中区_(横浜市)とは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

なかく 中区
山下公園横浜マリンタワー 区庁舎位置
日本
地方 関東地方
都道府県 神奈川県
横浜市
市町村コード 14104-6
面積 21.28km2
総人口 151,031[編集]推計人口、2023年1月1日)
人口密度 7,097人/km2
隣接自治体隣接行政区 _横浜市_(西区南区磯子区
区の花 チューリップ
中区役所
所在地 231-0021神奈川県横浜市中区日本大通35番地北緯35度26分41秒 東経139度38分31.7秒 / 北緯35.44472度 東経139.642139度 / 35.44472; 139.642139座標: 北緯35度26分41秒 東経139度38分31.7秒 / 北緯35.44472度 東経139.642139度 / 35.44472; 139.642139
外部リンク 横浜市中区役所
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中区(なかく)は、横浜市を構成する18行政区のうちの一つである。

概要

神奈川県庁及び横浜市役所の所在地である。関内地区は横浜港開港以来の横浜の中心市街地であると同時に現在でも県及び市の行政の中心的地域であり、西区に所在する横浜駅周辺の繁華街とともに横浜市における都心(ツインコア)である「横浜都心」に指定されている。他にも日本最大の中華街である横浜中華街山下公園といった観光地、伊勢佐木町元町野毛などの古くからの繁華街などが位置している。西区とともに横浜市の中心的な行政区である。

北部の平地には港側からビジネス街繁華街、そして住宅街が主体になっている。中南部は内陸側が高台で山手町を中心としたいわゆる「山手」と呼ばれる地区は昔からの高級住宅地である。海岸側は全て埋め立てられて自然海岸は無く、北は新港山下公園などの観光地で、南は本牧など埠頭・製油所などの工業地帯が位置している。本牧地区は敗戦から1982年まで在日アメリカ海軍の住宅地として接収されていた影響で、アメリカ海軍が駐留していた横須賀とともに当時最先端のアメリカ文化の発信拠点であった[1]

川は北部を大岡川とその分流の中村川が横断している。交通は区内の中央をJR根岸線が縦断し、国道や首都高速は北部を縦横断して中南部は海岸沿いを通っている。

歴史

明治以前は武蔵国久良岐郡の一部であった。

1859年、横浜港が開港する。関内地区(旧・横浜村)を居留地として外国人で栄え、横浜市の市名のもととなった地域である。

戦前は絹の貿易で栄え、バルモン商会やシーベル・ブレンワルト商会など、多くの外国商社が軒を連ねていた。本町通りの一本南側にある「シルク通り」は、その名残である。インド人商人なども多かったが、現在は大半が他都市に移動するか帰国している。また英国総領事館やフランス領事館も中区に置かれていた。

航空機が移動手段の主流になる以前は、貨客船などで海外に出る移民の多くがこの地を訪れており、移民乗船の斡旋と宿泊業を行う外航旅館(移民宿)が多かった。また、山手にはかつてイギリス軍フランス軍が駐屯していた。「フランス山」などの地名はその名残である。フランス山は、フランス軍撤退後フランス領事館が置かれるなど幕末以降1971年横浜市が購入するまで一貫してフランス政府が所有した。

第二次世界大戦後は区内の大半がアメリカ軍に接収され、復興に大きな支障を来した。1970年代から1980年代にかけて主な接収は解除となったが、現在も根岸森林公園に隣接する区南西部には南区磯子区にまたがる根岸住宅地区が存在する。また、横浜カントリー・アンド・アスレティック・クラブ (YC&AC) などの外国人向けのスポーツクラブやインターナショナルスクールがある。

沿革

旧横浜区および久良岐郡中村本牧村根岸村(西根岸町を除く)、戸太町(平沼地区を除く)、大岡川村日下村(日野・笹下のみ)、及び橘樹郡保土ケ谷町下岩間の大部分を区域とする。

人口

町名

中区では、一部の全域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。

中区役所管内(103町丁)

町名 町名の読み 設置年月日 住居表示実施年月日 住居表示実施直前の町名 備考
日本大通 にほんおおどおり 1928年9月1日 未実施
横浜公園 よこはまこうえん 1928年9月1日 未実施
新港一丁目 しんこう 2000年10月23日 2000年10月23日
新港二丁目 2000年10月23日 2000年10月23日
海岸通 かいがんどおり 1889年4月1日 未実施
元浜町 もとはまちょう 1889年4月1日
北仲通 きたなかどおり 1889年4月1日 未実施
本町 ほんちょう 1889年4月1日 未実施
南仲通 みなみなかどおり 1889年4月1日
弁天通 べんてんどおり 1889年4月1日 未実施
太田町 おおたちょう 1889年4月1日 未実施
相生町 あいおいちょう 1889年4月1日 未実施
住吉町 すみよしちょう 1889年4月1日 未実施
常盤町 ときわちょう 1889年4月1日 未実施
尾上町 おのえちょう 1889年4月1日 未実施
真砂町 まさごちょう 1889年4月1日 未実施
港町 みなとまち 1889年4月1日 未実施
山下町 やましたちょう 1899年7月24日 未実施
元町 もとまち 1889年4月1日 未実施
新山下一丁目 しんやました 1970年4月1日 1970年4月1日
新山下二丁目 1970年4月1日 1970年4月1日
新山下三丁目 1970年4月1日 1970年4月1日
内田町 うちだちょう 1889年4月1日 未実施
桜木町 さくらぎちょう 1889年4月1日
花咲町 はなさきちょう 1889年4月1日
野毛町 のげちょう 1889年4月1日
宮川町 みやがわちょう 1889年4月1日
日ノ出町 ひのでちょう 1889年4月1日
初音町 はつねちょう 1889年4月1日
黄金町 こがねちょう 1889年4月1日
英町 はなぶさちょう 1889年4月1日
赤門町 あかもんちょう 1935年7月1日
吉田町 よしだちょう 1889年4月1日
福富町西通 ふくとみにしどおり 1928年9月1日
福富町仲通 ふくとみなかどおり 1928年9月1日
福富町東通 ふくとみひがしどおり 1928年9月1日
伊勢佐木町 いせざきちょう 1889年4月1日
末広町 すえひろちょう 1928年9月1日
羽衣町 はごろもちょう 1889年4月1日
蓬莱町 ほうらいちょう 1889年4月1日
末吉町 すえきちちょう 1889年4月1日
若葉町 わかばちょう 1889年4月1日
曙町 あけぼのちょう 1928年9月1日
弥生町 やよいちょう 1928年9月1日
万代町 ばんだいちょう 1889年4月1日
不老町 ふろうちょう 1889年4月1日
翁町 おきなちょう 1889年4月1日
扇町 おうぎちょう 1889年4月1日
寿町 ことぶきちょう 1889年4月1日
松影町 まつかげちょう 1889年4月1日
吉浜町 よしはまちょう 1889年4月1日
長者町 ちょうじゃまち 1889年4月1日
山吹町 やまぶきちょう 1889年4月1日
富士見町 ふじみちょう 1889年4月1日
山田町 やまだちょう 1889年4月1日
千歳町 ちとせちょう 1889年4月1日
三吉町 みよしちょう 1889年4月1日
石川町 いしかわちょう 1889年4月1日
山手町 やまてちょう 1899年7月24日
妙香寺台 みょうこうじだい 1936年11月1日
麦田町 むぎたちょう 1928年9月1日
上野町 うえのちょう 1889年4月1日
千代崎町 ちよざきちょう 1889年4月1日
北方町 きたかたちょう 1901年4月1日
小港町 こみなとちょう 1933年4月1日
本郷町 ほんごうちょう 1928年9月1日
本牧町 ほんもくちょう 1901年4月1日
錦町 にしきちょう 1967年11月10日
本牧ふ頭 ほんもくふとう 1968年8月31日
本牧原 ほんもくはら 1986年7月21日
本牧宮原 ほんもくみやはら 1986年7月21日
和田山 わだやま 1986年7月21日
本牧十二天 ほんもくじゅうにてん 1933年4月1日
本牧緑ケ丘 ほんもくみどりがおか 1933年4月1日
本牧満坂 ほんもくまんざか 1933年4月1日
本牧荒井 ほんもくあらい 1933年4月1日 未実施
本牧和田 ほんもくわだ 1933年4月1日
本牧三之谷 ほんもくさんのたに 1933年4月1日
本牧大里町 ほんもくおおさとちょう 1933年4月1日
本牧元町 ほんもくもとまち 1933年4月1日
本牧間門 ほんもくまかど 1994年9月26日
豊浦町 とよほちょう 1967年11月10日
柏葉 かしわば 1933年4月1日
かもめ町 かもめちょう 1965年7月1日
鷺山 さぎやま 1933年4月1日
竹之丸 たけのまる 1933年4月1日 未実施
西竹之丸 にしたけのまる 1933年4月1日
大和町 やまとちょう 1928年9月1日 未実施
立野 たての 1933年4月1日
西之谷町 にしのやちょう 1933年4月1日
打越 うちこし 1935年7月1日 未実施
山元町 やまもとちょう 1889年4月1日 未実施
大芝台 おおしばだい 1933年4月1日 未実施
大平町 おおひらちょう 1933年4月1日 未実施
簑沢 みのさわ 1933年4月1日
塚越 つかごし 1933年4月1日 未実施
寺久保 てらくぼ 1933年4月1日
仲尾台 なかおだい 1933年4月1日
滝之上 たきのうえ 1933年4月1日
矢口台 やぐちだい 1933年4月1日
豆口台 まめぐちだい 1933年4月1日
池袋 いけぶくろ 1933年4月1日 未実施
根岸台 ねぎしだい 1933年4月1日 未実施
根岸旭台 ねぎしあさひだい 1940年4月1日 未実施
根岸加曽台 ねぎしかそだい 1933年4月1日 未実施
根岸町 ねぎしちょう 1901年4月1日
千鳥町 ちどりちょう 1965年1月13日 未実施
南本牧 みなみほんもく 1998年4月1日

地域

横浜を代表する有名な地域が多い。なお地域名と正式な町名が異なる所もあるので注意。

健康

区勢

神奈川県庁横浜市庁横浜地方裁判所神奈川県警察本部など、神奈川県内の行政機関が集中している中心的なである。金融機関企業の本店・支店も多い。近年は都心回帰や、みなとみらい線開通の影響によりマンションが増えたため、人口は増加傾向にある。横浜市で人口の4.0%(2009年10月)、面積の4.7%(同)を占める。

中区の中核駅である桜木町駅関内駅石川町駅元町・中華街駅周辺地区は、横浜市における都心(ツインコア)の一つである「横浜都心」に指定されている[2]

行政

教育

大学

専門学校

高等学校

県立 神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校 神奈川県立横浜立野高等学校 市立 横浜市立横浜総合高等学校 横浜市立みなと総合高等学校 私立 フェリス女学院高等学校 中央大学附属横浜高等学校(旧・横浜山手女子高等学校) 横浜雙葉高等学校 横浜共立学園高等学校 横浜女学院高等学校 聖光学院高等学校

中学校

市立 横浜市立大鳥中学校 横浜市立仲尾台中学校 横浜市立本牧中学校 横浜市立港中学校 横浜市立横浜吉田中学校 私立 フェリス女学院中学校 中央大学附属横浜中学校 横浜雙葉中学校 横浜共立学園中学校 横浜女学院中学校 聖光学院中学校

小学校

市立

(旧:大鳥国民学校で横浜大空襲での攻撃目標の一つであった。また敗戦後に東条英機が自殺未遂で収容された米軍病院が一時期置かれた)

国立

特別支援学校

各種学校

学校法人立

準学校法人立

その他

学校教育以外の施設

政治教育機関

職業訓練

主な施設

博物館・資料館・美術館・動物園など

公園

社寺

神道

仏教

キリスト教

その他

商業・レジャー施設

みなとみらい地区

以下は横浜みなとみらい21(みなとみらい地区)における中央地区(桜木町駅前)および新港地区の施設である。

その他の地域

商店街

住宅団地

交通

鉄道

貨物線

路線バス

一般路線バスは前乗り後降り・運賃先払いで、一部の路線を除き均一運賃となる。

高速バス

道路

高速道路

一般国道

高速道路と国道を含む

遊歩道

祭事・催事

祭事

出身有名人

脚注

出典

  1. ^小僧にはわかるまい! これが本当の「オトナの横浜」の魅力”. ヨコハマ経済新聞. 2022年6月14日閲覧。
  2. ^ 横浜市都市計画マスタープラン(全体構想) (PDF) 平成25年3月発行。編集・発行、横浜市都市整備局企画部企画課。
  3. ^ 横浜の桜の名所で「大岡川桜まつり」 ヨコハマ経済新聞 2018年4月22日閲覧

関連項目

外部リンク