ドゥワ・ラシ・ラーとは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

これはビルマ人の名前です。_ドゥワ_は敬称であり、個人名ではありません。

ドゥワ・ラシ・ラー
ဒူဝါလရှီးလ
2023年の画像
国民統一政府の副大統領・大統領代行
現職
就任 2021年4月16日
首相	マン・ウィン・カイン・タン
前任者	マン・ウィン・カイン・タン（連邦議会代表委員会臨時内閣）

個人情報
生誕	ビルマ連邦シャン州Mung Ji
出身校	ヤンゴン大学

ドゥワ・ラシ・ラー（表記ゆれ：ドゥワラシラーなど）（ビルマ語: ဒူဝါလရှီးလ、英語: Duwa Lashi La）はミャンマーの政治家、法律家であり、カチン国家協議会の議長を務める。少数民族のカチン族に属する[1][2]。

クーデター後の2021年4月16日に連邦議会代表委員会により、軍主導の国家行政評議会に対抗する民主派主導の国民統一政府(ミャンマー)の副大統領に指名された[3][4][5][6]。また、同団体の臨時大統領を兼務している[7]。

2021年9月7日、ドゥワ・ラシ・ラーは軍事政権に対する防衛戦が始まったと宣言し、市民に国の隅々で軍事政権に対し蜂起するよう呼びかけた[8]。

経歴と教育

現在のシャン州北部のMung Ji村で生まれ、ラーショー高校を卒業し故郷のMongji Schoolに教師として勤めた。その後メイミョー(現在のピン・ウー・ルウィン)の聖ミカエル学校の第十学年に再入学し. 1970年にはヤンゴン大学に入学して法律を学び、1974年には文学士号、1975年には法学士号を得た[7]。

卒業後は検察官としてミッチーナーとラーショーで二年間働いた後、1978年から1994年までの16年間法務官として勤めた。退職後は複数の市民組織で働き、地域開発や麻薬対策などに取り組んだ[7]。

2021年のクーデター後

ドゥワ・ラシ・ラーは連邦議会代表委員会とKachin Political Interim Coordination Team (KPICT)の会合の後、副大統領・大統領代行に指名された。現地メディアのイラワディによれば、会合中に彼は「私達は暴君を倒し新時代を築くために革命を行っており、軍と関わりのあった人々を含めるのは良くなく、民主主義と連邦制への改革の展望を持った人物を選ぶ方が良い」ので、拘束された副大統領ヘンリー・バン・ティオは他の人物に置き換えられるべきと論じた。連邦議会代表委員会は同意した上で、彼にその地位に就くよう要請し、承諾を得たという[9]。

出典

^ “Who's Who in Myanmar's National Unity Government”. The Irrawaddy. (16 April 2021). オリジナルの21 April 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210421004757/https://www.irrawaddy.com/news/burma/whos-myanmars-national-unity-government.html 21 April 2021閲覧。
^ “Parallel Myanmar Government Launched to Challenge Military Junta” (英語). Radio Free Asia. オリジナルの2021年4月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210421034942/https://www.rfa.org/english/news/myanmar/crph-government-04162021185851.html 2021年4月21日閲覧。
^ “Opponents of Myanmar's junta set up national unity government” (英語). France 24. (16 April 2021). オリジナルの9 May 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210509175927/https://www.france24.com/en/asia-pacific/20210416-opponents-of-myanmar-s-junta-set-up-national-unity-government 21 April 2021閲覧。
^ “Opponents of Myanmar coup announce unity government” (英語). CNA. オリジナルの2021年4月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210419220412/https://www.channelnewsasia.com/news/asia/myanmar-coup-opponents-national-unity-government-14634528 2021年4月21日閲覧。
^ “Opponents of Myanmar coup announce unity government” (英語). www.aljazeera.com. オリジナルの2021年5月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210506093451/https://www.aljazeera.com/news/2021/4/16/myanmar-silent-strike 2021年4月21日閲覧。
^ “Opponents of Myanmar's junta set up national unity government”. Reuters. (16 April 2021). オリジナルの2021年4月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210417151504/https://www.reuters.com/world/asia-pacific/opponents-myanmars-junta-set-up-national-unity-government-2021-04-16/ 2021年4月21日閲覧。
^ a b c “Acting President Duwa Lashi la – National Unity Government”. National Unity Government of the Republic of the Union of Myanmar. 2023年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月5日閲覧。
^ “Myanmar shadow government launches 'people's defensive war'” (英語). www.aljazeera.com. (7 September 2021). オリジナルの8 September 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210908001916/https://www.aljazeera.com/news/2021/9/7/myanmar-shadow-government-launches-peoples-defensive-war 7 September 2021閲覧。
^ Khin Nadi (8 September 2022). “Acting President of Myanmar's Civilian Govt Wins Hearts of the People”. The Irrawaddy. 2024年2月5日閲覧。

外部リンク

表話編歴ミャンマーの大統領
2021年ミャンマークーデター以降、ミャンマーでは国家行政評議会と国民統一政府が並立しているため、同時期に複数の人物が大統領として併存している。
大統領	サオ・シュエタイッ 1948-1952 バー・ウ 1952-1957 ウィン・マウン 1957-1962 （欠員） 1962-1974 ネ・ウィン 1974-1981 サン・ユ 1981-1988 セイン・ルイン 1988 マウン・マウン 1988 （欠員） 1988-2011 テイン・セイン 2011-2016 ティンチョー 2016-2018 （欠員） 2018 ウィンミン 2018-2021 （欠員） 2021-
大統領代行	エー・コ（英語版）1988 ミンスエ 2018, 2021-2024 ミン・アウン・フライン 2024-現職
軍事政権元首	ネ・ウィン 1962-1974[1] ソウ・マウン 1988-1992[2] タン・シュエ 1992-2011[3] ミン・アウン・フライン 2021-現職[4]
臨時政府元首	ウィンミン 2021-[5]
臨時政府元首代行	ドゥワ・ラシ・ラー2021-[6]
^ 連邦革命評議会議長 ^ 国家法秩序回復評議会議長 ^ 国家平和発展評議会議長 ^ 国家行政評議会議長 ^ 国民統一政府大統領 ^ 国民統一政府大統領代行カテゴリ