奪取とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/20 14:53 UTC 版)
![]() |
この項目では、真保裕一の小説について記述しています。「奪取」の語義については、ウィクショナリーの「奪取」の項目をご覧ください。 |
---|
![]() |
吉田美和の同名の曲については「beauty and harmony」をご覧ください。 |
---|
![]() |
ポータル 文学 |
---|
『奪取』(だっしゅ)は、真保裕一の長編小説。
『東京中日スポーツ』他に『夢の工房』(後に発売する同名のエッセイ集とは異なる)のタイトルで1994年11月7日から1995年8月2日まで連載されたものを加筆訂正・改題し、講談社から1996年8月に単行本として発表された(後に講談社文庫版が上下巻で刊行された)。
友人が作った1260万円の借金を返すため、偽札作りに挑む主人公を描く。
新聞連載版と単行本化されたものとでは、話が変わっている。
目次
受賞
あらすじ
全3部構成で、各部ごとに主人公の名前が変わっている。
第1部 手塚道郎編
手塚道郎、22歳。無職。友人の西嶋雅人がヤクザにはめられ作ってしまった1260万円の借金を返済するために、2人は偽札作りに挑む。ATMから紙幣判別機を奪取し、機械にのみ通用する偽札を作りあげるが、その一部始終をヤクザに嗅ぎつかれてしまう。途中で知り合った水田鉱一という老人に道郎は助けられるが、雅人を警察に売る。
第2部 保坂仁史編
裏の手段で保坂仁史という名前に変えた道郎は、水田とその知り合いの女子中学生・幸緒に本格的な偽札作りのノウハウを教え込まれる。印刷会社に就職した仁史は偽札作りを進めていくうち、幸緒の印刷会社の乗っ取りや突如消えた水田の消息に、雅人の借金相手のヤクザが関わっていることを知る。ヤクザとの受け渡しの際、水田の救出に失敗する。
第3部 鶴見良輔編
再び名前を変えた鶴見良輔こと道郎は、刑期を終えた真鍋宏英こと雅人、大学に進学した幸緒と再会し、ともに帝都銀行と東建興業への復讐を誓い、完璧な偽札を作る。
エピローグ
著者の真保裕一を絡めたエピソードが収録されている。
表・話・編・歴 山本周五郎賞 | |
---|---|
1980年代 | 第1回 山田太一『異人たちとの夏』 第2回 吉本ばなな『TUGUMI』 |
1990年代 | 第3回 佐々木譲『エトロフ発緊急電』 第4回 稲見一良『ダック・コール』 第5回 船戸与一『砂のクロニクル』 第6回 宮部みゆき『火車』 第7回 久世光彦『一九三四年冬―乱歩』 第8回 帚木蓬生『閉鎖病棟』 第9回 天童荒太『家族狩り』 第10回 真保裕一『奪取』/篠田節子『ゴサインタン 神の座』 第11回 梁石日『血と骨』 第12回 重松清『エイジ』 |
2000年代 | 第13回 岩井志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』 第14回 乙川優三郎『五年の梅』/中山可穂『白い薔薇の淵まで』 第15回 吉田修一『パレード』/江國香織『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』 第16回 京極夏彦『覘き小平次』 第17回 熊谷達也『邂逅の森』 第18回 荻原浩『明日の記憶』/垣根涼介『君たちに明日はない』 第19回 宇月原晴明『安徳天皇漂海記』 第20回 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』/恩田陸『中庭の出来事』 第21回 今野敏『果断 隠蔽捜査2』/伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 第22回 白石一文『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』 |
2010年代 | 第23回 貫井徳郎『後悔と真実の色』/道尾秀介『光媒の花』 第24回 窪美澄『ふがいない僕は空を見た』 第25回 原田マハ『楽園のカンヴァス』 第26回 小野不由美『残穢』 第27回 米澤穂信『満願』 第28回 柚木麻子『ナイルパーチの女子会』 第29回 湊かなえ『ユートピア』 |
![]() |
この項目は、**文学に関連した書きかけの項目**です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:ライトノベル/Portal:文学)。 項目が小説家・作家の場合には {{Writer-stub}} を、文学作品以外の本・雑誌の場合には {{Book-stub}} を貼り付けてください。 |
---|