ニコマートシリーズとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 17:09 UTC 版)
「ニコンの銀塩一眼レフカメラ製品一覧」の記事における「ニコマートシリーズ」の解説
OEM供給を試みたニコレックスシリーズの失敗をふまえ、1960年代から1970年代にかけて開発製造されたニコンFマウント廉価版一眼レフカメラ。なお、名称と英語表記は、国内向けが「ニコマート」(英:Nikomat)であり、輸出向けが「ニッコールマート」(英: Nikkormat)であった。 廉価版でありながらニコマートELでは電子シャッターを採用する等、ニコンFシリーズに先立って新しい機能を投入されることもあった。また、コパル製縦走りシャッター等の汎用部品を使ってコストダウンしつつも、ニコン基準の品質を維持するために開発製造はニコンで行われた。先進技術や評価の定まっていない新機能を中級機等で採用してから、その技術や評価が確立した上でフラッグシップ機に順次採用していくというニコンのカメラ造りの伝統はニコマートシリーズに端を発する。 ニコマートシリーズには構造上の違いから2系統が存在し、機械式シャッターを備えたニコマートFT系と、電子シャッター・絞り優先AEを備えたニコマートEL系がある。FT系はニコン一眼レフカメラで唯一、レンズマウント周囲に設置されたリングでシャッター速度を調節するという独特の操作方式であった。これと同様の操作方式は後のオリンパスOMシリーズも採用している。 ニコマートシリーズの販売終了後は同等のグレードとして、ニコマートFT系はニコンFMへ、ニコマートEL系はニコンFEへ引き継がれた。 なお、1980年に創業したコンビニエンスストアチェーン「ニコマート」とは何の関係もなく、英語表記も異なる。
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