「置屋(オキヤ)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
現代の置屋。京都・小田本では、置屋業のほかに、舞妓などの芸を楽しめるバーとしても営業。
置屋(おきや)は、日本で芸者や遊女を抱えている家のことで、料亭・待合・茶屋などの客の求めに応じて芸者や遊女を差し向ける[1]。遊女屋とも[2]。
概要
芸者置屋・芸者屋などとも呼ばれ、これに料理を用意する料理屋、場所を貸す待合茶屋や貸座敷を加えて三業といい、通常同一地区内でそれら三業が組織を作り、それを三業組合と言う[3]。こうした芸者遊びのできる場所を三業地(花街、遊廓、色街など)とも言う。
時代により、料理屋や待合茶屋を兼業する置屋も出てくるようになり、京都島原の「輪違屋」や大阪南地の「大和屋」など、茶屋として名を馳せた店も、もともとは置屋だった。また、花柳界がそれほど大きくない地方では、三業の分化は明確でなく、兼業も多かった。
芸者置屋だけでなく、仲居置屋や酌人置屋などもあり、昭和2年の資料では、芸者置屋業を単に「酌婦のみを置くもの」としている[4]。
日本三大置屋
脚注
- ^ 『大辞林』
- ^ 置屋『大百科事典. 第4巻 第1冊』平凡社、昭11至14
- ^ 三業組合『大百科事典. 第27巻』平凡社、昭和6-10
- ^ 藝妓置屋業 『税務事務提要』東京市財務局収納課 編 (東京市, 1936)
関連項目
外部リンク
- 芸妓置屋営業取締規則(大正5年県令10号)
- 置屋の裏面 『東京の表裏八百八街』杉韻居士 著 (鈴木書店, 1914)