「ユー‐アール‐エル」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
別表記:ユーアールエル
「URL」とは・「URL」の意味
URLとは、インターネット上にあるさまざまなデータの位置情報を表しているもので、「Uniform Resource Locator(ユニフォーム リソース ロケータ)」のそれぞれの単語の頭文字をとって付けられた略称である。
スマホやパソコンのブラウザでWEBページにアクセスすると、表示された画面のアドレスバーに「http://〜」や「https://〜」のような英数字や記号の羅列が表示されている。(ブラウザによっては、「http://www」の部分が省略された形で表示されている場合もある。)これがURLであり、そのページがインターネット上のどこにあるのかを示している。URLはよく「インターネット上の住所」と表現されることがある。他にも、「インターネット上の住所」と表現されるものとして「IPアドレス」が挙げられる。IPアドレスは、機械が認識するための数字の羅列であるのに対して、そのIPアドレスを英語や日本語に変換して人間にも分かりやすく記述したものがURLである。さらに、「インターネット上の住所」と表現されるものに「ドメイン」がある。 URLとドメインは似ているが、 ドメインはURLを構成する一部の要素であるのに対して、 URLは「http://」以下の全部の要素を指す言葉である。
【URLの仕組み】
URLの概念や仕組みを理解することは、WEB開発・WEB制作の基礎である。このセクションでは、「https://www.111.co.jp/222/333.html」という[仮想](//www.weblio.jp/content/%E4%BB%AE%E6%83%B3 "仮想の意味")の URLを元に、 その仕組みを解説する。
(1)https://
「https://」の部分をスキームと言い、 URLの先頭部分に書かれている。スキーム内の「https」の部分はプロトコルと言い、コンピュータ間でデータをどのような方法で送受信するかを規定している通信規約である。「http」の場合は、「HyperText Transfer Protocol Secure(ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル・セキュア)」という通信規約を使用していることを定義している。ブラウザで用いられるプロトコルには「https」と似たものとして「http」があり、「https」が暗号化された通信であるのに対して、「http」は暗号化されていない通信であるという違いがある。
(2)www
「www」の部分はホスト名を表しており、ネットワーク上のコンピュータが使用されているサーバを表している。「www」は、「World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)」の各語の頭文字を取って付けられた略称であり、単に「Web(WEB)」と呼ばれることもある。wwwでは、インターネットユーザがインターネットを介してサーバへデータの提供を要求し、WEBサーバ側が要求されたデータを返すことでインターネットユーザにデータを表示させる仕組みになっている。
(3)111.co.jp
「111.co.jp」の部分は、ドメインを意味している。ドメインは「111」と「co」と「jp」の部分に分けて考えることができ、「111」がサードレベルドメイン、「co」がセカンドレベルドメイン、「jp」がトップレベルドメインとなっている。なお、「111.com」の場合は、「111」をセカンドレベルドメイン、「com」をトップレベルドメインと呼ぶ。
トップレベルドメインはインターネット上の住所を表す文字列の一部であり、「jp」なら日本、「us」ならアメリカなどの国や地域を表していたり、「edu」なら教育、「com」なら商用などの使用される用途や分野を表していたりする。セカンドレベルドメイン(今回の例では「co」)は、トップレベルドメインの前に置かれたドット「.」で区切られた部分の呼称で、トップレベルドメインの下位に位置しているドメインのため、トップレベルドメインによって変わる。例えば、「co」は企業、「ne」はネットワーク、「go」は政府機関を表している。サードレベルドメインは、その URL固有のドメインになっていて、他と重複して使用することができなくなっている。サードレベルドメインには、企業なら企業名や企業名の略称、店舗なら店舗名や店舗名の略称など、個人のサイトならそのサイトのタイトルなどを使用することが多く、WEBページの属性を表している。
(4)222
「222」の部分は、ディレクトリを表している。ディレクトリとは、ファイルを保管しておく場所のことで、階層構造を持っていることが多い。通常、WEBページを作成する時は、複数のページを組み合わせているため、このディレクトリがあることでファイルの分類や整理がしやすくなっている。イメージ的には「フォルダ」と同じような役割をしているが、フォルダとディレクトリは違うものである。
(5)333.html
「333」の部分は、ファイル名を表している。この URLの場合は、222ディレクトリの中に333.htmlというファイルが存在していることを意味している。「.html」は拡張子の一種であり、拡張子とは、そのファイルの形式を表す文字列である。例えば「.html」ならハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージで書かれたファイル、「.txt」ならテキスト形式のファイル、「.doc」ならWindowsのWordで書かれたファイル、「.pdf」ならAdobeのpdfファイル、「.jpg」ならジェイペグの画像ファイル、「.png」ならピングの画像ファイルであることを意味している。なお、WEBページのトップページには、「index.html」というファイル名が付けられることが多い。
つまり、「https://www.111.co.jp/222/333.html」の URLを日本語で言い換えると、「wwwというホストを使っている日本の商用利用されている111というWEBページの、222ディレクトリの中にある333.htmlというファイルを、ハイパーテキストを使って暗号化された通信規約で表示する」という意味合いになる。
【分かりやすいURLの作り方】
URLにおいて、ドメイン、ディレクトリ、ファイル名の部分は、WEBページ制作者が任意で付けることになる部分である。WEB制作の初心者は、ファイル名に日本語を用いたり、ディレクトリの階層を深くしたり、ファイル名だけではファイルの中身が連想できないような単語を付けてしまったりすることがあるが、それは望ましくない。
(1)日本語は使わない
日本語を使ってもファイルは作成できるが、日本語は URLで使用できないことになっている言語である。そのため、 URLで表示する際に日本語が使われている場合は、記号や英数字に置き換えられて(これを「 URLエンコード)という)「%E3%80%A4%82」(これを「パーセントエンコーディング」という)などのように記述される。これだと、URLが長くなってしまうし、ファイルの中身も分からないので望ましくない。ファイル名は、WEBページに関連した簡潔な英単語を使って表すのが良い。簡潔明瞭に表現することで、ユーザにとっても分かりやすい URLを作成することができる。なお、長い URLを「短縮 URL」と呼ばれる短い URLに変換するサービスも普及している。
(2)ディレクトリの階層
ディレクトリの階層をあまりにも深くしてしまうと、検索エンジンがWEBページの情報を取得するのに時間がかかってしまう。なぜなら、情報を自動取得するプログラム(「クローラー」)は、ディレクトリの浅いところから情報を収集するという特性を持っているからである。階層を浅くすることで検索エンジンにも理解しやすく、人間の見た目にも理解しやすいディレクトリを作成するように心がけるべきである。
(3) URLの作り方
URLを作るには、ドメインを取得する必要がある。ドメインの作成は、「ホームページ作成サービス」や「ドメイン登録サービス」といったサービスを利用することで可能である。サービスの料金や使い方は、各サービス会社や団体によって異なるため、自分が使いやすいサービスを選ぶようにすると良い。
「URL」の熟語・言い回し
URLは、英熟語の略称であるため、 URLを使った熟語や言い回しはない。
URL入力とは
自分のURLとは
「自分のURL」とは、自分のWEBページやSNSに割り当てられているURLのことである。SNSを利用する場合、自分のアカウントのURLを共有することで、ネットワークを広げていくことが可能である。
twitterURLとは
「twitterURL」とは「TwitterのURL」という意味である。Twitterの場合、「https://twitter.com/」というURLの後ろにユーザーネームが記述されている。