パイオニア10号とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
名称:パイオニア10〜11号
小分類:木星・土星・天王星・海王星・冥王星探査
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:パイオニア10号(1972年3月3日)/パイオニア11号(1973年4月5日)
運用停止年:パイオニア10号(1997年)/パイオニア11号(1995年)
打ち上げ国名:アメリカ
打ち上げロケット:アトラス・セントール/TEM-346-4
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍基地
国際標識番号:パイオニア10号(1972012A)/パイオニア11号(1973019A)
パイオニア10号と11号は、人類が初めて外惑星へ送った探査機です。また初めて太陽系の外へと出て行った人工物体でもあります。パイオニア10号は1973年12月に初めて木星に13万kmまで接近し、鮮明な画像を送ってきました。1年後に打ち上げられたパイオニア11号は、1974年12月に木星に4万3000kmまで接近しました。そこで木星の重力を使って方向転換したパイオニア11号は、今度は1979年9月には土星に2万kmまで接近しました。パイオニア10号と11号には、将来宇宙人に拾われる場合に備えて、銀河系の中での太陽系の位置や人類の男女の姿などを彫った金属の銘板が取り付けてあります。
2002年3月、NASAはパイオニア10号との交信に成功しました。パイオニア10号は2002年現在、地球から119億4,000万km離れたところにあります。
1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
本体は八角柱形、幅0.7m、高さ0.36m、付随する皿型アンテナの直径2.74m、打上げ重量は258kgです。
2.どんな目的に使用されたの?
木星(パイオニア10/11号)、土星(パイオニア11号)および外惑星間空間の観測です。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
木星(パイオニア10/11号)と土星(パイオニア11号)の画像撮影。木星の質量と大気圧の測定。木星の磁場と放射線帯の観測。現在は冥王星の軌道を超えて、太陽系外へ向けて飛行中です。
2002年3月、NASAはパイオニア10号との交信に成功しました。パイオニア10号は2002年現在、地球から119億4,000万キロメートル離れたところにあります。
4.打ち上げ・飛行の順序はどうなっているの?
パーキング軌道からTEM-364-4の点火で木星軌道へ。
パイオニア10号は1993年12月5日木星まで13万kmまで接近。
パイオニア11号は1974年12月3日に木星まで4万2,960kmに接近、重力アシストで増速、1979年9月1日に土星まで2万900kmまで接近。パイオニア10号は1983年7月に、パイオニア11号は1990年2月に、それぞれ海王星(冥王星は現在海王星軌道の内側にある)の軌道を越えて、知られた太陽系の境界の外に出ました。