読み方:なにとなし 事物の状態や雰囲気などが、それと限定されないさまのこと。Weblio国語辞典では「何と無し」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。">
読み方:なにとなし
1 事物の状態や雰囲気などが、それと限定されないさま。これということもない。
「空のけしきの、—・くすずろにをかしきに」〈枕・五〉
2 とり立てて言うに及ばない。平凡である。
「—・き御歩きももの憂くおぼしなられて」〈源・葵〉
3 意識しないでも、気持ちがそちらに向くさま。
「鵜飼一人ありけるが—・く佐殿を見奉り」〈平治・下〉