読み方:そのあやこ[1931〜 ]小説家のこと。Weblio国語辞典では「曽野綾子」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。">

曽野綾子とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

曽野(その) 綾子(あやこ)
1956年頃撮影
誕生 町田 知壽子 (1931-09-17) 1931年9月17日(93歳) 日本東京府南葛飾郡本田町
職業 作家
言語 日本語
国籍 日本
教育 学士(文学)
最終学歴 聖心女子大学文学部英文科卒業
活動期間 1951年 -
ジャンル 小説随筆童話翻訳
文学活動 第三の新人
代表作 『遠来の客たち』(1954年)『砂糖菓子の壊れるとき』(1965年)『太郎物語 高校編』(1973年)『虚構の家』(1974年)『神の汚れた手』(1979年)『天上の青』(1990年)
主な受賞歴 日本芸術院賞恩賜賞(1993年)吉川英治文化賞(1997年)菊池寛賞(2012年)
デビュー作 『裾野』(1951年)
配偶者 三浦朱門
子供 三浦太郎(長男
親族 三浦逸雄(義父)三浦暁子(嫁)
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曽野 綾子(その あやこ、1931年(昭和6年)9月17日 - )は、日本小説家日本財団会長、日本郵政取締役を務めた[1]日本芸術院会員。文化功労者

曾野 綾子」とも表記される。本名は三浦 知壽子(旧姓:町田)。夫は三浦朱門カトリック教徒で、洗礼名はマリア・エリザベト。

聖心女子大学文学部英文科卒業。『遠来の客たち』が芥川賞候補に挙げられ、出世作となった。以後、宗教、社会問題などをテーマに幅広く執筆活動を展開。エッセイ『誰のために愛するか』はじめベストセラーは数多い。近年は生き方や老い方をテーマとしたエッセイが多く、人気を集めている。保守的論者としても知られる。

来歴・人物

東京府南葛飾郡本田町(現・葛飾区立石)に父・町田英治郎、母・キワの二女として生まれる[2][3]。幽里香という姉がいたが、曽野が生まれる8年前に亡くなっており、一人娘として成長[4]。 1934年、大森区田園調布に移る(以後、三浦朱門と結婚後も同所に居住)。 母親の希望により幼稚園から大学まで聖心女子学院に通う。敗戦前後の10ヶ月ほど金沢に疎開し、金沢第二高等女学校(現・石川県立金沢桜丘高等学校[5][6]に転校。勤労動員令が下り、平野化学工場に配属される。1946年3月、東京に戻り聖心に復学する[7]。一人娘ゆえ、小学校より親の知人の次男が婿養子に決まっており、一流大学出の秀才であったが、中学の頃に破談となっている[注 1]。曽野本人の意に沿わぬ相手だったのが理由だが、父親が病気治療で退社し、家勢が衰えたことも大きな要因だった。戦後、父親は姻戚(義弟・山口堅吉)を頼り、米軍に接収された箱根宮ノ下の富士屋ホテルの支配人となる(妻子を田園調布に置いての単身赴任だった。山口は最後のオーナー経営者)。芥川賞候補作「遠来の客たち」の舞台となる米軍接収の箱根山ホテルはここをモデルとしており、実際に曽野は1948年の夏、ここに滞在してアルバイトまがいの手伝いをしていた[8]。同年9月26日、洗礼をうける。

中河与一主宰の同人誌『ラマンチャ』(1951年5月)に載った「裾野」が臼井吉見の目にとまり、臼井の紹介で現在の夫・三浦朱門阪田寛夫らの第十五次『新思潮』に加わる。朝日放送に入社した阪田の伝手もあり、同人誌発行資金獲得のため同社にコントを投稿し数編採用される。「鰊漁場の図」(新思潮5号)、「田崎と鶴代」(新思潮6号)、「片隅の戦士」(世界8・9月合併号)と発表し、22歳で文学的アドバイザーでもあった三浦と結婚。山川方夫の紹介で『三田文学』に書いた「遠来の客たち」が芥川賞候補となり23歳で文壇デビュー。以後、次々に作品を発表。30代で不眠症に苦しむが、『弥勒』『無名碑』など新しい方向性にチャレンジするうち克服した[9]

大学の後輩である上皇后美智子とは親交が深く、三浦の生前から夫婦ぐるみで親しかった。上皇后(天皇)夫妻が葉山で静養する折、夫妻で三浦半島の曽野の別荘を訪問することも多い[10][11][12][13]

文化人類学者の三浦太郎は長男で、彼をモデルにして『太郎物語』を執筆した。太郎の妻はエッセイストの三浦暁子[14]

1995年から2005年まで日本財団会長職を務め[15]、2009年10月からは日本郵政社外取締役に就任[1]。2000年、元ペルー大統領のアルベルト・フジモリ(1992年のアウトゴルペで失脚)が日本に長期滞在した折、自宅に私人として受け入れた[16]

今日に至るまで多数のベストセラーを著しており、代表的なものに『誰のために愛するか』(1970年、278万部)[17]、『戒老録』(1972年、85万部)[18]、『太郎物語 高校編』(1973年、117万部)、『同 大学編』(85万部)[19]、『虚構の家』(1974年、約50万部)[20]、『幸福という名の不幸』(1975年、60万部)[21]、『「いい人」を止めると楽になる』(1999年、70万部)[22]、『老いの才覚』(2010年、100万部)[23]、『人間にとって成熟とは何か』(2013年、80万部)[24]、『人間の分際』(2015年、30万部)[25]、『夫の後始末』(2017年、20万部)[26]などがある。

家族

活動・主張

沖縄戦の歴史問題について

学校教育に関して

災害・事故に関して

アパルトヘイトと人種問題について

産経新聞コラム「透明な歳月の光」の2015年2月11日付けで、移民の人種を基準として居住区を分離した方が好ましいと発言して問題となった。曽野はこのコラムで、「労働力不足と移民「適度な距離」保ち受け入れを」と題し、「南アフリカ共和国の実情を知って以来、私は、居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふうに分けて住む方がいい、と思うようになった」[注 4]「人間は事業も建築も研究も何もかも一緒にやれる。しかし居住だけは別にした方がいい」と主張した[46]。さらに、「高齢者の面倒を見るのに、ある程度の日本語ができなければならないとか、衛生上の知識がなければならないとかいうことは全くない」「『おばあちゃん、これ食べるか?』という程度の日本語なら、語学の訓練など全く受けていない外国人の娘さんでも、2、3日で覚えられる。日本に出稼ぎに来たい、という近隣国の若い女性たちに来てもらって、介護の分野の困難を緩和することだ」などと発言した[47]

曽野のコラムに対し、モハウ・ペコ南アフリカ駐日大使およびNPO法人アフリカ日本協議会は、アパルトヘイト政策を容認する内容だとして、曽野および産経新聞社常務取締役へ抗議文を送った[48][49]。さらに、日本国内のアフリカ研究者の学会である日本アフリカ学会の歴代会長ら約80人も、コラムの撤回や関係者への謝罪などを求め、連名の要望書を同紙に送った[50]。「ロイター」や「ウォール・ストリート・ジャーナル」も批判的に報じた[51][52][53][54]

しかし、こうした抗議に対し曽野は「差別ではなく区別」「撤回するつもりない」という姿勢を見せた[55][注 5]。また、介護の現場が3K低賃金な労働環境であるのに、人手不足経済連携協定技能実習制度といった外国人労働者で埋めようとする考え方、日本がこれから先も出稼ぎ先として魅力的な国であるという認識、介護職は2、3日で覚えられる語学力で問題ないとする認識(実際には技能実習制度見直しに関する法務省・厚生労働省合同有識者懇談会、外国人介護人材受入れの在り方に関する検討会の報告書で、日本語能力試験で入国時点でN4、実習2年目に移る際に課す試験でN3程度を目指すとされた)、専門知識の無い低熟練状態でも問題ないとする認識の低さについての指摘もされた[56][57]

その後の言説としては、ブログで「もし記事に誤りがあるなら、私はそれを正します。私も人間ですから、過ちを犯します。しかしこの記事について、誤りがあるとは私は思いません」と書いたことがウォール・ストリート・ジャーナルで報じられた[52][54][58]。『新潮45』連載「人間関係愚痴話」2015年4月号の第47回「『たかが』の精神」で、たかが一作家の自分の考えに対して「肩書一つ正確には書けなかった新聞や通信社が、こうやってヘイト・スピーチを繰り返し、そこに覆面のツイッターが群衆として加わって圧力をかけ、どれだけの人数か知らないが、無記名という卑怯さを利用して、自分たちは人道主義者、曽野綾子は人種差別主義者、というレッテルを貼ることに無駄な時間を費やしている、その仕組みを今度初めて見せてもらって大変ためになった。私は覆面でものを言う人とは無関係でいるくらいの自由はあるだろう。」と述べている[59]。 ただしウォールストリートジャーナルの記事は"Yuka Hayashi"[54]、ロイターの記事は"Elaine Lies"による署名記事である[60]

日本財団会長として

批判された発言

その他

受賞・栄典

選考委員として

著書

三浦朱門との結婚式で(1953年)

夫・三浦朱門とともに(1955年)

長編小説

短編集

児童向け

随筆

『七歳のパイロット 地球の片隅の物語 2』PHP研究所 1998

1 運命は均される 1999

2 現し世の深い音 2002

3 人生の雑事すべて取り揃え 2004

4 海は広く、船は小さい 2006

5 私の愛する妻 2007

6 食べても食べても減らない菜っ葉 2009

7 飛んで行く時間は幸福の印 2012

8 人生はすべてを使いきる 悪い運もいい運も 2014

ノンフィクション ・レポート

共編著

翻訳

外国語訳

2015年現在の連載状況

曽野作品に関する批評・研究

評伝

テレビ出演

脚注

注釈

  1. ^ この婚約破談エピソードが自伝的小説とされる『黎明』のストーリーを形成する[_要出典_]
  2. ^ 文脈的には英語のcorpus delicti、法廷用語としての罪体(犯罪が行われた物体)である
  3. ^ さらに山崎はワック出版(2006)版ではこの文言を含む大江の文章の引用部分では「罪の巨」と誤植されていることも指摘している。
  4. ^ これは日本人街中華街コリア・タウンなどの自然形成された在留外国人コミュニティーとは全く異なる思考。
  5. ^ 産経新聞執行役員東京編集局長の小林毅は「当該記事は曽野綾子氏の常設コラムで、曽野氏ご本人の意見として掲載しました。コラムについてさまざまなご意見があるのは当然のことと考えております。産経新聞は、一貫してアパルトヘイトはもとより、人種差別などあらゆる差別は許されるものではないとの考えです」とコメントした[53]

出典

  1. ^ a b役員異動のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)日本郵政株式会社、2009年10月28日。https://www.japanpost.jp/pressrelease/jpn/1001_00_05_2009102801_1.pdf。2019年3月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e人事興信録. 第15版 下 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2022年11月8日閲覧。
  3. ^大和眞太郞 (第8版) - 『人事興信録』データベース”. jahis.law.nagoya-u.ac.jp. 2022年11月8日閲覧。
  4. ^ 鶴羽伸子『神の木偶曽野綾子魂の世界』主婦の友社、1979年、30頁。
  5. ^ 石川四高記念館/現代作家・受け継がれる石川の文学
  6. ^ 旧制中等教育学校の一覧_(石川県)
  7. ^ 鶴羽伸子編、曾野綾子年譜、昭和54年4月作成[_要文献特定詳細情報_][_要検証 – ノート_]
  8. ^ 三浦朱門『朱に交われば 青春交遊録』[_要ページ番号_]、山口由美『消えた宿泊名簿』[_要ページ番号_]他
  9. ^ 鶴羽伸子編 曾野綾子年譜 昭和54年4月作成[_要文献特定詳細情報_][_要検証 – ノート_]、曾野綾子『この世に恋して』[_要ページ番号_]
  10. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2018年10月20日). “曽野綾子さん「どんな人生も豊かに受け取れる方」 皇后さま84歳”. 産経ニュース. 2021年2月21日閲覧。
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  12. ^ 永井貴子 (20190429T070000+0900). “皇后さまの夢「本屋の立ち読み」 曽野綾子がかなえて差し上げた日 〈週刊朝日〉”. AERA dot. (アエラドット). 2021年2月21日閲覧。
  13. ^代替わりへ:両陛下とわたし/1 どんな話も、大切に 作家・曽野綾子さん(87)”. 毎日新聞. 2021年2月21日閲覧。
  14. ^ 太郎家族のボルネオ日記 ISBN 978-4879990365[_要ページ番号_]
  15. ^ 『日本財団9年半の日々』 「会長就任の辞 一九九五年十二月十二日」(p.34)、「…財団との話し合いで、〇五年六月いっぱいで私の理事の任期が切れるのを機に退任させてもらうことにしました。」(p.30)
  16. ^ 問題提起・フジモリ氏をめぐって問われる国家の原則櫻井よしこ。『正論』掲載の全文。
  17. ^ベストセラー本ランキング80 日本歴代で最も売れた人気書籍はどれ?? | DreamArk |夢の方舟”. yume-hakobune.com. 2021年2月21日閲覧。
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  19. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2020年2月29日). “【ロングセラーを読む】『太郎物語 大学編』曽野綾子著 まぶしすぎる若者の成長物語”. 産経ニュース. 2021年2月21日閲覧。
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  22. ^ 緒方俊雄『「いい人」を止める7つの方法』(主婦の友社、2017年)
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  44. ^ 月刊『WiLL』2011年6月号「昇一先生の美女対談 不幸からの贈り物が日本人を鍛える」
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  51. ^ アフリカ日本協議会 (2015年2月13日). “産経新聞 曽野綾子さんのコラムへの抗議文”. 2015年4月閲覧。
  52. ^ a b “曽野綾子氏コラムに「アパルトヘイトを賛美し、首相に恥をかかせる」海外メディア報じる”. (2015年2月13日). https://www.huffingtonpost.jp/2015/02/13/sono-ayako-column_n_6677760.html
  53. ^ a b “曽野氏コラムで南ア駐日大使が本紙に抗議”. 産経新聞. (2015年2月14日). https://web.archive.org/web/20150214112030/http://www.sankei.com/life/news/150215/lif1502150017-n1.html
  54. ^ a b c “Author Causes Row With Remarks on Immigration, Segregation”. THE WALL STREET JOURNAL. (2015年2月13日)
  55. ^ 曽野綾子さん、批判にラジオで反論「差別ではなく区別」「撤回するつもりない」 ハフィントンポスト日本語版 2015年02月19日
  56. ^ 移民が介護すればいいという曽野綾子的勘違い :: INSIGHT NOW!
  57. ^ 「人手不足」と外国人(7)「曽野発言」への違和感:日本は「夢の国」ではない | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト
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  60. ^ https://www.reuters.com/article/2015/02/13/us-japan-apartheid-idUSKBN0LH0M420150213/
  61. ^ ペルー先住民が強制された不妊手術の実態 ル・モンド・ディプロマティーク2004年5月号
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  69. ^ 著作賞(昭和58年度~平成2年度)受賞作品一覧
  70. ^ 正論大賞の歴史
  71. ^ 日本藝術院賞受賞者一覧
  72. ^ 日本放送協会放送文化賞
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  76. ^ 第38回オール讀物新人賞
  77. ^ 第六回海洋文学大賞の募集と選考について
  78. ^ 第7回海洋文学大賞作品募集要項
  79. ^ 第8回海洋文学大賞作品募集要項
  80. ^ 第9回海洋文学大賞募集ポスター

関連項目

外部リンク

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日本芸術院賞受賞者
第一部(美術)日本画 1943: 島田墨仙 1948: 伊東深水 1951: 徳岡神泉 1953: 児玉希望 1954: 金島桂華 1955: 橋本明治 1956: 東山魁夷山口華楊 1957: 杉山寧 1958: 森白甫・**菅楯彦**・望月春江 1959: 加藤栄三森田沙伊 1960: 高山辰雄池田遙邨郷倉千靱 1961: **川崎小虎**・岩田正巳矢野橋村西山英雄 1962: **榊原紫峰**・小倉遊亀三輪晁勢 1963: 奥田元宋山田申吾 1964: 山本丘人 1965: 浜田観麻田弁自 1966: 中村貞以山本倉丘 1967: 上村松篁佐藤太清 1968: 伊東万燿 1969: 三谷十糸子 1970: 寺島紫明 1971: 吉岡堅二 1972: 岩橋英遠 1973: 大山忠作 1974: 猪原大華 1975: 片岡球子 1976: 川本末雄 1977: 加藤東一 1978: 浦田正夫 1979: 松尾敏男 1980: 浜田台児 1981: 加倉井和夫 1982: 吉田善彦 1984: 福王寺法林 1985: 村山径 1986: 関主税 1987: 堂本元次 1988: 鈴木竹柏 1989: 佐藤圀夫 1990: 郷倉和子 1991: 稗田一穂 1992: 山岸純 1993: 岩沢重夫 1994: 白鳥映雪 1995: 上村淳之 1997: 中路融人 2000: 那波多目功一 2001: 福王寺一彦 2003: 岩倉寿 2004: 宇佐美江中 2005: 川崎春彦 2006: 福田千惠 2007: 土屋礼一 2008: 清水達三 2011: 山﨑隆夫 2013: 能島和明 2016: 後藤純男 2017: 西田俊英 2018: 田渕俊夫 2020: 村居正之 洋画 1942: 小磯良平 1943: 宮本三郎 1950: 鍋井克之 1951: **三宅克己**・寺内万治郎 1952: **白滝幾之助**・中山巍 1953: 石川寅治 1954: 小糸源太郎 1956: 鬼頭鍋三郎 1957: 鈴木千久馬東郷青児 1958: 中野和高 1959: **木村荘八**・小山敬三林武 1960: 大久保作次郎鈴木信太郎 1961: 新道繁田崎広助 1962: 耳野卯三郎 1963: 田村一男中村琢二 1964: **中川紀元**・岡鹿之助 1965: 吉井淳二 1966: **池部鈞**・井手宣通 1967: 島村三七雄 1968: 佐竹徳服部正一郎 1969: **黒田重太郎**・中村善策 1970: 小堀進森田茂 1971: 高光一也 1972: 高田誠 1973: 野村守夫 1976: 岡田又三郎 1977: 伊藤清永 1979: 宮永岳彦 1980: 西山真一 1981: 楢原健三 1982: 菅野矢一 1984: 寺田竹雄 1985: 渡辺武夫 1986: 広瀬功 1988: 大内田茂士 1990: 鶴岡義雄 1991: 国領経郎 1992: 平松譲 1993: 藤本東一良 1994: 芝田米三 1995: 織田広喜 1996: 奥谷博 1997: 寺島竜一 1998: 中山忠彦 1999: 島田章三 2000: 庄司栄吉 2001: 絹谷幸二 2002: 清原啓一 2003: 塗師祥一郎 2004: 山本貞 2005: 寺坂公雄 2006: 村田省蔵 2007: 大津英敏 2008: 藤森兼明 2009: 藪野健 2010: 山本文彦 2012: 池口史子 2013: 佐藤哲 2015: 馬越陽子 2017: 根岸右司 2018: 湯山俊久 彫塑 1943: 古賀忠雄 1950: 吉田三郎 1952: 加藤顕清 1953: 沢田正広 1954: 清水多嘉示 1955: 橋本朝秀 1957: 雨宮治郎 1958: 松田尚之 1961: 堀進二 1963: 中川清大内青圃 1966: 円鍔勝三藤野舜正 1968: 北村治禧 1970: 昼間弘 1971: 水船六洲 1972: 富永直樹 1973: 進藤武松 1974: 木下繁 1975: 分部順治 1977: 淀井敏夫 1979: 三坂耿一郎 1980: 佐藤助雄 1981: 野々村一男 1982: 伊藤五百亀 1985: 小森邦夫 1986: 高橋剛 1987: 中村博直 1988: 中村晋也 1990: 雨宮敬子 1991: 長江録弥 1992: 柴田鋼造 1994: 吉田鎮雄 1996: 橋本堅太郎 1997: 雨宮淳 1998: 川崎普照 1999: 山田良定 2002: 蛭田二郎 2003: 澄川喜一 2004: 山本真輔 2005: 能島征二 2006: 市村緑郎 2007: 瀬戸剛 2008: 神戸峰男 2009: 宮瀬富之 2012: 吉野毅 2016: 山田朝彦 2019: 池川直 工芸 1943: 吉田源十郎 1950: 小場恒吉 1951: 岩田藤七 1952: 山鹿清華 1953: 香取正彦 1954: 沼田一雅 山崎覚太郎楠部弥一 1955: **杉浦非水**・内藤春治 1956: **初代竜村平蔵**・六代目清水六兵衛・三井義夫 1957: 宮之原謙 1958: 山室百世 1959: 三代目井上良斎・大須賀喬 1960: 各務鑛三・岸本景春 1961: 佐治賢使皆川月華 1962: 蓮田修吾郎山脇洋二 1963: **河村蜻山**・番浦省吾・森野嘉光 1964: 辻光典 1965: 高橋節郎 1966: 帖佐美行 1967: 浅見隆三 1968: 北出塔次郎・安原喜明 1969: 般若侑弘 1970: 海野建夫 1971: 吉賀大眉 1973: 佐野猛夫 1980: 新開寛山 1981: 浅蔵五十吉 1982: 岩田久利 1983: 大久保婦久子 1984: 十三代目中里太郎右衛門 1985: 大樋年朗 1986: 折原久佐ヱ門 1988: 三谷吾一 1989: 藤田喬平 1990: 奥田小由女 1991: 青木竜山 1992: 永井鉄太郎 1993: 中井貞次 1994: 井波唯志 1996: 大塩正義 1997: 河合誓徳 1998: 今井政之 1999: 西本瑛泉 2000: 吉賀将夫 2001: 川尻一寛 2003: 大角勲 2004: 伊藤裕司 2006: 原益夫 2007: 森野泰明 2010: 武腰敏昭 2012: 宮田亮平 2013: 寺池静人 2016: 春山文典 2018: 三田村有純 2019: 並木恒延 1951: 川村驥山 1953: 辻本史邑 1955: 西川寧 1957: 鈴木翠軒 1960: **田中親美**・松本芳翠 1961: 安東聖空二代中村蘭台 1962: 炭山南木 1963: 山崎節堂 1964: 松井如流 1965: 日比野五鳳 1966: 青山杉雨 1967: 金子鷗亭 1968: 村上三島 1969: 田中塊堂 1970: 桑田笹舟 1971: 大石隆子・金田心象 1972: 広津雲仙 1973: 宮本竹径 1976: 木村知石 1977: 殿村藍田 1978: 上条信山 1981: 小坂奇石 1983: 杉岡華邨 1984: 小林斗盦 1985: 古谷蒼韻 1986: 浅見筧洞 1987: 今井凌雪 1989: 浅香鉄心 1990: 伊藤鳳雲 1991: 近藤摂南 1992: 成瀬映山 1993: 尾崎邑鵬 1994: 栗原蘆水 1995: 高木聖鶴 1996: 榎倉香邨 1997: 甫田鵄川 1998: 松下芝堂 1999: 日比野光鳳 2000: 梅原清山 2001: 津金孝邦 2002: 桑田三舟 2003: 井茂圭洞 2004: 新井光風 2005: 黒野清宇 2006: 劉蒼居 2007: 池田桂鳳 2008: 杭迫柏樹 2009: 小山やす子 2010: 樽本樹邨 2011: 黒田賢一 2012: 星弘道 2017: 高木聖雨 2018: 土橋靖子 2019: 真神巍堂 建築 1950: 岸田日出刀 1952: 吉田五十八 1953: 村野藤吾 1957: 堀口捨己 1959: 中村順平 1961: 谷口吉郎 1962: 竹腰健造 1965: 前田健二郎 1966: 今井兼次 1967: 佐藤武夫 1968: 藤島亥治郎 1971: 海老原一郎 1974: 前川国男 1975: 吉村順三 1980: 白井晟一 1981: 大江宏 1982: 高橋靗一 1984: 芦原義信 1985: 西沢文隆 1987: 谷口吉生 1988: 池原義郎 1989: 内井昭蔵 1990: 阪田誠造 1991: 中村昌生 1992: 黒川紀章 1993: 安藤忠雄 1995: 柳沢孝彦 1996: 岡田新一 1999: 伊東豊雄 2000: 長谷川逸子 2001: 山本理顕 2003: 栗生明 2004: 宮本忠長 2006: 香山寿夫 2008: 鈴木了二 2010: 北川原温 2011: 古谷誠章 2013: 槇文彦 2015: 陶器二三雄 2020: 藤森照信
第二部(文芸)小説戯曲 1950: 大仏次郎 1951: 小川未明 1952: 川端康成 1955: 坪田譲治 1956: 井伏鱒二 1957: 幸田文 1959: 井上靖 1960: 火野葦平 1961: 石川淳 1963: 獅子文六 1966: 中山義秀永井竜男 1967: 伊藤整 1968: 網野菊 1969: 芹沢光治良 1972: **平林たい子**・宇野千代 1973: 庄野潤三 1975: 中里恒子 1976: **司馬遼太郎**・安岡章太郎 1977: 戸板康二海音寺潮五郎 1979: **阿川弘之**・遠藤周作吉行淳之介 1980: 田中千禾夫 1981: 島尾敏雄 1982: **芝木好子**・野口冨士男小島信夫 1984: 河野多恵子 1986: 水上勉 1987: **三浦朱門**・吉村昭 1988: 八木義徳 1989: 阪田寛夫 1993: 曽野綾子石井桃子 1994: 竹西寛子 1995: 陳舜臣 1998: **大原富枝**・堀田善衛 1999: 加賀乙彦 2000: 小川国夫黒井千次日野啓三 2001: 伊藤桂一 2003: 津村節子 2004: **中野孝次**・富岡多恵子 2006: 辻井喬 2007: 三木卓 2009: 井上ひさし 2011: 山崎正和 2016: 辻原登 2017: 髙樹のぶ子 2019: 松浦寿輝 詩歌 1942: 高村光太郎川田順 1948: 折口信夫 1949: 半田良平 1951: 尾山篤二郎 1953: 三好達治土屋文明服部担風 1958: 川路柳虹 1964: 水原秋桜子 1971: 富安風生 1977: 宮柊二 1980: 佐藤佐太郎 1981: 飯田竜太 1983: 木俣修 1984: **中村草田男**・中村汀女 1987: 山口誓子上田三四二 1994: 那珂太郎 1995: **大岡信**・清岡卓行 1997: 森澄雄 1998: 岡野弘彦田村隆一 1999: 伊藤信吉 2003: 馬場あき子まど・みちお金子兜太 2005: 前登志夫 2015: **吉増剛造**・鷹羽狩行 2016: 宇多喜代子 2019: 荒川洋治 評論翻訳 1943: 野口米次郎 1950: 山内義雄 1951: 小林秀雄 1952: 日夏耿之介 1953: 石川欣一 1954: 小宮豊隆 1955: 鈴木信太郎 1956: 昇曙夢 1957: 折口信夫 1957: 和田芳恵 1958: 新関良三 1959: 吉田精一 1961: 河上徹太郎 1963: 福原麟太郎 1964: 亀井勝一郎 1966: 舟木重信山本健吉 1967: **三宅周太郎**・中村光夫 1969: 高橋健二 1971: 唐木順三 1973: 中村白葉 1976: 江藤淳 1977: 平野謙 1981: 福田恒存 1981: 生島遼一 1982: 佐伯彰一 1984: 磯田光一 1986: 富士川英郎 1990: 新庄嘉章 1991: 佐藤朔 1997: 高橋英夫 2000: 河竹登志夫 2001: 菅野昭正 2002: 高階秀爾 2010: 粟津則雄 2012: 三浦雅士 2017: 渡辺保 2018: 芳賀徹
第三部(音楽・演劇・舞踊)能楽 1948: 野口兼資 1951: 観世華雪 1953: 桜間弓川 1954: 茂山弥五郎 1960: 近藤乾三 1961: 橋岡久太郎 1963: 後藤得三 1970: 六世野村万蔵 1975: 喜多実 1977: 三世茂山千作 1980: 宝生弥一 1983: 田中幾之助 1985: 梅若雅俊 1987: 四世野村万之丞 1988: 梅若恭行観世元正 1990: 九世片山九郎右衛門二世野村万作 1992: 八世観世銕之丞宝生閑 1995: 二世金剛巌 1996: 二十二世金春惣右衛門 1999: 五十六世梅若六郎 2000: 粟谷菊生 2001: 近藤乾之助 2002: 関根祥六 2003: 友枝昭世 2005: 三世観世喜之 2006: 野村四郎 2007: 四世山本東次郎 2008: 一噌仙幸 2009: 九世観世銕之丞 2011: 山本孝 2013: 浅見真州 2014: 香川靖嗣 2015: 柿原崇志 2016: 高橋章 2017: 大槻文蔵 2019: 亀井忠雄 歌舞伎 1951: 三代目中村時蔵 1952: 二代目市川猿之助 1953: 三代目市川寿海 1954: 三代目阪東寿三郎 1956: 三代目市川左団次 1962: 六代目中村歌右衛門 1966: 七代目尾上梅幸八代目坂東三津五郎 1969: 十七代目中村勘三郎 1970: 二代目中村鴈治郎 1972: 十三代目片岡仁左衛門 1974: 八代目松本幸四郎 1975: 七代目中村芝翫 1981: 四代目中村雀右衛門 1982: 三代目實川延若 1984: 十七代目市村羽左衛門 1985: 二代目中村吉右衛門 1986: 二代目中村扇雀 1987: 五代目中村富十郎七代目尾上菊五郎 1988: 片岡孝夫 1989: 十二代目市川団十郎 1990: 八代目中村福助 1991: 九代目坂東三津五郎 1993: 五代目中村松江 1996: 二代目中村又五郎 1999: 五代目中村勘九郎 2001: 六代目沢村田之助 2005: 九代目中村福助 2006: 十代目坂東三津五郎 2007: 五代目中村翫雀 2008: 五代目中村時蔵五代目中村芝雀 2011: 三代目中村橋之助 2016: 五代目中村歌六・**五代目坂東玉三郎** 2017: 四代目市川左團次 2018: 三代目中村扇雀 2020: 十代目松本幸四郎 2021: 片岡孝太郎 文楽 1944: 二代目豊竹古靱太夫 1950: 四代目鶴沢清六 1963: 八代目竹本綱大夫 1968: 二代目野沢喜左衛門 1972: 六代目鶴沢寛治 1976: 十代目竹沢弥七 1997: 三代目吉田簑助 1998: 七代目竹本住大夫 2003: 九代目竹本綱大夫 2009: 豊竹咲大夫 2010: 三代目桐竹勘十郎 2011: 五代目野沢錦糸 2012: 二代目鶴沢藤蔵 2013: 六代目鶴沢燕三 2014: 吉田玉女 2018: 鶴澤清介 邦楽 1948: 芝祐泰 1953: 三代目常磐津文字兵衛初代中尾都山 1955: 山田抄太郎 1956: 三代目杵屋栄蔵 1957: 七代目芳村伊十郎 1959: 中能島欣一 1961: 十四代目杵屋六左衛門 1962: 安倍季巌 1968: 清元志寿太夫 1971: 五代目荻江露友 1972: 杵屋六一朗 1974: 中能島慶子 1980: 二代目上原真佐喜 1983: 三代目今藤長十郎 1987: 初代富山清琴 1990: 多忠麿 1991: 二代目青木鈴慕清元栄三郎 1992: 三代目杵屋五三郎 1993: 四代目常磐津文字兵衛 1994: 山彦節子 1995: 山口五郎 1999: 十五代目杵屋喜三郎 2000: 東儀俊美 2002: 六代目山勢松韻 2002: 初代米川敏子 2003: **芝祐靖**・東音宮田哲男 2004: **鶴沢清治**・川瀬白秋二代目富山清琴 2007: 唯是震一 2009: 七代目杵屋巳太郎豊英秋 2010: 二代目今藤政太郎・五代目常磐津文字兵衛 2011: 二代目野坂操寿 2012: **山本邦山**・笠置侃一 2013: 二代目米川文子 2014: 小野功竜 2015: 十二代目都一中二代目米川敏子 2017: 鳥羽屋里長 2020: 杵屋勝国 洋楽 1943: 井口基成 1948: 藤原義江 1961: 豊増昇 1965: 柳兼子 1966: 団伊玖磨 1967: 渡辺暁雄 1971: 園田高弘 1972: 小沢征爾 1975: 安川加寿子 1976: 朝比奈隆 1979: 江藤俊哉 1980: 武満徹 1986: 山田一雄 1989: 伊藤京子 1990: 三善晃 1991: 東敦子 1992: 若杉弘 1993: 堤剛 1994: 吉田雅夫 1996: 木村俊光 1999: 湯浅譲二 2002: 岩城宏之 2004: 前橋汀子 2005: 内田光子 2006: 畑中良輔 2007: 栗林義信 2009: 中村紘子 2010: 大野和士 2011: 栗山昌良 2013: 飯守泰次郎 2014: 野島稔 2017: 一柳慧 2019: 野平一郎 舞踊 1952: 四代目井上八千代 1957: 二代目花柳寿輔 1963: 六代目藤間勘十郎 1965: 四代目藤間勘右衛門 1966: 八代目坂東三津五郎 1967: 吾妻徳穂 1979: 藤間藤子 1985: 森下洋子 1988: 二代目花柳寿楽 1989: 藤間友章 1990: 三代目花柳寿輔 1991: 十代目西川扇蔵 1992: 花柳寿南海 1997: 七代目藤間勘十郎 1999: 五代目井上八千代 2000: 藤間蘭景 2001: 五代目花柳芳次郎 2002: 二代目尾上菊之丞 2004: 二代目吾妻徳弥 2008: 藤間藤太郎 2015: 山村友五郎 2016: 二代目中村梅弥 2018: 三代目花柳寿楽 2019: 宮城能鳳 2020: 藤間蘭黄 2021: 西川箕乃助 演劇 1948: 杉村春子 1950: 伊藤熹朔 1955: 花柳章太郎 1956: 初代水谷八重子 1959: 小津安二郎 1980: 六代目市川染五郎
太字恩賜賞受賞者。名跡は受賞時のもの。表記揺れによる混乱を避けるため漢字は便宜上すべて新字体に統一した。
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