リーサルウェポンとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
「リーサルウェポン」とは・「リーサルウェポン」の意味
リーサルウェポンは、「致命的な武器」や「凶器」などを表す言葉であり、型破りな刑事リッグスがマータフとともに犯罪組織に立ち向っていくストーリーが話題となった映画・ドラマシリーズのタイトル名としても有名である。リーサルウェポンは、最後の手段というニュアンスを含むことから「最終兵器」と訳されることもあるが、どちらかというと「アルティメットウェポン」という単語を使用するほうが正しいため、使い分けに注意が必要である。
リーサルウェポンのリーサルは、「殺傷能力」や「凶悪」「致命的な」などの意味がある英単語である。ゲームの中でよく用いられている用語で、うっかりミスをしなければ勝てる状況となった場合のことをリーサルと呼ぶことから、「決定的な」という意味も含まれている。また、ウェポンには、「武器」や「兵器」などの意味があるため、この2つの単語の意味を合わせたリーサルウェポンは「致命的な武器や」「死に至らしめるような凶器」などの意味を持つ。まれに「死に至らしめるような武器」という意味からリーサルウェポンのことを「最終兵器」と訳することがあるが、一番最後に使う武器、つまり相手に止めをさす武器という意味で使用するのであれば、アルティメットウェポンを使用するほうが正しいとされる。
リーサルウェポンという言葉が広く認知されるようになったのは、1987年にアメリカで誕生したリッグスとマータフの刑事コンビが犯罪組織に挑む姿を描いたアクションドラマがきっかけであるとされている。とある夜、ロサンゼルスの高級アパートから1人の売春婦が飛び降り自殺するが、この飛び降り自殺についての捜査をはじめた矢先に薬物対策課からマーティン・リッグス刑事が異動して来る。マータフの新しい相棒となったリッグスは、ベトナム戦争で陸軍特殊部隊として戦った経験があり、拳銃射撃と格闘の力量が群を抜いている。もともとは能力があり優秀な人物であったが、3年前に愛妻を亡くして以降自暴自棄になり警察本部でたびたび問題になっていた。問題児ともいえるリッグスとの関わり方に困惑をしながらも、マータフがリッグスとの親睦を深めていくうちにふたりの関係性が徐々に築かれていく過程が描かれている。爆発シーンやカーチェイス、銃撃戦など犯罪組織と戦う豪快なアクションシーンはもちろん、コメディタッチで描かれるマータフの家族との関わり合いにも注目したいドラマである。
リーサルウェポンというタイトル名は、リッグスが殴ったり蹴ったりだけでなく関節技などの格闘技にも精通していることから、マータフが「生身の人間でも凶器になりうる」と揶揄したことに因んでいるとされる。
「リーサルウェポン」の使い方・例文
・社運をかけたプロジェクトを任されるあの人は、我が社のリーサルウェポンと言っても過言ではない存在だ。
・ある刑事ドラマの中で、裁判に有利になる重要な証拠を握っている人物のことをリーサルウェポンと呼んでいた。
・隣の席に座っていた女の子がアイドル雑誌をみながら「顔面リーサルウェポン」と言っているのをみてしまい、突拍子のない言葉の使い方に驚いた。
・逃走中の犯人がリーサルウェポンを持ったまま逃げていて恐怖を感じる。
・ゲームのプレイ中、どうしても斥候が弱かったので、洞窟で拾ったリーサルウェポンを持たせて戦闘力アップを試みた。
・父親がしていたRPGをじっと見つめていた息子が、おもむろにダンボールでリーサルウェポンを作っていた。
・ダンボールで作成したリーサルウェポンをおもちゃの山の中に隠し、冒険ごっこをはじめた兄弟の姿を見て思わず微笑んだ。
以上の例文は、リーサルウェポンを「強力な武器」「殺傷能力の高い武器」という意味で使用している場合の使い方の一例である。
・アメリカ映画の「リーサル・ウェポン」シリーズはアクションシーンに見応えがあるので、アクション好きにはたまらない作品だ。
・休日で時間があったので今日は「リーサル・ウェポン」シリーズを最初から見ようと思う。
・「リーサル・ウェポン」のリッグスの格闘技は、日本の空手とどことなく似ている気がする。
この3つの例文は、アメリカ映画・ドラマシリーズのタイトルとしてリーサル・ウェポンを使用している場合の一例である。