原発性アルドステロン症とは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

原発性アルドステロン症
アルドステロン
概要
診療科 内分泌学
分類および外部参照情報
ICD-10 E26.0
ICD-9-CM 255.1
DiseasesDB 3073
MedlinePlus 000330
eMedicine med/432
MeSH D006929
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原発性アルドステロン症(げんぱつせいアルドステロンしょう、: primary aldosteronism, PA)は、副腎皮質の病変により血中のアルドステロン濃度が上昇する病気。報告者の名前を取ってConn症候群(コンしょうこうぐん)ともいう。

概念

アルドステロン症の一つであり、本来のアルドステロン分泌臓器である副腎皮質が原因で発症するアルドステロン症。 以下、アルドステロンをAld、血圧(blood pressure)をBP、ナトリウムをNa、カリウムをK、上昇を↑、低下を↓、因果関係を(原因)→(結果)、血漿アルドステロン濃度をPAC(plasma aldosteron concentration)、血漿レニン活性をPRA(plasma renin activity)、と表記する。

病態

分類

一側性の副腎皮質腺腫を特に狭義の原発性アルドステロン症と言う。

原因

副腎皮質球状帯腺腫過形成

症状

検査

アルドステロン症の共通症状として、低カリウム血症、高重炭酸イオン血症を予めあげておく。

PRA PAC BP 診断 理由
原発性アルドステロン症 PAC↑→BP↑→PRA↓
腎血管性高血圧 PRA↑→PAC↑→BP↑
バーター症候群
レニン産出腫瘍
リドル症候群
偽性アルドステロン症 BP↑→PRA↓→PAC↓

治療

歴史

発見

1953年にポーランド人により発見され、ポーランドの医学雑誌に掲載されたが、英語ではなくポーランド語で書かれており当時ポーランドが共産圏であったこともあって1955年にジェロム・コン博士によって報告されたこととなっている。

脚注

  1. ^ J Clin Endocrinol Metab 2016; 101:1889
  2. ^ Brown JM et al. The unrecognized prevalence of primary aldosteronism: A cross-sectional study. Ann Intern Med 2020 May 26; [e-pub]. (https://doi.org/10.7326/M20-0065)
  3. ^ http://endocrine.umin.ac.jp/rinsho_juyo/aldosteron_senmon.html 日本内分泌学会によるガイドライン

関連項目