結城昌治とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
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アイヌ運動家の「結城庄司」とは別人です。 |
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(ゆうき しょうじ、1927年2月5日 - 1996年1月24日)は、日本の小説家・推理作家。本名:田村 幸雄。都筑道夫の命名によるこの筆名は、本来「ゆうき・まさはる」と読ませたが、しょうじと誤読されることが多いため、そのまましょうじとなった。
まだ日本にハードボイルド小説というものが浸透していなかった時期にハードボイルドを書いたことから「ハードボイルド小説の先駆者」といわれる。生島治郎の筆名の名付親でもある。ユーモアミステリも多く、この分野においても天藤真を奮起させるなど、先覚の位置を占める。
経歴
1927年、東京市品川区生まれ。1939年、戸越小学校卒業。旧制中学受験に失敗して1年浪人する。
1940年、高輪商業学校入学。1945年、旧制高等学校受験に失敗。海軍特別幹部練習生を志願。高輪商業学校卒業後、1945年5月16日に武山海兵団入団。しかし身体再検査の結果、1945年5月23日に帰郷を命ぜられる。帰宅の晩に空襲で自宅が焼失したため、敗戦まで栃木県那須に疎開した。
1946年、早稲田専門学校法律科(現・早稲田大学法学部)入学。1948年、東京地方検察庁に事務官として就職。1948年、就職後1年足らずで肺結核となり、1949年2月7日、国立東京療養所に入院し、1951年まで療養生活を送る。その間、左右両側に胸郭成形手術を受け、左右6本ずつの肋骨を切除する。俳人・石田波郷と同室であったことから、俳句をはじめることになる[1]。この入院期間中に知りあった福永武彦に薦められて推理小説を読み始めた。
1955年、勤めの傍らアテネフランセに通学。しばしば転職を試みて東和映画宣伝部や音楽著作権協会などを受けるもことごとく失敗。
1959年5月、胃から吐血し、翌月まで虎の門病院に入院。『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』日本版の第1回短篇コンテストに応募した「寒中水泳」が入選し、7月、同誌に掲載される。日本人作家の作品が掲載されたのはこの短編が最初である。12月に処女作品集『ひげのある男たち』を早川書房から上梓。1960年1月、東京地方検察庁を退職して作家専業となり、推理小説を発表する。
1962年に早川書房の「日本ミステリ・シリーズ」で、編集者の小泉太郎(生島治郎)の薦めにより、南ベトナムを舞台にしたスパイ小説『ゴメスの名はゴメス』を書き下し、直木賞候補となる。同作はグレアム・グリーンやエリック・アンブラーの流れを汲むスパイ小説としては中薗英助の『密書』(1961年)、海渡英祐の『極東特派員』(1961年)と並ぶわが国最初期の成果物である。また1962年には私立探偵事務所の所長・久里十八とその雇われ探偵・佐久を主人公とした『死者におくる花束はない』も発表。こちらは私立探偵を主人公とするハードボイルド小説としては島内透の『白いめまい』(1961年)と並ぶわが国最初期の作品である。その後も『夜の終る時』(1963年)などの警察小説、『白昼堂々』(1966年)などのクライム・コメディなど、日本では書かれること自体が珍しかったジャンルに意欲的に取り組み、『夜の終る時』では日本推理作家協会賞を受賞、『白昼堂々』では二度目の直木賞候補となった。
1970年、軍部の裏面を描いた『軍旗はためく下に』を発表。三度直木賞候補となり、選考委員の水上勉が「軍隊物の常道を踏まず、自己の土俵にもち来たって、重い記録を完了している。結城氏の諸作の中でも、第一等の作品と私は思う」と評するなど、選考委員10人中6人が「◎」(積極的な賛成)を付ける高評価で遂に受賞となった[2]。同作は、1972年、深作欣二により映画化され、『キネマ旬報』ベストテンで2位に選出されるなど、こちらも高い評価を受けた[3]。
その後も時代小説『始末屋卯三郎暗闇草紙』(1976年)、評伝『志ん生一代』(1977年)など、多彩な分野で才能を発揮。『歳月』(1979年)、『余色』(1993年)などの句集もある。
1996年1月24日、呼吸不全のため死去。68歳没。
作風
早川書房時代、結城の担当編集者だった生島治郎は結城との対談で『ひげのある男たち』(1959年)以降の一連の作品をこう評している――「『ひげのある男たち』を書いて、それからしばらく、つまり一種のファースだよね、あなたが書いていたのは」[4]。また別の機会に生島はハードボイルド小説には「軽ハードボイルド派、あるいは、ユーモア・ハードボイルド派と呼ばれる作品もある」とした上で、その日本における数少ない実作例として結城の『死体置場は空の下』(1963年)を挙げている[5]。
こうした「ファース」とも「ユーモア・ハードボイルド」とも評される諧謔的な作品を多く生み出した一方、結城は「夜」に異常な執着を示した作家でもある。『夜の終る時』(1963年)以降、タイトルに「夜」を含む作品は数知れず。そのものズバリ『ハードボイルド 夜』(1978年)と題した短編集もある。これらの作品では「ファース」とも「ユーモア・ハードボイルド」とも評される諧謔的な作風とは一変、暗鬱なトーンが貫かれており、その作風は「ノワール」と評するにふさわしい。杉江松恋は「ノワール」を代表する日本人作家の一人として結城昌治を挙げている[6]。
句作と句会
結城と俳句の関わりは、結城が結核療養のため、東京都清瀬市の国立東京療養所に入院したことに始まる。この際、隣室の六番室に石田波郷、八番室に福永武彦がいた。時間がたっぷりあったこともあり俳句を作り始めた結城はやがて波郷と同じ六番室に移るなど、俳句に没頭する[7]。後に結城はこの当時をふり返って次のように書いている。
私は石田波郷の影響で俳句に熱中し、十月の初めベッドが空いたのを幸いに波郷さんと同じ六番室へ移りました。もう明けても暮れても俳句です。波郷を選者とした『松濤(しょうとう)』というガリ版刷りの俳句誌があったほか、波郷さんの提案で七寮だけの七曜会という句会もやっていました。これは俳人波郷が自分を鞭打つためだったと思いますが、寝たきりの患者が多いので回覧式にして、しかも無記名による互選です。もちろん波郷さんの投句もまじっていて、緊張せざるをえない句会でした。 — 結城昌治『俳句つれづれ草―昭和私史ノート』(朝日文庫)
その後、結城は「十七文字の世界が息苦しくなって」俳句から離れるものの、1978年には自ら句会を主宰して句作を再開。第一次「くちなし句会」は1978年1月[8]、金原亭馬生、青木雨彦、高橋呉郎、大泉拓、村上豊、青柳純一、小田島雅和と結成[9]。同会は1982年の馬生の死で解散するも、1983年に第二次「くちなし句会」を青柳純一、小田島雅和、園山俊二、石田種生、加賀美尚、山根一眞、平井宏と結成し、園山が死去する1993年まで活動した[8]。
受賞歴
※何度かドラマ化されており、最近では2007年にTBS系で岸谷五朗主演でドラマ化されている。
著作
郷原部長刑事もの
- 『ひげのある男たち』早川書房 1959 のち講談社文庫、徳間文庫、創元推理文庫 - 処女長編[10]。
- 『長い長い眠り』光文社カッパ・ノベルス 1960 のち中公文庫、創元推理文庫
- 『仲のいい死体』光文社カッパ・ノベルス 1961 のち角川文庫、創元推理文庫
- 『隠花植物』桃源社 1961 のち角川文庫
佐久と久里十八もの
※髭がトレードマークの部長刑事・郷原左門が佐久と久里十八ものにも登場する一方、佐久と久里十八が郷原部長刑事ものにゲストキャラクターとして登場するなど、両シリーズは密接な関係にある。
真木探偵もの
- 『暗い落日』文藝春秋新社(ポケット文春)1965 のち角川文庫、講談社文庫、中公文庫
- 『公園には誰もいない』読売新聞社 1967 のち講談社文庫
- 『炎の終り』文藝春秋(ポケット文春)1969 のち角川文庫、講談社文庫
紺野弁護士もの
- 『死者たちの夜』朝日新聞社 1973 のち角川文庫
- 『犯罪者たちの夜』青樹社 1979 のち角川文庫
その他
- 『天上縊死』早川書房 1961 - 処女作を含む短編集。
- 「寒中水泳」 - 処女短編。
- 「天上縊死」
- 『罠の中』新潮社 1961 のち集英社文庫
- 『まむしの家』光風社 1962
- 『ゴメスの名はゴメス』早川書房 1962 のち角川文庫、中公文庫、光文社文庫
- 『葬式紳士』角川小説新書 1962 のち文庫
- 『犯罪墓地』東都書房 1962
- 『没落』桃源社 1962
- 『噂の女』角川小説新書 1963 のち集英社文庫
- 『あるフィルムの背景』講談社 1963 のち角川文庫
- 『夜の終る時』中央公論社 1963 のち角川文庫、中公文庫
- 『牝猫』アサヒ芸能出版(平和新書)1963
- 『幻影の絆』角川小説新書 1964
- 『幻の殺意』角川文庫 1971
- 『美しい囮』学習研究社(ガッケン・ブックス)1964
- 『風変りな夜』中央公論社 1964 のち文庫
- 『夜は死の匂い』集英社(コンパクト・ブックス)1965 のち文庫
- 『穽』光文社(カッパ・ノベルス)1965
- 『裏切りの明日』中公文庫 1975 のち光文社文庫
- 『白昼堂々』朝日新聞社 1966 のち角川文庫、光文社文庫(1977年にNHKでドラマ化されたが、放映直前に問題が生じてお蔵入りした)
- 『夜が揺れた』東京文芸社 1968
- 『残酷な夕日』日本文華社(文華新書)1968
- 『夜の追跡者』講談社 1968 のち角川文庫
- 『春の悲歌』集英社(コンパクト・ブックス)1969 のち文庫
- 『狙った女』日本文華社(文華新書)1969
- 『すべてを賭けて』東京文芸社 1969
- 『軍旗はためく下に』中央公論社 1970 のち文庫
- 『夜に追われて』文藝春秋 1970
- 『童話の時代』中央公論社 1970 のち角川文庫
- 『死んだ夜明けに』講談社 1970
- 『憎悪の鎖』報知新聞社 1970
- 『不良少年』中央公論社 1971 のち文庫
- 『魚たちと眠れ』文藝春秋 1972 のち角川文庫、光文社文庫
- 『影の歳月』講談社 1972
- 『虫たちの墓』講談社 1972 のち文庫
- 『斬に処す 甲州遊侠伝』徳間書店 1972 のち角川文庫、小学館文庫
- 『ものぐさ太郎の恋と冒険』新潮少年文庫 1973
- 『見知らぬ自分』朝日新聞社 1973 のち中公文庫
- 『殺意の軌跡』中央公論社 1973 のち文庫
- 『喪中につき』角川書店 1975
- 『赤い霧』中央公論社 1975 のち文庫
- 『刑事』青樹社 1975 のち集英社文庫
- 『女』 青樹社 1976
- 『始末屋卯三郎暗闇草紙』徳間書店 1976 のち文庫
- 『志ん生一代』朝日新聞社 1977 のち文庫、中公文庫、学陽書房人物文庫
- 『結城昌治ショート・ショート全集』六興出版 1978
- 『泥棒:ショート・ショート全集』集英社文庫 1980
- 『昨日の花』朝日新聞社 1978
- 『噛む女』中央公論社 1978 のち文庫
- 『仕立屋銀次隠し台帳』講談社 1978 のち中公文庫
- 『夜』青樹社 1978
- 『死んだ夜明けに』講談社文庫 1979※1970年刊行の講談社版とは収録作品が異る。
- 『遠い旋律』中央公論社 1979 のち文庫
- 『真夜中の男』実業之日本社 1979 のち講談社文庫、光文社文庫
- 『歳月 結城昌治句集』未来工房 1979
- 『死者と栄光への挽歌』文藝春秋 1980 のち文庫
- 『温情判事』角川文庫 1981
- 『犯行以後』角川文庫 1981
- 『影の殺意』角川文庫 1981
- 『風の報酬』角川文庫 1981
- 『目撃者』角川文庫 1981
- 『逆流 オフィス・ラブ殺人事件』角川書店 1981 のち文庫
- 『世界でいちばん優秀なスパイ』大和書房 1982 のち集英社文庫
- 『魔性の香り』集英社 1982 のち文庫
- 『花ことばは沈黙』集英社 1983 のち文庫
- 『振られた刑事』文春文庫 1983
- 『終着駅』中央公論社 1984 のち文庫、講談社文芸文庫
- 『ぼく、イヌじゃないよ』河出書房新社(メルヘンの森)1985
- 『俳句つれづれ草 昭和私史ノート』朝日新聞社 1985 のち文庫
- 『明日の風』朝日新聞社 1986
- 『エリ子、十六歳の夏』新潮社 1988 のち文庫
- 『森の石松が殺された夜』徳間文庫 1988
- 『怖い話と短い話』中央公論社 1988 のち文庫
- 『偽名』新潮文庫 1989
- 『俳句は下手でかまわない』朝日新聞社 1989 のち文庫
- 『修羅の匂い』文藝春秋 1990 のち文庫
- 『エンドレス』中央公論社 1991
- 『余色 結城昌治句集』未来工房 1993
- 『決着』新潮社 1993
- 『指揮者』中公文庫 1994
- 『出来事』中央公論社 1994 のち文庫
- 『泥棒たちの昼休み』新潮社 1996 のち講談社文庫
- 『死もまた愉し』講談社 1998 のち文庫
選集
- 結城昌治推理シリーズ 講談社 1966-1967
- 『甘い季節』
- 『女の檻』
- 『選ばれた関係』
- 『風の報酬』
- 『ある恋の形見』
- 『私に触らないで』
- 結城昌治作品集 朝日新聞社 1973-1974
- 『ひげのある男たち・長い長い眠り』
- 『ゴメスの名はゴメス・暗い落日』
- 『夜の終る時・穽』
- 『白昼堂々・死者におくる花束はない』
- 『軍旗はためく下に・虫たちの墓』
- 『斬に処す・森の石松が殺された夜・不良少年』
- 『見知らぬ自分・童話の時代』
- 『短編集 寒中水泳・孤独なカラス』
- 結城昌治長篇推理小説選集 東京文芸社 1980-1981
- 『ひげのある男たち』
- 『罠の中』
- 『ゴメスの名はゴメス』
- 『裏切りの明日』
- 『死の報酬』
- 『炎の終り』
- 『魚たちと眠れ』
- 『真夜中の男』
映画化作品
- 『どろ犬』 東映東京 1964 (監督:佐伯孚治、脚本:池田一朗、出演:大木実、高城裕二) ※原作:『夜の終る時』
- 『ゴメスの名はゴメス 流砂』 俳優座 1967 (監督:高橋治、脚本:星川清司、出演:仲代達矢、栗原小巻)
- 『白昼堂々』 松竹 1968 (監督:野村芳太郎、脚本:野村芳太郎・吉田剛、出演:渥美清、倍賞千恵子)
- 『幻の殺意』 コマ・プロ 1971 (監督:沢島忠、脚本:沢島忠・岡本育子、出演:小林桂樹、若尾文子)
- 『軍旗はためく下に』 東宝・新星映画社 1972 (監督:深作欣二、脚本:新藤兼人・長田紀生・深作欣二、出演:丹波哲郎、左幸子)
- 『夜霧の訪問者』 松竹 1975 (監督:井上梅次、脚本:井上梅次、出演:島田陽子、森田健作) ※原作:「描かれた女」
- 『昭和枯れすすき』 松竹 1975 (監督:野村芳太郎、脚本:新藤兼人、出演:高橋英樹、秋吉久美子) ※原作:「ヤクザな妹」
- 『夜が崩れた』 松竹 1978 (監督:貞永方久、脚本:田坂啓・貞永方久、出演:勝野洋、桃井かおり) ※原作:「夜が崩れた」
- 『不良少年』 東映東京 1980 (監督:後藤幸一、脚本:中岡京平、出演:金田賢一、熊谷美由紀)
- 『魔性の香り』 にっかつ 1985 (監督:池田敏春、脚本:石井隆、出演:天地真理、ジョニー大倉)
- 『女咲かせます』 松竹映像 1987 (監督:森崎東、脚本:梶浦政男・森崎東、出演:松坂慶子、役所広司) ※原作:『白昼堂々』
- 『噛む女』 にっかつ 1988 (監督:神代辰巳、脚本:荒井晴彦、出演:桃井かおり、永島敏行)
- 『裏切りの明日』 東映ビデオ 1990 (監督:工藤栄一、脚本:田部俊行、出演:萩原健一、夏樹陽子)
評伝
- 中辻理夫『結城昌治 淡色の熱情』東京創元社、2012年
脚注
- ^ 『俳句つれづれ草―昭和私史ノート』(朝日文庫)内容紹介
- ^ “直木賞-選評の概要-第63回”. 直木賞のすべて. 2023年9月27日閲覧。
- ^ “キネマ旬報 ベスト・テン 1972年・第46回”. KINENOTE. 2023年9月27日閲覧。
- ^ 生島治郎『生島治郎の誘導訊問 眠れる意識を狙撃せよ』双葉社、1974年11月、230頁。
- ^ 生島治郎「ハードボイルド人間入門」『漫画讀本』第14巻第10号、文藝春秋、1967年10月、87頁。
- ^ 杉江松恋 (2011年10月11日). “初心者のためのノワール入門ベスト5”. 翻訳ミステリー大賞シンジケート. 2023年9月27日閲覧。
- ^ “きよせ結核療養文学ガイド ブンガくんと文学散歩 <結城昌治 2. 波郷に出会い俳句にはまる>”. 清瀬市公式ホームページ. 2023年9月27日閲覧。
- ^ a b 「俳句は下手でかまわない」(朝日文庫)解説・小田島雅和
- ^ 「昨日の花」(朝日新聞社)P.183
- ^ 執筆は処女短編「寒中水泳」より以前とされる(東京創元社「ひげのある男たち」解説)
関連項目
表話編歴第63回直木三十五賞 |
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1930年代 - 1950年代(第1回 - 第42回)1930年代 第1回 川口松太郎『鶴八鶴次郎』『風流深川唄』『明治一代女』 第2回 鷲尾雨工『吉野朝太平記』他 第3回 海音寺潮五郎『天正女合戦』『武道傳來記』 第4回 木々高太郎『人生の阿呆』他 第5回 該当作品なし 第6回 井伏鱒二『ジョン萬次郎漂流記』他 第7回 橘外男『ナリン殿下への回想』 第8回 大池唯雄『兜首』『秋田口の兄弟』 第9回 該当作品なし 第10回 該当作品なし 1940年代 第11回 堤千代『小指』他/河内仙介『軍事郵便』 第12回 村上元三『上総風土記』他 第13回 木村荘十『雲南守備兵』 第14回 該当作品なし 第15回 該当作品なし 第16回 田岡典夫『強情いちご』他/神崎武雄『寛容』他 第17回 山本周五郎『日本婦道記』(受賞辞退) 第18回 森荘已池『山畠』『蛾と笹舟』 第19回 岡田誠三『ニューギニヤ山岳戦』 第20回 該当作品なし 第21回 富田常雄『面』『刺青』他 第22回 山田克郎『海の廃園』 1950年代 第23回 今日出海『天皇の帽子』/小山いと子『執行猶予』 第24回 檀一雄『長恨歌』『真説石川五右衛門』 第25回 源氏鶏太『英語屋さん』『颱風さん』『御苦労さん』 第26回 久生十蘭『鈴木主水』/柴田錬三郎『イエスの裔』 第27回 藤原審爾『罪な女』他 第28回 立野信之『叛乱』 第29回 該当作品なし 第30回 該当作品なし 第31回 有馬頼義『終身未決囚』 第32回 梅崎春生『ボロ家の春秋』/戸川幸夫『高安犬物語』 第33回 該当作品なし 第34回 新田次郎『強力伝』/邱永漢『香港』 第35回 南條範夫『燈台鬼』/今官一『壁の花』 第36回 今東光『お吟さま』/穂積驚『勝烏』 第37回 江崎誠致『ルソンの谷間』 第38回 該当作品なし 第39回 山崎豊子『花のれん』/榛葉英治『赤い雪』 第40回 城山三郎『総会屋錦城』/多岐川恭『落ちる』 第41回 渡辺喜恵子『馬淵川』/平岩弓枝『鏨師』 第42回 司馬遼太郎『梟の城』/戸板康二『團十郎切腹事件』他 |
1960年代 - 1970年代(第43回 - 第82回)1960年代 第43回 池波正太郎『錯乱』 第44回 寺内大吉『はぐれ念仏』/黒岩重吾『背徳のメス』 第45回 水上勉『雁の寺』 第46回 伊藤桂一『螢の河』 第47回 杉森久英『天才と狂人の間』 第48回 山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』/杉本苑子『孤愁の岸』 第49回 佐藤得二『女のいくさ』 第50回 安藤鶴夫『巷談本牧亭』/和田芳恵『塵の中』 第51回 該当作品なし 第52回 永井路子『炎環』/安西篤子『張少子の話』 第53回 藤井重夫『虹』 第54回 新橋遊吉『八百長』/千葉治平『虜愁記』 第55回 立原正秋『白い罌粟』 第56回 五木寛之『蒼ざめた馬を見よ』 第57回 生島治郎『追いつめる』 第58回 野坂昭如『アメリカひじき』『火垂るの墓』/三好徹『聖少女』 第59回 該当作品なし 第60回 陳舜臣『青玉獅子香炉』/早乙女貢『僑人の檻』 第61回 佐藤愛子『戦いすんで日が暮れて』 第62回 該当作品なし 1970年代 第63回 結城昌治『軍旗はためく下に』/渡辺淳一『光と影』 第64回 豊田穣『長良川』 第65回 該当作品なし 第66回 該当作品なし 第67回 綱淵謙錠『斬』/井上ひさし『手鎖心中』 第68回 該当作品なし 第69回 長部日出雄『津軽世去れ節』『津軽じょんから節』/藤沢周平『暗殺の年輪』 第70回 該当作品なし 第71回 藤本義一『鬼の詩』 第72回 半村良『雨やどり』/井出孫六『アトラス伝説』 第73回 該当作品なし 第74回 佐木隆三『復讐するは我にあり』 第75回 該当作品なし 第76回 三好京三『子育てごっこ』 第77回 該当作品なし 第78回 該当作品なし 第79回 津本陽『深重の海』/色川武大『離婚』 第80回 宮尾登美子『一絃の琴』/有明夏夫『大浪花諸人往来』 第81回 田中小実昌『浪曲師朝日丸の話』『ミミのこと』/阿刀田高『ナポレオン狂』 第82回 該当作品なし |
1980年代 - 1990年代(第83回 - 第122回)1980年代 第83回 向田邦子『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』/志茂田景樹『黄色い牙』 第84回 中村正䡄『元首の謀叛』 第85回 青島幸男『人間万事塞翁が丙午』 第86回 つかこうへい『蒲田行進曲』/光岡明『機雷』 第87回 深田祐介『炎熱商人』/村松友視『時代屋の女房』 第88回 該当作品なし 第89回 胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』 第90回 神吉拓郎『私生活』/高橋治『秘伝』 第91回 連城三紀彦『恋文』/難波利三『てんのじ村』 第92回 該当作品なし 第93回 山口洋子『演歌の虫』『老梅』 第94回 森田誠吾『魚河岸ものがたり』/林真理子『最終便に間に合えば』『京都まで』 第95回 皆川博子『恋紅』 第96回 逢坂剛『カディスの赤い星』/常盤新平『遠いアメリカ』 第97回 白石一郎『海狼伝』/山田詠美『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』 第98回 阿部牧郎『それぞれの終楽章』 第99回 西木正明『凍れる瞳』『端島の女』/景山民夫『遠い海から来たCOO』 第100回 杉本章子『東京新大橋雨中図』/藤堂志津子『熟れてゆく夏』 第101回 ねじめ正一『高円寺純情商店街』/笹倉明『遠い国からの殺人者』 第102回 星川清司『小伝抄』/原尞『私が殺した少女』 1990年代 第103回 泡坂妻夫『蔭桔梗』 第104回 古川薫『漂泊者のアリア』 第105回 宮城谷昌光『夏姫春秋』/芦原すなお『青春デンデケデケデケ』 第106回 高橋義夫『狼奉行』/高橋克彦『緋い記憶』 第107回 伊集院静『受け月』 第108回 出久根達郎『佃島ふたり書房』 第109回 髙村薫『マークスの山』/北原亞以子『恋忘れ草』 第110回 佐藤雅美『恵比寿屋喜兵衛手控え』/大沢在昌『新宿鮫 無間人形』 第111回 中村彰彦『二つの山河』/海老沢泰久『帰郷』 第112回 該当作品なし 第113回 赤瀬川隼『白球残映』 第114回 小池真理子『恋』/藤原伊織『テロリストのパラソル』 第115回 乃南アサ『凍える牙』 第116回 坂東眞砂子『山妣』 第117回 篠田節子『女たちのジハード』/浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』 第118回 該当作品なし 第119回 車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』 第120回 宮部みゆき『理由』 第121回 佐藤賢一『王妃の離婚』/桐野夏生『柔らかな頬』 第122回 なかにし礼『長崎ぶらぶら節』 |
2000年代 - 2010年代(第123回 - 第162回)2000年代 第123回 船戸与一『虹の谷の五月』/金城一紀『GO』 第124回 山本文緒『プラナリア』/重松清『ビタミンF』 第125回 藤田宜永『愛の領分』 第126回 山本一力『あかね空』/唯川恵『肩ごしの恋人』 第127回 乙川優三郎『生きる』 第128回 該当作品なし 第129回 石田衣良『4TEEN フォーティーン』/村山由佳『星々の舟』 第130回 江國香織『号泣する準備はできていた』/京極夏彦『後巷説百物語』 第131回 奥田英朗『空中ブランコ』/熊谷達也『邂逅の森』 第132回 角田光代『対岸の彼女』 第133回 朱川湊人『花まんま』 第134回 東野圭吾『容疑者Xの献身』 第135回 三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』/森絵都『風に舞いあがるビニールシート』 第136回 該当作品なし 第137回 松井今朝子『吉原手引草』 第138回 桜庭一樹『私の男』 第139回 井上荒野『切羽へ』 第140回 天童荒太『悼む人』/山本兼一『利休にたずねよ』 第141回 北村薫『鷺と雪』 第142回 佐々木譲『廃墟に乞う』/白石一文『ほかならぬ人へ』 2010年代 第143回 中島京子『小さいおうち』 第144回 木内昇『漂砂のうたう』/道尾秀介『月と蟹』 第145回 池井戸潤『下町ロケット』 第146回 葉室麟『蜩ノ記』 第147回 辻村深月『鍵のない夢を見る』 第148回 朝井リョウ『何者』/安部龍太郎『等伯』 第149回 桜木紫乃『ホテルローヤル』 第150回 朝井まかて『恋歌』/姫野カオルコ『昭和の犬』 第151回 黒川博行『破門』 第152回 西加奈子『サラバ!』 第153回 東山彰良『流』 第154回 青山文平『つまをめとらば』 第155回 荻原浩『海の見える理髪店』 第156回 恩田陸『蜜蜂と遠雷』 第157回 佐藤正午『月の満ち欠け』 第158回 門井慶喜『銀河鉄道の父』 第159回 島本理生『ファーストラヴ』 第160回 真藤順丈『宝島』 第161回 大島真寿美『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』 第162回 川越宗一『熱源』 |
2020年代 - 2030年代(第163回 - )2020年代 第163回 馳星周『少年と犬』 第164回 西條奈加『心淋し川』 第165回 佐藤究『テスカトリポカ』/澤田瞳子『星落ちて、なお』 第166回 今村翔吾『塞王の楯』/米澤穂信『黒牢城』 第167回 窪美澄『夜に星を放つ』 第168回 小川哲『地図と拳』/千早茜『しろがねの葉』 第169回 垣根涼介『極楽征夷大将軍』/永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』 第170回 河﨑秋子『ともぐい』/万城目学『八月の御所グラウンド』 第171回 一穂ミチ『ツミデミック』 |
カテゴリ |
表話編歴 第19回吉川英治文学賞 | |
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1960年代 | 第1回 松本清張『昭和史発掘』『花氷』『逃亡』ならびに幅広い作家活動に対して 第2回 山岡荘八『徳川家康』 第3回 川口松太郎『しぐれ茶屋おりく』 |
1970年代 | 第4回 柴田錬三郎『三国志 英雄ここにあり』を中心とした旺盛な作家活動に対して 第5回 源氏鶏太『口紅と鏡』『幽霊になった男』その他、これまでの新しい大衆文学の領域を確立した業績の業績に対して 第6回 司馬遼太郎 『世に棲む日日』を中心とした作家活動に対して 第7回 水上勉 『兵卒の鬣』を中心とした作家活動に対して 第8回 新田次郎『武田信玄』ならびに一連の山岳小説に対して 第9回 城山三郎『落日燃ゆ』 第10回 五木寛之『青春の門』(筑豊編ほか) 第11回 池波正太郎『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』などを中心とした作家活動に対して 第12回 杉本苑子『滝沢馬琴』 第13回 吉村昭『ふぉん・しいほるとの娘』 |
1980年代 | 第14回 黒岩重吾『天の川の太陽』/渡辺淳一『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』 第15回 船山馨『茜いろの坂』 第16回 南條範夫『細香日記』 第17回 宮尾登美子『序の舞』 第18回 伊藤桂一『静かなノモンハン』 第19回 結城昌治『終着駅』 第20回 井上ひさし『腹鼓記』『不忠臣蔵』/藤沢周平『白き瓶』 第21回 宮本輝『優駿』 第22回 永井路子『雲と風と』ならびに一連の歴史小説に対して 第23回 早乙女貢『會津士魂』 |
1990年代 | 第24回 尾崎秀樹『大衆文学の歴史』 第25回 平岩弓枝『花影の花 大石内蔵助の妻』 第26回 陳舜臣『諸葛孔明』 第27回 田辺聖子『ひねくれ一茶』 第28回 受賞作なし 第29回 津本陽『夢のまた夢』/阿刀田高『新トロイア物語』 第30回 高橋治『星の衣』 第31回 野坂昭如『同心円』 第32回 林真理子『みんなの秘密』/皆川博子『死の泉』 第33回 白石一郎『怒濤のごとく』 |
2000年代 | 第34回 高橋克彦『火怨』 第35回 宮城谷昌光『子産』 第36回 伊集院静『ごろごろ』 第37回 原田康子『海霧』 第38回 北方謙三『楊家将』 第39回 北原亞以子『夜の明けるまで』 第40回 受賞作なし 第41回 宮部みゆき『名もなき毒』 第42回 浅田次郎『中原の虹』 第43回 奥田英朗『オリンピックの身代金』 |
2010年代 | 第44回 重松清『十字架』 第45回 森村誠一『悪道』 第46回 夢枕獏『大江戸釣客伝』 第47回 小池真理子『沈黙のひと』 第48回 大沢在昌『海と月の迷路』/東野圭吾『祈りの幕が下りる時』 第49回 逢坂剛『平蔵狩り』 第50回 赤川次郎『東京零年』 第51回 藤田宜永『大雪物語』 第52回 帚木蓬生『守教』 第53回 篠田節子『鏡の背面』 |
2020年代 | 第54回 受賞作なし 第55回 村山由佳『風よ あらしよ』 第56回 京極夏彦『遠巷説百物語』中島京子『やさしい猫』 第57回 桐野夏生『燕は戻ってこない』 |
典拠管理データベース | |
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全般 | FAST ISNI VIAF WorldCat |
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学術データベース | CiNii Books CiNii Research |
人物 | Trove(オーストラリア) 1 |
その他 | IdRef |