世界スプリントスピードスケート選手権大会とは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)出典検索?: "世界スプリントスピードスケート選手権大会"ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2022年12月)

世界スプリントスピードスケート選手権大会は、国際スケート連盟(ISU)が主催するスピードスケートの選手権大会のひとつである。一年に一度、通常2日間の日程で開催される。500mと1000mを2本ずつ滑り、タイムから算出されたポイントの合計によって総合順位を争う。

解説

スピードスケートの世界選手権といえば世界スピードスケート選手権のみを指したが、短距離のエキスパート化が進んできたことを受け、1970年にISUスプリント選手権(アメリカウエストアリス)としてスタートし、1972年より現在の名称に変更され現在に至る。

日本では、1986年軽井沢町長野県)大会、1993年伊香保町群馬県)大会、2004年長野市(長野県)大会が開かれている。2010年には帯広市北海道)で開催された。

長距離偏重の傾向があるヨーロッパでは、世界スピードスケート選手権よりも格下に見られることも多かったが、古くはエリック・ハイデンダン・ジャンセンボニー・ブレア(以上アメリカ)、カリン・カニア東ドイツ)、イゴール・ゼレゾフスキ(ベラルーシ)、最近ではカトリオナ・ルメイ・ドーンジェレミー・ウォザースプーン(ともにカナダ)、マリアンヌ・ティメル(オランダ)、モニク・ガルブレヒト・エンフェルト(ドイツ)、清水宏保などスター選手の登場とヨーロッパ勢の活躍で、一時期ささやかれた大会自体の消滅の危機を乗り越えた。

日本勢では、男子は黒岩彰が2度総合優勝した他、清水宏保が6度表彰台に上がるなどの活躍を見せている。女子では小平奈緒髙木美帆が2度総合優勝した。

エリック・ハイデン(アメリカ)、カリン・カニア(東ドイツ)、ナタリア・ペトルセワ(ソビエト連邦)、ボニー・ブレア(アメリカ)は、世界距離別選手権が開催される前の世界オールラウンド選手権、世界スプリント選手権の両方のタイトルを獲得した選手であり、アンニ・フリージンガー(ドイツ)、シャーニー・デービス(アメリカ)、髙木美帆は、世界オールラウンド選手権、世界スプリント選手権、世界距離別選手権の3つの異なる選手権で世界タイトルを獲得した選手である。

2018年のISU隔年次総会で、2021年からはそれまでの世界オールラウンド選手権世界距離別選手権を統合し、世界スピードスケート選手権大会として再編され、隔年の開催になった。

得点の計算方法

500mはタイムそのままが、1000mはタイムを2で割ったものがポイントとなり、小数点以下3桁までで表す。

例えば2006年大会男子総合優勝のジョーイ・チーク(アメリカ)のタイムは、500m1回目が35秒19、1000m1回目が1分09秒25、500m2回目が35秒09、1000m2回目が1分10秒17で、得点は 35.19 + (69.25 / 2) + 35.09 + (70.17 / 2) = 139.990点。

各国メダル獲得数

男子

国・地域
1 オランダ 8 8 14 30
2 アメリカ合衆国 8 7 8 23
3 ソビエト連邦 8 6 5 19
4 カナダ 6 10 4 20
5 韓国 6 3 3 12
6 ロシア 5 2 1 8
7 日本 3 8 11 22
8 ノルウェー 3 3 5 11
9 フィンランド 1 2 0 3
10 スウェーデン 1 1 1 3
11 西ドイツ 1 0 0 1
ベラルーシ 1 0 0 1
独立国家共同体 1 0 0 1
中国 1 0 0 1
15 東ドイツ 0 2 0 2
16 ドイツ 0 1 0 1
17 オーストラリア 0 0 1 1
合計 53 53 53 159

女子

国・地域
1 アメリカ合衆国 13 16 9 38
2 東ドイツ 10 6 3 19
3 ドイツ 8 5 6 19
4 中国 5 5 3 13
5 日本 4 4 2 10
6 カナダ 4 3 4 11
7 オランダ 3 7 10 20
8 ソビエト連邦 3 4 3 10
9 ロシア 1 1 3 5
10 西ドイツ 1 0 3 4
11 韓国 1 0 1 2
12 ベラルーシ 0 1 1 2
13 ノルウェー 0 1 0 1
14 ポーランド 0 0 2 2
15 チェコ 0 0 1 1
イタリア 0 0 1 1
オーストリア 0 0 1 1
合計 53 53 53 159

歴代大会メダル獲得者

男子

開催地
1970 ウェストアリス Valery Muratov 鈴木恵一 Magne Thomassen
1971 インツェル エアハルド・ケラー Ove König アルト・シェンク
1972 エシルストゥーナ Leo Linkovesi Valery Muratov アルト・シェンク
1973 オスロ Valery Muratov (2) Jos Valentijn Eppie Bleeker
1974 インスブルック Per Bjørang 鈴木正樹 Eppie Bleeker
1975 ヨーテボリ Aleksandr Safronov エフゲニー・クリコフ Valery Muratov
1976 西ベルリン Johan Granath Dan Immerfall Peter Mueller
1977 アルクマール Peter Mueller エフゲニー・クリコフ
1978 レークプラシッド エリック・ハイデン Frode Rønning Johan Granath
1979 インツェル エリック・ハイデン Gaétan Boucher Frode Rønning
1980 ウェストアリス エリック・ハイデン (4) Gaétan Boucher Tom Plant
1981 グルノーブル Frode Rønning セルゲイ・フレーブニコフ Anatoli Medennikov
1982 アルクマール セルゲイ・フレーブニコフ Gaétan Boucher Frode Rønning
1983 ヘルシンキ 黒岩彰 Pavel Pegov Hilbert van der Duim
1984 トロンハイム Gaétan Boucher セルゲイ・フレーブニコフ Kai Arne Engelstad
1985 ヘーレンフェーン イーゴリ・ゼレゾフスキー Gaétan Boucher ダン・ジャンセン
1986 軽井沢 イーゴリ・ゼレゾフスキー ダン・ジャンセン 黒岩彰
1987 サンテフォイ 黒岩彰 (2) Nick Thometz 三谷幸宏
1988 ウェストアリス ダン・ジャンセン Uwe-Jens Mey Eric Flaim
1989 ヘーレンフェーン イーゴリ・ゼレゾフスキー Uwe-Jens Mey アンドレイ・バチュバロフ
1990 トロムソ Bae Ki-tae アンドレイ・バチュバロフ イーゴリ・ゼレゾフスキー
1991 インツェル イーゴリ・ゼレゾフスキー Uwe-Jens Mey 黒岩敏幸
1992 オスロ イーゴリ・ゼレゾフスキー ダン・ジャンセン 黒岩敏幸
1993 伊香保 イーゴリ・ゼレゾフスキー (6) 宮部保範 清水宏保
1994 カルガリー ダン・ジャンセン (2) Sergey Klevchenya 井上純一
1995 ミルウォーキー Kim Yoon-man 清水宏保 宮部保範
1996 ヘーレンフェーン Sergey Klevchenya 清水宏保 堀井学
1997 ハーマル Sergey Klevchenya (2) Roger Strøm Casey FitzRandolph
1998 ベルリン ヤン・ボス ジェレミー・ウォザースプーン エルベン・ベンネマルス
1999 カルガリー ジェレミー・ウォザースプーン ヤン・ボス 清水宏保
2000 ソウル ジェレミー・ウォザースプーン マイク・アイルランド 清水宏保
2001 インツェル マイク・アイルランド 清水宏保 ジェレミー・ウォザースプーン
2002 ハーマル ジェレミー・ウォザースプーン Casey FitzRandolph マイク・アイルランド
2003 カルガリー ジェレミー・ウォザースプーン (4) Gerard van Velde エルベン・ベンネマルス
2004 長野 エルベン・ベンネマルス ジェレミー・ウォザースプーン マイク・アイルランド
2005 ソルトレイクシティ エルベン・ベンネマルス (2) ジェレミー・ウォザースプーン Joey Cheek
2006 ヘーレンフェーン Joey Cheek Dmitry Dorofeyev ヤン・ボス
2007 ハーマル 李奎爀 ペッカ・コスケラ シャーニー・デービス
2008 ヘーレンフェーン 李奎爀 ジェレミー・ウォザースプーン Mun Jun
2009 モスクワ シャーニー・デービス 長島圭一郎 シモン・クイペルス
2010 帯広 李奎爀 李康奭 長島圭一郎
2011 ヘーレンフェーン 李奎爀 (4) 牟太釩 シャーニー・デービス
2012 カルガリー Stefan Groothuis 李奎爀 牟太釩
2013 ソルトレイクシティ マイケル・ムルダー ペッカ・コスレラ Hein Otterspeer
2014 長野 マイケル・ムルダー (2) シャーニー・デービス ダニエル・グレイグ
2015 アスタナ パヴェル・クリズニコフ Hein Otterspeer Aleksey Yesin
2016 ソウル パヴェル・クリズニコフ (2) キエルド・ナウシュ カイ・フェルバイ
2017 カルガリー カイ・フェルバイ ホーバル・ホルメフィユール・ロレンセン キエルド・ナウシュ
2018 長春 ホーバル・ホルメフィユール・ロレンセン キエルド・ナウシュ カイ・フェルバイ
2019 ヘーレンフェーン パヴェル・クリズニコフ (3) 新濱立也 キエルド・ナウシュ
2020 世界オールラウンド選手権との統合開催
2020 ハーマル 新濱立也 ローラン・デュブルイユ Min Kyu Cha
2022 ハーマル トマス・クロル カイ・フェルバイ ホーバル・ホルメフィユール・ロレンセン
2024 インツェル 寧忠岩 ジェニング・デ・ブー ローラン・デュブルイユ

女子

開催地
1970 ウェストアリス Lyudmila Titova Nina Statkevich Atje Keulen-Deelstra
1971 インツェル Ruth Schleiermacher アン・ヘニング Dianne Holum
1972 エシルストゥーナ Monika Pflug Dianne Holum Lyudmila Titova
1973 オスロ シーラ・ヤング Atje Keulen-Deelstra Monika Pflug
1974 インスブルック Leah Poulos Atje Keulen-Deelstra Monika Pflug
1975 ヨーテボリ シーラ・ヤング Heike Lange Cathy Priestner
1976 西ベルリン シーラ・ヤング (3) Leah Poulos Sylvia Burka
1977 アルクマール Sylvia Burka Leah Poulos Haitske Pijlman
1978 レークプラシッド Lyubov Sadchikova Beth Heiden Erwina Ryś-Ferens
1979 インツェル Leah Poulos-Mueller (2) ベス・ハイデン Christa Rothenburger
1980 ウェストアリス カリン・エンケ Leah Poulos-Mueller ベス・ハイデン
1981 グルノーブル カリン・エンケ (2) Tatyana Tarasova Natalya Petrusyova
1982 アルクマール ナタリア・ペトルセワ カリン・ブッシュ Monika Pflug
1983 ヘルシンキ カリン・エンケ (3) Natalya Petrusyova Christa Rothenburger
1984 トロンハイム カリン・エンケ (4) Valentina Lalenkova-Golovenkina Natalya Glebova
1985 ヘーレンフェーン クリスタ・ルディンク Angela Stahnke Erwina Ryś-Ferens
1986 軽井沢 カリン・エンケ (5) クリスタ・ルディンク Bonnie Blair
1987 サンテフォイ カリン・カニア (6) ボニー・ブレア クリスタ・ルディンク
1988 ウェストアリス クリスタ・ルディンク (2) カリン・カニア ボニー・ブレア
1989 ヘーレンフェーン ボニー・ブレア クリスタ・ルディンク 橋本聖子
1990 トロムソ Angela Hauck-Stahnke ボニー・ブレア Christine Aaftink
1991 インツェル Monique Garbrecht Ye Qiaobo Christine Aaftink
1992 オスロ Ye Qiaobo ボニー・ブレア クリスタ・ルディンク
1993 伊香保 Ye Qiaobo (2) ボニー・ブレア オクサナ・ラビロワ
1994 カルガリー ボニー・ブレア (2) Angela Hauck-Stahnke Xue Ruihong
1995 ミルウォーキー ボニー・ブレア (3) オクサナ・ラビロワ Franziska Schenk
1996 ヘーレンフェーン クリス・ウィッティ Edel Therese Høiseth Franziska Schenk
1997 ハーマル Franziska Schenk Xue Ruihong クリス・ウィッティ
1998 ベルリン カトリオナ・ルメイ・ドーン Sabine Völker クリス・ウィッティ
1999 カルガリー Monique Garbrecht (2) カトリオナ・ルメイ・ドーン Sabine Völker
2000 ソウル Monique Garbrecht (3) クリス・ウィッティ マリアンヌ・ティメル
2001 インツェル Monique Garbrecht-Enfeldt (4) 三宮恵利子 Catriona Le May Doan
2002 ハーマル カトリオナ・ルメイ・ドーン (2) Andrea Nuyt Anzhelika Kotyuga
2003 カルガリー Monique Garbrecht-Enfeldt (5) シンディ・クラッセン 新谷志保美
2004 長野 マリアンヌ・ティメル アンニ・フリージンガー Jennifer Rodriguez
2005 ソルトレイクシティ Jennifer Rodriguez Anzhelika Kotyuga Sabine Völker
2006 ヘーレンフェーン Svetlana Zhurova Manli Wang Chiara Simionato
2007 ハーマル アンニ・フリージンガー イレイン・ブスト シンディー・クラッセン
2008 ヘーレンフェーン ジェニー・ウォルフ アンニ・フリージンガー Annette Gerritsen
2009 モスクワ 王北星 ジェニー・ウォルフ 于静
2010 帯広 李相花 吉井小百合 ジェニー・ウォルフ
2011 ヘーレンフェーン クリスティン・ネスビット Annette Gerritsen Margot Boer
2012 カルガリー 于静 クリスティン・ネスビット 張虹
2013 ソルトレイクシティ ヘザー・リチャードソン 于静 李相花
2014 長野 于静 (2) 張虹 ヘザー・リチャードソン
2015 アスタナ ブリタニー・ボウ ヘザー・リチャードソン カロリナ・エルバノヴァー
2016 ソウル ブリタニー・ボウ (2) ヘザー・ベルフスマ ヨリン・テル・モルス
2017 カルガリー 小平奈緒 ヘザー・ベルフスマ ヨリン・テル・モルス
2018 長春 ヨリン・テル・モルス ブリタニー・ボウ オルガ・ファトクリナ
2019 ヘーレンフェーン 小平奈緒 (2) 髙木美帆 ブリタニー・ボウ
2020 世界オールラウンド選手権との統合開催
2020 ハーマル 髙木美帆 小平奈緒 オルガ・ファトクリナ
2020 ハーマル ユッタ・レールダム フェムケ・コク バネッサ・ヘルツォーク
2024 インツェル 髙木美帆 (2) フェムケ・コク ユッタ・レールダム
この項目は、ウィンタースポーツに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますプロジェクト:スポーツPortal:スポーツ)。
国際スピードスケート
スピードスケート オリンピック 世界選手権(オールラウンド・スプリント・距離別ジュニア) ヨーロッパ選手権 四大陸選手権 ワールドカップ 世界記録
ショートトラック オリンピック 世界選手権 ヨーロッパ選手権 四大陸選手権 ワールドカップ(英語版) 世界記録(英語版
国際スケート連盟