「メランコリック」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
別表記:メランコリック
「melancholic」の意味・「melancholic」とは
「melancholic」は英語の形容詞で、日本語では「憂鬱な」や「メランコリックな」と訳されることが多い。古代医学においては、人間の体液の一つである「黒胆汁」が過剰になると生じるとされた気質の一つで、悲観的で思考深く、自己反省的な性格を指すこともある。例えば、「He is a melancholic person.(彼はメランコリックな人物だ)」のように用いられる。
「melancholic」の発音・読み方
「melancholic」の発音は、IPA表記では/mɛlənˈkɑːlɪk/となる。IPAのカタカナ読みでは「メランコリック」となり、日本人が発音するカタカナ英語では「メランコリック」と読む。発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。
「melancholic」の定義を英語で解説
「Melancholic」 is an adjective that describes a person who is in a state of deep sadness or depression. It is often used to describe a person who is introspective, thoughtful, and often pensive. For example, "She has a melancholic disposition." means that she has a tendency to be sad or depressed.
「melancholic」の類語
「melancholic」の類語としては、「depressed」、「sad」、「gloomy」、「downcast」、「despondent」などがある。これらの単語も同様に、悲しみや憂鬱な状態を表す形容詞である。
「melancholic」に関連する用語・表現
「melancholic」に関連する用語としては、「melancholia」がある。これは「melancholic」が形容詞であるのに対し、「melancholia」は名詞で、憂鬱な状態や気分を指す。
「melancholic」の例文
1. His melancholic demeanor made people worry about him.(彼の憂鬱な態度に人々は心配した)
2. The melancholic music matched the mood of the rainy day.(憂鬱な音楽は雨の日の気分と一致した)
3. She has a melancholic temperament.(彼女はメランコリックな気質を持っている)
4. The movie had a melancholic ending.(その映画は憂鬱な結末だった)
5. His melancholic gaze was fixed on the horizon.(彼の憂鬱な視線は地平線に固定されていた)
6. The melancholic atmosphere of the room was palpable.(部屋の憂鬱な雰囲気は手に取るように感じられた)
7. The painting had a melancholic tone.(その絵画は憂鬱な調子を持っていた)
8. The novel is a melancholic reflection on lost love.(その小説は失われた愛についての憂鬱な反省である)
9. The melancholic lyrics of the song resonated with many people.(その歌の憂鬱な歌詞は多くの人々に共感を呼んだ)
10. The melancholic beauty of the landscape was captivating.(その風景の憂鬱な美しさは魅力的だった)
英語:melancholic
「メランコリック」とは・「メランコリック」の意味
「メランコリック(melancholic)」とは、英語の「メランコリー(melancholy)」の形容詞で、「憂鬱な」、「物憂げな」などの意味を持つ単語である。
英語では「melancholic」、イタリア語では「malinconico」、フランス語では「mélancolie」、ドイツ語では「melancholie」などと表すが、いずれも「憂鬱な様子」、「物憂げな様子」を意味する単語である。例えば、恋愛において失恋して落ち込んでいる時に「メランコリックな気持ち」と表現することがある。また、メランコリックは、形容詞で用いられる場合は「憂鬱な様子や状態」を表すが、名詞で用いられる場合は「うつ病」を表すことがある。さらに、うつ病にかかった患者のことを「メランコリアック(melancholiac)」と表現することもある。
メランコリックは、ギリシア語の「melagcholia」が語源になっている。この「melagcholia」は、人間の生まれ持っている気質を4つに分類した考え方のうち、「憂鬱質」のことを意味する。なお、「憂鬱質」以外には、「胆汁質」、「多血質」、「粘液質」がある。「憂鬱質」タイプの人間は、小さなことも気にかかり、心配や不安を抱えている人が多い。また、几帳面だったり、批判的な思考を持っていたりして、物事に敏感に反応する傾向にある。この憂鬱質が由来になり、憂鬱な精神状態のことをメランコリックと言うようになった。
メランコリックの類義語には、フランス語の「アンニュイ」がある。アンニュイも「物憂げな」、「退屈な」、「倦怠感のある」、「気怠い」という意味があり、本来はネガティブな意味を持つ言葉である。このように精神状態を表す「メランコリック」と「アンニュイ」は同義語であるが、ファッションやメーク、映画や美術作品等などの表現としてこれらの言葉を用いるときは、意味が転用されることがある。
ファッションやメーク等において「メランコリック」や「アンニュイ」と表現するときは、「哀愁漂う」、「物憂げな」、「美しい雰囲気がある」、「儚げな」、「神秘的な」、「無操作な」などのポジティブな意味で用いられることがある。これは、「憂鬱な」という意味から転用されて、「ロマンティックな雰囲気」、「ミステリアスな雰囲気」、「昔懐かしい雰囲気」があるコーディネートのファッションやメークのことを指す。そのため、ファッションやメーク等で用いられる「メランコリック」の類義語としては、「ノスタルジック」、「ミステリアス」、「アルカイック」も挙げられる。
映画や美術作品等において「メランコリック」や「アンニュイ」と表現するときも、上記同様に「哀愁漂う」、「物憂げな」などの意味で用いられる。例えば、「アンニュイな映画」と表現される映画の展開や雰囲気は、退廃的だったり、破滅的だったりするという特徴がある。具体的には、主人公が堕落していくストーリーだったり、全体的に暗い印象のシーンで構成されていたりする作品を指す。そのため、映画や美術作品等で用いられる「メランコリック」の類義語としては、「ミステリアス」、「ダーク」なども挙げられる。
「メランコリック」の使い方・例文
・彼女の今日のファッションは、冬の厳しい寒さによく似合うメランコリックなコーディネートだ。
・彼のメランコリックな表情を見ていると、とても心配になる。
・あの映画作品は、メランコリックな雰囲気が漂うシーンが高く評価されている。
・この小説の主人公が堕落していく展開は、読んでいる人もメランコリックな気分にさせる。
・今日の空模様は、私の気持ちを映し出したかのようにメランコリックな曇天だ。
・あの子のヘアスタイルは、どこか懐かしさを感じるメランコリックなスタイルだ。
・哀愁漂う秋にぴったりのメランコリックな曲をお届けする。
・あの絵画作品は、全体的に明度も彩度も低いカラーで描かれているから、メランコリックな印象を与える。
・あの国の街並みは、メランコリックで美しい。
・彼は、どこかメランコリックで魅力的な佇まいをしている。