「ホーリーシット」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
別表記:ホーリーシット
「holy shit」とは、驚き・恐怖・不快感・後悔の感情を意味する英語表現である。
「holy shit」とは・「holy shit」の意味
holy shitとは、驚きや恐怖、不快感を催す事物に直面した際に用いられる感嘆表現である。スラングとして用いられることが多く、フォーマルな場で用いることはタブーとなる。日本語では「くそっ」や「ちくしょう」、「なんてこった」、「ヤバい」、「マジかよ」といった表現が該当するだろう。類語には「holy cow」、「holy Jesus」、「what a fuck」などがある。特に「what a fuck」はSNSやネット掲示板、チャットなどで「wtf」という省略表現で用いられることも少なくない。
shitはいわゆる「Fワード」に該当する放送禁止用語である。テレビ等のメディアでは放送コードに引っかかるため修正音などを上にかぶせるなどの処置が行われる。また、文字媒体では「holy sxxt」のように真ん中の二文字を「x」に置き換える「伏せ字」の処置を行うケースもある。ヒップホップなどの楽曲で歌詞中に「holy shit」が登場した場合、該当する歌詞の部分を歌唱せず伴奏だけを流す、といった処置で対応する場合もある。ただ、ライブイベントでの歌唱中では歌詞をそのまま歌い上げるケースもあるため、「広範囲に放送するかどうか」「公共の電波に乗るかどうか」などが規制の有無を決めるファクターとなるだろう。
フォーマルな場やあまり親しくない人の前などで比較的穏当な表現に言い換える必要がある場合は、「Oh my god」や「Unbelievable」などの表現を用いるのが良いだろう。また、「Gee」や「Gosh」といった表現も、フォーマルさには欠けるが驚きを穏当な形で表現することが可能な表現である。「holy shit」を用いる場合、カジュアルで気心が知れた間柄の人との会話の中以外では使用を避けるのが賢明と言えよう。
「holy shit」の語源・由来
holyは「聖なる」、shitは「排泄物」をそれぞれ意味する言葉である。英語のネイティブスピーカーは、驚きや罵倒を行う際に敢えて神聖なものを使って表現するという習慣が存在する。「イエス・キリスト」を意味する「Jesus」が感嘆詞的に用いられて「なんてこった」という意味になったり、驚きを表現する決まり文句に「Oh my god!」(おぉ、神よ)というものがあったりする点は、まさにこの習慣の代表例と言えるだろう。その中でも、「holy shit」は「神聖なる排泄物」という、本来ならばありえない物である。ここから、「『聖なる排泄物』というありえないはずの事物が実際に目の前に現れるほどの驚き」という意味合いになったのだ。
一方で、「shit」単体は感嘆詞的に用いられる。この場合は「fuck」と同様に「ちくしょう」、「くそっ」といった形で何らかの事物に対する軽い驚きや恐怖、不快感を表現する言葉となる。「holy shit」という表現は、この感嘆詞としての「shit」を「holy」で強調することで、より強い驚きや不快感を示している、という説も存在する。
「holy shit」の使い方・例文
holy shitを英語で表現する場合、専ら単体で感嘆詞的に用いられる。また、会話の中で用いられることが多い。以下では会話の中での使用例について紹介する。
I did it! I got a steady!(やったぜ、彼女ができた!)
You got a steady!? Holy shit! I can't believe that!(お前に彼女ができただって!?なんてこった、信じられない!)
相手に彼女ができたことに対して、大げさに驚いてみせる際に「Holy shit」を単体で用いている。一方で、以下のように一文の中で使用するという方法も考えられる。
I have spent 1000 hours play this game so far holy shit.(このゲームに1000時間も持っていかれた、ちくしょうめ)
上記の用例では、自分がゲームに夢中なあまりに1000時間も費やしてしまったことに気が付き驚いているという意味合いで用いられている。本来の文章の末尾にholy shitを付け加えることで驚きを意味する表現へと変換することが可能となるのだ。会話の中で俗語的に用いるため文法としては多少崩れている点に注意したい。