上勝町(カミカツチョウ)はどこ? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

かみかつちょう 上勝町
慈眼寺
上勝町旗 上勝町章1965年12月16日制定
日本
地方 四国地方
都道府県 徳島県
勝浦郡
市町村コード 36302-2
法人番号 8000020363022
面積 109.63km2
総人口 1,239[編集]推計人口、2024年10月1日)
人口密度 11.3人/km2
隣接自治体 勝浦郡勝浦町那賀郡那賀町名西郡神山町名東郡佐那河内村
町の木 アララギ
町の花 リンドウ
町の鳥 キセキレイ
上勝町役場
町長 [編集]花本靖
所在地 771-4501徳島県勝浦郡上勝町大字福原字下横峯3番地1北緯33度53分21秒 東経134度24分07秒 / 北緯33.88914度 東経134.40208度 / 33.88914; 134.40208座標: 北緯33度53分21秒 東経134度24分07秒 / 北緯33.88914度 東経134.40208度 / 33.88914; 134.40208町役場位置
外部リンク 公式ウェブサイト
■ ― 市 / ■ ― 町・村
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大平・堂平の棚田

上勝町(かみかつちょう)は、徳島県中部の勝浦川沿いに位置する[1]勝浦郡に属する。人口は約1,300人。

概要

徳島市の南西約40kmに位置する[1]雲早山を町内最高峰として、全体として山岳地帯である。徳島県で唯一、日本で最も美しい村連合に加盟している自治体である。四国の町の中では最も人口が少ない[2][3]

上勝町は町の規模は小さいが、廃棄物や地方の過疎化など現代の課題への取り組みで世界的に認知されるようになった[1]ゴミゼロ運動や第三セクター企業「いろどり」の「葉っぱビジネス」、樫原の棚田山びこポイントなどがテレビ番組によく取り上げられている。特に2003年9月に出されたゼロ・ウェイスト宣言(ゴミゼロ運動)[4]と「いろどり」については日本全国から取材に来るほどの反響となっている。また、住民参加型のバイオマス利活用にも取り組んでいる。

その他、I/Uターン者が増加したことや廃校利用、住民参画型まちづくり「1Q(いっきゅう)運動会」も脚光を浴びている。

ゼロ・ウェイスト活動の活性化のため、県内企業家が世界初の量売り百貨店「上勝百貨店」(現在のRISE&WIN Brewing .co BBQ&General store)を開設させるなどしたこともある。

町内ではゴミの回収を行っておらず、町民が自ら処分場へゴミを持ち込む。ゴミの持ち込みが難しい高齢者には2ヶ月に1度ゴミの回収を行っている。ゴミは45種類に分別し、まだ使える不用品は処分場に申請し引き取ってもらい、引き取った不用品は申請すれば町民以外も無料で持ち帰ることができる。

現在では多くの大学や企業、自治体が調査・研究で上勝町を訪れるようになり、2014年度には年間2,213人が視察に訪れている。

棚田オーナー制度や徳島大学とともに企画した棚田ライトアップ、空き家を改修した施設の増加により、徳島市や京阪神エリアから手頃に来ることのできる田舎としても注目されている。

地理

面積

広袤(こうぼう)

節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を出力 - KML
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国土地理院地理情報によると上勝町の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは約19km、南北の長さは約12kmである[2]

隣接自治体

人口

上勝町と全国の年齢別人口分布(2005年) 上勝町の年齢・男女別人口分布(2005年)
■紫色 ― 上勝町■緑色 ― 日本全国 ■青色 ― 男性■赤色 ― 女性
上勝町(に相当する地域)の人口の推移 1970年(昭和45年) 4,057人 1975年(昭和50年) 3,587人 1980年(昭和55年) 2,918人 1985年(昭和60年) 2,712人 1990年(平成2年) 2,450人 1995年(平成7年) 2,318人 2000年(平成12年) 2,124人 2005年(平成17年) 1,955人 2010年(平成22年) 1,783人 2015年(平成27年) 1,545人 2020年(令和2年) 1,380人
総務省統計局 国勢調査より

歴史

上勝町章
1965年12月16日制定

地域

大字

郵便番号 大字名
771-4502
771-4503 生実
771-4501 福原
771-4504 傍示
771-4505 正木

警察

消防

保健・衛生

し尿処理施設

葬祭場

図書館

公民館

郵便局

行政・議会

役場

町長

代位 町長氏名 任期 肩書き 所属政党 備考
就任年月日 退任年月日
大久保常雄 1973年(昭和48年)4月25日 1977年(昭和52年)4月24日 元上勝町職員 無所属
1977年(昭和52年)4月25日 1981年(昭和56年)4月24日 (2期)
1981年(昭和56年)4月25日 1985年(昭和60年)4月24日 (3期)
1985年(昭和60年)4月25日 1989年平成元年)4月24日 (4期)
1989年(平成元年)4月25日 1993年(平成5年)4月24日 (5期)
山田良男 1993年(平成5年)4月25日 1997年(平成9年)4月24日 元上勝町職員 無所属
1997年(平成9年)4月25日 2001年(平成21年)4月24日 無投票(2期)
笠松和市 2001年(平成13年)4月25日 2005年(平成17年)4月24日 元上勝町職員 無所属
2005年(平成17年)4月25日 2009年(平成21年)4月24日 無投票(2期)
2009年(平成21年)4月25日 2013年(平成25年)4月24日 無投票(3期)
花本靖 2013年(平成25年)4月25日 2017年(平成29年)4月24日 元上勝町職員 無所属
2017年(平成29年)4月25日 2021年令和3年)4月24日(予定) 無投票(2期)
2021年(令和3年)4月25日(予定) 2025年(令和7年)4月24日(予定) 投票率82.87%(3期)

副町長

助役

衆議院

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
仁木博文 55 無所属 99,474票
比当 後藤田正純 52 自由民主党 77,398票
比当 吉田知代 46 日本維新の会 20,065票
佐藤行俊 73 無所属 1,808票

友好都市

「日本で最も美しい村」連合

教育

高校

中学校

小学校

幼稚園

特産品

交通

鉄道路線

町内に鉄道路線なし。かつて四国中央鉄道の敷設免許が下りた頃、この路線を当町を経由し、土佐山田駅まで延伸させる計画があった[6]。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR四国牟岐線南小松島駅

横瀬西バス停と町営バス

剣山スーパー林道起点

路線バス

かつては県道16号沿いの田野々までは徳島バス勝浦線が運行していたが、現在は先に移管された末端区間も含め、町営バスにより一体運行されている。勝浦町内の横瀬西バス停で乗換えとなる。

道路

上勝町内を通る県道はこの1路線のみ。一つの自治体内を通る国道または県道が1路線のみなのは徳島県では上勝町が唯一である。

観光

慈眼寺の灌頂ヶ滝

名所

公園

社寺・史跡

上勝町が舞台の作品

脚注

  1. ^ a b c 国土交通省. “上勝の町”. 2024年11月19日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k上勝町の紹介”. 上勝町. 2012年6月18日閲覧。
  3. ^ a b人口状況”. 上勝町. 2012年6月18日閲覧。
  4. ^ “2020年ごみゼロ 宣言”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 21(くらし). (2003-11-24(朝刊))
  5. ^ 図典 日本の市町村章 p191
  6. ^ http://www.jrt.co.jp/tv/ohayo/20c/42dreamlike/

参考文献

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、**上勝町**に関連するカテゴリがあります。

日本SDGs未来都市選定都市一覧
北海道地方 北海道(北海道価値を生かした広域SDGsモデルの構築) 札幌市(次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市・「環境首都・SAPP︶RO」)(北海道) ニセコ町(環境を活かし、資源、経済が循環する自治のまち「サスティナブルタウンニセコ」の構築)(北海道) 下川町(未来の人と自然へ繋ぐしもかわチャレンジ2030)(北海道)
東北地方 東松島市(全世代グロウアップシティ東松島)(宮城県仙北市(IoT・水素エネルギー利用基盤整備事業)(秋田県飯豊町(農村計画研究所の再興『2030年も「日本で最も美しい村」であり続けるために』)(山形県)
関東地方 つくば市(つくばSDGs 未来都市先導プロジェクト)(茨城県神奈川県(いのち輝く神奈川 持続可能な「スマイル100歳社会の実現」) 横浜市(SDGs未来都市・横浜 〜"連携"による「大都市モデル」創出〜)(神奈川県) 鎌倉市(持続可能な都市経営「SDGs 未来都市かまくら」の創造)(神奈川県)
中部地方 富山市(コンパクトシティ戦略による持続可能な付加価値創造都市の実現)(富山県珠洲市(能登の尖端"未来都市"への挑戦)(石川県白山市(白山の恵みを次世代へ贈る「白山SDGs未来都市2030ビジョン」)(石川県) 長野県(学びと自治力による「自立・分散型社会の形成」) 静岡市(「世界に輝く静岡」の実現 静岡市5大構想×SDGs)(静岡県浜松市(浜松が「五十年、八十年先の『世界』を富ます」)(静岡県) 豊田市(みんながつながる ミライにつながるスマートシティ)(愛知県
近畿地方 志摩市(持続可能な御食国の創生)(三重県堺市(「自由と自治の精神を礎に、誰もが健康で活躍する笑顔あふれるまち」)(大阪府十津川村(持続可能な森林保全及び観光振興による十津川村SDGs構想)(奈良県
中国地方 岡山市(誰もが健康で学び合い、生涯活躍するまちおかやまの推進)(岡山県真庭市(地域エネルギー自給率100% 2030"SDGs"未来杜市真庭の実現〜永続的に発展する農村村のモデルを目指して(私がわたしらしく生きるまち)〜)(岡山県) 広島県(SDGsの達成に向けて平和の活動を生み出す国際平和拠点ひろしまの取り組みを加速する〜マルチステークホルダー・パートナーシップによるSDGsの取り組みの強化〜 宇部市(「人材が宝」みんなでつくる宇部SDGs推進事業〜「共存同栄・協同一致」のさらなる進化〜(山口県
四国地方 上勝町(SDGsでSHLs(Sasutenaburu Happy Lives)持続可能な幸福な生活)(徳島県
九州地方 北九州市(北九州市SDGs未来都市)(福岡県壱岐市(壱岐活き対話型社会「壱岐(粋)なSociety5.0」)(長崎県小国町(地熱と森林の恵み、人とのつながりがもたらす持続可能なまちずくりを目指して)(熊本県
関連項目 持続可能な開発目標(SDGs) 「SDGs未来都市」等の選定について(外部リンク)