象潟駅とは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
象潟駅 | |
---|---|
![]() |
|
きさかた Kisakata | |
◄上浜 (4.9 km) (5.8 km) 金浦► | |
所在地 | 秋田県にかほ市象潟町字家の後[1]北緯39度12分25.8秒 東経139度54分7.4秒 / 北緯39.207167度 東経139.902056度 / 39.207167; 139.902056座標: 北緯39度12分25.8秒 東経139度54分7.4秒 / 北緯39.207167度 東経139.902056度 / 39.207167; 139.902056 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■羽越本線 |
キロ程 | 203.4 km(新津起点) |
電報略号 | キサ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員-統計年度- | 185人/日(降車客含まず)-2023年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)11月15日[1][2] |
備考 | 業務委託駅 |
テンプレートを表示 |
象潟駅(きさかたえき)は、秋田県にかほ市象潟町字家の後(いえのうしろ)[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)羽越本線の駅である。
特急「いなほ」が停車する。かつては寝台特急「あけぼの」・「日本海」、臨時快速「きらきらうえつ」が停車していた。2002年(平成14年)に、東北の駅百選に選定された。
歴史
1966年改築の駅舎(2004年7月)
- 1921年(大正10年)11月15日:鉄道省(国鉄)陸羽西線・吹浦 - 象潟間開通の際、由利郡象潟町に新設[2][新聞 1]。
- 1922年(大正11年)6月30日:陸羽西線・象潟 - 羽後本荘間が開通[3]。
- 1924年(大正13年)4月20日:羽越線(後の羽越本線)に所属線を変更。
- 1966年(昭和41年)11月:駅舎を改築する[新聞 1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:専用線発着の貨物取り扱いを廃止[4]。当駅からの貨物輸送を終了。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱いを廃止[4]。
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)3月13日:直営の飲食店「いなほ亭」が開店[新聞 3]。
- 1993年(平成5年)2月23日:駅構内で貨物列車が脱線する事故が発生[新聞 4][新聞 5]。この事故により、日本貨物鉄道(JR貨物)は翌年度から国鉄コキ50000形貨車の台車をすべて交換することとした[新聞 5]。
- 2002年(平成14年):東北の駅百選に選定される。
- 2006年(平成18年)3月24日:みどりの窓口を廃止[新聞 6]。「もしもし券売機Kaeruくん」の稼働を開始[新聞 7]。
- 2010年(平成22年)4月1日:本楯駅 - 上浜駅間各駅管理権限を羽後本荘駅に委譲し、自駅のみの管理となる。
- 2012年(平成24年)
- 2020年(令和2年)4月1日:業務委託化。象潟駅長・助役が廃止され、羽後本荘駅管理となる。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][報道 3]。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。
駅舎は2012年(平成24年)10月に、2013年(平成25年)に開催された秋田デスティネーションキャンペーンに伴い、観光客を綺麗な駅舎で迎えようとリニューアルされている[報道 4][報道 2]。俳人松尾芭蕉が「おくのほそ道」への旅で訪れた景勝地であることにちなみ、和風を意識したコンセプト設定が行われている。アルミ材がむき出しであった入口には木製防風スクリーンが設置され、民家の屋根に似せた形状としている。待合室の天井は格子状となり、また、鳥海山、以前は海に浮かぶ景勝地であった九十九島、芭蕉の句にちなんだ「雨に濡れたねむの花」などを飾り障子で表現している[新聞 8]。
待合室の壁は、地元出身の版画家池田修三の作品パネルとなっている[5]。
羽後本荘駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅である。直営駅時代の末期は自駅のみの単駅管理となっていた[注 3]。駅舎には自動券売機、指定席券売機、待合室、観光案内所兼売店などがある。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■羽越本線 | 下り | 羽後本荘・秋田方面[6] |
2 | 上り | 酒田・新潟方面[6] | |
3 | (待避線) |
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は185人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
---|---|---|---|---|
年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 496 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 436 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 395 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 369 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 340 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 326 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 308 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 311 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 288 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 275 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 265 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 257 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 64 | 206 | 271 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 65 | 221 | 287 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 58 | 188 | 247 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 54 | 169 | 224 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 52 | 151 | 204 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 50 | 137 | 188 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 52 | 139 | 191 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 50 | 148 | 198 | [利用客数 21] |
2020年(令和02年) | 25 | 159 | 184 | [利用客数 22] |
2021年(令和03年) | 27 | 156 | 183 | [利用客数 23] |
2022年(令和04年) | 36 | 152 | 189 | [利用客数 24] |
2023年(令和05年) | 40 | 144 | 185 | [利用客数 1] |
駅周辺
駅の北東方向は住宅地を抜けると景勝地の象潟が広がっている。
- 秋田県道168号象潟停車場線
- にかほ市役所(旧・象潟町役場)
- 象潟郵便局
- 国道7号
- 象潟海水浴場
- 蚶満寺
- 秋田銀行 象潟支店/金浦支店/仁賀保支店
- 北都銀行象潟支店
- 羽後信用金庫象潟支店
- 秋田しんせい農業協同組合象潟支店
- マックスバリュ 武道島店
- ツルハドラッグ 象潟店
- コメリハード&グリーン象潟店
バス路線
- 羽後交通 - 羽後本荘駅方面
- にかほ市コミュニティバス
- 象潟合同交通「鳥海ブルーライナー」 - 当駅は鳥海山の北側登山口であり、シーズン中(6 - 10月)は鉾立までバスが運行される。
- 高速バス - 東京(エクスプレス鳥海号)、仙台(仙台 - 本荘線)方面
隣の駅
※特急「いなほ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
東日本旅客鉄道(JR東日本)
■羽越本線
脚注
[脚注の使い方]
記事本文
注釈
- ^ サンロックオーヨドキサカタ工場は2006年(平成18年)3月で閉鎖され、現在は住宅地になっている。
- ^ 「広報きさかた昭和62年1月号」によると、1986年(昭和61年)12月10日に小滝保育園にて出発式が行われた。
- ^ 以前は、管理下の駅が存在したが、詳細は<#歴史>を参照。
出典
- ^ a b c d “駅の情報(象潟駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月6日閲覧。
- ^ a b 「鐵道省告示第156号」『官報』1921年11月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鐵道省告示第67号」『官報』1922年06月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、564頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “にかほ町歩きMAP”. にかほ市. 2022年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月17日閲覧。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(象潟駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年5月1日閲覧。
報道発表資料
- ^ “もしもし券売機『Kaeruくん』が指定席券売機に替わります!” (PDF). 東日本旅客鉄道秋田支社. 2021年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月5日閲覧。
- ^ a b 『象潟駅、男鹿駅をきれいにリニューアルをいたします』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2012年9月28日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20200517072531/https://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20120928-1.pdf。2020年5月17日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20240711051550/https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240711_ho02.pdf。2024年8月11日閲覧。
- ^ 『秋田デスティネーションキャンペーンに向けた駅舎整備について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2012年4月20日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20200517082401/https://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20120420-4.pdf。2020年5月17日閲覧。
新聞記事
- ^ a b 「JR象潟駅が開業100周年 池田修三作品がお出迎え」『秋田魁新報』秋田魁新報社、2021年11月17日。オリジナルの2021年11月17日時点におけるアーカイブ。2021年11月17日閲覧。
- ^ 「3駅にみどりの窓口」『読売新聞』1987年10月9日、朝刊、秋田読売、18面。
- ^ 「クリーニング取次やそば店 JR秋田支店 5駅に設置へ」『交通新聞』1988年3月11日、1面。
- ^ 「羽越線でも」『交通新聞』交通新聞社、1993年2月25日、2面。
- ^ a b 「3千両を新台車に交換 JR貨物、来年度から 羽越線の脱線事故 「ワク」の損傷と判断」『交通新聞』交通新聞社、1993年2月26日、3面。
- ^ 「JR東日本 「みどりの窓口」廃止へ 県内8駅 湯沢市など「撤回を」」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年3月2日、朝刊、31面。
- ^ 「みどりの窓口リストラ」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年7月11日、夕刊、23面。
- ^ a b 交通新聞2013年1月18日
利用状況
- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月25日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、**象潟駅**に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
- 駅の情報(象潟駅):JR東日本
表話編歴![]() |
|
---|---|
新津 京ケ瀬 水原 神山 月岡 中浦 (新潟方面<<)新発田 加治 金塚 中条 平木田 坂町 平林 岩船町 村上 間島 越後早川 桑川 今川 越後寒川 勝木 府屋 鼠ケ関 小岩川 あつみ温泉 五十川 小波渡 三瀬 羽前水沢 羽前大山 (西鶴岡信号場) 鶴岡 (幕ノ内信号場) 藤島 西袋 余目 北余目 砂越 東酒田 酒田 本楯 南鳥海 遊佐 吹浦 女鹿 小砂川 上浜 象潟 金浦 仁賀保 (出戸信号場) 西目 羽後本荘 羽後岩谷 折渡 羽後亀田 (二古信号場) 岩城みなと 道川 下浜 桂根 新屋 羽後牛島 秋田 | |
![]() |
酒田 (貨)酒田港 |
表話編歴東北の駅百選 | |
---|---|
青森県 | 五所川原 - 木造 - 青森 - 浅虫温泉 - 弘前 - 三厩 - 大湊 - 芦野公園 - 十和田市※ - 中央弘前 - 平賀 - 津軽尾上 - 津軽今別※ - 青函トンネル記念館 |
岩手県 | 雫石 - ほっとゆだ - 盛岡 - 花巻 - 平泉 - 陸中野田 - 田野畑 - 島越 - 綾里 - 大船渡※ - 久慈 - 遠野 - 宮古 - 釜石 - 岩泉※ |
秋田県 | 角館 - 田沢湖 - 八森 - 大館 - 秋田 - 大曲 - 院内 - 男鹿 - 阿仁前田温泉 - 阿仁合 - 阿仁マタギ - 鹿角花輪 - 羽後本荘 - 象潟 - 矢島 |
宮城県 | 仙台 - 船岡 - 白石 - 泉中央 - 旭ヶ丘 - 広瀬通 - 気仙沼 - 有備館 - 鳴子温泉 - 石巻 - 松島海岸 - 本塩釜 - 女川 - 角田 - あぶくま - 亘理 - 愛子 - 細倉マインパーク前※ - 若柳※ |
山形県 | 長井 - 荒砥 - 新庄 - 天童 - 山形 - かみのやま温泉 - 米沢 - 小国 - 寒河江 - 古口 - 酒田 - 鶴岡 - 山寺 |
福島県 | 磐梯熱海 - 猪苗代 - 会津若松 - 喜多方 - 伊達 - 福島 - 二本松 - 郡山 - 須賀川 - 白河 - 湯野上温泉 - 塔のへつり - 会津田島 - 飯坂温泉 - 保原 - やながわ希望の森公園前 - 会津坂下 - 会津柳津 - 会津川口 - 矢祭山 - 相馬 - 夜ノ森 - 勿来 - 三春 |
※: 廃止された駅 |