王に輝いたライバルで同期のクリス・ポールと共に、ポイントガードにおける新旧の世代交代を印象付けた。チームも勝率を伸ばして54勝28敗の成績でプレーオフに進んだが、カンファレンス準決勝でこのシーズンの優勝チームであるロサンゼルス・レイカーズの前に敗れている。

オフにはアメリカ代表として北京オリンピックに出場。ポイントガードのほかシューティングガードとしてもプレーし、その万能性を発揮した上でアメリカの金メダル獲得に貢献した。

ここまで順調にキャリアを積み重ねてきたウィリアムズだったが、08-09シーズンは試練の年となった。ウィリアムズ自身は足首の捻挫によりシーズン序盤の13試合を欠場し、さらに相棒のブーザーやアンドレイ・キリレンコらも相次いで故障に見舞われ、ジャズはシーズンを通して常に戦力不足となっていた。その中でウィリアムズは奮闘を見せ、シーズン中盤にはチームを12連勝に導くなどし、自身は19.0得点、10.4アシストと前年を上回る成績を残した。

09-10シーズンにはオールスターゲームに初出場。翌10-11シーズンもオールスターに出場したが、ジャズを長年に渡って指揮してきたジェリー・スローンHCとハーフタイム中に口論するなど確執が強まり、HCが突然辞任した要因になったとも報じられた。

ニュージャージー・ネッツ

2011年2月23日、ジャズがウィリアムズとの高額な契約を結ぶのは困難と判断し、ニュージャージー・ネッツにトレードで放出された(ジャズは引き換えにデビン・ハリスデリック・フェイバーズの2人の選手と、2011年・2012年のドラフト1巡目指名権、さらに300万ドルを獲得した)。

ブルックリン・ネッツ

2012年7月11日、新生ブルックリン・ネッツと5年総額9870万ドルで再契約した。しかし、それ以降は不振に陥り、2015年7月10日に、ネッツとバイアウトで合意し、ウェーブされた[2]

ダラス・マーベリックス

クリア・ウェーバーとなり、7月14日、ダラス・マーベリックスと2年総額1000万ドルで契約[3]。二度の延長戦にもつれ込んだ2016年1月5日のサクラメント・キングス戦では、114-116でむかえた延長第2クォーター残り数秒の場面から、起死回生の逆転ブザービーター3ポイントシュートを決めた[4]

クリーブランド・キャバリアーズ

2017年2月27日、クリーブランド・キャバリアーズとシーズン終了までの契約で加入[5]。2017年のNBAファイナル(英語版)では突然の絶不調に陥ってしまい、チームも1-4で敗退した。

2021年12月18日、37歳でボクシングデビュー戦を行い、エキシビションで元NFL選手のフランク・ゴアに4回判定勝ちを収めた。元々はプロボクシングの公式戦と発表されていたが、試合前日にエキシビションに変更された[6]

個人成績

略称説明
GP 出場試合数 GS 先発出場試合数 MPG 平均出場時間
FG% フィールドゴール成功率 3P% スリーポイント成功率 FT% フリースロー成功率
RPG 平均リバウンド APG 平均アシスト SPG 平均スティール
BPG 平均ブロック TO 平均ターンオーバー数 PPG 平均得点
太字 キャリアハイ * リーグリーダー 優勝シーズン

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2005–06 UTA 80 47 28.8 .421 .416 .704 2.4 4.5 .8 .2 1.8 10.8
2006–07 80 80 36.9 .456 .322 .767 3.3 9.3 1.0 .2 3.1 16.2
2007–08 82 82 37.3 .507 .395 .803 3.0 10.5 1.1 .3 3.4 18.8
2008–09 68 68 36.8 .471 .310 .849 2.9 10.7 1.1 .3 3.4 19.4
2009–10 76 76 36.9 .469 .371 .801 4.0 10.5 1.3 .2 3.3 18.7
2010–11 53 53 37.9 .458 .345 .853 3.9 9.7 1.2 .2 3.5 21.3
NJN 12 12 38.0 .349 .271 .793 4.6 12.8 1.3 .3 3.6 15.0
2010-11計 65 65 37.9 .439 .331 .845 4.0 10.3 1.2 .2 3.5 20.1
2011–12 55 55 36.3 .407 .336 .843 3.3 8.7 1.2 .4 4.0 21.0
2012–13 BKN 78 78 36.4 .440 .378 .859 3.0 7.7 1.0 .4 2.8 18.9
2013–14 64 58 32.2 .450 .366 .801 2.6 6.1 1.5 .2 2.2 14.3
2014–15 68 55 31.1 .387 .367 .834 3.5 6.6 .9 .3 2.3 13.0
2015–16 DAL 65 63 32.4 .414 .344 .869 2.9 5.8 .9 .2 2.3 14.1
2016–17 40 40 29.3 .430 .348 .821 2.6 6.9 .6 .1 2.5 13.1
CLE 24 4 20.3 .463 .415 .840 1.9 3.6 .3 .3 1.7 7.5
2016-17計 64 44 25.9 .438 .363 .826 2.3 5.6 .5 .1 2.2 11.0
通算:12年 845 771 34.2 .445 .357 .822 3.1 8.1 1.0 .2 2.8 16.3
オールスター 3 0 21.2 .552 .500 --- 2.3 6.3 .2 .7 2.3 13.0

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2007 UTA 17 17 38.6 .452 .333 .790 4.3 8.6 1.5 .2 4.0 19.2
2008 12 12 42.8 .492 .500 .773 3.6 10.0 .6 .3 3.1 21.6
2009 5 5 42.2 .414 .360 .829 3.8 10.8 1.8 .4 4.2 20.2
2010 10 10 39.8 .450 .392 .802 2.7 10.2 1.0 .4 3.0 24.3
2013 BKN 7 7 41.7 .425 .395 .822 3.1 8.4 1.0 .6 3.0 20.6
2014 12 12 35.7 .395 .340 .800 3.2 5.8 1.1 .2 2.3 14.5
2015 6 6 32.0 .391 .423 .857 6.2 5.5 1.3 .0 2.7 11.8
2016 DAL 3 3 16.3 .333 .429 --- .7 2.7 .3 .0 2.3 5.0
2017 CLE 18 0 14.6 .438 .387 .909 1.3 2.1 .6 .1 .9 4.3
出場:9回 90 72 33.4 .438 .393 .803 3.2 7.0 1.0 .2 2.7 15.7

プレースタイル

PGとしては大柄であり、191 cm・99kgの体躯を有する。リーダーシップ、パス能力、ピック&ロールをはじめとするコンビネーションプレーなど、PGに必要とされる能力をすべて持ち合わせた選手とされる[7]

その他

脚注

  1. ^Deron-Williams”. draftexpress.com (2005年). 2017年10月25日閲覧。
  2. ^ What the D-Will buyout means to Nets
  3. ^Mavs sign Dallas-native Williams”. NBA.com (2015年7月14日). 2015年7月15日閲覧。
  4. ^ Mavs make it 22 straight at home over Kings in 2-OT thriller
  5. ^ キャバリアーズ、デロン・ウィリアムズとの契約を発表 NBA JAPAN
  6. ^Deron Williams beats Frank Gore via split decision in boxing exhibition between ex-NBA, NFL stars”. ESPN.com (2021年12月18日). 2022年1月9日閲覧。
  7. ^ 参考『月刊DUNK SHOOT 2010年11月号増刊
  8. ^ 宮地陽子 (2007年1月11日). “ユタを強くした、ウィリアムスの秘密。”. Sports Graphic Number. 2010年12月18日閲覧。

外部リンク

NBAオールルーキーチーム2005-06シーズン
1stチーム クリス・ポール (ニューオーリンズ・ホーネッツ) ROY チャーリー・ビラヌエバ(トロント・ラプターズ) アンドリュー・ボーガット (ミルウォーキー・バックス) デロン・ウィリアムス (ユタ・ジャズ) チャニング・フライ (ニューヨーク・ニックス) 2ndチーム ダニー・グレンジャー (インディアナ・ペイサーズ) レイモンド・フェルトン (シャーロット・ボブキャッツ) ルーサー・ヘッド(ヒューストン・ロケッツ) マーヴィン・ウィリアムス (アトランタ・ホークス) ライアン・ゴメス (ボストン・セルティックス)
NBAスキルチャレンジ優勝者
2003 ジェイソン・キッド 2004 バロン・デイビス 2005 スティーブ・ナッシュ 2006 ドウェイン・ウェイド 2007 ドウェイン・ウェイド 2008 デロン・ウィリアムス 2009 デリック・ローズ 2010 スティーブ・ナッシュ 2011 ステフィン・カリー 2012 トニー・パーカー 2013 デイミアン・リラード 2014 デイミアン・リラード & トレイ・バーク 2015 パトリック・ベバリー 2016 カール=アンソニー・タウンズ 2017 クリスタプス・ポルジンギス 2018 スペンサー・ディンウィディー 2019 ジェイソン・テイタム 2020 バム・アデバヨ 2021 ドマンタス・サボニス 2022 チームキャブス(アレン,ガーランド,モーブリー) 2023 チームジャズ(クラークソン,セクストン,ケスラー 2024 チームペイサーズ(ハリバートン,ターナー,マサリン