必須(ひっしゅ)の意味や読み方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
読み方:ひっす
「必須」とは、どんな状況のもとでも、絶対に必要な物質や知識や資格のことを意味する表現。
「必須」とは・「必須」の意味
「必須」は、なくてはならないことを意味する言葉である。どうしても必要だということをあらわしている。
必須アミノ酸とは、人間が体内で作ることのできない9種類のアミノ酸のことで、外部から取り入れることがどうしても必要なのである。これに対して糖質や脂質を材料として体内で作り出すことのできるアミノ酸は、どうしても摂取しなければならないわけではないので、非必須アミノ酸と呼ばれている。また、応募者は「英検2級以上が必須条件」と募集要項にあれば、英検の2級以上の級に合格していることが、絶対に必要なのである。
「必須」と似た意味で使われている「マスト」という言葉がある。ビジネスの場においては、「必ず、絶対に」「絶対に必要なこと、絶対に必要な条件」という意味で使われる。もともとは、義務や必要なことを表す英語のmustからきている。「第1会議室に、午後5時に集合な。これマストだから。」と言われたら、絶対に午後5時には、第1会議室にいなければいけないのである。「うちの会社は、残業がマストではない。」とは、この会社は、絶対に残業することが必要というわけではないということになる。
「マスト」は、日常生活の中でもしばしば使われる。「横浜に行ったら、中華街へ行くのはマストよね。」というような使い方をされる。「横浜に行ったら、中華街へ行くことは絶対にはずせないよね。」という意味合いだが、同じ絶対、マストであってもビジネスの場ほどは、強制力はない。「良いところだから、できたら行ったほうがいいよ」くらいの、軽くすすめる気持ちが伝わってくる。
「必須」と音や漢字の構成が似ているので、意味を取り違えそうな言葉として、「必至」がある。こちらは、「必ずそうなる、間違いなくそうなる」「そうなる事態を避けることはできない。」という意味の言葉だ。「売り切れは必至」、「このままのペースで人口が増え続ければ、地球規模の食糧難は必至だ。」などの形で使われる。「売り切れは必至」は、必ず売り切れの状態になることを表している。「食糧難は必至」は、食糧難になることは避けられないということを表している。
「必須」の読み方
「須」の字には、「ス」とともに、「シュ」という読み方もある。しかし、「必須」は、現在では、「ひっす」と読むのが一般的となっている。
「必須」の使い方・例文
・ぼくは、働きたい会社があった。しかし、その会社の必須の応募条件をクリアしていなかったので、応募すらできなかった。
・英語のみならず、中国語も話せることが応募の必須条件とは、厳しすぎる。応募できる人なんていないんじゃないのかなと思ってしまう。
・大学を卒業するためには、必須科目の単位を確実に取ることが大切だ。履修科目の登録をする時には、慎重に確認することが必要だ。
・健康な生活を送るためには、睡眠時間を確保し、規則正しく生活し、栄養に偏りのない食事をすることが必須だ。
・そのジムは、会員登録する際に、住所・氏名・電話番号を書くことが必須となっていた。面倒だったが、きちんと書いた。
・どのような書類であっても、提出する際には、必須事項の記入が、きちんとできているかどうかを確認したほうがよい。
・雪国からきた娘さんは、「冬の寒さをしのぐためには、マフラーや帽子、手袋が必須アイテムよね。」といつも言っていた。
・すぐにおなかをこわしてしまう彼女にとって、毛糸の腹巻きは必須アイテムだった。
・お客様であっても、外部の人であっても、会社で出会った人には、とにかく元気よく挨拶することが必須とされていた。
・ぼくは、英語と数学を一生懸命勉強しなければならない。受験の必須科目だからだ。