加藤シゲアキとは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

かとう シゲアキ加藤 シゲアキ
本名 加藤 成亮(かとう しげあき)[1]
別名義 加藤 成亮
生年月日 (1987-07-11) 1987年7月11日(37歳)
出生地 日本広島県広島市[2]
出身地 日本大阪府[3][4]豊中市[5]
身長 175 cm[1]
血液型 A型[3]
職業 歌手俳優タレント小説家
ジャンル テレビドラマ映画舞台バラエティ番組情報番組小説脚本映画
活動期間 1999年[1] -
配偶者 一般女性(2024年 - )
事務所 ジャニーズ事務所(1999年 - 2023年)SMILE-UP.(2023年 - 2024年)STARTO ENTERTAINMENT(2024年 - )
公式サイト STARTO ENTERTAINMENT > NEWS > Profile
主な作品
テレビドラマトラブルマン』『盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜』『ゼロ 一獲千金ゲーム』『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄〜金田一耕助、再び〜』『二月の勝者-絶対合格の教室-』『六畳間のピアノマン舞台『SEMINAR』『6月のビターオレンジ』『中の人』『グリーンマイル』『モダンボーイズ』『粛々と運針』『エドモン〜シラノ・ド・ベルジュラックを書いた男〜』小説ピンクとグレー』(2012年)『閃光スクランブル』(2013年)『Burn.―バーン―』(2014年)『傘をもたない蟻たちは』(2015年)『チュベローズで待ってる』(2017年)『オルタネート』(2021年)『なれのはて』(2023年)上演台本染、色』(2021年)
受賞
主な受賞歴吉川英治文学新人賞(2021年)高校生直木賞(2021年)
備考
所属グループ:NEWSレーベル:ELOV-Label
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加藤 シゲアキ(かとう シゲアキ、1987年〈昭和62年〉7月11日[4] - )は、日本アイドル歌手俳優タレント小説家、劇作家。男性アイドルグループNEWSのメンバー。旧芸名[6]および本名、加藤 成亮(かとう しげあき)[1]。愛称は、シゲ[7]

広島県広島市生まれ[2][8]大阪府[3][4]豊中市出身[5]STARTO ENTERTAINMENT所属[9]青山学院大学法学部卒業[8][10]。既婚[11]

来歴

5歳から[注 1]大阪府豊中市[5][13]、10歳から神奈川県横浜市で育った[8][12]

子供の頃から芸能界に興味があったことと[14]、自身も習っていたピアノをステージで弾いていた香取慎吾の姿を見て憧れたこともあり[15]、母親がジャニーズ好きの友人に相談し、小学4年生の時にジャニーズ事務所に履歴書を送った[14]1999年[1]、小学6年生の時に連絡が入り[14] オーディションを経て入所[16]。間もなく同年8月の日本テレビ系『怖い日曜日 友達のJ君』で俳優デビューを果たす[14]

しかし、中学受験を控えた時期でタイミングが悪かったために、程なくして活動休止を願い出ることとなった[14]。その時は躊躇なく活動を休止したが生意気に思われてしまい、受験後事務所に連絡しても社長のジャニー喜多川に取り次いでもらえなかった[17]。それでも諦めず社長に直接電話したところ[14][17]、理解が得られ、当時慶應義塾高校に通っていた櫻井翔を紹介してもらった[14]。そして、無事に青山学院中等部・高等部に進み[10][8]、事務所でレッスンを開始[14]

2001年、ジャニーズJr.内ユニットJ-Support(後にK.K.Kityに改名)のメンバーに選ばれる[18][19]

2003年11月7日、「NEWSニッポン」(『バレーボールワールドカップ2003』イメージソング)でNEWSとしてCDデビュー。

2004年5月12日、「希望〜Yell〜」(『アテネオリンピックバレーボール世界最終予選』イメージソング)でNEWSとしてメジャーデビュー。

2010年3月青山学院大学法学部を卒業[10][8]4月9日から放送開始のテレビドラマ『トラブルマン』で連続ドラマ初主演[14]

2011年11月22日、活動名を「加藤成亮」から「加藤シゲアキ」に変更し、『ピンクとグレー』で小説家デビューすることを発表[6]。翌2012年1月28日に同書を発売し、デビューを果たした。

2013年11月25日発売の第2作『閃光スクランブル』、2014年発売の第3作『Burn. -バーン-』までの3作品は、東京の渋谷および芸能界を舞台とした内容となっており、「渋谷サーガ」とも称される[1][20]2016年1月に『ピンクとグレー』は映画化され[21]、『傘をもたない蟻たちは』も連続ドラマ化された[22]2017年には『ピンクとグレー』の翻訳版が台湾、香港、マカオで発売された[23]

2018年6月7日、一部週刊誌で未成年との飲酒が報じられたことを受け、厳重注意の上、書面による反省を促す旨が発表された。[24]

2020年、著作『オルタネート』が第164回直木三十五賞の候補作となる[25][26]。2021年1月21日、本屋大賞にもノミネート[27](最終8位)。2021年3月2日、同作で第42回吉川英治文学新人賞を受賞[28][29]。2021年5月30日、同作で第8回高校生直木賞も受賞。ジャニーズ事務所所属タレントの文学賞受賞は初で、現役アイドルとしても史上初の文学賞受賞である。

2021年5月、自身の短編小説「染色」を舞台化し、脚本家デビュー[30][注 2]。同作(上演台本)は、第66回岸田國士戯曲賞の最終候補作品にノミネートされた[34][35]

2022年12月、日本の大手化学企業東洋紡の企業広告キャラクターに初の単独起用[36]。同社の事業をテーマにオリジナルストーリーを書き下ろした。「加藤シゲアキ×TOYOBO」「物語が生まれる会社」をキービジュアル/フレーズとする各種広告を展開。テレビCMにはNEWS「ハレルヤ」が使用された[37]

2023年8月14日に公式X(旧Twitter[38]、8月16日に公式Instagramを開設[39]

2023年12月14日、著作『なれのはて』が第170回直木三十五賞候補に選出[40](選考会は2024年1月17日)。同賞にアイドルがノミネートするのは史上二度目(一度目も加藤)。

2024年3月3日、所属事務所を通じて一般女性と結婚したことを公表した[11][41]

人物

事務所でレッスンを始めてからは次々に仕事が入り、ジャニーズJr.の中でも選りすぐりのメンバーで結成されたNEWSのメンバーにも選ばれるなどし、ジャニーズで言うところのエリートコースを歩み始める[14][42]。しかし加藤はその中では存在感が薄く、自ら仕事を買って出た場合にも、事務所関係者に「加藤はいいや」と言われてしまうことがあった[42][43]。危機感を抱き、情緒不安定になることもあったが[42]、グループの休業やメンバーの脱退を機に改めてNEWSのために何かしたいと自分の強みを考え、「書くことだったら、ジャニーズの誰よりもやってきた」と事務所に小説を書きたい意志を告げ、小説家としての道を歩み始めた[43][44]

作家活動

アイドル活動も作家業も「自分の人生を使って、魅力的な物語を作る」という同じ目的であるために境界線はなく、歌やダンス、芝居と同じように作家活動も専業のないジャニーズタレントとしての活動の一つであるとしている[45][46][47]。2011年当時、自身のアイドルとしての立ち位置に悩みや焦りを感じていたことに加え、NEWSの活動の停滞が一層加藤を苦しめていた。鬱屈した感情をかたちにしなければという思いと、NEWSのために自分にも何かできるのではないかという思いで、もともと執筆の仕事に定評があったことから小説を書き上げた[48][注 3][49]。抱え込んでしまう感情を小説で形にすることができたこと、多くの反響があったことで自分の居場所を見出し、同時にアイドルとしての矜恃を改めて強く感じることとなった[注 4][注 5]。正当な評価を受けることより、NEWSに興味を持ってもらうことのほうが大事であるという考えから、ペンネームではなく実名で出版した[注 6]。あくまでNEWSの活動が主軸であり[50]、執筆のために休みをとることはしていない[51]。そもそも、物語を作るということにおいてはアイドルの活動によって学んできたことが多分にあり、また執筆の糧となる経験や知見はジャニーズだからこそ多く得られるものであるから、自らの表現活動にとってジャニーズのタレントであることは重要なことだと説明している[45][49][52]

趣味嗜好

ライブパフォーマンス・制作活動など

NEWSのライブでは構成、演出を担当することが多い。NEWSは2011年から本格的にアルバムやライブなどの作品プロデュースにメンバーが関わっており、特に独自の物語性と世界観をもつ作品を製作している。衣装・ステージ演出を担う増田貴久とともに、加藤も全体の構成原案や演出の主導的な役割を担う。増田がコンセプトや演出のアイデアを出し、加藤シゲアキが具現化、脚本化を行うことも多い[注 7]

またソロ曲については作詞、作曲、舞台演出を加藤自身が手がけている。作風はメッセージ性の強いものが多い。2017年に発表されたソロ曲『あやめ』はウジェーヌ・ドラクロワ民衆を導く自由の女神』をモチーフにしている[_要出典_]。

幼少期・学生時代のエピソード

小説の作風

受賞歴

太字は受賞

出演

グループでの活動については、NEWS (グループ)#出演を参照

テレビドラマ

バラエティ番組

情報番組

映画

ラジオ番組

舞台

イベント

広告

作品リスト

小説

日本語版

中国語繁体字版

すべて加藤成亮名義。

ハングル翻訳版

インドネシア語版

上演台本

エッセイ

企画・著・編纂

アンソロジー収録作品

「」内が加藤シゲアキの作品

小説

エッセイ

単行本未収録作品

小説

エッセイ

絵本

連載

『』は掲載誌

小説

エッセイ

その他

ショートフィルム脚本

CDアルバムインタールード短編小説

楽曲

ソロ曲

楽曲制作

メディア・ミックス

映画

テレビドラマ

舞台

漫画

CM

能登半島地震復興支援企画「あえのがたり」

2024年の年明けから、作家として物語の持つ力で災害復興支援をなにかできないかと考えていた加藤シゲアキが『なれのはて』の第170回直木賞落選の夜、加藤が彼を労いに集った作家の今村翔吾小川哲を誘う形で、能登半島地震復興支援企画「あえのがたり」を発起した[181][138]

「小説現代(講談社)」のweb版に小説家が小説を寄稿して連載、本として刊行するときは全国で買えるようにし、作家の印税と出版社の利益の部分を全額寄付する。現在の被災者には本が手元に届かないかもしれないのでwebで連載をし、また後日、小説として刊行すれば後の被災地でも“電気の要らないエンタメ”として利点を発揮し、人々の心に寄り添うことを見据えている[181]。さらに、この企画の最大の利点であり狙いは「本」という残り続ける形を通して長期的支援をすることで、日本のチャリティーの短所でもある一過性を克服すること、および本として後世にまで記録や記憶を残し、ずっと後からでも思いを馳せることができるようにすること、忘却に抗うことである[138]

「あえのがたり」の語源は、奥能登地域の農家で、稲作を守る“田の神様”を祀り、感謝をささげる儀礼を示す「あえのこと」から。「あえ=おもてなし」、「こと=祭り」を表し、被災地の方を物語でおもてなししようという意図で「あえのがたり」と名付けられた[138]

脚注

注釈

  1. ^ 「4歳から」としている媒体もある[12]
  2. ^ a b 当初は2020年6月の予定だったが[31]新型コロナウイルスの影響により舞台は中止となり[32]、延期になっていた[33]
  3. ^ 『ダ・ヴィンチ』2012年3月号 『1と0と加藤シゲアキ』2022年9月30日 250 - 252頁に再録
  4. ^ NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 Strawberry 初回盤映像特典『ぼくたちの、原点』インタビューより
  5. ^ Johnny's web 『シゲアキのクラウド』2022年11月7日
  6. ^ 『編集会議』2012年夏号/「ピンクとグレー」インタビュー
  7. ^ NEWSアルバム『STORY』 初回盤映像特典 2020年3月4日、ザテレビジョンCOLORS vol.43 2019年3月30日号、TVガイド 2023年3月17日号 等
  8. ^ 「オール讀物」3・4月合併号(ASIN : B08TYTXCJG / 出版社:文藝春秋)[_要ページ番号_]および『小説現代』2021年5・6月合併号(ASIN : B0929Z7KQ7 / 出版社 : 講談社)[_要ページ番号_]に講評が掲載。
  9. ^ 2016年1月の単発第2弾[128]、4月からのレギュラー版ではNEWS4人で出演している[129]
  10. ^ 監督も務める[139][140]
  11. ^ 当初は4月28日から30日までCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールでの公演も予定されていたが、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の発出を受け中止となった[148]
  12. ^ 『月刊Asuka』2012年10月号より連載が開始した。なお、加藤もネームの段階から監修に参加している[179]

出典

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外部リンク

吉川英治文学新人賞
1980年代 第1回 加堂秀三『涸滝』/田中光二『黄金の罠』 第2回 栗本薫 『絃の聖域』/南原幹雄『闇と影の百年戦争』 第3回 澤田ふじ子『陸奥甲冑記』『寂野』 第4回 赤瀬川隼『球は転々宇宙間』/北方謙三『眠りなき夜』 第5回 連城三紀彦『宵待草夜情』/山口洋子『プライベート・ライブ』 第6回 船戸与一『山猫の夏』 第7回 高橋克彦『総門谷』 第8回 景山民夫『虎口からの脱出』 第9回 清水義範国語入試問題必勝法』 第10回 椎名誠『犬の系譜』/岡嶋二人『99%の誘拐』
1990年代 第11回 小杉健治『土俵を走る殺意』 第12回 大沢在昌新宿鮫』/伊集院静『乳房』 第13回 中島らも『今夜、すべてのバーで』/宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』 第14回 帚木蓬生『三たびの海峡』 第15回 東郷隆『大砲松』/薄井ゆうじ 『樹の上の草魚』 第16回 浅田次郎地下鉄に乗って』/小嵐九八郎 『刑務所ものがたり』 第17回 真保裕一ホワイトアウト』/鈴木光司らせん』 第18回 服部真澄『鷲の驕り』/馳星周不夜城』 第19回 花村萬月『皆月』 第20回 山本文緒恋愛中毒
2000年代 第21回 宇江佐真理『深川恋物語』 第22回 野沢尚深紅』 第23回 大崎善生パイロットフィッシュ』 第24回 福井晴敏終戦のローレライ』/諸田玲子『其の一日』 第25回 伊坂幸太郎アヒルと鴨のコインロッカー』/垣根涼介『ワイルド・ソウル』 第26回 恩田陸夜のピクニック』/瀬尾まいこ幸福な食卓』 第27回 今野敏隠蔽捜査』 第28回 佐藤多佳子一瞬の風になれ』 第29回 佐藤亜紀『ミノタウロス』 第30回 朝倉かすみ田村はまだか』/柳広司ジョーカー・ゲーム
2010年代 第31回 池井戸潤鉄の骨』/冲方丁天地明察』 第32回 辻村深月ツナグ』 第33回 西村健『地の底のヤマ』 第34回 伊東潤『国を蹴った男』/月村了衛『機龍警察 暗黒市場』 第35回 和田竜村上海賊の娘』 第36回 西條奈加『まるまるの毬』 第37回 薬丸岳Aではない君と』 第38回 本城雅人ミッドナイト・ジャーナル』/宮内悠介『彼女がエスパーだったころ』 第39回 佐藤究『Ank: a mirroring ape』 第40回 塩田武士歪んだ波紋』/藤井太洋『ハロー・ワールド』
2020年代 第41回 今村翔吾『八本目の槍』/呉勝浩『スワン』 第42回 加藤シゲアキ『オルタネート』/武田綾乃『愛されなくても別に』 第43回 小田雅久仁『残月記』/一穂ミチ『スモールワールズ』 第44回 蝉谷めぐ実『おんなの女房』 第45回 藤岡陽子リラの花咲くけものみち