太多線とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

太多線
小泉駅に入線するキハ75形気動車
基本情報
日本
所在地 岐阜県
種類 普通鉄道在来線地方交通線
起点 多治見駅
終点 美濃太田駅
駅数 8駅
電報略号 タタセ[1]
路線記号
開業 1918年12月28日
最終延伸 1928年10月1日
所有者 東海旅客鉄道
運営者 東海旅客鉄道
使用車両 キハ25形キハ75形
路線諸元
路線距離 17.8 km
軌間 1,067 mm狭軌
線路数 全線単線
電化方式 全線非電化
閉塞方式 単線自動閉塞式
保安装置 ATS-PT
最高速度 85 km/h
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停車場・施設・接続路線
凡例 東濃鉄道笠原線 中央本線 0.0 CI07 多治見駅 1926- 0.3 新多治見駅 -1926 大原川 中央自動車道 3.2 CI06 小泉駅 4.8 CI05 根本駅 中央新幹線(建設中) 7.9 CI04 姫駅 9.4 CI03 下切駅 久々利川 広見駅 (I) -1928 可児川 12.8 CI02 可児駅 1982- ( 広見駅 (II) 1928-1982) 新可児駅 名鉄広見線 愛知用水 木曽川橋梁 木曽川 15.4 CI01 美濃川合駅 美濃太田車両区 高山本線 17.8 CI00 美濃太田駅

太多線(たいたせん)は、岐阜県多治見市多治見駅から美濃加茂市美濃太田駅に至る東海旅客鉄道(JR東海)の鉄道路線地方交通線)である。

中央本線高山本線を結ぶ路線である。沿線は宅地化が進み、線内運転に限らず岐阜駅との直通列車が運転される通勤・通学路線となっている。

全区間を東海鉄道事業本部が管轄し、IC乗車カードTOICA」の利用エリアに含まれている。当線内では多治見駅と美濃太田駅にのみ自動改札機が設置されており、途中駅では簡易改札機によって対応している。

路線データ

運行形態

普通列車のみがおおむね1時間に1 - 2本程度運行されている。朝夕は14 - 20分間隔で運行されている。

多治見駅 - 美濃太田駅間の列車のほか、高山本線に乗り入れて岐阜駅まで直通する列車もあり、特に昼間帯の下り、夜間の上り列車は大半が高山本線岐阜方面との直通運転を行っている。全列車各駅に停車する。

昼間時間帯などではキハ25形キハ75形による2両編成で運転され、朝夕ラッシュ時はキハ75形を主体に3 - 4両編成で運転される。閑散時間帯はワンマン運転を実施しているが、3両編成以上の列車には車掌が乗務する(列車番号の末尾が「C」の列車がワンマン列車)。

1990年3月10日から2012年3月16日までの平日の朝・夜および土曜日(祝日になる場合は除く)の朝には、通勤客向けに座席指定制のホームライナーとして中央線経由で名古屋駅に乗り入れる「ホームライナー太多」が1往復運転されていた。太多線内は「ホームライナー太多」も各駅に停車していた。「ホームライナー太多」は、太多線を経由して愛知県へ直通する唯一の定期列車であった(他の列車は多治見駅から中央本線へ直通しないため岐阜県内で完結する)。

1990年代は、特急「ひだ」が名古屋駅 - 美濃太田駅間で運転見合わせとなった際の迂回経路として使用されることもあった[3]

使用車両

すべて美濃太田車両区に所属する気動車で運転されている。

過去の車両

歴史

多治見駅 - 可児駅間は、東濃鉄道(1944年設立の同名の会社とは別)が1918年に開通させた新多治見駅 - 広見駅(現在の可児駅)間を国有化したもの、可児駅 - 美濃太田駅間は新たに開業したものである。

東濃鉄道は軌間762mmの軽便鉄道で、広見駅は現在の場所より東にあった。1920年には広見駅 - 御嵩駅間が延伸される。

その後、国の多治見と美濃太田間を結ぶ鉄道計画に重なるため、新多治見駅 - 広見駅間が1926年に国有化され太多線となった。広見駅 - 御嵩駅間は新たに設立された東美鉄道に譲渡され、のちに現在の名鉄広見線の一部となった。

広見駅 - 美濃太田駅間が開業し全通したのは1928年である。多治見駅 - 広見駅間も1067mm軌間に改軌され(一部は新線に切り替え)、広見駅も現在の場所に移転した。

年表

駅一覧

駅番号 駅名 営業キロ 接続路線 線路 所在地
駅間 累計
CI07 多治見駅 - 0.0 東海旅客鉄道 中央本線 (CF12) 多治見市
CI06 小泉駅 3.2 3.2
CI05 根本駅 1.6 4.8
CI04 姫駅 3.1 7.9
CI03 下切駅 1.5 9.4 可児市
CI02 可児駅 3.4 12.8 名古屋鉄道:HM 広見線 (新可児駅:HM06)
CI01 美濃川合駅 2.6 15.4 美濃加茂市
CI00 美濃太田駅 2.4 17.8 東海旅客鉄道: 高山本線〈岐阜方面へ直通あり〉(CG07)長良川鉄道越美南線

過去の接続路線

旧線

( ) 内は改軌(1928年10月実施)前の営業キロ。

多治見駅 (0.00km) - 野中仮信号場 (1.77km) - 小泉駅 (2.90km) - 根本駅 (4.67km) - 大藪口駅 (7.40km) - 姫駅 (9.17km) - 田白仮信号場 (11.43km) - 広見駅 (11.91km)

脚注

  1. ^ 日本国有鉄道電気局『鉄道電報略号』1937年2月15日、19頁。
  2. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6
  3. ^ 「NEWS FILE」『鉄道ジャーナル』第305号、鉄道ジャーナル社、1992年3月、108頁。
  4. ^ 「鉄道省告示第177号」『官報』1926年9月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 「鉄道省告示第205号」『官報』1928年09月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 「鉄道省告示第203号」および「鉄道省告示第206号」『官報』1928年09月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. ^ 「鉄道省告示第204号」『官報』1928年09月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 「鉄道省告示第177号」『官報』1928年8月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  9. ^ 『鉄道省年報. 昭和9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 『停車場一覧. 昭和41年3月現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  11. ^ 「新造ディーゼル車で初のワンマン運転へ JR東海が「太多」など3線で」『中日新聞』1988年12月27日 朝刊
  12. ^ 「岐阜の太多線に新型気動車 JR美濃太田駅で出発式 サービス向上誓う」『中日新聞』1989年2月21日 岐阜版朝刊
  13. ^ a b 【社長会見】在来線駅に駅ナンバリングを導入します (PDF) - 東海旅客鉄道、2017年12月13日

参考文献

関連項目

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外部リンク