北方謙三とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
北方 謙三 (きたかた けんぞう) | |
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誕生 | (1947-10-26) 1947年10月26日(77歳)佐賀県唐津市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(法学) |
最終学歴 | 中央大学法学部卒業 |
活動期間 | 1970年 - |
ジャンル | ハードボイルド、歴史小説 |
代表作 | 『弔鐘はるかなり』(1981年) 『檻』(1983年) 『友よ、静かに瞑れ』(1983年) 『破軍の星』(1990年) 『三国志』(1996年 - 1998年) 『水滸伝』(1999年 - 2005年) 『楊令伝』(2006年 - 2010年) |
主な受賞歴 | 日本冒険小説協会大賞(1983年) 吉川英治文学新人賞(1983年) 角川小説賞(1984年) 日本推理作家協会賞(1985年) 柴田錬三郎賞(1991年) 吉川英治文学賞(2004年) 司馬遼太郎賞(2005年) 舟橋聖一文学賞(2007年) 日本ミステリー文学大賞(2009年) 毎日出版文化賞(2011年) 紫綬褒章(2013年) 菊池寛賞(2016年) 歴史時代作家クラブ賞(2017年) 旭日小綬章(2020年) 毎日芸術賞(2024年) |
デビュー作 | 『明るい街へ』(1970年) |
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北方 謙三(きたかた けんぞう、1947年10月26日[1] - )は、日本の小説家。
略歴
佐賀県唐津市生まれ[1]。幼少時代を佐賀県で過ごす。実家は曾祖父の代から、唐津市で菓子屋を経営していた。父親は外国航路の船長だったため、会えるのは船が帰港する時だけで、その都度、神奈川県横浜市に会いに出かけていた[1]。父親は、まだ幼く字が読めない謙三を児童書売り場に連れて行くことが多く、挿絵を見て話を想像していたことが、後に物語を生む原体験となった。父親は作家という職業に否定的な発言をしていたが、後述するデビュー後の低迷時代の謙三に「10年間、同じ場所でじっと我慢していられたら、何かが出てくるもんだ」と励まし、また再デビュー後の作品を密かに買い揃えていた[2]。小学校5年の時に、同県川崎市に転居。芝中学校・高等学校卒業[3]。同校で中村博保の指導を受ける[4]。しかし、高校3年生の時に肺結核が見つかり、「修学不可」と宣告された。柔道部にいて健康に自信があっただけに、大きな衝撃を受けた。半年治療したが快復せず、健康診断書を「異常なし」に書き換えて[1]、中央大学法学部に入学。
当時は、学生運動華やかなりし時代であり、北方自身も肺結核による精神的な重荷から喧嘩や全共闘運動に参加した。一方で小説を書くことに興味を抱き、また吉行淳之介のように結核持ちが多かった小説家としてなら、やっていけると考えるようになった[2]。
中大在学中の1970年、純文学作品『明るい街へ』を同人誌に発表。同作が雑誌『新潮』編集者の目に留まり、学生運動でバリケード封鎖中に来訪を受けて転載の了承を依頼された。1970年3月号に掲載され、学生作家としてデビューを果たす。1973年に同大卒業[1]。PR誌の企画スタッフや肉体労働をしながら小説執筆を続ける。デビュー時は「大江健三郎以来の学生作家」「天才」と『新潮』編集長に称賛されたが、その後の10年間は100本書いて雑誌掲載は3本のみで、持ち込み仲間の中上健次や立松和平より掲載率は低かった[2]。そうした数少ない採用作をまとめてはどうかという相談を持ち掛けた集英社の若手編集者と話すうち、「暗い話を書いている場合じゃない」と路線転換を進められた。そうして1981年『弔鐘はるかなり』[2](『第二誕生日』改題)単行本デビュー。実質的な新人としては異例の“書き下ろし長編”による処女出版であり、二度目のデビューである。初版は8千部。翌1982年には、『逃がれの街』(『ふたりだけの冬』改題)も出版。その後『眠りなき夜』『さらば、荒野』『檻』とヒット作を次々と生み出し、“ハードボイルド小説の旗手”として一躍人気作家となり、「月刊北方」の異名を取るにいたる。[2]。
1983年には『逃れの街』が、主演水谷豊、監督工藤栄一で映画化。以降『友よ、静かに瞑れ』(1985年)、『黒いドレスの女』(1987年)などが次々と映画化され、作家としての地位を築き上げる。同年、日本冒険作家クラブの創設の発起人の一人となる。1989年、初の歴史小説として南北朝時代を舞台とした『武王の門』を発表[1]。続く南北朝ものである『破軍の星』では、第4回柴田錬三郎賞を受賞。1996年、全13巻6500枚書き下ろしという大長編、北方版『三国志』の刊行が開始され、以降の歴史小説は、中国史へとその裾野を拡大。1999年には『水滸伝』が『小説すばる』で連載開始。前作を超える全19巻9500枚の超大作は、北上次郎によって「日本の大衆小説の最高峰」と評された。同作は2006年、第9回司馬遼太郎賞を受賞。「新しい歴史教科書をつくる会」賛同者に名を連ねる。2000年から2023年まで、直木三十五賞の選考委員を務める。他に吉川英治文学賞、江戸川乱歩賞、小説すばる新人賞の選考委員。
人物
- 「ハードボイルドの新星」[5]であったデビュー当時は、かつての日活映画のような雰囲気のアクション小説を書いているつもりであり、ハードボイルドの大御所レイモンド・チャンドラーも眼中に置かなかったと言う。むしろ白井喬二や大仏次郎、中里介山など明治・大正時代の大衆小説を復活させる気持ちで書いていた[6]。そのため、作家になってからしばらく、他の作家のハードボイルド小説に関する談話には入っていけなかったという。全くハードボイルドに馴染みがなかったというわけではなく、ダシール・ハメットの作品を一冊読んだことがあると明かしている[7]。
- 立松和平とは習作時代の仲間同士。立松によれば、自分の作品は時々採用されたが、北方のはまったく採用されなかったと言っている(「略歴」の項を参照)。大学では磯田光一に学んだことがあり、『逃がれの街』を刊行した頃、たまたま磯田に会い、「あれを発展させると新しい青春小説になる」と言われ、純文学の評論家の磯田がハードボイルドを読んでくれたことに驚いたという。
- ほぼ同時期にデビューした作家には、冒険小説・ハードボイルド小説作家である大沢在昌(1979年にデビュー)、船戸与一(同1979年)、佐々木譲(同1979年)、逢坂剛(同1980年)、志水辰夫(同1981年)らがおり、親交も厚い。
- 「男の死に様、すなわち如何に生きるか」を普遍的なテーマに創作活動をしている。
- 愛車のマセラティは、モータージャーナリストの徳大寺有恒の薦めで買ったという。自動車免許を取得したのはハードボイルド小説で成功してからであり、最初に所有した車がマセラティということである。船舶免許も所有しており、神奈川県の海岸に持つ別荘から愛船「ガイボタ」(ポルトガル語で「カモメ」の意味)でクルージングや釣りに出かける。釣った魚は自ら調理する。別荘では、自分に活を入れるため居合を行うこともある[2]。
- サントリーのマカを愛用[8]。
- 直木賞には、1983年に『檻』『友よ、静かに瞑れ』、1985年に『やがて冬が終われば』と都合三度候補になったが、受賞には至らなかった。一方で2000年に同賞の選考委員に就任しており、現在の直木賞選考委員で唯一の非受賞者である。
第128回(2003年)選考においては、当時ベストセラーだった横山秀夫の『半落ち』について、自ら関係団体に問い合わせた上で「現実味に欠ける」と指摘した(ただし、本作品の場合は現実的にありうることが後に判明している[9])。このことで、横山が「直木賞決別宣言」をするという騒動に発展した。 - 親戚にGREAT3の片寄明人がいる。
- 若者向けの情報誌『ホットドッグ・プレス』にてハードボイルド人生相談「試みの地平線」を1986年から2002年まで長期にわたって連載し、10代の読者を愛情を込めて「小僧ども」と呼び、「ソープに行け」などの名文句が男性読者の人気を集めた。元々はエッセーの依頼を断ったら、相談でいいからと言われ、半年くらいならと引き受ける。最初は何もないから若い編集者の相談相手になり、開始から半年過ぎたころ、異常なくらい相談が来るようになり、とにかく相談が途切れることなく押し寄せた。それで16年続いた。毎回、「ソープに行け」と言っていたかのようなイメージで語られることが多いが、連載末期に担当者が調べたところ、実は4回しか言っていなかった[10]。ただし、「『Hot-Dog PRESS』2001年3月26日号の「北方謙三大特集」には「59回」という数字が記載され、「多い時で年9回」との集計もある[10]。また北方自身、ソープランドに行ったのは一回しかない(『月刊ビッグトゥモロウ』でのインタビュー[_いつ?_]より)。
- 1997年1月30日、藤岡信勝、西尾幹二らによって「新しい歴史教科書をつくる会」が設立されると[11][12]、各界著名人が賛意を表し、同年6月6日時点の賛同者は204人を数えた。北方もその中に名を連ねた[13]。
受賞歴
- 1983年 - 『眠りなき夜』で第1回日本冒険小説協会大賞(日本軍大賞)[14]、第4回吉川英治文学新人賞受賞[14]。
- 1984年 - 『檻』で第2回日本冒険小説協会大賞(日本軍大賞)受賞[14]。
- 1984年 - 『過去 リメンバー』で第11回角川小説賞受賞。
- 1985年 - 『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞(長篇部門)受賞[14]。
- 1985年 - 『明日なき街角』で第5回日本文芸大賞[15]受賞。
- 1986年 - ベストドレッサー賞受賞。
- 1991年 - 『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞受賞[14]。
- 2004年 - 『楊家将』で第38回吉川英治文学賞受賞。
- 2006年 - 『水滸伝』で第9回司馬遼太郎賞受賞[14]。
- 2007年 - 『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞受賞[14]。
- 2010年 - 第13回日本ミステリー文学大賞受賞[14]。
- 2011年 - 『楊令伝』で第65回毎日出版文化賞受賞[14]。
- 2013年 - 紫綬褒章受章[14]。
- 2016年 - 第64回菊池寛賞受賞[14][16]。
- 2017年 - 『大水滸伝』シリーズで第6回歴史時代作家クラブ賞(特別功労賞)受賞。
- 2020年 - 旭日小綬章受章[17][18]
- 2023年 - 『チンギス紀』で第65回毎日芸術賞受賞[19]。
作品
ハードボイルド小説(シリーズ)
“ブラディ・ドール BLOODY DOLL”シリーズ(全10冊)
架空の都市N市にある酒場「ブラディ・ドール」の経営者である川中良一を中心に展開されるハードボイルド小説。第1作の『さらば、荒野』と第10作『ふたたびの、荒野』が、川中良一を主人公とした一人称小説であり、その他の巻では、それぞれ別の人物を主人公としている。[20]
- さらば、荒野(カドカワノベルズ 1983年 / 角川文庫 1985年 / ハルキ文庫 2016年 『ブラディ・ドール1』)
- 碑銘(角川書店 1986年 / 角川文庫 1987年 / ハルキ文庫 2016年 『ブラディ・ドール2』)
- 肉迫(角川書店 1987年 / 角川文庫 1990年 / ハルキ文庫 2017年 『ブラディ・ドール3』)
- 秋霜(角川書店 1987年 / 角川文庫 1990年 / ハルキ文庫 2017年 『ブラディ・ドール4』)
- 黒銹(角川書店 1988年 / 角川文庫 1991年 / ハルキ文庫 2017年 『ブラディ・ドール5』)
- 黙約(角川書店 1989年 / 角川文庫 1992年 / ハルキ文庫 2017年 『ブラディ・ドール6』)
- 残照(角川書店 1990年 / 角川文庫 1992年 / ハルキ文庫 2017年 『ブラディ・ドール7』)
- 鳥影(角川書店 1990年 / 角川文庫 1993年 / ハルキ文庫 2017年 『ブラディ・ドール8』)
- 聖域(角川書店 1991年 / 角川文庫 1993年 / ハルキ文庫 2018年 『ブラディ・ドール9』)
- ふたたびの、荒野 (角川書店 1992年 / 角川文庫 1993年 / ハルキ文庫 2018年 『ブラディ・ドール10』)
“約束の街”シリーズ
東京近郊の架空の都市S市に隣接するリゾートタウンにおける一大勢力である久納一族と、それを取り巻く人物たちによって展開されるハードボイルド小説。約束の街シリーズとブラディ・ドールシリーズは、『されど君は微笑む 約束の街6』で、N市「ブラディ・ドール」の川中良一がS市に現れ、両シリーズが合体、一つのシリーズとなる。(ブラディ・ドールシリーズ)
- 遠く空は晴れても(角川書店 1993年 / 角川文庫 1995年 『約束の街1』/ ハルキ文庫 2018年 『ブラディ・ドール11』)
- たとえ朝が来ても(角川書店 1994年 / 角川文庫 1996年 『約束の街2』/ ハルキ文庫 2018年 『ブラディ・ドール12』)
- 冬に光は満ちれど(角川書店 1995年 / 角川文庫 1997年 『約束の街3』/ ハルキ文庫 2018年 『ブラディ・ドール13』)
- 死がやさしく笑っても(角川書店 1996年 / 角川文庫 1999年 『約束の街4』/ ハルキ文庫 2018年 『ブラディ・ドール14』)
- いつか海に消え行く(角川書店 1998年 / 角川文庫 2001年 『約束の街5』/ ハルキ文庫 2019年 『ブラディ・ドール15』)
- されど君は微笑む(角川書店 2000年 / 角川文庫 2004年 『約束の街6』/ ハルキ文庫 2019年 『ブラディ・ドール16』)
- ただ風が冷たい日(角川書店 2004年 / 角川文庫 2007年 『約束の街7』/ ハルキ文庫 2019年 『ブラディ・ドール17』)
- されど時は過ぎ行く(角川書店 2009年 / 角川文庫 2015年 『約束の街8』/ ハルキ文庫 2019年 『ブラディ・ドール18』)
“谷道雄”シリーズ(全2冊)
弁護士・谷が主人公のシリーズ。
“挑戦”シリーズ(全5冊)
- 挑戦 危険な夏(集英社 1985年 / 集英社文庫 1990年 『挑戦I』)
- 挑戦 冬の狼(集英社 1985年 / 集英社文庫 1990年 『挑戦II』)
- 挑戦 風の聖衣(集英社 1987年 / 集英社文庫 1990年 『挑戦III』)
- 挑戦 風群の荒野(集英社 1988年 / 集英社文庫 1990年 『挑戦IV』)
- 挑戦 いつか友よ(集英社 1988年 / 集英社文庫 1990年 『挑戦V』)
“老犬”シリーズ(全3冊)
『挑戦』シリーズや『眠りなき夜』『檻』などに脇役として登場した高樹警部の過去を描く。
- 傷痕(集英社 1989年 / 集英社文庫 1992年 『老犬シリーズ1』)
- 風葬(集英社 1989年 / 集英社文庫 1992年 『老犬シリーズ2』)
- 望郷(集英社 1990年 / 集英社文庫 1992年 『老犬シリーズ3』)
“美有”シリーズ(全2冊)
北方作品には珍しい女性を主人公に据えたもの。
“野崎”シリーズ(全3冊)
美有シリーズのスピンオフ。美有の恋人で私立探偵の野崎通が主人公。
- 不良の木(光文社 1991年 / 光文社文庫 1994年)
- 明日の静かなる時(光文社 1992年 / 光文社文庫 1995年)
- ガラスの獅子(光文社 1995年 / 光文社文庫 1999年)
“神尾”シリーズ(全6冊)
海洋冒険小説。
- 群青(集英社 1991年 / 集英社文庫 1994年 『神尾シリーズI』)
- 灼光(集英社 1991年 / 集英社文庫 1994年 『神尾シリーズII』)
- 炎天(集英社 1992年 / 集英社文庫 1995年 『神尾シリーズIII』)
- 流塵(集英社 1993年 / 集英社文庫 1996年 『神尾シリーズIV』)
- 風裂(集英社 2000年 / 集英社文庫 2002年 『神尾シリーズV』)
- 海嶺(集英社 2001年 / 集英社文庫 2003年 『神尾シリーズVI』)
“望月”シリーズ
カメラマン・望月を主人公としたシリーズ。
“浅生”シリーズ
私立探偵・浅生を主人公としたシリーズ。
- 罅(ひび)(集英社 1997年 / 集英社文庫 2001年 改題『罅・街の詩』)
- 皸(ひび)(集英社 1998年 / 集英社文庫 2001年 改題『皸・別れの稼業』)
ハードボイルド小説
- 逃がれの街(集英社 1982年 / 集英社文庫 1985年)
- 弔鐘はるかなり(集英社 1981年 / 集英社文庫 1985年)
- 鎖(講談社 1983年 / 講談社ノベルス 1985年 / 講談社文庫 1987年 / 文春文庫 2005年)
- 真夏の葬列(文藝春秋 1983年 / 文春文庫 1986年 / 講談社文庫 2005年)
- 逢うには、遠すぎる(集英社 1983年 / 集英社文庫 1986年 / 光文社文庫 2004年)
- 檻(集英社 1983年 / 集英社文庫 1987年)
- 友よ、静かに瞑れ(角川書店 1983年 / 角川文庫 1985年)
- 君に訣別の時を(講談社 1984年 / 講談社文庫 1987年 / 集英社文庫 2010年)
- 渇きの街(集英社 1984年 / 集英社文庫 1988年)
- 過去 リメンバー(角川書店 1984年 / 角川文庫 1985年)
- あれは幻の旗だったのか(双葉社 1984年 / 集英社文庫 1987年)
- やがて冬が終われば(文藝春秋 1984年 / 文春文庫 1987年)
- 夜より遠い闇(徳間書店 1984年 / 徳間文庫 1988年 / 光文社文庫 2000年)
- 明日なき街角(新潮社 1985年 / 新潮文庫 1987年 / 徳間文庫 2006年)
- 黒いドレスの女(角川書店 1985年 / 角川文庫 1986年)
- 烈日(講談社 1985年 / 講談社文庫 1988年 / 徳間文庫 2004年)
- 二人だけの勲章(角川書店 1985年 / 角川文庫 1986年)
- 錆(光文社 1985年 / 光文社文庫 1988年 / 徳間文庫 2009年)
- 夜よおまえは(集英社 1985年 / 集英社文庫 1988年 / 徳間文庫 2002年)
- われらが時の輝き(講談社 1986年 / 講談社文庫 1989年)
- ふるえる爪(集英社 1986年 / 集英社文庫 1989年 / 光文社文庫 2005年)
- 魂の岸辺(講談社 1986年 / 講談社文庫 1989年 / 集英社文庫 2009年)
- 牙(小学館 1986年 / 集英社文庫 1989年)
- 冬こそ獣は走る(新潮社 1986年 / 新潮文庫 1990年 / 光文社文庫 2010年)
- 逆光の女(角川書店 1987年 / 角川文庫 1988年 / 講談社文庫 2001年)
- 夜の終り(講談社 1987年 / 講談社文庫 1990年)
- 愚者の街(集英社 1987年 / 集英社文庫 1991年 / 徳間文庫 2003年)
- 標的(光文社 1987年 / 光文社文庫 1990年 / 徳間文庫 2000年)
- いつか時が汝を(中央公論社 1988年 / 中公文庫 1991年 / 幻冬舎文庫 1997年)徳間文庫
- 帰路《連作短編》(講談社 1988年 / 講談社文庫 1991年)
- 火焔樹(講談社 1989年 / 講談社文庫 1992年 / 徳間文庫 2005年)
- 傷だらけのマセラッティ(徳間書店 1989年 / 徳間文庫 1992年 / 光文社文庫 2009年)
- 秋ホテル(講談社 1990年 / 講談社文庫 1993年 / 角川文庫 2001年)
- 棒の哀しみ(新潮社 1990年 / 新潮文庫 1994年 / 集英社文庫 2009年)
- 水色の犬(徳間書店 1991年 / 徳間文庫 1994年)
- 錆びた浮標(ブイ)(講談社 1992年 / 講談社文庫 1995年)
- いつか光は匂いて《短編集》(講談社 1993年 / 講談社文庫 1996年)
- 汚名の広場(講談社 1993年 / 講談社文庫 1996年)
- 約束(幻冬舎 1994年 / 幻冬舎文庫 1997年)
- わが叫び遠く(文藝春秋 1994年 / 文春文庫 1997年)
- そして彼が死んだ(集英社 1994年 / 集英社文庫 1997年)講談社文庫
- 行きどまり(徳間書店 1994年 / 徳間文庫 1998年 / 講談社文庫 2004年)
- 彼が狼だった日(集英社 1995年 / 集英社文庫 2000年)
- 再会(幻冬舎 1995年 / 幻冬舎文庫 1998年)
- 冬の眠り(幻冬舎 1996年 / 幻冬舎文庫 1999年 / 文春文庫 2004年)
- 夜を待ちながら(幻冬舎 1999年 / 幻冬舎文庫 2002年)
- 白日(小学館 1999年 / 小学館文庫 2002年 / 文春文庫 2005年)
- 擬態(文藝春秋 2001年 / 文春文庫 2004年)
- コースアゲイン《短編集》(集英社 2002年 / 集英社文庫 2005年)
- 煤煙(講談社 2003年 / 講談社文庫 2006年)
歴史小説
【】内は主人公
北方が初めて手がけた歴史小説である一連の南北朝ものは、俗に“北方太平記”と呼ばれる。
- 武王の門【懐良親王】(上・下巻 新潮社 1989年 / 上・下巻 新潮文庫 1993年)
- 『週刊新潮』1988年から1989年まで連載、以下は書き下ろし。
- 破軍の星【北畠顕家】(集英社 1990年 / 集英社文庫 1993年)
- 陽炎の旗 (新潮社 1991年 / 新潮文庫 1995年) - 「武王の門」続編。
- 悪党の裔【赤松則村】(中央公論社 1992年 / 上・下巻 中公文庫 1995年)
- 『中央公論』1991年12月号から92年10月号に連載。
- 道誉なり【佐々木道誉】(中央公論社 1995年 / 上・下巻 中公文庫 1999年)
- 波王の秋 (集英社 1996年 / 集英社文庫 1998年)
- 楠木正成【楠木正成】(中央公論新社 2000年 / 上・下巻 中公文庫 2003年)
- 魂の沃野(上・下巻 中央公論新社 2016年 / 上・下巻 中公文庫 2019年) - 加賀一向一揆を背景に地侍・風谷小十郎の活躍を描く。
- 余燼(上・下巻 講談社 1996年 / 上・下巻 講談社文庫 1999年) - 「天明の打ちこわし」を背景に描く活劇。
- 林蔵の貌【間宮林蔵】(集英社 1994年 /集英社文庫 1996年 / 新潮文庫 2003年)
- 草莽枯れ行く【相楽総三】(集英社 1999年 / 集英社文庫 2002年)
- 黒龍の柩【土方歳三】(毎日新聞社 2002年 / 上・下巻 幻冬舎文庫 2005年)
- 杖下に死す(文藝春秋 2003年 / 文春文庫 2006年) - 大塩平八郎の乱を背景に、剣客・光武利之の活躍を描く。
- 独り群せず(文藝春秋 2007年) - 『杖下に死す』続編。
“日向景一郎”シリーズ
風樹の剣(新潮社 1993年 / 新潮文庫 1996年 『日向景一郎シリーズ1』)
降魔の剣(新潮社 1997年 / 新潮文庫 2000年 『日向景一郎シリーズ2』)
絶影の剣(新潮社 2000年 / 新潮文庫 2002年 『日向景一郎シリーズ3』)
鬼哭の剣(新潮社 2003年 / 新潮文庫 2006年 『日向景一郎シリーズ4』)
寂滅の剣(新潮社 2010年)
活路(講談社 1995年 / 講談社文庫 1998年)
“大水滸”シリーズ
水滸伝(集英社、全19巻、2000年 - 2005年)のち文庫
- 説話の寄せ集めであった『水滸伝』を時制、人物描写を再構築することで、より現実的な話としている。
楊令伝(集英社、全15巻、2007年 - 2010年)のち文庫
- 「水滸伝」の続編。
岳飛伝(集英社、全17巻、2012年 - 2016年)のち文庫
血涙 新楊家将(PHP研究所、上下巻、2006年)のち文庫
- 『楊家将』から2年後が舞台。主人公は遼に降った将軍・石幻果と、楊業の六男・楊六郎延昭。
モンゴル史
- チンギス紀(集英社、全17巻、2018年 - 2023年)
近代史
その他小説
- 遠い港(講談社 1991年 / 講談社文庫 1994年 / 角川文庫 1998年)
- 明るい街へ《初期純文学短編集》(集英社 1996年 / 集英社文庫 1999年)
- 夜の眼(講談社 1998年 / 講談社文庫 2000年)
- 旅のいろ(講談社 2006年 / 講談社文庫 2009年)
- 抱擁 北方謙三恋愛小説集 (徳間文庫 2001年)
エッセイ等
- 第二誕生日(集英社文庫 1985年)【エッセイ集】
- 男はハードボイルド(KKベストセラーズ 1985年 / ワニ文庫 1993年)【書き下ろしエッセイ】
- 今夜はあの男の話をしよう 田中光二、北方謙三、大沢在昌が語り合う男のロマン(田中光二、大沢在昌共著 実業之日本社、1985年)【鼎談】
- 疾走の夏 アメリカン・ブルーハイウェイ (新潮文庫 1986年)【紀行文】
- 遠く、ただ遠く(光文社 1986年 / 光文社文庫 1989年)【紀行文】
- 日付変更線(講談社 1986年 / 講談社文庫 1992年 / 幻冬舎文庫 1997年)【自伝的エッセイ】
- 俺たちと唄おう!北方謙三・美保純青春相対問答 (集英社文庫 1986年)【人生相談】
- 愛しき女たち(主婦の友社 1987年 / 集英社文庫 1991年 改題『愛しき女たちへ』)
- 試みの地平線(講談社 1988年 / 講談社+α文庫 1993年)『ホットドッグ・プレス』連載の人生相談
- 魂(ブルース)の十字路(勁文社 1990年)【写真家・長浜治との共著】
- 国境流浪(平凡社 1990年)【写真家・秋山忠右との共著】
- 続 試みの地平線(講談社 1990年)
- 黒き肌への旅(学研 1992年)【写真集】
- 男のホンネ・女のホンネ(三笠書房 1993年)
- 風待ちの港で(ホーム社 1999年 / 集英社文庫 2003年)【エッセイ集】
- 男が惚れる男の条件(PHP研究所 2000年)
- 男たちの荒野(まち)ブラディ・ドール読本(角川文庫 2001年)【編著】
- 男たちの長い旅(トクマノベルズ 2004年 / 徳間文庫 2006年)【共著】
- 闇に香るもの(新潮社 2004年)【アンソロジー】
- 人生訓なんて蹴っ飛ばせ(PHP文庫 2005年)
- 替天行道 北方水滸伝読本(集英社 2005年 / 集英社文庫 2008年)【編著】
- 誇りたかき掟(カドカワノベルズ 2007年)【アンソロジー】
- 北方謙三の『水滸伝』ノート(日本放送出版協会・生活人新書 2009年)
- 十字路が見える(新潮社 2015年 / 新潮文庫 2016年)【『週刊新潮』連載エッセイの単行本化】[21]
- いまそこにいる君は:十字路が見える(新潮社 2016年)
- 荒野に立てば:十字路が見える(新潮社 2017年)
- 生きるための辞書:十字路が見える(新潮社 2020年)
- 完全版 十字路が見える(岩波書店、全4巻、2023年1-3月)[22][23]
- Ⅰ 東風に誘われ ISBN 978-4000266574
- Ⅱ 西陽の温もり ISBN 978-4000266581
- Ⅲ 南雲を指して ISBN 978-4000266598
- Ⅳ 北斗に誓えば ISBN 978-4000266604
児童書
テレビドラマ出演
- ベイシティ刑事 第19話「復讐…」(1988年2月17日) 友情出演
バラエティ
- おもしろクイズBOX(日本テレビ)(レギュラー解答者)(1983年〜1985年)
- ビッグ・ウエンズデー
- タイプライターズ〜物書きの世界〜(フジテレビ、2020年7月18日)
映画出演
- キャバレー(1986年)ゲスト出演
参考文献
- 『男たちの荒野 ブラディ・ドール読本』(角川文庫 2001年)ISBN 978-4041612231
- 『替天行道 北方水滸伝読本』(集英社文庫 2008年)ISBN 978-4087462838
脚注・出典
- ^ a b c d e f “作家の読書道:第5回 北方 謙三さん”. WEB本の雑誌. 博報堂. 2023年11月21日閲覧。
- ^ a b c d e f 『日本経済新聞』朝刊2019年6月30日 NIKKEI The STYLE 掲載の回想【My Story】一途な青春 遥かなり
- ^ “北方 謙三|OBからのメッセージ”. www.shiba.ac.jp. 芝中学校・高等学校. 2023年11月21日閲覧。
- ^ 北方謙三「わが師」『富士フェニックス論叢中村博保教授追悼特別号』、富士フェニックス短期大学、1998年11月、46-47頁。
- ^ 長編デビュー作『弔鐘はるかなり』の帯コピー。
- ^ 一条ゆかり『有閑倶楽部』文庫版3巻解説。
- ^ 大沢在昌『夏からの長い旅』解説。
- ^ 北杜夫の一人娘斎藤由香のエッセイから。
- ^ “世相百断・第49話「直木賞候補作『半落ち』の評判」”. BIGLOBE (2003年5月9日). 2017年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月4日閲覧。
- ^ a b “北方謙三の伝説の人生相談 「ソープに行け!」は合計59回”. 『ケトル』VOL.09(2012年10月14日発売/太田出版). https://ohtabookstand.com/2012/10/12105908/
- ^ 具 裕珍(KOO Yoojin). “「新しい歴史教科書をつくる会」のExit, Voice, Loyalty” (PDF). 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部. 2022年6月13日閲覧。
- ^ 斉加尚代『教育と愛国―誰が教室を窒息させるのか』岩波書店、2019年5月30日、22-23頁。
- ^ 「同会賛同者名簿(一九九七年六月六日現在)」 『西尾幹二全集 第17巻』国書刊行会、2018年12月25日。
- ^ a b c d e f g h i j k “北方謙三 | 著者プロフィール”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2023年11月21日閲覧。
- ^ 昭和・平成期のノンフィクション作家小松茂朗が1979年に日本文芸振興会を創設し、1981年に日本文芸大賞を設けた/『小松 茂朗』 - コトバンク
- ^ “『こち亀』原作者・秋本治氏に菊池寛賞 「上質な笑いに満ちた作品を堂々と完結させた」”. ORICON STYLE. (2016年10月13日). https://www.oricon.co.jp/news/2079894/full/ 2016年10月13日閲覧。
- ^ 『官報』号外第230号、令和2年11月4日
- ^ “秋の叙勲4100人 旭日大綬章に仲井真元沖縄知事ら”. 日本経済新聞 (2020年11月3日). 2023年1月17日閲覧。
- ^ “第65回毎日芸術賞 受賞者5人の業績”. 毎日新聞. (2024年1月1日). https://mainichi.jp/articles/20240101/ddm/010/040/004000c 2024年1月1日閲覧。
- ^ 2016年より ハルキ文庫 にてブラディ・ドールシリーズ再刊となる:“ブラディ・ドールシリーズ刊行開始!”. 角川春樹事務所. 2023年5月7日閲覧。
- ^ “単行本化を記念して著者・北方謙三氏のトークライブ”. デイリー新潮. 2023年5月6日閲覧。
- ^ “刊行にあたって・全巻構成・目次他”. 岩波書店. 2023年5月6日閲覧。
- ^ 中条省平 (2023年5月6日). “最高の「連続大河エッセー」”. 産経ニュース. 2023年5月6日閲覧。
関連項目
外部リンク
表話編歴 第4回吉川英治文学新人賞 | |
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1980年代 | 第1回 加堂秀三『涸滝』/田中光二『黄金の罠』 第2回 栗本薫 『絃の聖域』/南原幹雄『闇と影の百年戦争』 第3回 澤田ふじ子『陸奥甲冑記』『寂野』 第4回 赤瀬川隼『球は転々宇宙間』/北方謙三『眠りなき夜』 第5回 連城三紀彦『宵待草夜情』/山口洋子『プライベート・ライブ』 第6回 船戸与一『山猫の夏』 第7回 高橋克彦『総門谷』 第8回 景山民夫『虎口からの脱出』 第9回 清水義範『国語入試問題必勝法』 第10回 椎名誠『犬の系譜』/岡嶋二人『99%の誘拐』 |
1990年代 | 第11回 小杉健治『土俵を走る殺意』 第12回 大沢在昌『新宿鮫』/伊集院静『乳房』 第13回 中島らも『今夜、すべてのバーで』/宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』 第14回 帚木蓬生『三たびの海峡』 第15回 東郷隆『大砲松』/薄井ゆうじ 『樹の上の草魚』 第16回 浅田次郎『地下鉄に乗って』/小嵐九八郎 『刑務所ものがたり』 第17回 真保裕一『ホワイトアウト』/鈴木光司『らせん』 第18回 服部真澄『鷲の驕り』/馳星周『不夜城』 第19回 花村萬月『皆月』 第20回 山本文緒『恋愛中毒』 |
2000年代 | 第21回 宇江佐真理『深川恋物語』 第22回 野沢尚『深紅』 第23回 大崎善生『パイロットフィッシュ』 第24回 福井晴敏『終戦のローレライ』/諸田玲子『其の一日』 第25回 伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』/垣根涼介『ワイルド・ソウル』 第26回 恩田陸『夜のピクニック』/瀬尾まいこ『幸福な食卓』 第27回 今野敏『隠蔽捜査』 第28回 佐藤多佳子『一瞬の風になれ』 第29回 佐藤亜紀『ミノタウロス』 第30回 朝倉かすみ『田村はまだか』/柳広司『ジョーカー・ゲーム』 |
2010年代 | 第31回 池井戸潤『鉄の骨』/冲方丁『天地明察』 第32回 辻村深月『ツナグ』 第33回 西村健『地の底のヤマ』 第34回 伊東潤『国を蹴った男』/月村了衛『機龍警察 暗黒市場』 第35回 和田竜『村上海賊の娘』 第36回 西條奈加『まるまるの毬』 第37回 薬丸岳『Aではない君と』 第38回 本城雅人『ミッドナイト・ジャーナル』/宮内悠介『彼女がエスパーだったころ』 第39回 佐藤究『Ank: a mirroring ape』 第40回 塩田武士『歪んだ波紋』/藤井太洋『ハロー・ワールド』 |
2020年代 | 第41回 今村翔吾『八本目の槍』/呉勝浩『スワン』 第42回 加藤シゲアキ『オルタネート』/武田綾乃『愛されなくても別に』 第43回 小田雅久仁『残月記』/一穂ミチ『スモールワールズ』 第44回 蝉谷めぐ実『おんなの女房』 第45回 藤岡陽子『リラの花咲くけものみち』 |
表話編歴 第38回吉川英治文学賞 | |
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1960年代 | 第1回 松本清張『昭和史発掘』『花氷』『逃亡』ならびに幅広い作家活動に対して 第2回 山岡荘八『徳川家康』 第3回 川口松太郎『しぐれ茶屋おりく』 |
1970年代 | 第4回 柴田錬三郎『三国志 英雄ここにあり』を中心とした旺盛な作家活動に対して 第5回 源氏鶏太『口紅と鏡』『幽霊になった男』その他、これまでの新しい大衆文学の領域を確立した業績の業績に対して 第6回 司馬遼太郎 『世に棲む日日』を中心とした作家活動に対して 第7回 水上勉 『兵卒の鬣』を中心とした作家活動に対して 第8回 新田次郎『武田信玄』ならびに一連の山岳小説に対して 第9回 城山三郎『落日燃ゆ』 第10回 五木寛之『青春の門』(筑豊編ほか) 第11回 池波正太郎『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』などを中心とした作家活動に対して 第12回 杉本苑子『滝沢馬琴』 第13回 吉村昭『ふぉん・しいほるとの娘』 |
1980年代 | 第14回 黒岩重吾『天の川の太陽』/渡辺淳一『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』 第15回 船山馨『茜いろの坂』 第16回 南條範夫『細香日記』 第17回 宮尾登美子『序の舞』 第18回 伊藤桂一『静かなノモンハン』 第19回 結城昌治『終着駅』 第20回 井上ひさし『腹鼓記』『不忠臣蔵』/藤沢周平『白き瓶』 第21回 宮本輝『優駿』 第22回 永井路子『雲と風と』ならびに一連の歴史小説に対して 第23回 早乙女貢『會津士魂』 |
1990年代 | 第24回 尾崎秀樹『大衆文学の歴史』 第25回 平岩弓枝『花影の花 大石内蔵助の妻』 第26回 陳舜臣『諸葛孔明』 第27回 田辺聖子『ひねくれ一茶』 第28回 受賞作なし 第29回 津本陽『夢のまた夢』/阿刀田高『新トロイア物語』 第30回 高橋治『星の衣』 第31回 野坂昭如『同心円』 第32回 林真理子『みんなの秘密』/皆川博子『死の泉』 第33回 白石一郎『怒濤のごとく』 |
2000年代 | 第34回 高橋克彦『火怨』 第35回 宮城谷昌光『子産』 第36回 伊集院静『ごろごろ』 第37回 原田康子『海霧』 第38回 北方謙三『楊家将』 第39回 北原亞以子『夜の明けるまで』 第40回 受賞作なし 第41回 宮部みゆき『名もなき毒』 第42回 浅田次郎『中原の虹』 第43回 奥田英朗『オリンピックの身代金』 |
2010年代 | 第44回 重松清『十字架』 第45回 森村誠一『悪道』 第46回 夢枕獏『大江戸釣客伝』 第47回 小池真理子『沈黙のひと』 第48回 大沢在昌『海と月の迷路』/東野圭吾『祈りの幕が下りる時』 第49回 逢坂剛『平蔵狩り』 第50回 赤川次郎『東京零年』 第51回 藤田宜永『大雪物語』 第52回 帚木蓬生『守教』 第53回 篠田節子『鏡の背面』 |
2020年代 | 第54回 受賞作なし 第55回 村山由佳『風よ あらしよ』 第56回 京極夏彦『遠巷説百物語』中島京子『やさしい猫』 第57回 桐野夏生『燕は戻ってこない』 |
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